【感想】『七つの大罪』第205話 <十戒>vs.<四大天使>
週刊少年マガジン 2017年10号[2017年2月8日発売] [雑誌]
第205話 <十戒>vs.<四大天使>
- 妖精王の森 上空に大挙した魔神軍。
その更に上空に現れた二つの強光…<四大天使>が最初にしたことは、地上に転がったエリザベスを聖櫃 で覆い、治癒と防護を行うことだった。 - 「君たち よくもエリザベス様に無礼を働いたな …怒られるのは僕らなんだぞ?」と、小生意気な
少年の声 が響く。
「これで処刑確定~~ ってどのみち魔神は処刑ですけど~~」と、幾分オネェ調の中年男の声が続き、少年の声に話を向けた。
「…ところで~~ <十戒>が罠にかかるかどうかって賭けは私の勝ちですね~~」
「それは無効だね 僕は<十戒>全員が そろうに賭けたの」
ヒイイイイイィィ・・・・ンと大気を振動させながら、強光は人型に凝っていく。
◆女神族の力っつーか存在って、基本「振動」なんですかね。光だし。3000年後に実体を失っているのは、死んで魂になっているということではなく、存在そのものの振動数が変異してブリタニアに実体として留まれなくなってるってことなのかな。天界では普通に実体化してる? - 行儀よく顕現を待つ<十戒>らは一様に顔をしかめていた。
「女神族の冗談って笑っちゃうくらい笑えないわよね」とメラスキュラ。
「<四大天使>が二匹……カカッ 少しは遊べそうじゃわい!!」とガラン。 - その間に、二人の天使は すっかり姿を現している。
「じゃあサリエル 次は<十戒>を仕留める時間 を賭けませ~~ん?」
提案したのは、真一文字に耳まで裂けた口に細かな牙をびっしり生やした中年男だ。その首の左右には一つずつ、端正な青年と長髭の老賢者の頭が生えている。三相一体…過去 ・現在 ・未来 という時の循環を示す姿だと、女神族を崇める学者なら言うだろうか。意味を求めず見たままを言うなら、長身の体躯一つに頭が三つの異形である。その目は白目と瞳の色が反転しており、暗い穴が開いているかのよう。女神族の強さの指標となる翼は、大きくはないが三対・六枚もあった。濃色の腰巻は足先まで隠す長さで、淡色の長衣を袈裟懸けにして足先まで垂らしている。 - 「そうだな… 僕は五分だ タルミエル 君は?」
応えたのは少年。キングより幼げな見かけだ。人間なら10~12歳程度だろうか。
彼がタルミエルと呼んだ三面の天使の半分ほどの背丈しかなく、翼はエリザベスやリュドシエルと同じ二対・四枚。膝丈のゆったりした上衣の中に少年らしい短ズボンを穿いている。特徴的なのは頭より二回りは大きく広がった丸い立ち襟で、まるで絵画に描かれる光背 のように見えた。 - 二人の服には同じ紋章が大きく あしらわれている。五枚の翼持つ車輪を思わせるそれは、タルミエルの長衣の腹部分、サリエルの上衣の胸部分にあり、思い返せばリュドシエルの両の肩鎧にも刻まれていた。<四大天使>を示す階級章なのだろうか。
- 「私は十秒」
タルミエルが答えるや、スッと差し伸ばされる天使たちの手。三相の男は左手、少年は右手。 - 「全員退避ーーーーーーっ!!!!」
叫んだガランがメラスキュラを脇に抱え寄せたと同時に。 - ズォン、と魔神軍の全てを複数の超大な光球が包んでいた。魔神族の捕虜たちが入れられていたものと同じ……いや、それ以上の規模の。
“極大聖櫃 ” - 「し…しまった!!!」
ジュウウウッと音を立てた背後の魔神軍を見やってフラウドリンが呻いた。眩い光の牢獄の中で、彼とデリエリ、モンスピートは まだ持ちこたえているが、下位魔神たちは早くも泡のように溶け崩れ始めている。 - 「…すまないね お前たちの仇は必ず取る」
静かな目で、もろもろと溶けていく下位魔神たちを見つめるモンスピート。 - まさにその時、天使たちは声を揃えて唱えていた。
「「不浄の魂ども 裁きの光に滅せよ…!!」」
不敵に嗤う彼らの目に三脚巴紋 が浮かぶ。 - 光が、魔神らの視界が白く潰れるほどに増した。
- ボシュッ
四方に眩く走り抜ける閃光。極大聖櫃 が全て消滅したのだ。囚われていた魔神軍ごと。 - 「ハイ 五秒! 私の勝ち~~」
まるでリビングでゲームに興じているかのようだ。三面のタルミエルが はしゃげば、幼顔のサリエルが愉快そうに一方を示す。
「残念 まだ二匹残ってるよ」
そこには、メラスキュラを小脇に抱えたガランが浮かんでいた。極大聖櫃 に囚われる前に跳び逃れていたのだ。
もはや、この場に残る魔神族は この二人のみ…。 - 「残念 五匹だよ」
サリエルの斜め後ろにブワッとマントが広がり、モンスピートが現れていた。
いかにして逃れたのだろうか。マントの下に露わになった右腰にデリエリをしがみつかせ、左腕にフラウドリンの巨体を抱えている。 - 「“獄炎鳥”」
間髪入れず放った莫甚の炎が、至近距離から天使の少年に直撃! 炎に巻かれたまま彼は石ころのように地上に叩き付けられた。 - 「サリエ…」顔色を変えたタルミエルだったが、みなまで言えず「ブ!!」と声を呑む。デリエリに顔面を殴りつけられたのだ。
とは言え効いた様子はなく、口元を拭ってニヤニヤと煽ってみせる。
「何かしら~~ん? まるで蠅が止まりそうな拳じゃ…」 - その間にも、淀みなく続いていたデリエリの動き。
「2 !!!」
二発目の拳 が、後頭部が膨れるほど深く、タルミエルの中央の顔面に めり込んでいた。 - 「ぷきょ」
人間なら間違いなく死んでいるだろう。顔面を 有り得ない形に陥没させたタルミエルは言葉もない。 - 「なんだ? 続きを言ってみろ!!!」
叫んで、デリエリは連撃 を繋げていった。
「…3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 …」
「連撃星 」!!!拳 と蹴り 。連撃 が途切れぬ限り威力が上乗せされ続ける猛襲を、雨あられと叩き込み続ける。 - その様子を<十戒>たちは余裕の表情で見物していた。
打たれ続けて人の形を留めぬほどベコベコになっているタルミエル。地上に落ちて燃え続けているサリエル。もはや勝負はついたのだ。 - 口ひげをつまみ撫でながらモンスピートは言った。
「<四大天使>が直々に それも他の戦場を犠牲にしてまで<十戒 >を討ちに来るとは思わなんだ…」「でも こちらとしても邪魔な<四大天使>を始末できて幸運 だよ」 - ところがだ。
「驚いたなぁ どうやって僕たちの“極大聖櫃 ”から脱出したの?」
子供の声は涼やかに響いた。
地上で燃え盛る獄炎の中に、ムクッと小柄な人影が立ち上がる。
「楽しいな~~~♬」
中から風が巻き広がって、ボヒュッと獄炎が掻き消えた。現れたサリエルは涼しい笑顔で、焦げひとつない。 - (獄炎が届いていない……?)
黙考するモンスピート。 - 他方、デリエリの
連撃星 は続いていた。
「45 46 47 48 49 50 51 …」「52 53 54 …」
もはやタルミエルの三面から上半身までがベコベコのクシャクシャで、捩じり圧縮されたアルミ缶のようだ。 - ところがだ。
「ん゛~~~~~…」
こちらも死んでいなかった。
唸り声をあげてブルブルと震え始め「ふっ!!」と力を込めただけで、顔も胸もパンッと膨れて元の形に戻ったではないか。ぺしゃんこのゴムボールに一気に空気を充填させたかのようである。
◆第175話でモンスピートが言っていた、メリオダス以前にデリエリの連撃星 50発以上耐えた一人目って、タルミエルのことだったんですね。
ちなみに、メリオダスは53発目で両腕が砕け、54発目で吹っ飛ばされました。 - デリエリは殴る手を止めなかったが、パンパンに張った肉体に跳ね返されて、ついに
連撃 が途切れた。
「いつまで やってるつもりですか~~~?」と、小憎らしい態度で煽るタルミエル。 - その顔面が左右に割れた。
「ほ?」 - “
伐裟利 ”!!!
上空から急襲して長柄の武器 を振り下ろしたガランの仕業である。刃は頭部を割いたに留まらず、長身の天使の全身を、縦真っ二つの泣き別れにしてのけた。 - くりんっと振り向いて、老魔神は得意げに ニパッ と笑う。
「すまんな デリエリ お前さんの獲物を横取りしてしま…」 - 「!!?」
ピクッとデリエリが震えた。
真っ二つのタルミエルからは血が全く出ていない。思えば、殴ってぐしゃぐしゃにしていた間も一滴も出なかった。代わりのように、裂け目の左右から水のようなものが蠢き溢れて、手を結び、別れていた左右をビシャッとくっつけたではないか。 - それだけでもう、傷一つなく元通りだった。
「ニヒッ」と天使は嗤う。
「あなたたちの今の表情 最高~~~♡」 - 面白い。
魔神としての本能か。腹の底からの声なき笑みで口元を歪めたガランとデリエリは、挟み打つように一斉にタルミエルに襲い掛かった。 - モンスピートとサリエルの戦いも続いている。
地上から高空まで、矢のように飛び向かってきた少年を軽く右にかわすモンスピート。すれ違いながら一瞬ハッとし、100mほど離れて互いに静止したが。 - 「!!!」
モンスピートのマントの左側が粉々に千切れ、左腕からは血が噴き出した。細かな刃にズタズタにされたかのようだ。 - 余裕の顔で返り見ているサリエル。
- 「へぇ なるほど おもしろいねキミ…」モンスピートは言った。
「攻撃を確実に回避したつもりだったんだが…」 - 「アハッ いい勘してる」
もう少し深手を負わせた想定だったのだったのだろう。腕一本で済ませたモンスピートを屈託なく褒めた少年は、再び突風のように飛び向かってきた。
「君が死ぬまで 僕を存分に楽しませて!!」 - その全身が横合いから打撃を受ける。轟音を立てて彼方の巨木の幹に激突した。
- 「モンスピート様 ここは私が!!!」
巨大化したフラウドリンが、岩山ほどもある手で張り飛ばしたのだった。
「!!」
だが彼もまた、殴った己の手のひらがズタズタに裂けて血を噴き出させているのに気付く。何故だ。あの天使は武器を持っていない。 - 「言ったよね?」「五分で済ませるってさ」
少年の声がした。
抉れた巨木の幹に腕組みして立っている。周囲は滅茶苦茶なのに、またも無傷で不敵に笑っているではないか。 - なるほど。一筋縄ではいかないらしい。
「五分あれば十分だよ…」
冷たい目で、モンスピートは少年を見下ろした。 - 戦いの音は、遠雷のように「恩寵の光」に届いている。
「タルミエルとサリエルめ…」「せっかく集めた生き餌を使って 始末できたのが雑兵 の大軍のみとは情けない…」
静かな苛立ちを見せたリュドシエルは、
「いや……さすがは魔神王の精鋭<十戒>というべきか」と言い直した。
なるほど。一筋縄ではいかないらしい。
「どうやら私自ら 直接出向かねばならんようだな」
ブーツの踵を鳴らして出口へ向かいはじめる。 - 「ネロバスタ」と、控えている忠実な部下の名を呼んだ。
「は…」
「お前は なんとしても門を死守するのだ」「<十戒>を片づけるまで 私以外の何人 が来ようと近づけてはならんぞ 門が破壊されれば天界からの援軍は絶たれ 我々は劣勢に立たされる」「くれぐれも頼んだぞ…」 - 「お任せください! この命に代え 必ず!!」
くどいほど丁寧に言い聞かせる上司に、力を込めて答えるネロバスタ。幾重ものカーテンの向こうに歩き去ったリュドシエルの背を、完全に気配が消えてもなお、じっと見送っていた。
「リュドシエル様 ご武運を……」
誰にも聞かれぬことを確信して、ようやく、そっと呟く。
ほのかに赤く目元を染めた表情には、抑えきれぬ愛が溢れ出ていた。切なげに瞳を揺らしながら、踵 を返して与えられた任務に就こうとする。 - 「ああ… 一つ忘れていた」
「ひゃい!!」
ビクンッと震えて声を裏返らせたネロバスタだった。(スイカのような胸も ぶるんっと跳ねて震えた。)
真っ赤な顔で振り返れば、出て行ったと思ったリュドシエルが、ヒョイとカーテンの陰から顔を覗かせている。
「リュ… リュドシエル様 まだ何か?」
「念のため 今のうち 援軍を呼び 待機させておいてくれ」
「は…はい!!」 - 「いかに<
四大天使 >とはいえ――…」「<十戒>を相手に戦うのは いささか骨が折れよう…」
いつもと変わらぬリュドシエルの声。…そう認識しているのは、ネロバスタだけだ。己自身の声や表情すらも。
「…ただちに門を開き 援軍の…要請をします…」
普段通り きびきびと応対しているつもりの彼女は、実際は、虚ろな目で宙を見つめ、うわ言のように応えているのである。そのうなじに、闇色に輝く光の矢を突き立たせたまま。 - 「私も同行しよう…」
彼女と向かい合い、リュドシエルとは似ても似つかぬ無機質な声音で言ったのは、彼女より背の低い、女性のように整った容貌の青年。
「………はい… リュドシエル様」
魔神の漆黒の瞳に眼鏡をかけた、<十戒>「無欲」のゴウセルだった。 - 次回「野獣 吠える」
…言ってもいいですか。
第153話にてフラウドリンが、ゴウセルは3000年前の大戦以前に<十戒>から姿を消したと言ってたのは、何だったんですかーー!
聖戦に<十戒>として普通に参加してるやん!
騙された―――!!\(^o^;)/
これが作者さんのミスじゃないなら、聖戦終了直後に「三千年前の大戦」という別の戦いがあったというトンチ設定か、ゴウセルが去る前にフラウドリンや<十戒>の記憶を書き換えて、自分が聖戦に参加していた事実を隠蔽してた、ってことにでもなるのかなあ。
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女神族のこと
新たに判明した<四大天使>の名は「サリエル」と「タルミエル」。
どちらも伝承上の天使の名ですね。
リュドシエルにも元ネタあるのかな?
女神族はケルト~ゲルマン神話系ではなく、ユダヤ・キリスト教系を下敷きにしてるのかぁ…。
そうなっちゃうと、「ドルイド族は女神を崇める」という この漫画での設定が、なんだか皮肉なものに感じられてきたりして。キリスト教とドルイド教の史実的に。(^^;)
ショタっ子サリエルきゅんが可愛いです♡
え、太腿まで生足? まさかワンピースなの? あれっ 男の子かと思ったけど女の子ってセンもあるのかグロキシニアの例もあるし?
と惑わせておいて、7ページ後に、昭和の小学生みたいな超短い半ズボンをチラ見せしてくれる あざとさよ!(笑)
OK,OK、男の子ね。
サリエルくんには、見てると どーにもキングを想起させられます。
第一部の登場して間もない頃のキングに、特に似てる。
(最近のキングは下睫毛が強調され過ぎて、三白眼化が進んで、少し顔が変わっちゃってるかなあ…。往時の顔つきも また見たいですね。)
でも、性格は全く違いますね。
戦いをゲーム化し・敵と言えども相手の命を弄んで楽しむ。そんなことを、キングは今まで してたことがないです。
それと、見た感じ、キングの外見年齢より幼いなと感じました。たぶん背も低い。
言葉では説明されてませんが、漫画の絵を見てる限り、サリエルくんは風使いのようです。
同じく風使いのハウザーは、竜巻や大風を敵にぶつける大迫力の戦い方が基本ですが、サリエルは違うっぽい。
あからさまな使い方はしない。最小限の力で敵を強力に切り刻み(直接触れずともカマイタチのようにズバズバと)、敵からの攻撃は周囲に風の防壁を作って受け流している。(獄炎に包まれても木に激突しても、風でクッションを作ってるので平気。)まさに手足のように使いこなしてる感じ。
既存キャラと同系の力を使っていても、変化があって見てて楽しい。イイですね!
さて。
サリエルくんが風の天使なら、残りの<四大天使>も属性もちなんでしょうか? 「四大」だけに。
タルミエルは殴られようが斬られようが血が出なくて、凹んでも戻るし・真っ二つにされても液体みたいなのが出てくっついてたので、「水」っぽい気もします。最終的にアメーバ状になりそうな気さえしますよ!(;'∀')
三相の異形でオネェの天使って濃すぎィ!
もしそうなら、リュドシエル様は「火」と「地」のどっちかなんだろーか。
女神族と言えば。
25巻が発売されようかって時期に今更ですけど、24巻描きおろし番外編『祭壇の王』に、サラッと、割と重要な設定や伏線っぽいことが描いてありましたよね。
王国騎士時代(時期的には11年前~クーデターの直前くらい?)、ヘンドリクセンの代理として、ドルイドの長(ジェンナ&ザネリ)からのトロルクイーン退治の依頼を受けた<七つの大罪>。
初めて顔を合わせるや、ジェンナ&ザネリはメリオダスを魔神族と見抜いて警戒し、メリオダスは二人を女神族だと看破する。
「お前ら女神族は ほとんど大戦で魔神王と<十戒>の封印に力を使い果たして体を失ったんじゃねえの?」
「オレの知ってる
女神族 も角笛やら剣やら遺物に宿ってるようだし」
重要っぽいこと、一つめ。
魔神王は女神族に封印された。
本編では未だ明言されてない情報です。魔神王だけ煉獄にいたので、もしや女神族とは無関係にそうなっているの? と謎めいていましたが。彼も女神族によって封印されてたんですね。
重要っぽいこと、二つめ。
「オレの知ってる
女神族 も角笛やら剣やら遺物に宿ってる」
つまり、メリオダスの知人の(<
彼の目の前で宿ったのか? 3000年の間に偶然 宿ってる道具を見かけただけか?
そしてこれは、今やってる過去編で登場する女神族の多くが「道具に宿っている」状態で現代編に登場する可能性が高い、ということでもあると思われます。
ネロバスタは既に現代編に登場してましたしね。
重要っぽいこと、三つめ。
この場面でメリオダスがイメージしていた「実体を失った女神族が宿っている道具や遺物」が、なかなか興味深かったです。
お馴染みの「ケルヌンノスの角笛」、「女神の琥珀」っぽい宝石(女神の琥珀って魔神や怪物を閉じこめるためのアイテムかと思ってたけど、実は違う側面があるのでしょうか)、指輪、薬瓶らしきもの、日本刀に似た剣、リュートっぽい弦楽器。
一番手前に描いてある日本刀っぽい剣、真っ先に連想するのはネロバスタが宿っていたデンゼルの剣ですよね。
けども。実は、刀の柄巻のデザインが違う。
デンゼルのは 柄糸を ぐるぐる巻いた片手巻きっぽくなってましたが、ここのイメージの刀は一般にイメージされる日本刀っぽく菱形に柄糸が巻かれてます。
別に意味はないのかもしれませんが…。
バイゼル大喧嘩祭り出場者だった異国の剣士ななしの刀が、菱形の柄巻だったことを連想しました。
そういえば、ななしさんって「峠」に用事があったようだけど、大喧嘩祭りの一ヶ月後にはキャメロットでアーサーと共に魔神と戦ってましたよね。用事は済んだんでしょうか?
…考えてみたら、「峠」とは場所のことではなく比喩表現で、「峠(試練)を越えるため」にブリタニアに来たって可能性もあるか…。
それから楽器。
こちらは気が付いた人も多かったんじゃないかなと思いましたが。
このリュートっぽい楽器、やはりバイゼル大喧嘩祭り参加者だった吟遊詩人ソラシドが持ってたやつですよね!
この人、小柄だし耳を隠してたから妖精族かなと思ってましたが、女神族関係者?だったのか~。
たまたま女神族の宿った楽器を持ってただけか、既に憑依され肉体を乗っ取られているのか、はたまたデスピアス&インビジブルのような友人関係を結んでるのかは判りませんが。
バイゼル大喧嘩祭りの参加者では、破戒僧アーバスが、女神に祈りを捧げてたり・メリオダスが殺された時一人だけニヤリと嗤ってたりして、あからさまに女神族関係者でございって態度を見せていましたが。
実は女神族関係っぽいキャラが他にも沢山いたんですね…。
「魔神王の忠実な“目”」ってのも紛れてたらしいですし。誰なんでしょう。
現代編に戻ってからも、女神族関係で色々楽しめそうです。
最後に。
気になったんですけども、「ケルヌンノスの角笛」にも「女神が宿っていた」んでしょうか?
第一部の頃は、「実体を失って自分たちの世界に引きこもった女神族と交信するための祭器が、ケルヌンノスの角笛」だと説明されていました。
なので、角笛からバンに語りかけてきた女神の本体は天界にいて、そこから電話みたいに通信してただけだと思ってたんですけど。実は角笛そのものに憑依してたの?
じゃあ、アニメ『聖戦の予兆』でメリオダスが角笛を破壊してましたが、あれによって角笛に宿ってた女神は死んだんですか? 角笛が壊れる時、危機感や苦痛の欠片もなくゲラゲラ笑ってたけど。
そもそも、憑依してた道具や人間が破壊されると、実体のない女神族はどうなるんでしょうか。
女神族自体は無事?
でも、それならデンゼルに憑いたネロバスタは、どうしてデリエリにびびって逃げたうえ、みっともなく命乞いなんてしたんでしょうか。
デンゼルの肉体は真っ二つにされて死んだけれど、憑いていたネロバスタは、実はまだ健在なのでしょうか。
気になります。
今回のネロバスタは、めっちゃ可愛かったです。そして乳揺れが凄い。
もし現代でも まだ滅びてないのなら、再び爆乳を拝ませてくれるのか。