『七つの大罪』ぼちぼち感想

漫画『七つの大罪』(著:鈴木央)の感想と考察。だいたい的外れ。ネタバレ基本。

【感想】『七つの大罪 戒めの復活』第十四話 太陽の主

※この記事の画像は、特に記述のない限り、TVアニメ『七つの大罪 戒めの復活』( 鈴木央講談社/「七つの大罪 戒めの復活」製作委員会・MBS)より引用

 

2018年4月21日放送 

第十四話 太陽のあるじ

 

今回は お待ちかね、エスカノール本格初登場&初パワーお披露目でした。

海外の視聴者には特に人気らしいですね、エスカノール。

 

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夕方。

原作は白黒(で、トーンが少なめの作風)なんで、夕方になってるのが当初 判りにくかった。フルカラーのアニメは、その点、一目で判っていいですね。

 

ぐったりしたバンとエレインを まとめて背負って、一歩一歩と逃げているジェリコ

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転んだ自分より、背負うエレインを案じる優しさ。

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赤面して照れる。

 

しかし危機は去ってくれない。

唐突に、巨岩が何度も飛んできて、三人をギリギリで掠めて落ちてきます。

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十戒>ガランとメラスキュラが、丸く削りだした巨岩を、ゴルフボールのように戦斧で打ち飛ばして、逃げる三人に命中させる遊びを始めていたのでした。

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ガランの打つ時の「ぽんっ!!」という声が裏返ってて面白かった(^o^)

 

逆回転で跳ね返ってきた巨岩を『かわしきれない』と判断したジェリコは、咄嗟に、背負っていた二人を離れた場所に投げ飛ばす。

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ここで、ニヤッと不敵に笑ったのが印象的でした。

バンとエレインを護ったぞ、という満足の笑み。

原作では小さなコマに小さく描かれていた表情でも、動きがつくと素晴らしい「見せ場」になりますね。

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直後、ジェリコに正面から巨岩が激突! 飛び散る血。

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つええ!!

ジェリコの闘級は270。メインキャラの闘級が3000~数万という状況ではザコ中のザコに見えますが、普通の漫画で主人公を張れるくらいには強いですよね(汗)。

 

↓この場面のジェリコが男前すぎた。

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エレインと共に涙しました。

ジェリコがハンサム過ぎるよ!

 

続く追撃にボロボロになりながらも、偶然見つけた洞窟に身を隠す。

ところが、洞窟には明かりが灯っていて、突き当りには扉が。開けてみると…。

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ここはエスカノールの経営する酒場だったのでした。

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10年ぶりの再会を果たすバンとエスカノール。

エスカノールは酒場なんてやってた割に世間の情報に疎く、<大罪>の冤罪が晴れたことを知らずにいたのでした。

 

追われているから匿ってくれと頼まれ、慌てて食糧庫(何故か金庫式でカウンターの中にある)に三人を入れた…途端に、壁を破壊して<十戒>二人が闖入。

震えあがるエスカノール。

 

人食いらしくクンクン匂いを嗅ぎまわったガランは、見つけた酒を呑み始めます。

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この漫画の3000年前って、今と殆ど文明レベルが変わっていないように見えるのですが、当時の酒はそんなに不味かったのかしら。

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この二人の酔い方、可愛い(笑)。

 

酔っているけど、魔神たちはエスカノールが三人を匿っているのを見通していました。

しかし酒で気分がいいからと、三人の命を賭けたゲームを持ち掛けます。

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賭けと聞いて乗り気になるエスカノール。

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エスカノールは、実は勝負運がメチャ強い。

おかげで、弱体化する夜の時間帯に敵に遭っても、なんだかんだ生き延びているとゆー。

 

七つの大罪>で一番 賭けゲームに弱い(運が悪い?)のは、キングっぽいですね(笑)。 

 

ガランはゲームの内容を説明する。

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この、ターン制で一撃ずつ致死の攻撃をするというゲーム、元ネタはアーサー王伝説群の、騎士ガウェインと緑の騎士による「首切りゲーム」だと思われます。

 

正体不明の 緑の鎧を着た騎士 がアーサー王の宮廷に現れ、ゲームを持ち掛けます。まずは自分の首を相手に斧で一撃させ、死ななかったら自分が相手の首を斧で撃つと。

騎士の一人が受けて、緑の騎士の首を斧で撃つと、一撃で首が落ちました。ところが緑の騎士は死なずに己の首を持って立ち上がったではありませんか。首が元通りになった緑の騎士に さあ次はお前の首を撃たせろと言われて、その騎士は逃げ、臆病者と笑われたのでした。

三人目の挑戦者がガウェインで、彼は逃げずに緑の騎士の城に向かい、自分の首を撃てと差し出します。すると緑の騎士はガウェインの首を落とすことなく祝福し、彼に力の倍増する素晴らしい魔法具を与えたのでした。

 

…とゆー感じのお話。更なる元ネタはケルト神話。私は読んだことないですが、ランスロット主役の類話もあるそうです。

 

ガウェインはアーサー王の甥であり後継者候補で、アーサー王物語群のパラレルな物語の一部で、「太陽が高く昇るほど力が増し、沈むほど力が失われる」能力持ちとして描かれています。(その能力を持つと、必ず語られているわけではありません。持っていないこともあります。)

それが有名なので、『七つの~』のエスカノールの元ネタはガウェインだと言われることもありますが、そうではなく、アーサー王物語群にもエスカノールという「日が昇るほど力が増し、沈むほど弱くなる」能力持ちの騎士は登場します。(その能力を持たないガウェインと決闘して殺される。)

 

ともあれ、原作者さんは「同じ能力を持っている」ことに ちなんで、エスカノールにガウェインの有名エピソードを持ってきたんじゃないでしょうか?

なので、ガランの色は原作どおり「緑」だったらよかったのになあと思ったりもしたものでした。

 

 

勝ち目のない? ゲームを、涙目で やむなく受けたエスカノール。

機嫌のいいガランがエスカノールの肩を叩くと、彼は床に激突して気を失ってしまう。

ハイ、エスカノールの「勝負運の強さ」が発動しました。

酔って上機嫌の魔神たちが、エスカノールが目を醒ますまでゲーム開始を待ってくれたからです。

 

そしてもう一つ。ここでエスカノールのメガネが壊れたのも「勝負運の強さ」がもたらした幸運だったのかも。

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このメガネ、マーリン作の魔法具マジックアイテムで、エスカノールの「変身」を抑える効果があるらしい。これを掛けていれば昼も「ひ弱なオッサン」として普通に生活できるようです。

逆に言えば、眼鏡が壊れず・掛けたまま気絶していたら、日が昇っても ひ弱なままだったハズ。

 

 

夜が明けると、いよいよエスカノールが変身を披露!

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今にして思えば、エスカノールの神器「神斧じんぷリッタ」が、「翼ある乙女」を…即ち「女神族」を連想させるデザインだったのも、意味のあることだったんでしょうか。 

元はマエルの武器だったりしたら どうしよう(苦笑)。 

 

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ヒューーッ!

ついに名乗り。

 

しかし、まったくピンときていない魔神たちは小馬鹿にして大笑する。

エスカノールも一緒に笑うと、

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一撃でガランを真っ二つにしたのでした。

 

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「緑の騎士」のように、斧で斬り落とされても死なず、元通りにくっつくガラン。

本気を出すぞと、胸の制御石を輝かせて、パワーアップ技「臨界突破クリティカルオーバー」を披露します。

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カニっぽい。

臨界突破クリティカルオーバーしたガランの声が ところどころ裏返ってて最高でした。原作ではフキダシの文字を ところどころ裏返った鏡文字の活字を使って表現してたやつを、しっかり再現している。

 

メリオダスとの再戦のための「とっておき」だったと言うんですけど、パワーアップしても闘級4万なんですよね…。

本来のメリオダスの闘級は14万越えで、ガランもそれを知っていたはずです。

今振り返ると、闘級3万前後のガラン爺さんが何で平然とメリオダスに戦いを挑みに来れたんだと、不思議に思えますね。 

 

 

臨界突破ガランはエスカノールを分断し返そうとしたが、なんと、ちょっぴりしか刃が通らない。

さあ、ここからが最大の見せ場です!

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※このサイズ差は心理描写です。実際の大きさとは異なります。

 

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こわい!

 

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逃げてしまったガランはゲームに負け、自らの戒禁で石になったのでした。 

見事な結末!

 

 

続いて、メラスキュラ戦。

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ヒェッ。メラスキュラ、顔怖いっス。

彼女も当初のガランと同じく、勧められても逃亡を選ばない。

 

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不死身のバンすら手も足も出ずに追い込まれた「暗澹の繭」にエスカノールを捕らえ、簡単に魂を抜き出します。

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抜いた魂を、繭を解かずに即座に食べる。

バンの時の失敗から学んでますね。

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蛇食い。

ヒェッ。メラスキュラ、顔怖いっス。

 

これでエスカノールも一巻の終わり…かと思いきや。

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またまた、エスカノールの見せ場に。

メラスキュラの腹を焼いて魂が飛び出し、エスカノールは復活、メラスキュラは燃えながら崖下に落下したうえ、途中で岩にぶつかって真っ二つに折れたとさ。

普通なら、メラスキュラ死亡と思われるところですが…。普通ならね。

 

 

魔神たちを倒し終えると、周囲を灼熱に変える前に身を隠すべく、エスカノールは遠くへ跳び去ります。

正午が近いと言ってましたから、この時点のエスカノールは闘級10~11万くらいだったんですかね?

 

 

手持ち無沙汰のジェリコは、腹いせに石化したガランを蹴る。

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後に語られたところによると、ガランは石化しても意識があったそうです。

この時、彼は何を思ってたのかなあ。

 

 

パンとエレインの いちゃいちゃタイム。

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するとジェリコが口を挟みます。

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よかったねえ。

エレインとジェリコが本当の意味で仲良くなって、嬉しかったです。

 

しかし。

エレインが こうして生きているということは、彼女を生き返らせているメラスキュラも生きている、ということなんですよね。

ここではまだ、そのことに誰も触れませんが。

 

 

夜になり、エスカノールが戻ってきて、改めて紹介が行われました。

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エスカノールが、酒の配達の仕事が残っているから手伝ってくださいとバンに頼んでいたところで、例によって「遅すぎた男」が、やっと到着。

 

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キングが合流し、兄妹が700年ぶりに生きて再会したところで、Bパート終了。

 

 

 

 

今回は、エンディング後にCパートがありました。

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荒野に設置された巨大石垣の中で、楽器を演奏する蛮族の父子三人。その演奏に合わせてダイナミックに踊る隻脚のマトローナ。

 

ここ、絵は楽器だけで誰も歌っていないのに、音楽の方には雄々しい男声コーラスが入っていて、違和感がありました(苦笑)。

 

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夢中で見ているディアンヌ

元気いっぱいのようです。

マトローナの踊り、アニメでは動くから、見応えがありますね。

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マトローナは「戦士長」だったはずですが、「長」と名のつく肩書きなら、みんな「ドロールの舞い」を習えるのかな?

 

踊りの方がいい、戦いたくないとディアンヌが言うと、巨人族の里で暮らしていた16年前なら怒って殴っていただろうに、今のマトローナは優しく微笑んで言うのでした。

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というところで、今回は終了です。 

 

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今週の『教えて! ホーク先生』

本編で大活躍したエスカノールが生徒役。

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エスカノールは学校で いつも半裸なのかなあ。

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エスカノールのギャグ顔が面白かったです。

 

 

 

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