【感想】『七つの大罪』第264話 歪み捻れ壊れる男
週刊少年マガジン 2018年 21・22号[2018年4月25日発売] [雑誌]
第264話 歪み
- 『僕らの“エンリルの天罰”は
魔神族 をも再生不可能な分子レベルにまで分解する』『消滅をもって マエルを殺した罪を贖 うがいい』
閉じられた異空間にサリエルの声が響く。 - 異界の空を覆う暗雲から大海めがけ雪崩落ちた数十条の雷は、あたかも天地を繋ぐ巨木の幹のようである。
- その輝きの中で、声もなく打ち叩かされているエスタロッサ。
「……っ」
口元が動き、一つの呪文 を吐き出した。
ジ カ イ - そして、彼の手のひらの中に現れた、「真実」の紋様。
- リオネス王都近くの荒野。
掃討部隊が、エスタロッサとサリエルらが戦っていた方角を見つめている。 - 「急に静かになったね…」と、真剣な顔のディアンヌ。
「一つだけ大きな反応が消えた…」と呟いたキングは心中穏やかならない様子だ。 - 「聖騎士長!! どちらが勝ったんでしょうかね!?」
「それは こっちが聞きてえよ……」
まるで武闘大会の見物客のように拳を握る聖騎士に、幾分苛立って応えるハウザー。 - すると、後ろから別の聖騎士が尋ねた。
「聖騎士長!! 今のうちに食事にしましょうか?」
「うん たしかに」と頷く最初の聖騎士。 - 「悠長に飯食ってる場面じゃねえ!!!」
ハウザーは声を荒げた。
◆補給はできる時にしておいた方がいいんじゃない? - 「聖騎士長!!」
また別の聖騎士が声を掛けてくる。ついに振り向いてハウザーは怒鳴った。
「次は小便か!!?」 - 「も… もう一体の<十戒>は どう対処しましょう………」
「!」
虚を突かれて、その聖騎士が目線で示す方にハウザーも目を向けた。
<十戒>デリエリがエリザベスと向かい合い立っている。
「やはり 魔神族は討たねばならない相手かと…………」 - 「……」
ハウザーは、僅かに眉根を寄せてデリエリを見やった。反対側に小さく見えるデスピアスが、じっとデリエリを見つめているらしき様子も目に入る。
◆戦争中なので、投降者は拘束して捕虜とし、丁重に扱うのが定石でしょうけど。(最終的な和睦を見越すのならば。) - 「教えてくれ… …エリザベス」
エリザベスの前で俯くデリエリは、弱々しい声で尋ねた。
「モンスピートが…あいつが私を庇って死ぬ前…」「私に伝えたかった――ずっと隠してた言葉ってなんだ?」 - 気の毒げにエリザベスは眉を下げる。
「…いつも あなたの傍にいた人ね…」「ごめんなさい ………私には わからないわ」 - しばし動かずにいてから、デリエリは俯きを深くした。
「………………」「…そりゃそうだ…」 - それでも、この女なら与えてくれる気がしたのだ。望む答えを。諦めきれずにデリエリは語り始める。
- 「あいつは… 無茶な戦い方ばっかする私の背中を いつも黙って護り続けてくれたんだ」「なのに私は あいつに何一つ… 何もしてやれなかった……」
- 「それなら 私も同じ」
エリザベスの言葉に、デリエリは目を見開いた。 - 「私はずっと… ずっとメリオダスに護られ続けてきたわ」「彼が どれほど 私のために血と涙を流し続けてきたかも気付かずに…………」「そして今 私を救うため 彼は自分の全てを犠牲にしようとしている……」
◆自分だけを犠牲にしているなら美談なのですが。問題は、周囲の人々や事物を命や生活を損なうレベルで巻き込み・利用しているところなんだけどなあ。 - エリザベスは微笑んだ。
「私は そんな彼の気持ちに報いるためにも」「自分にできる精一杯のことをしようと決めたの」 - 揺らがぬ眼差しを呆然と見つめるデリエリ。
「彼 が あなたをどう思っていたかは わからないわ」「…けど大切なのは あなたが彼をどう想うかでしょう?」 - きゅっとデリエリの拳が握られた。
- オオッ と歓声が沸き上がり、エリザベスは顔を向けた。
- 「<四大天使>様が お戻りになられた!!」
「御無事でしたかサリエル殿!! タルミエル殿!!」
聖騎士たちの歓呼に迎えられ、サリエルとタルミエルが飛来してくる。 - 鎧を鳴らしてハウザーが駆け寄った。
「ま… まさか もう エスタロッサをブッ倒したんスか!?」 - 「今頃 塵になってるはずさ…」
白い翼を鳴らして宙に止まり、見下ろしてサリエルは言ったが。 - 「!!!」
デリエリが総毛立った。 - ディアンヌとキングも顔色を変えて身構える。
- 硬直したハウザーの隣から、恐る恐るとギーラが指さした。
「失礼ですが 後ろにいるのは――…」 - 「ちょっと ちょっと~~」
振り向いたタルミエルが呆れ、
「どういうことだ…」
サリエルが唖然と呟く。 - 彼らの背後にエスタロッサが浮かんでいたからである。
しかも、あからさまに様子の変化した。 - 彼は全裸に闇をまとっていた。下半身と両手の先がすっかり闇に覆われ、手指とつま先にだらしなく闇が伸び垂れさがっている。
背中には大きな闇の輪が一つあり、六つの小ぶりの闇の羽が生えていた。まるで闇の光背だ。それで浮いているらしく、手足をだらりと下げて、背中から吊り下げられているように見える。
左額にあった闇の紋様は形が崩れ、意味を成さない痣のようになって、額の中心に貼りついていた。 - 何より異様に見えたのは、その表情である。
「えっへっへっへっへっへっ」
口角をぐぐっと上げて笑み崩れた彼は、へらへらと笑うばかりで知性が感じられない。 - 「…どうやって あの空間から脱出したんだ? 僕らと同等の力を持たなければ不可能なはず」
「それも 死にかけだったはずなのに 完全に回復しちゃってるし~~」
天使たちは訝しむ。 - 「様子が さっきまでと違う…」
慄然としたエリザベスの前で、「まさか……!!」とデリエリが怒りを見せた。 - 「と… 闘級8万8000……!? やっぺえ!!」
ざわめく聖騎士たちの間に、ホークママの頭上から降りたホークの焦った声が響く。 - その隣にゴウセルも降り立っていたが、眉根を寄せて静かに呟いた。
「歪められた精神が更に捻れてしまった…」
「はい?」
ホークの疑問に応えは返らない。 - 目尻を下げて ニタァ… と笑うと、エスタロッサは ぺろっ と舌なめずりして甘えた声を出した。
「なあなあ お前ら…」「もっと俺と遊んで?」 - 直後、恐ろしい速さでタルミエルの胸に飛び込んで抱きつく。
「えへ♡」
体から ドロ… と闇が溶け出し、ドロドロとタルミエルの全身にまとわりついた。 - 「ちょ…」「気味悪い奴!! 離れなさいよ~」
怖気を走らせてエスタロッサの髪を鷲掴み引き剥がそうとするタルミエル。 - すると、エスタロッサは パッ と両腕を開いた。
「離れた♡」 - 開いて掲げた手が、間髪入れず振り下ろされる。
「おほっ♡」 - 闇の爪で顔から胸までを裂かれたタルミエルが、石ころのように地面に叩きつけられた。
- 「タルミエル様ーーーー!!」
飛び散る土砂を盾で防ぎながら呼びかける騎士たち。 - 「……ぐ」
うつ伏せに地に埋もれたタルミエルが呻く。 - 「闇でタルミエルの液状化を止めたのか!?」
唖然と叫ぶサリエルの背後から、仰け反るほど両腕を広げたエスタロッサがハグを迫っていた。 - 「遊ぼうぜっっ!!!」
抱きしめようとした両腕が、ガッと風の壁に阻まれる。サリエルが振り向かず己を旋風の障壁で包んだのだ。 - 旋風は刃ともなり、エスタロッサを押しのけながら切り刻んでいった。
「おっ」「ほっ♡」 - ザババババババッ
笑いながら切り刻まれていくエスタロッサの血が粘つく雨のように降りそそいできて、頭からそれを被った聖騎士たちが悲鳴をあげている。
「うわああ~~~!!」
「ひ…」
「うげっ」
◆これ、伏線になるのでしょうか。
血を浴びてしまった聖騎士たちが魔神化したりする?
…飲んだならともかく、浴びた程度じゃならないかな? でもエスタロッサは触れただけの小鳥を魔神化・拒絶反応で爆死させてたし…。 - 「あへ」
恍惚と刻まれているエスタロッサを視界に入れることもせず、目を伏せてサリエルは拒絶した。
「僕には魔神と戯 れあう趣味は ないんだ…」 - 直後。
- グシャッ
「ぎっ!!!」 - 両手両足でしがみついたエスタロッサに、サリエルは文字通り抱き潰されたのである。
- 気球を破裂させたかのように、四散した旋風が猛風となって吹きおろし、ディアンヌすら身を竦め(キングは
神器 を広げてディアンヌを庇った)、聖騎士たちは紙屑のように舞い飛んで「わああああっ」と悲鳴をあげた。 - 「こい…つ 竜巻を力ずくで…」
太い両腕に ベキ ベキ と骨を砕かれていきながら呻いたサリエルは、
“劈 く鎌風”
巨大な輪状の風の鎌を発して、エスタロッサを縦真っ二つに分断した。 - 「すげ~~~!! やっぱ強えわ お前ら!!」
真っ二つになって闇の光背も失せた魔神は、サリエルから離れこそしたものの、なんら痛みもないようにニヤついている。 - 「一瞬で全身の骨が砕けた…」
悔しげに返り見たサリエルの口から、ゴフッと血が吐き出された。
「こいつの異常なパワーアップは一体?」 - ニヤつくエスタロッサは、真っ二つの体を闇で繋いで再生し始める。ふと、笑顔を真上に向けた。
- “穿つ
水柱 ”
ドンッ
真上にタルミエルがいて、腕の一振りで瀑布を注ぎ落したのだ。 - 地に叩き落されたエスタロッサは、体の中心を丸く貫かれて、もはや頭と手足しか残っていない。
にも拘らず。 - 「い………生きてる!?」
覗き込んだ聖騎士が戦慄する。 - 「さ…最高♡」「<四大天使> 半端ねぇ~」
道で潰れたカエルのような有様でありながら、魔神は、ニヤニヤと嬉しそうに笑っているではないか。 - 「ありえない~~~~~」「私やサリエルと どっこいの強さになってるし~~~」
苦々しげに見下ろすタルミエルは、体からキラキラしい光の靄 を たなびかせていた。上位女神族の超再生力である。それほどのダメージを負わされたのだ。 - 「ああ…… でも もう終わりだ」
やはりキラキラしい靄 を漂わせているサリエルが言う。
いくら上位魔神とはいえ、心臓を全て潰せば生きてはいられない。胴体を丸ごと潰したのだ、間もなく死ぬだろう。 - 「油断すんな!!!」
唐突にデリエリが一喝したので、隣にいたエリザベスは肩を跳ねさせた。
デリエリは続ける。己の油断でモンスピートを失った経験を生かすかのように。
「エスタロッサは ガランの戒禁を取り込んでいる!!」 - その視線の先では、胴体を容易く再生させたエスタロッサが、何事もなかったかのように半身を起こしていた。
- ぺろりと唇をひと舐めして独りごちる。
「いや 本当まいったわ♡」「二つでも まだ足りねえんだからよ~~」 - 「自分の戒禁の他に もう一つ……だと?」
「そんなことが可能なの~~?」
天使たちは警戒して様子を窺っている。
◆戒禁を複数取り込むなんて可能なのかと驚く<四大天使>たち。
あれ? そもそも この戦いのエリザベスの目的が「メリオダスが『戒禁を全て取り込む』のを阻止」することだと知らないの? - 「でも お前らに……勝てねえ…… へへへ ……ようじゃ…… ヒヒ」「兄貴には 到底 勝ち目ねぇよな~」
エスタロッサは再び唱えた。
ジ カ イ
だらりと投げ出されていた闇の手のひらの中に、新たに戒禁の紋様が浮かび出る。 - 「…っ」
デリエリは顔色を変えた。その紋様が実に見慣れたものだったからだ。常に彼の右頬に浮かんでいた。
「あれは…………モンスピートの」「「沈黙」の戒禁!!!」 - 立ち上がったエスタロッサは呪文を続けている。
「イシメ・ヨマ…」「シガイ・エニワ・コタ…」 - 「そいつは まだ もう一つ戒禁を取り込む気だ!!」
- デリエリの叫びに「!?」と驚く天使たちだが。
- 「ガラカチ・ワ・ナトレ」
その間に、呪文は唱え終えられていた。
「も~~遅い♡」
球状の紋様がエスタロッサの胸の中央に呑み込まれる。 - それが完全に吸収されるや否や、ドクッとエスタロッサの全身が脈動した。ドッ ドッ ドッと拍動は増していき、ついに笑顔を捨てて吠え猛る。
「ごあああぁああああっ」 - 彼から ドロォッ と迸り出た闇が、渦を巻いて天にまで達した。まるで闇の竜巻だ。土煙までが もうもうと舞い上がる。
- 「やべえ!! 全員退避ーーー!!!」
ハウザーが指示を叫べは、聖騎士たちは泡を食って逃げ出した。
「エリザベス様も 一緒に こちらへ!!」と、ギーラが王女の右腕を引く。 - 「こんなことが………」
天空に並ぶ天使たちは唖然と見ていたが。 - 土煙の中に立ち上がった人影が、ス…と手を突き出すと、放たれた闇の弾で、天使たちの腹には背後の景色が見えるほどの大穴が開いていた。
- 土煙が晴れて、人影が…エスタロッサの姿が露わになる。
- 先程までの異様な笑顔は鳴りを潜め、表情や動作は普段の彼と変わらないように見えた。体を覆う闇でブーツや襟の形まで形作り、魔神の紋様は丸い目玉の形を描いて額の中央に蠢いている。
- …この姿、どこか見覚えがあるような。
- 驚きながら眉を曇らせるエリザベス。
悔しげに歯噛みするデリエリ。
唖然とするディアンヌ、キング、ホーク。
そして、哀しげに顔を曇らせるゴウセル。 - 「ごちゃごちゃ うるせえ……」「お前らは黙って殺されればいい ……この―――」「メリオダス様にな………!!!」
どこか殲滅状態 メリオダスを思わせる姿で、エスタロッサは そう名乗ったのである。 - 次回「暴走する愛」
エスタロッサが中ボスの二段変身みたいなのを披露。
変身第一段階
あからさまに異常な様子から
(それはそうと、足先が、靴下が脱げかかってるみたいだなー。酔っぱらって半端に服脱いでグデングデンになった人って感じ 笑)
↓
変身第二段階
割と まともに強そうになる。
ゴウセルが哀しげな顔をしていて、ずっと彼に同情的な様子なのは伏線ですかね。
ところで。
エスタロッサが、メリオダスが唱えていたのと同じ、戒禁吸収の呪文を唱えたので驚きました。
戒禁を取り出せることも・その方法や呪文も知らなかったのに。なんで戒禁吸収の方法と呪文は知ってるの??
エスタロッサの暴走を危惧していたゼルドリスやメリオダスが教えるとは思えません。
単なる展開上のミスか、何かの伏線なのか。気になります。
なお、この呪文で「戒禁を取り込む」ならば、戒禁の呪いは発現しないのだろうと推測しています。「純粋な魔力」を取り込んだ扱いになるんじゃないでしょか。
作者さんは、面倒くさい設定は お嫌いなのだと推察します。
戒禁を取り込んだエスタロッサが「慈愛」「真実」「沈黙」三つの戒禁に縛られるなんて、ややこしいコトにはしないだろうなと。(メリオダスも同じ。戒禁の呪いは受けず、純粋にパワーアップするだけだろうと思っています。)
------------------------------
聖騎士の以下の台詞に苦笑しました。
「聖騎士長!!」「も… もう一体の<十戒>は どう対処しましょう………」「やはり 魔神族は討たねばならない相手かと…………」
苦笑したポイントは二つ。
一つは、「討たねばならない」も何も、聖騎士たちにそんな力が無いからです。デリエリが気を変えて腕を一払いしただけで皆殺しじゃん。
もう一つは、「魔神族は討たねばならない」なんて『本当は討ちたくないけど…』みたいな奇妙な言い回しをされたら、否定されるに決まっているからです。
きっとハウザーは言うでしょうね。
「魔神族だって理由で討ったりしないぜ」「魔神族がみんな悪いわけじゃねえ。メリオダスは俺たちの英雄だっただろう?」
場合によっては「魔神族だから悪い奴みたいに誤解されている。メリオダスもデリエリも いい奴だ。討つのは間違っている」とか、果てはデリエリに「俺たちは仲間だぜ!」とか調子に乗って言い出しそうで。怖いなあ。(^^;)
デリエリが、封印から目覚めて以降だけでも、大勢の人間を殺し・魂を喰らい・街を破壊したのは事実です。魔神軍を率いる将であったことも。
デスピアスばかりでなく、この場にいる聖騎士の中には、先日のリオネス防衛戦に参加し、大切な家族や仲間を失った者も多いでしょう。
ハウザー自身、デリエリにデンゼルが殺された場面を見ていたはずです。
なので、安易に「デリエリは悪くない」「仲間だ」と言ったりはしてほしくないですね。一兵卒ならまだしも、今の彼は「聖騎士長」なのですから尚更です。
デスピアスのこと「間違ってる奴」扱いで軽んじてるけど。似たような思いを抱えてる者は他にもいると思うんですよ。それを無視したら、隊の士気が下がると思いますよ。
魔神族が悪くないなら、何のために命をかけて戦ってるの? 殺されたみんなは、なんで死ななきゃならなかったの? と、私なら思う。
敵(加害者)ばかり思いやって、仲間(被害者)の気持ちをケアしない(説教はする)のは、歪んでいないでしょうか。
勿論、折角 戦意を失っているデリエリに、今、攻撃を仕掛けるのは愚かです。
なので、捕虜という扱いにして、(彼女を恨む者からも)保護するのが得策であり常套であろうと、私は思うんですが。
彼女が本気で投降する気があるのなら抵抗せず従うでしょうし、彼女が、もはや魔神族側に自分の居場所がないと思うのなら、生きるために、人間側に力を貸してくれるかもしれません。
そうなったら、戦後、それを拠り所にして彼女の罪を赦すという司法的な処置をする。
…という風にしてくれたらいいんだけど。
「可哀想」とか「悪い奴じゃない」とかいう感情論だけで、なあなあに許すのは、個人的にはモヤモヤする。
何故なら、デリエリ含む魔神族の行ってきた殺戮・蹂躙描写が、非常に苛酷・残酷だったからです。『ドラゴンボール』とかの おとぎ話的描写とはワケが違いました。
あれほどの無残な損害をもたらしておいて、感情だけで「
…とか書いたところで、十中八九、「可哀想だから赦すべき」「魔神族は悪くない」「愛は全てを救う」という結論になるんでしょうけども。
既にその方向に整えられてきておる。と感じる。
いい感じにまとまってほしいなあ…。