【感想】『七つの大罪』第263話 闇 爆ぜる
週刊少年マガジン 2018年 20号[2018年4月18日発売] [雑誌]
第263話 闇
- 「人間の体を奪ってまで三千年前の仇討ちとは 女神族も ねちこいよなァ」「そろって すました顔しながら…」
空中に浮かび、闇の翼を広げた背に二人分の視線を浴びながら、エスタロッサは揶揄うように言った。
「俺を焼くような憎悪がジリジリ伝わってくるぜ」 - その背を静かに見据える四対の瞳には、
女神の紋様 が大きく浮かんでいる。光の力を漲らせている証だ。 - 「本来なら 俺の「慈愛」の前で憎悪を抱く者は
何人 をも傷つける術 を失うはずなんだが…」
エスタロッサは彼らに顔を向けた。
「最高神の加護を受けた<四大天使>にゃ効かねえ ――――そうだよな?」 - 「だから不思議なわけ~~ あなたごときに マエルが殺されたことが~~」
右手の指を折り曲げ伸ばすタルミエル。 - 「そんな簡単なことも わからねえ方が不思議でしょうがねえよ…」
応えた直後、エスタロッサの姿がぶれた。 - タルミエルの体が揺れる。
- 「俺が強えからに決まってんだろ?」
残像を残す速さで移動したエスタロッサが懐に入り込み、右腕を肘まで埋めてタルミエルの腹を貫いていたからである。 - その頃エリザベスとデリエリは、ぐるぐる駆け巡り続ける
黒の猟犬 の獄炎の渦に囚われていた。 - 「エスタロッサ… 私らを閉じこめておくつもりか…!!」
先程エスタロッサがモンスピートに放った獄炎を馬鹿にしたデリエリだが、この炎は突破できないらしい。
悔しげに歯噛みする少女の傍らで、エリザベスは凛々しい顔で素早く印を結んでいた。 - すると大地に光の海か広がり、その波を掻き分けて山のごとき頭部が飛び出したではないか。
“ヨナの受難”
鼻先に女神の紋様 を輝かせた白いサメ……いや、クジラかもしれない巨大魚が、洞穴のような口を ぐわっと開けた。象ほどもあった黒の猟犬 を軽く一呑みすると、海面に高く跳ね上がり美しい弧を描いて頭から飛び込み、波しぶきを残して消え去ったのである。 - 「…っ」
エリザベスの左腕に頭を抱えられたデリエリは、キラキラしい波しぶきの中で、ぎゅっと目を閉じて耐えていた。これは女神族の光の力。魔神族には、触れれば身を分解されかねない脅威である。 - デリエリを左腕に庇いながら、エリザベスは右腕を差し伸ばして術を行使し続けた。光の海は、やがて周囲の獄炎をも全て消し去ったのだが…。
- エリザベスは数歩 小走りすると、焦って周囲を見回した。
「誰も いないわ……!」「みんな どこへ行ったの!?」 - エリザベスらの立っていた部分のみ円く焼け残して、辺りの大地は太い輪の形に焼け焦げていた。生きて立つ者も、倒れた亡骸すらも、何もない。
- 「今の フザけた魔力……」「お前は やっぱり 女神族のエリザベス…」
目をそらしたデリエリの暗い呟きも耳に入らぬ様子で、エリザベスは懸命に周囲に呼びかけた。
「誰かーーー 返事をして!!」 - 見回しながら、無造作にデリエリが歩み寄る。
「獄炎は肉も骨も全部 焼き尽くすまで消えねえ 巻き込まれた連中は――」 - 『エリザベス 安心して!!』
被るように、くぐもった声が響いた。 - ピクッと震えるエリザベス。
「この声… ディアンヌ!!」 - グラ…と地面が揺れて、エリザベスらの立つ円地を囲む輪状の焼地が十メートル以上の高さに盛り上がる。
「!!」
上から見れば黒いドーナッツのようだ。 - 盛り上がった土砂が滝のように流れ落ちる中、それを突き破って、まずはピンクの鼻づらが現れた。
「プゴ!!!」
全身を顕わにしたホークが嬉し涙を浮かべて飛びつく。
「エリザベスちゃん 無事だったか!!?」 - 「ホークちゃん!! それに みんな!!」
笑顔で抱きしめ返すエリザベス。 - 土砂が全て流れ落ちれば、そこにはホークママも、その頭上で芝居じみたポーズをキメているゴウセルも、冷静な顔で空に浮かぶキングも、その隣で笑顔で土遁の術を解いているディアンヌも、みんな健在だった。聖騎士たちがディアンヌを見上げて手放しに歓呼している。
- 「ぶへぇっ 砂 食っちまった!!」
一方で、盛大にむせている聖騎士長ハウザーに
「おいしいですか?」と、己の体の砂を払いながらギーラが微笑んだ。
◆おや、ハウザー×ギーラのラブの気配が…?(笑)
エリザベスが密かに魔神に呼びかけ・癒やしの力を使っていたと明かされた際は、聖騎士たちは どちらかと言えば戸惑っているように見えました。
一方、土遁の術で皆を救ったディアンヌには手放しの歓呼をしています。
この反応の差は何に起因するのでしょう。 - その頃、空の上でタルミエルの腹を貫いたエスタロッサは、口元に勝利の薄ら笑いを浮かべていた。
が。 - タルミエルもニヤリと笑うと、その全身が水となって、ばしゃっと流れ落ちたではないか。
- 「!!」
取り残されて唖然とするエスタロッサを、背後のサリエルがクスクスと笑った。 - 振り向きざま、サリエルに肘を打ち下ろすエスタロッサ。
「オラ!!」 - だが、触れることなく透明な何かに弾き返される。
「…っ」
腕に無数の切り傷が開いて血が噴き出した。
「君ごときが この僕に触れられるとでも思うかい?」 - 冷ややかなサリエルの言葉に、エスタロッサは再び薄ら笑いを浮かべる。
「これが恩寵なら たいしたことはねーなぁ」 - 「あわてるなよ 今 見せるから」
サリエルも笑って、ス…と右人差し指を突き付けた。 - 直後。
- 「竜巻」
恩寵による暴風がエスタロッサを襲った。 - 「ぶおっ」
成す術なくふっ飛ばされ、渦に巻き込まれる。全身を風の刃に切り刻まれながら見やった視界に、一瞬、笑うタルミエルの姿が見えた。液体から固体に戻っている。 - 「がぼっ」
直後、今度は頭から真っ逆さまに深い水に落ちた。 - 「大海」
- そして、天使たちは並んで ゆったりと動きを止める。もはや敵など存在しないかのように。
- 「ぶあっ!!」
一方、海面に顔を出したエスタロッサは、キョロキョロと周囲を見回した。
「…んだよ ここは!?」「どうなってやがる…」
苛立ち叫ぶ。そこが広大かつ荒れ気味の海だったからだ。先程までリオネス王都近くの荒野にいたはずなのに、かけ離れている。そう、まるで異世界に移動したかのようだ。 - 『神の領域へ ようこそ』
呑んでしまった水をピュッと吐いていると、サリエルの声が響いた。姿はない。
『そこは僕らの恩寵によって作り出された空間さ……』 - 「…んなもん ブチ壊してやるよ…!!!」
顔面に血管を怒張させたエスタロッサは、広げた両手の先から闇の翼を広げて海上に飛び上がったが。 - 『やめときなさい いくら暴れても そこから脱出はできないの~~』『大海に唾 吐いて 竜巻に ため息をつくようなものよ~~』
タルミエルの声。 - 「くおっ」
高波にさらわれ、エスタロッサは再び海に呑みこまれる。 - 「…復讐は今 果たされる」
リオネス郊外の荒野に浮かぶサリエルが、静かに、しかし毅然として告げた。
「竜巻と大海に引き千切られ」「生ずる雷 に打ち砕かれよ」 - 恩寵の作り出した異界で風と海に交互に揉まれるエスタロッサは、次第に肉を千切られ、血を飛び散らせている。
- やがて海水を吸い込んだ竜巻が天と繋がり、黒々とした渦の中に雷光が閃き始めた。それを見ながら、波に揉まれて どうにもできない。
- 「くそ…」
エスタロッサが吐き捨てた直後。 - ド
- “エンリルの天罰”
数十条に及ぶ雷 が、天頂から大海に滝のごとく雪崩落ちた。 - それは、
過 たずエスタロッサを打ち叩いたのである。 - 次回「歪み
捻 れ壊れる男」
エスタロッサの顔芸満載な回でした。
リアクション芸人っぽくなってきたなあ…。登場当初はクールな悪役俳優って感じだったのに。
あと、エスタロッサの獄炎を凄い術で解決したのがエリザベスとディアンヌ。女性キャラ大活躍でしたね。<大罪>男子のゴウセルとキングも頑張れ。
この場面、エリザベスとホークの なかよしな様子が可愛かったです。涙ぐんでるホークと、エリザベスの いつになく大きな笑顔がいい。エリザベスがホークを抱え上げてるみたいに見えるのも、今の力関係を示してるようで面白かった。
<四大天使>の恩寵、「竜巻」はともかく「大海」はどう表現するんだろうと思っていましたが、異世界封印とは。びっくりしました。
最高神は顔が輝いて見えなくて、ドレスの裾が大波となって広がっていたものです。顔を隠す輝きが「太陽」または「閃光」で、足元の大波が「大海」なのだとしたら、今回エスタロッサが溺れた大海なんて、最高神にとっては足元の水たまり程度に過ぎないんでしょうね。
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ヨナの受難のこと
今回、獄炎を消すためにエリザベスが使った大技「ヨナの受難」。
サメの形をしたクジラみたいな大魚が召喚されて、
この元ネタと思われるのは、御存知の通り、『旧約聖書』の「ヨナ書」なんでしょう。
昔々、キリストが生まれるより ずっと昔の話。
イスラエルに住む預言者ヨナに、神が語りかけました。
アッシリアの首都へ行き、この都は住民の生活態度が悪いので神が40日後に滅ぼすと告げに行けと。
しかし、そんなことを告げられて喜ぶ者がいるでしょうか。しかもアッシリアはイスラエルの敵国です。殺されるかもしれません。どうして敵のために命を懸けねばならないでしょうか?
神の命令は絶対。でもやりたくない。
ヨナは神から逃れるために、アッシリアとは反対方向に行く船に乗りました。
ところが海上で嵐が起きて、船が陸地へ着けなくなります。
これは神の祟りに違いない。乗員全員にくじを引かせて神意を問うたところ、当たりくじを引いたのはヨナでした。彼は言います、私は神から逃げてきた。私を海に投げ込めば神の怒りは鎮まるだろうと。
日本人ならヤマトタケルの妃オトタチバナ姫の神話を思い出す、このエピソード。オトタチバナが自ら海に身を投げたように、ヨナも、船員たちに自らを海に投げ込ませたのでした。
海に沈んだヨナは、大魚に ぱっくんちょされました。
ヨナは三日三晩大魚の腹の中にいて、後悔して神に呼びかけました。この魚もあなたの遣わした者なのでしょう、あなたに感謝して言う通りにしますと。
すると神意により、大魚は浜辺にヨナを吐き出したのでした。
まさに「生まれ変わった」ヨナは、覚悟を決めてアッシリアの都へ行き、預言を伝えました。
すると拍子抜けしたことに、人々は素直に応じて生活態度を改めたのです。アッシリアの王さえイスラエルの神に帰依しました。
そして滅びは回避されました。神はアッシリアの都を赦したもうた。
なんというハッピーエンド。
ヨナは激怒しました。
なんじゃそりゃー!? と思いました。
人々があっさり「敵国の」神の言葉を信じたことも、神が一度滅ぼすと宣言しておいて覆し「敵国の」民を赦したことも。
なんか、納得できーん!
そう訴えても、神は「何で怒るの?」と呆れています。
ヨナはアッシリアの都の東の外れに小屋を建てて、都の様子を見張ることにしました。人々は本当に悔い改めたのか? 神は本当に赦したのか?
「敵を赦し、信じる」なんてことが、本当にあっていいのか?
そこは灼熱の地でしたが、ある日、一晩で一本の植物が生えて茂りました。
グリーンカーテン、日除けに最適ですね。
ヨナは大喜びです。
ところが、その夜に虫が来て植物をかじり、一晩で枯らしてしまいました。
ヨナはギラギラの太陽に照らされて弱りました。
茂らせたのも枯らしたのも神の仕業。
ヨナは神に訴えました。あんまりひどいじゃないかと。
すると神は「こんなことで怒るなよ」と言いました。
お前は、労せず手に入れた一本の植物さえ失って悲しんだ。だったら私が、たとえ右も左もわからないような愚かな敵国人であろうと、12万以上の民と家畜のいる都を失うことを、惜しまないはずがないじゃないか、と。
エリザベスが この「敵でも赦し・ひれ伏させる神は素晴らしい」という説話にちなんだらしき「ヨナの受難」という技を使ったのは、彼女が
「敵でも赦す」
思想の持ち主だから、という意図なんでしょうね。
…そしてまた、エリザベスが敵を赦す幾つかのエピソードに疑問を呈す(私のよーな)読者への、ある種の皮肉なのだろうか…。
と卑屈なことを思ったりもしましたが、穿ちすぎですね、ハイ(苦笑)。
実際どうなのかは判りませんが、もし本当に ヨナの物語とエリザベスの思想を重ねて表現したのなら、なかなか洒落たことをされてるなあ、と思います。
今、この漫画を夢中になって読んでいる少年少女が、大人になって読み返したとき、気付いて、アッと思ったりするのでしょうか。
一説に、ピノキオが(製作者のゼペット爺さんと共に)大魚(ディズニーのアニメではクジラですが、原作ではサメ)に呑まれるのは、このヨナの物語のオマージュなんだそうです。
ピノキオは心持つ人形。『七つの~』の心持つ人形と言えばゴウセルですけど、彼は術士ゴウセルと共に この技を喰らった経験はあるんでしょうか?
特に関係のない余談。
「大魚、または竜に男(少年)が呑まれ、また出てくる」モチーフは、世界中の神話伝承に散見できるものです。
これは「母親の胎に戻り、産み直される」暗喩。大母神の胎(冥界)に行って戻ってくる(黄泉返った)という意味があります。
一度死んで戻った者は、霊界に精神飛行し神と語らい戻ってくるシャーマンのごとき者。素晴らしき存在だと考えられていたのでした。
なので、伝承中で大魚や竜の腹から戻った者は、英雄・王・優れた聖人になったと語られるのが鉄板です。
『今昔物語』にも、このモチーフを持つ物語が収められています。(巻2第20)
昔、インドに
継母が料理をしていた時、幼い
ところが、
後日、継母は
更に後日、継母は
こうして三度の「生まれ直し」をした
彼が何度危機にあっても生まれ直せたのは、前世でも立派な僧で人を助けていたので、神仏の加護があったからという事でした。
ヨナと同じように、
継母が
ギリシア神話で、人間の王子の乳母に身をやつしていた女神デメテルが、子供を不死の存在にしようと火で炙り焼いた話。(それを父親である王に見られて妨害されたため失敗し、その子は焼け死んで、不死の神として甦れなかった。)あるいは女神テティスが我が子アキレスを河の水に浸して不死にした話(踵を握って浸けたため そこだけ不死にならなかった。アキレス腱の由来)などと、根は同じだと思われます。
子供を産み直せるのは母親です。だから母が子供を鍋釜や水(子宮)に入れる。そこから子供を助け出すのが常に父親である点も、なかなか示唆があって面白いですよね。
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エンリルの天罰のこと
サリエルとタルミエルの恩寵による合同技の名前が「エンリルの天罰」でした。
…なんでエンリル?
エンリルはメソポタミア神話の主神で、大気・嵐の神です。(あらゆる天災や疫病も起こせます。)
畏るべき光輝で姿を直視できないとも、角冑に長い髭の男性の姿とも言われています。
『七つの大罪』はアーサー王伝説群を元ネタにしている。アーサー王伝説群にはケルト神話の片鱗があり、キリスト教の価値観で語られているものも多い。
だから作中ネタはケルト神話やキリスト教に由来してるんだなと思ってたので、ここにきてメソポタミア神話で、なんか違和感が(苦笑)。
まあ、ドルイドの聖地の名が「イスタール」(メソポタミア神話の女神イシュタルのこと)でしたし、今更なのでしょうか。
余談ですが。
エンリルは、イシュタル(イスタール)と同じく、冥界に下ったのに戻った「黄泉返り」の神話を持っています。
若きエンリルは、河で水遊びして全裸だった若き女神ニンリルを見かけ、熱情に駆られて、口説いてキスをして、強引に致してしまいました。
婚前交渉は大罪だったため、最高神であるにもかかわらずエンリルは逮捕。50柱の神々と7柱の運命の神が下した審判は、追放・冥界送りという重いものでした。
ニンリルは、エンリルを追って冥界に下ります。
冥界の門に至ったニンリルは、門番に「エンリルはどこにいるの、会わせて」と願いますが、答えてもらえません。
実は、その門番は変身したエンリルでした。正体を隠した彼に、ニンリルは打ち明けました。「私のお腹には赤ちゃんがいるの」
すると門番のふりをしたエンリルは言いました。
その子は月の神だから天に昇る。だが冥界から出るには、身代わりに残る者がいなければならない。なに、その子の代わりに私の子を冥界に行かせよう。
門番のふりをしたエンリルは言葉巧みにニンリルを説得して、子作りしました。子供が新たにニンリルのお腹に宿り、最初の子の身代わりとなりました。
冥界の門を通過してニンリルは先へ進みます。そこには三途の川が…「人食い河」が道を阻んでいました。そこにいた人がニンリルに話しかけてきて、やはり言葉巧みに説得して子作りしました。この人もエンリルの変身です。
次に、「人食い河」の渡し守が、やはりニンリルを口説いて子作りしました。勿論、彼もエンリルの変身なのでした。
こうして生まれた子供たちが残って冥界の神となり、エンリルとニンリルと、月の神シンは地上に黄泉返ったのです。
イシュタルの黄泉返り神話と共通しているのは、「黄泉返るには、冥界に残る身代わりが必要」という点です。
イシュタルは、夫であるドゥムジ王を己の身代わりにして黄泉返ろうとする。最終的に、ドゥムジの姉妹が一年の半分だけ彼の身代わりとなり、ドゥムジは一年の半分(春)は地上に、残り半分(冬)は冥界に暮らすことになったとされています。
(この黄泉返りは女神による「産み直し」でもあるため、ドゥムジはイシュタルの夫であると同時に息子であるとも言われます。)
イシュタル&ドゥムジの死と再生は、呪いのように永劫に繰り返されることになったのです。ドゥムジはイシュタルのために死に、イシュタルは彼のために泣いて冥界へ追い、黄泉返る。そのサイクルが季節の巡りとして続くのでした。
ちなみに、エンリル&ニンリルの間の最初の子が月の神なのは、満ち欠ける月が「死と復活」の象徴だからかと。
永劫の輪廻を繰り返すエリザベスをメリオダスが救おうと思うなら。或いは、死んで煉獄へ行く・魔神王になって煉獄へ行くかもしれないメリオダスをエリザベスが救おうと思うなら。誰かを身代わりの犠牲にする必要があるのでしょうか。
或いは、煉獄に下った魔神王が蘇ろうと思うなら、息子を身代わりにする必要があるのでしょうか。
…てなことは、別にないんだろーけど。(;^ω^)
アーサー王物語とは関係しないイシュタル(イスタール)やエンリルの名を使うのは、意味深と言えばそうかもしれないですね。