【感想】『七つの大罪』第206話 野獣 吠える
週刊少年マガジン 2017年11号[2017年2月15日発売] [雑誌]
第206話 野獣 吠える
- 「では共に<天界>の門に向かおう…」「ネロバスタ」
漆黒に染まった瞳で、ゴウセルは薄く微笑みかける。
その姿も声も、リュドシエルとは似ても似つかないというのに。 - 「…仰せのままに リュドシエル様」
どんな幻を見ているのか。虚ろな目で微笑んで、ネロバスタは うっそりと頬を染めた。
そのうなじに突き立って、ビビ… と閃き続けている闇色の光の矢。彼女は今、ゴウセルの魔力「侵入 」により幻覚に囚われ、精神を操作されているのだ。 - 「リュドシエル様は 知力・魔力・
魅力 全てを兼ね備える最高の<四大天使>」「もはや<光の聖痕 >が魔神族を討ち滅ぼし 豊潤な魔力に満ちたブリタニア を手中にするのは時間の問題」
<天界>の門へ向かいながら、ネロバスタは滔々とリュドシエルの情報を語り続けていた。ゴウセルがさせているのだろう。
「聖戦の勝利の為に 家族も友も捨て去ったリュドシエル様の覚悟を無駄にしてはならない…」 - 「ただ一つの目的のために全てを捨て去った男か」
彼女の後に付いて幾重ものカーテンを潜りながら、ゴウセルは独りごちる。
「…俺も」「そんな男を知っている」
『愛』という、ただ一つのモノのために全てを捨て去った男を。 - その言葉を認識することはできないのだろう。反応を返さぬまま歩き続けたネロバスタは、足を止めて「
門 」を見上げた。
「聖戦に勝利した暁には――…」「この門が同胞たちを迎え入れる」
◆へぇ…。女神族には、妖精族の「妖精王の森」みたいな、ブリタニアにおける完全領域がないんですね。聖戦勝利したら大挙してブリタニアに移住?するつもりだったのか。 - 「これが<天界>へ通ずる門…か」
遥か見上げるほどに巨大な門だった。
上部のアーチには無数の小天使たちを象った装飾。その前面にアーチに沿って四人の大きな天使像があり、下部の左右二人が地に突き立てた剣が門柱となる意匠だ。剣の地に接する部分には、それぞれ竜蛇の像が巻きついている。
扉はなく、門の内部に開いた空間は白く抜けて、オォオオォォ と風が唸っていた。
◆天界への門、カッコイイですね。大きな天使の像が四人なのは、<四大天使>のイメージなんでしょうか。 門柱(剣)に「竜」が巻きついたデザインなのは、意味があるのかないのか。 - 壮麗な門を見上げていたゴウセルの耳に、いなかったはずの第三者の声が届く。
「予想通りねぇ 女神族どもの趣味って最悪」
「…!」
傍らに、闇のとぐろを身に巻いた切り髪の女魔神が浮かんでいた。
「メラスキュラ 捕虜の救出はどうなった?」
「どーもこーもないわ… 罠だったのよ」
声を尖らせて眉根を寄せ、宙に浮いたまま足を高く組む。 - ゴウセルはスッと指先を伸ばし、メラスキュラのうなじに光の矢を刺した。
「…救出は失敗 さらに<四大天使>タルミエルとサリエルの出現で軍隊 も ほぼ壊滅か」
「勝手に頭を覗かないでくれる!?」と、魔神の少女は鼻息荒く拳を振り上げたが、構わずに現状を報告する。
「お前と入れ違いにリュドシエルまで向かっていった」
「!」口をつぐむメラスキュラ。
「さすがに分が悪いな」 - その頃、妖精王の森の戦場では。
爆発と轟音が続いていた。光の炸裂、地を抉る獄炎、切り裂かれる大地。 - 三面のタルミエルが左手を掲げる。フォン と音を立てて、幾重ものキラキラしい光環に取り巻かれた光球が、立てた人さし指の先に発生した。
女神族固有の魔力「聖櫃 」は、光の粒子で対象を分解する力だ。キラキラしい輝きを伴い、相反する闇の力を持つ魔神族には絶大な威力を発揮する。
まずはビーチボール大だったそれが次第に膨れ上がる……前に、ガランが左から長柄の武器 を振りかぶって襲い掛かった。 - タルミエルの三つの頭の左・老賢者が、何事か呪文を唱える。ブン…と空気を振動させて口元に小さな
三脚巴 型の光紋が現れ、ドパッ とガランに光を浴びせかけた。 - 転びこそしなかったものの、交差した腕でこらえつつ、踏ん張った両足で地を滑りながら後ろに押しやられるガラン。
- ほぼ同時に、右斜め上空からデリエリが飛び掛かっていた。これには右の若者の頭が気付き、こちらも呪文を唱えるや、現れたキラキラしい光環を潜って太い光線が発射される。殴られたかのようにバチッと弾かれ、のけぞるデリエリ。
- 直後に、直径10mほどに膨れ上がった巨大な光球を、タルミエルがガランに投げつけていた。
- それは重さを伴うものだったらしい。あるいは、重さが増していく術なのか。両腕で受け止めながらも見る間に脚から地面にめり込んでいくガラン。ついには頭の先まで沈んで光球の下に潰れた。
- その、次の瞬間。
拳大の闇の弾が飛んで、横合いからタルミエルの三つの頭を一度に貫き砕く。どの頭も殆ど残らないほどに。 - モンスピートの仕業だった。サリエルと戦いながら横目に片手を伸ばし、一撃を喰らわせたのだ。
- が。よそ見したツケは払わされた。
こちらも直後に、モンスピートの体が腹から上下真っ二つに断ち切られる。伸ばしていた腕もバラバラに切り刻まれた。
サリエルが一瞬に脇を掠め飛び、その突風で切り裂いたのである。 - 100mほど先で、全身で振り返って ビタッ と静止するサリエル。肉片となって落ちていくモンスピートの忌々しげな視線を、腕を組んで「フッ」と不敵な笑いを漏らして見返した。
- モンスピートが地面に落ちてしまうより早く、地を蹴ってサリエルに殴りかかるデリエリ。
- 余裕の笑みのサリエルは、身じろぎ一つせず それを待ち受けた。彼を中心に渦巻いた風が、デリエリの拳を阻む。それでも引かぬデリエリの拳は皮と肉が破け、骨さえ砕かれて腕が摩滅していく。それでも引かない。
- まるで狂った獣のようだ。なんて愚かなんだろう。
サリエルの失敗は、呆れた笑みを浮かべて目を閉じてしまったことだろう。
肘半ばまで肉と骨が砕けたデリエリが、それでも腕を引かず、ついに風の防壁を突破したことに気づけなかったのだから。 - ザンッ
尖り突き出ていたデリエリの肘の骨が、サリエルの右目に まともに突き刺さった。 - 血を噴き出させ仰のけに吹っ飛ぶサリエル。
反動で少し後ろに下がったデリエリの背後では、地面すれすれまで落ちてきたモンスピートが、分断されていた身体を繋ぎ合わせて平然と再生していた。
◆肉片になったモンスピートが落下して、それが落下しきる前にサリエルが吹っ飛ばされている。そこから推察するに、この入り乱れた二対三の戦いは、超短時間……せいぜい数十秒の間の出来事だと思われます。
普通の人間の目で見たら「なんかパパパッと光ってドンドン振動してる?」くらいにしか知覚できないんでしょうね。 - サリエリは受け身も取れず地に転がった。悔しげに半身を起こしたところで、ハッと気付く。
偶然にも、彼の背後にガランを沈めたタルミエルの光球があった。(彼が頭蓋を撃ち抜かれたので、少し地面にめり込んだところで重量の増加は止まったらしい。)それが一気に上昇したのだ。
のけぞるように見上げれば、両腕で光球を掲げ支えたガランが立っているではないか。
その姿は最前とは違っていた。細かった目が開いて爛々と輝き、甲冑状の全身に蟹のような棘が生じている。
「臨界突破 」。武力を極限まで高めるガランの魔力だ。胸の制御石が砕けた今は、その力を抑える箍 はないのかもしれない。
◆ファンブックによれば、ガランの胸の大きな丸い石は「制御石」。…何を制御してるんでしょ?
エスカノール戦で臨界突破 を披露した際も、その前にエスカノールに斬られて、胸の制御石が砕けていました。
これ、何か意味があるのかな? 制御石を砕かないと臨界突破 できないとか。(敵に砕かれてない時は自分で砕いてから臨界突破 するとか?) - ドンッ
唖然と見ているばかりのサリエルに、ガランが全力で投げつけた重い光球が激突した。 - またも直後。
パウッ
背後からガランの胸を貫いた太い光線。
勢いよく振り向いた全身を、パパパパパウッと、幾条もの光線が連続して蜂の巣に貫いた。たまらず、ドドオッと地に倒れるガラン。 - 油断なき目で光線の主を睨むモンスピートとデリエリに向かい、
「はじめまして」「さようなら…」
瞑目したような顔で、長髪の女神族の男…<四大天使>が一人・リュドシエルが告げた。 - 二対の大きな純白の翼を広げた背後には、フラウドリンの巨体が倒れている。意識はあるが動けないようだ。
- お返しとばかり、モンスピートが拳大の闇弾を連続して撃ち放つ。タルミエルの三つの頭を貫き砕いたそれを、リュドシエルは眉一つ動かさず片手で払い弾くと、淀みない動作でスッと差し伸ばした。
- その背後に一瞬で移動しているデリエリ。サリエルに砕かれた利き腕は未だ再生していない。蹴りを頭に叩き込もうとしたが。
足が薙いだ時には残像しかなく、リュドシエルは彼女の背後にいた。 - ハッとして振り向きかけた、刹那。
- バキュン
リュドシエルの伸ばした手先に巨大な三脚巴紋 が浮かび、放たれた魔力はデリエリの右脇腹を抉って突き抜け、モンスピートの腹にも背後が見えるほどの大穴を開けていた。 - 土砂が飛び散り、もうもうと土煙が上がる。
それが晴れたときには、デリエリはモンスピートの隣まで移動して、リュドシエルから距離を取っていた。
人間や並みの妖精なら命がないだろう風穴を腹に開けながら、二人はしっかりと立っている。まとう闇が穴を覆って修復し始めていた。
ペッと血の混じった唾を吐き捨てるモンスピート。 - その背後に、全身穴だらけながら、ガランも口元を拭って立ち上がる。「
臨界突破 」は解けてしまっていたが。 - 満身創痍の魔神たちの前で、傷一つないリュドシエルが涼しい微笑みを浮かべた。
- その頃、「恩寵の光」内の<天界>の門の前で。
- 「<十戒>なぞ 所詮は醜い獣……」「リュドシエル様は最高の
狩人 よ… 獣を追い込み確実に仕留める…」「フフ…」
うなじに光の矢を突き立たせたままのネロバスタが、陶然と呟き続けている。 - くるっと顔を向けて、メラスキュラが笑った。
「頭の悪いコね… それは追いつめられた獣が――」
息がかかりそうなほど顔を近付けると、口が耳まで裂け開く。
「“ただ”の獣だった場合よ」
蛇のそれのように細長い舌をエロエロと蠢かして嘲った。 - 幻覚中にあるネロバスタは人形のように無反応だったが、ゴウセルは じっとメラスキュラを観察している。
- そして、妖精王の森の戦場では、今まさに「獣」たちが追いつめられていた。
「どうやら ここまでだね……」
据わった目で言うモンスピート。
「これしか方法はねえしな」
デリエリは笑って同意する。 - 並ぶ二人は、スッとそれぞれの片腕を掲げた。
- 「…ん?」
意図の解らぬ行動に、僅かに怪訝を見せるリュドシエル。 - 掲げた手刀を振り下ろし…魔神二人は、己の胸にそれを深く突き立てていた。
「ぐお…」
「あ…」「がああっ」
食いしばった歯の間から血を噴き出させ、びっしりと冷や汗を浮かべながら、己の胸と腹の中を掻き回し続けている。 - 「モンスピート様… 何を!? デリエリ様!?」
倒れたまま何とか顔を上げて狼狽えるフラウドリンのもとに、ガランが駆け寄った。
「まずい… フラウドリン 儂らは撤退の準備じゃ…!!」 - デリエリとモンスピートが、己を掻き回していた腕を引き抜く。再び掲げられた手の中には、未だ鼓動を続ける六つの心臓が一まとめに握られていた。
- 上位魔神族は七つの心臓を持つ。その全てを失わぬ限りは死ぬことがない。
脈打つそれを、自ら、二人は一息に握り潰した。 - どっと溢れ降り注ぐ血を頭から浴びて、全身を血に濡らし唱える。
「我が… 六つの心の臓を贄 と捧げ 契約する」とデリエリが。
「解放せよ… 我が魂に内在せし本性よ!!!」とモンスピートが。 - ドグン、と鼓動が二人を跳ね動かせた。
「ア゛…」
「オ゛ォォガ」
バキバキ メキメキメキと音を立てながら、歪み伸び変貌する身体。 - 両腕を組んだメラスキュラは、重々しい口調で女神に言い聞かせた。
「…それは最高位の魔神<十戒> の中でも限られた者にしか許されない禁忌の術」「術者は元の姿と理性を失うことを代償に最悪の存在と化す…」 - タルミエルとサリエルの傷口は きらきらしい光で覆われ、殆ど自己修復しつつある。彼らは驚きと警戒の目で その変貌を見つめていた。
◆
魔神族が闇でそうするように、女神族は光で傷を覆って自己修復するんですね。属性が両極端の光と闇なだけで、似た種族なんだなあ、魔神族と女神族。
バンと戦ったガランとメラスキュラは、彼が頭を砕かれても死なないことに驚いていましたが、なんだ、女神族も頭を砕かれても死なないじゃん…。完全に砕けてなければセーフなんでしょうか。 - メラスキュラは告げる。
「その獣の名は「インデュラ」」 -
「ア゛ォ゛オ゛オ゛ォ゛オ゛オ゛ォ゛オ゛ッ」蟹爪の獣が吠え猛った。
- 拳指こそ人の形なものの、関節なく ひょろひょろと長い闇の腕。それが十本も うねうねと蠢き、やはり軟体めいた両脚が すぼまって長細く尖ったモンスピート。
- 全身が毛に覆われ、サリエルに削られた左腕こそ失われているものの、残る右腕は闇の二重螺旋、手先は巨大な蟹爪となったデリエリ。髪の毛は大ぶりの棘の束となり、身長の倍ほども伸びた先は闇に染まって、巨大な槍の穂のごとく尖っている。「サソリの毒針」のようと言うべきか、「悪魔の尻尾」のようだと評すべきか。
◆モンスピートは頭足類(イカ、タコ)っぼく、デリエリは甲殻類(カニ、エビ)っぽい。
インデュラなデリエリの腕、蛇腹のマジックハンドみたいですね。伸びるのかな? - ズズ…と、ただならぬ『気』が異形の獣たちから押し寄せてくる。
だが、涼しい顔を崩さずにリュドシエルは言い捨てた。
「笑止」「それがどうした」 - ボキ
- 直後、デリエリに懐に入り込まれたリュドシエルは、顔面を巨大な蟹爪で打ち殴られていた。
- 次回「破壊獣インデュラ」
己の心臓を贄とし、潰した血を全身に浴びて、禁忌の破壊獣に変化したモンスピートとデリエリ。
「己の心臓を
とかって、某カードゲームにありそう(笑)。
なんとなく、北欧伝承の英雄ジークフリートが、竜の血を浴びて不死身になったり、竜の心臓を食べて霊感(魔力)を得て無敵になったりするのを思い出しました。
七つの心臓のうち六つまでを自ら潰す。
潰した心臓は再生するのでしょうか?
しないのなら、一生に一度しかインデュラ化できないってことですね。
メリオダスは心臓七つを潰されても平然と生き返りましたので、何度でもインデュラ化できるのでしょうか…。
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「戦争に
…と、第203話にて メリオダスさんが言っておりましたね。
魔神族の女子供・非戦闘員を巨大
これにより「女神族は悪い奴だ!」という空気が醸し出されておりました。
が。
では、魔神族は非戦闘員に手を出さぬ、義に溢れた「正しい」戦い方をしてきたのか? っていうと、多分違う。
化石の谷の人間の集落を「一方的な虐殺」していました。女子供だろうが非戦闘員だろうが、お構いなしの皆殺しでしょう。
戦争に
メリオダスの台詞が、恐らく、この漫画の「聖戦」の真実なのでは。
3000年後に言われているように、魔神族だけが悪だった、というわけではない。
かといって、魔神族が正義で被害者だったわけでもない。
人間族も含めて、どっちもどっちで、それぞれに正義があり、悪意がある。
今回、リュドシエルは「聖戦の勝利のために家族も友人も捨て去った」のだと語られました。
メリオダスとそっくりです。
彼はエリザベスとの愛のために「家族も友人も捨て去った」。
となると、リュドシエルが そうまでして聖戦に勝利しようとしているのも、きっと「愛」のためなんでしょう。
ただし。
彼の「愛」はメリオダスの「恋人への愛」とは違うものじゃないかなと、今のところは想像しています。
妖精族や巨人族は、妖精王の森だのメガドーザだのといった自種族の支配する領域を、ブリタニア上に持っています。
魔神族も、非戦闘員が数万人も捕虜にされていた点を見るに、ブリタニアに彼らの領域が存在していたのでしょう。(まさか、女神族が魔界に潜入して数万人も さらったってわけでもないでしょうし。)
では、女神族はどうなのでしょうか?
ネロバスタは語りました。
聖戦に勝利した暁には、天界から同胞たちを迎え入れ、豊潤な魔力に満ちたブリタニアに降り立つのだと。
また、リュドシエルは言っていました。「門」が破壊されれば援軍を頼めない、しっかり守れと。
……もしかして…。
女神族って、ごく少数の精鋭がブリタニアに来ているだけなのでは。
彼らの領域はブリタニア上に無く(だから<
加えて、豊潤な魔力に満たされたブリタニアを手に入れて一族を迎え入れることは、リュドシエルにとって「家族や友人を捨て去る」覚悟で挑むほど、絶対に果たさねばならないことらしい。
以上から想像しました。
女神族って、実は衰退してるのでは?
「ブリタニアに満ちた豊潤な魔力」を、汚い手を使ってでも手に入れねばならないほど、天界は魔力が枯渇してるんじゃないでしょうか。
で、魔力が足りないと実体を維持できないとか。
女神族が少数精鋭しか来てない・いざという時しか援軍を頼めないっぽいのは、力が強い個体しか活動できない状態だからじゃないかなあ。
リュドシエルは、女神族を衰退から救うために、心を鬼にして活動してる…のかも?
そもそも、エリザベスがリュドシエルの導きに盲目的に従っていたこと自体、とても不思議に思っていました。
この土壇場に来て「リュドシエルの計画を知らなかった、騙された~」ってなってるけど。お人好しすぎるし、何を以てリュドシエルを信じたのか。
そこから想像しました。
リュドシエルの捨て去った「家族や友人」に、エリザベスも含まれてるんじゃないかなあと。
女神エリザベスが女神族の姫なら、<四大天使>であるリュドシエルは、彼女が幼い頃から近くに仕えていたのではないかと思う。
つまり、元は親しい関係だったのではないか?
王女エリザベスにとってのギルサンダーみたいな、兄のように近しい人だったのかもしれない。
だから信頼して、メリオダスも誘ってリュドシエルの下について活動していたんじゃないか。
…という妄想をしてみたり。
実際は、何なんでしょうね。
リュドシエルはどうして「家族や友人を捨て去っ」てまで、ブリタニアを手に入れようとしているのか。
何にせよ、あれほど残忍な計画を遂行して、魔神族を「虫の糞」と言ってしまうほど侮蔑しているのには、やはり、何か理由があるんじゃないかなという気もしています。
ただ馬鹿にしてるんじゃなくて、憎んでますよね? 魔神族のこと。
理由なく差別心から魔神族を嫌悪してる程度でしかない人物が、「家族も友人も捨て去る」覚悟で戦えるとは思えません。
だから、魔神を あそこまで侮蔑する理由はあるのではという気がする。
少なくとも、単純に「リュドシエル(女神族)は悪い奴」ってことではないように思うのでした。
「戦争に
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女神エリザベスの瞳
今回はカラーページ付きで、女神エリザベス・3000年前のメリオダス・人間族の戦士ロウの初カラーが拝めました♡
メリオダスの あの服、カーキ色だったんですね…。
ロウさんの髪の色は、銀系統ではあるけど、バンとは少し違う色なんだなあ。でも瞳が真紅なのは同じ。…やっぱり先祖?
そして女神エリザベスの瞳の色。
そ、そうか~~…。
となると、モノクロページで瞳に光彩が描かれているときは、
(光彩が描かれてなくて、瞳の上部に斜線を入れた処理になってるときは、金色になってる、と。)
つーか。もしかして王女エリザベスの
…いや。デンゼルにネロバスタが乗り移って瞳に
金色になる条件って何なんでしょう。
この辺の設定がどうなってるのか、大いに気になりました。
女神エリザベスは、髪や瞳の色が王女エリザベスとは微妙に違うんですね。
となると、リズの髪の色が王女エリザベスと まるで違う色だったのも、染めていたとかではなく、本当に違う色だったのかしらん。
生まれ変わる度に違う髪や瞳の色になってるのかなあ。違う人間の赤ん坊に乗り移り続けているとかで。
髪色は変わっても、顔とバストサイズだけは何度生まれ変わろうとも判で押したよーに変化しないのだ。女神エリザベスの呪い怖い。
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この場面が、なんかツボりました。
「先生、質問です!」
って感じに見えません?(笑)
「ヘイ、タクシー」でもいいけど。