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『七つの大罪』ぼちぼち感想

漫画『七つの大罪』(著:鈴木央)の感想と考察。だいたい的外れ。ネタバレ基本。

【感想】『七つの大罪』第131話 愛する者との約束

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週刊少年マガジン 2015年32号[2015年7月8日発売] [雑誌]

第131話 愛する者との約束

  • 試練を続けてくれとメリオダスに頼まれ、ザネリはためらっていた。これ以上続ければ本当に精神が崩壊して死ぬかもしれないと。しかし彼の決意は変わらない。
    ………この試練を乗り越えねぇ限り 前には進めねぇ!!
    ザネリは根負けし、「必ず無事に戻ってくるんだぞ」と術をかけた。
  • またも、立って眠ったまま苦しみ始めたメリオダスを前に、エリザベスは試練の内容を問うた。彼がこんなに苦しむ姿を見たことがないと。
    ザネリは目をそらし、「………地獄だ」と答えた。狂おしいほど愛しい者との穏やかな日々と残酷な別れを、幾百幾千回も繰り返しているのだと。
    「これは こやつの感情を消す―――――… いや 殺すための試練なのだ」「”力”を取り戻したとて 再び怒りで暴走する危険性を残したままでは なんの意味もないからな!!」
    そんな、どうしてと動揺するエリザベス。
    そうまでしても取り戻す必要がある”力”だからだ、とザネリはいきどおろしげに言った。「私だって…… メリオダスには元のままでいてほしいんだぞ!!」
    ◆メリオダスは恋人リズの夢を見ているのだと、エリザベスは察しちゃったでしょうね。「狂おしいほど愛しい者」か…。エリザベスがますます、自分は愛されていない、メリオダスとリズの間には立ち入れないと思い込みそう。
    そしてザネリが本音をポロリ。彼女はメリオダスの、愛(多分、仲間愛などの優しさ含む)に生きてるところが好きなのでしょうね。

  • 精神世界のメリオダス。
    情景はいよいよ断片的になり、時間は前後し、場面はパッチワークのように継ぎ接ぎに切り替わっていく。ダナフォールの聖騎士長としての日々、リズと過ごした思い出。現実そのままの臨場感で追体験されるそれらに流されつつ、必ず訪れる破滅にゆるやかな諦観も抱き始めていた。
    (…答えは わかってる)(”力”を完全に操作するには 感情を 一切 捨てりゃいいんだ)(簡単だろ? メリオダス)(リズのことなんて すっぱり忘れちまえばいい)(リズが死ぬことに慣れちまえばいい)
    どれほど繰り返されたか知れない「リズの死」の場面で、雨に打たれながら、メリオダスは泣き微笑って呟いた。
    「簡単だろメリオダス?」「そんなことぐらい……」
    ……が。
    (できるわけねぇだろ!!!!!)
    結局、またも憤怒して闇を爆発させたのだった。
  • 巨大な空隙と化したダナフォールを独り見下ろす「破滅の思い出」から、間を置かず場は切り替わり、再び「幸せな日々」に引き戻される。
  • 襲撃者として現れた敵国の女騎士。寸前だった処刑を、かなり強引に取りやめさせて命を救った。それがリズとの出会いだった。
    「…なんで 私を助けたんだ?」「お人好しめ!」
    窓辺に立ち、全身をこわばらせてメリオダスを睨みつけながら、彼女は薄く涙を浮かべていた。奴隷からの成りあがり。差別と孤独の中で生き、ハリネズミのように身を逆立てて、愛されることに慣れない少女だった。
    (こうして 幾度も 出会いと別れを繰り返すたび)(愛しさが増してしょうがねぇ…)
    「思い出」は巡り、目の前で彼女は息絶える。魔神フラウドリンに貫かれて。無情に奪い去られる、その瞬間に立ち戻れば。
    (怒りが増してしょうがねぇんだ!!)
    メリオダスは絶叫して憤怒する。感情を抑えられない。力はまたも爆発し、堂々巡りに繰り返されていく。
    そして、メリオダスは「諦めた」。
    (オレには)(無理だ)

  • 現実世界では、ザネリが術を打ち切ろうとしていた。このままではメリオダスは死ぬと。
    それをエリザベスが全身で立ちふさがって止めた。
    「メリオダス様は きっと無事に戻ってきます!!」「この人を信じてあげてください!!」
    エリザベスは諦めない。
    「小娘が知った風なことを…」と歯ぎしりしたザネリの目が驚きに見開かれた。メリオダスに変化が現れたのだ。

  • 精神世界のメリオダスは、再び、リズとの幸せな時間に回帰していた。
    出会いから月日は流れ、既に互いの想いを通じ合わせた頃だ。ダナフォール騎士団の一員となった彼女には、今や多くの仲間もおり、孤独ではない。
    「…時々 ふと思うんだ 私」「お前に出会ってなかったら きっと」「こんな なんでもない普通の日常を 幸せに感じることなんてなかっただろうな…」
    その表情は、穏やかな幸せに満ちている。
  • 次の瞬間には、情景は破滅の日に切り替わっていた。仲間たちの死体の転がる瓦礫のなか、雨に濡れて息絶えている彼女を見やって、メリオダスは「俺も同じ気持ちさ」と静かに声を返した。
    「だから」「もう こんな景色は見たくねえ」「耐えられねぇ」「…繰り返したくねぇ
    雨に打たれながら、死したリズの前に立つメリオダス。ぐっとその表情が歪む。
    これまでなら、ここで憤怒に捉われ、闇を溢れ出させてきたのだが。
    (二度と!!!)(絶対に!!!)
    溢れ出したのは怒りではなく、それ以上の哀しみ。とめどない涙と押し殺した慟哭だった。

  • 現実世界。
    メリオダスが目覚めていた。両目からとめどなく涙を溢れ出させながら。
    鏡に映したように、エリザベスの目からも涙が流れた。
  • 「よっ 帰ったぜ二人とも!!」
    屈託なく笑い、指を立ててみせる。自分が泣いているのに気づいていないのだ。
    「エリザベス 何 泣いてんだ?」と飄々と尋ね、メリオダス様の涙を見たら自然に、と言われるや「なんのことでしょう」と高速で涙をぬぐうのだった。
    ◆メリオダス、泣いてたことを認めたくないんですね(笑)。
  • ザネリはひどくショックを受けた様子で、試練を越えたということは、本当に感情を捨て去ったのかと、恐る恐る尋ねてきた。
    「何言ってんだよザネリ…」
    メリオダスは笑って己の胸を叩いてみせた。
    大事なモンは 全部ここにあるぜ!!
    感情を捨てることを、メリオダスは「諦めた」。だから、その全てを抱えたまま試練を越えたのだ。
    ではどうやって、とザネリは重ねて問うたが、メリオダスは「まぁ その話は さておいてだ」と、話をそらして答えなかった。
    ◆秘密主義メリオダス。作者の意図は判りません。しかし私には、こういう話のそらし方をするってことは、本当の意味では乗りこえられていないんだなと感じられました。自分の気持ちを明らかにしたくない。そういう打算(弱さ)や執着を捨てられない、いや、捨てないと決めたんだね、この人は。頑固だこと。
  • メリオダスは笑顔を収める。
    「試験にも合格したわけだし」「”力”は返してもらうぞ」
    幾分凄んで要求した。

  • その頃、他の仲間たちは、もう一人のドルイドの長・銀髪のジェンナに連れられて、試練の塔の隣にそびえる切株のような形の岩山に向かっていた。
    岩山の真ん中には縦に貫く亀裂があり、その根は奥へと続く洞窟の入口になっている。
    ジェンナは杖で皆を指して言い放った。
    「伝説の魔神族<十戒>と戦うには 今のお主たちは あまりに脆弱じゃ」「是非 この修練窟で少しでも鍛えあげ この世界を守ってもらわねば困るぞ」
    ◆ここで、自分達に何をさせるつもりかと尋ねたキングに、ジェンナが苛立ちを隠さず「鍛錬に決まっておるじゃろが!! お主は相変わらず察しが悪いのう」と言ってます。
    そうか、キングって察しが悪いのか~と納得しかけたんですけど、よくよく考えてみたら、第一部ではキングってむしろ、察しがよい方でしたよね。(メリオダスが何か説明したり思いついたりする時、いち早く「まさか?」と意図に気付く場面がありました。)なのにジェンナにとっては、キングは「相変わらず」察しが悪いらしい。何でだろ?
    まあ、ドルイドが「お見通し」の能力持ちで、自分が判ってるから大して説明せず物事を進めるのを当たり前だと思っているならば、キングに限らず大抵の人が「察しが悪い」ことになるのかもですが。
    そんで、「相変わらず」と言えるくらいには、十数年前に一度来た時、ジェンナとキングって関わったことがあるんですね。ザネリもその時にメリオダスに惚れたんでしょうし、どのくらい滞在してたんだろ?

    ところでさあ。
    仁王立ちして、杖で皆を指して「この世界を守ってもらわねば困るぞ」とキッと睨みつつ言い放つジェンナさん。あんた何。全世界の王か何かですか。
    言ってることは正論です。世界を守るため一致団結して強くならなきゃならない。種族や立場の差を云々している場合じゃないし、何より、鍛錬の場を無償で与えてくれるのはありがたい。
    けどなんでこの人、こんな一方的に命令する言い回し・態度なの?
    様々な種族、勢力が世界にはいるのです。ドルイドが貴い存在であろうとも、もうちっと相応しい態度、言い方があるでしょうに。長であればこそ、他者に敬意を払えない者は、いずれ尊重されなくなるですよ?
    これも「ドルイド族の浮世離れ」って奴なんでしょうか。
    ドルイド族の領域を出て、人間の王国や巨人族の里に行ってその首長と相対したとしても、同じように、言葉遣いひとつ改めず、杖で無造作に指して「やってもらわねば困るぞ」とか命令するのかなあ。
    ドルイド族とは宗教集団だから、バチカン教皇みたいな、宗教上の絶対的権力者って感じなんですかね? ブリタニアの人間の王国はみんな逆らえないとか? でも異種族にはドルイド教は関係ない…ですよね?
  • ジェンナはニヤッと笑い、「ちなみに お主たちより 一足先に入った連中がおってな」「お主らとは顔見知りらしいのう」と勿体をつけてみせた。
    「ひょっとしてバンかね?」とホーク。キングは「いや”連中”ということは ギーラやジェリコ…?」と返している。
    ◆キングさん…。つい昨日まで妖精王の森でジェリコと一緒だったじゃん。なのに、その彼女がここで特訓してるって思うんですか(苦笑)。あそこからここまで、ものすごく距離が離れてるうえ、ギーラの方はリオネス王都にいたはずですから、昨日の今日で一緒に特訓するのは難しいのでは。
    …まさか、ジェリコと昨日まで一緒だったこと忘れ…て……?

    いやいやいや。妖精王の森からリオネス王都に帰る時、ジェリコを一緒に連れ帰ってたのかな?(つまり、ジェリコは今はバンと離れてる?) そんで、彼女が「強くなりたい」とか、その時言ってたのかな。だから、ギーラを誘って特訓に来てるのかもと考えたとか…。
    そして、ホークが「バンかね?」と言ったのをサラッと否定してますよねキング。「連中」なら「バンとジェリコ」でもいいはずなのに、その可能性は頭から口にしません。バンは特訓に来ないだろうと、キングは確信してるってこと?
    バン、今はどうしてるんでしょうか。予定通り、エレインを生き返らせる方法を探すための旅に出たのかな。
  • その時、洞窟の中から一人の男が歩み出てきた。鋼のような筋肉を惜しげもなくさらして、ズボンだけを穿き裸足。手には簡素な木刀…いや、持ち手に布を巻いただけの棒を持っている。
    「ガッカリさせてすまないな…」
    そう言った彼を見やって、ジェンナは屈託なく笑いかけ、愛称で呼ぶ。
    「なんじゃ もう出てきたのか……!」「ヘンディ」
    つい五日ほど前にリオネス王都を壊滅させ、多くの聖騎士たちを怪物に変え、瀕死に追い込み、命を奪った。魔神族復活の元凶・ヘンドリクセン。彼がいた。
  • 驚愕するアーサー、スレイダー。マーリンも険しい表情を見せる。(ゴウセルは無表情。)
    特にキングの衝撃と怒りは大きかった。
    ヘンドリクセン!!! 生きていたのか~~~~~~っ!!!
    激昂し、即座に神器を<増殖インクリース>に変えて貫こうとする。スレイダーも大鋸を構えた。
    ◆ここで、ゴウセルだけでなくホークも、きょとんとした平常顔でした。
    「誰?」と他人事のように呟いていて。なんと、ヘンドリクセンを覚えていない!? キミ、彼に一度殺されたじゃないの! 大事なエリザベスちゃんやメリオダスを殺しかけた奴じゃないの!
    ホークは怪物化したヘンドリしか見てないから人間姿が判らなかったのかもしれませんが、王都決戦後のギルサンダーへの反応を併せれば(昔ひどく蹴られたことを謝罪されたのに、出来事も、ギルの顔すら覚えてなかった)、本当に忘れちゃってる可能性が高そうです。豚なのに鳥頭なのか?
  • が。攻撃する前にヘンドリクセンが意識を失って倒れていた。
    ぎょっとして手を止めるキングたち。
  • ジェンナが悠然と笑って宥めた。
    「まあ待て キング お主らが この坊主を恨む理由はわかっておるつもりじゃ…」「だが 今のこやつは正常じゃて 私に免じ どうか 怒りをおさめてはくれんかのう?」
    そして、寝息を立てているヘンドリクセンを見下ろして(そう、倒れたのは過度の疲労のせいだったのだ)、「やれやれ… 情けない坊主じゃ…」と笑っている。
    ◆部活からクタクタで帰ってきて眠っちゃった息子を見る母ちゃんみたい。
  • スレイダーが、洞窟の入口に別の誰かが倒れていることに気付いた。
    焦げたボロ雑巾のようにも見えたそれは、ボロボロになって眠っている若き聖騎士たち。ギルサンダー、ハウザー、グリアモールの、わんぱく三人組だった。
    ◆ホーク曰く「ほどよく焦げたいい香り」だそうで、食べ物だと思った彼はよだれを垂らして駆け寄ってました(苦笑)。何気にブラックギャグ。
    わんぱく三人組(ここでは「オンボロ三人組」とホークに呼ばれてます)の内、ハウザーとグリアモールは白目むいて舌やよだれや鼻血を垂らした きちゃないギャグ顔なのに、ギルサンダーだけはカッコイイ表情で美しく気絶していました(苦笑)。差別だ。
     
  • 次回「僕たちに欠けたもの」

 

解りづらい。

今回の感想はそれに尽きました。

 

メリオダスがどう試練を越えたのか。皆さんは理解できましたか?

私は、なんかよー解らんかったです。

 

前回ラストのメリオダスが「オレは強くなる 今 守るべきもののために」と言っていること、10年前にエリザベスが瀕死になった際にも暴走しかけていること。今回「(リズの死を)繰り返したくねぇ」と言っていること。

以上から、「今生きているエリザベスを死なせないために」試練を越えたのだろうことは推測できます。

また、今回初めには「この試練を乗り越えねぇ限り 前には進めねぇ!!」と、いかにも少年漫画のヒーローらしく言ってもいて、過去(リズの死)に囚われず未来に進みたいとの宣言のように聞こえます。

 

ところがです。

実際には、過去に死んだリズのことが、今も好きで好きでたまらなくて忘れられなくて、愛情も怒りも増すばかりだと、そりゃーもう熱烈に語りまくり。絶対忘れられないし忘れないと大宣言。過去への「未練」「執着」を絶対!捨てない。むしろ増大させる! 囚われることをやめない! と、声を大に結論したのでした。

……ええ~~~…………?

それって「前に進」んでるんかい? と混乱してしまいますが、それで試練を越えましたと明るく結論。具体的にどういうことかは説明しないのでした。

 

 

恐らく、作者の中に「リズとエリザベスは同一存在」という大前提があるのだと思います。

しかしそれはまだ曖昧にしておきたいことだから、それが前提にあるメリオダスの気持ちを説明しなかった。よって、曖昧で解り難くなった。

そういうことなのかなあ?

 

 

ともあれ。

リズとエリザベスは同一存在。

だから、リズを愛してやまないはずのメリオダスが、恋人でもないエリザベスに了承なくセクハラしまくっても不実ではないし、今回叫ばれた「リズへの絶対的な永遠の愛」と「エリザベスへの愛」の両立も矛盾しない、のだろうと思います。作者の中では。

しかし、読者にとってはそうではありません。

彼女たちが同一存在であろうことは、現時点では薄く匂わされているだけ。そう思っていない読者も多いでしょう。そのうえ今回描かれたリズのキャラクターが、エリザベスと同一存在には感じられません。 

よって今回の話を読むと、リズを愛してやまないはずのメリオダスがエリザベスにセクハラし続けているのは不実にしか見えなくなり、「リズへの絶対的な永遠の愛」と「エリザベスへの愛」の両立は、やはり不実な、成り立たないものに見えてきてしまうのです。

 

なので、とてもモヤモヤしました。

確かにリズはいい娘です。彼女とメリオダスの愛は素敵です。

けど、それが濃く描かれれば描かれるほど、エリザベスの存在感が薄くなってしまう。

へーっ、メリオダスはそんなにリズのことが好きなんだ。彼女が死んでも忘れないし、死後16年経った今も、ますます好きになるばかりなんだ。……じゃあエリザベスのことは? リズに似てるから、代用品として好きなの?

えっ、生まれ変わりだから魂は同じ? でも姿は似てても(今回の描き方だと)性格や心はまるで違う、別人にしか見えないじゃないか。

つまりメリオダスは、リズの生まれ変わりであれば人格は何でもいいんだ。エリザベスには一言「好きだ」と言ってあげる程度の誠意すら見せないくせに、セクハラだけは執拗に続けて、そうしながら心の中ではリズへの永遠の愛を想っているんだね。へーっ。

そんな風に思えてきてしまいます。

(念のため。作者にそんな意図がないのだろうことは理解しています。でも、そんな風に見えるようになってしまうから、今回の話運びは好きじゃないな、という感想です。)

 

今回エリザベスは、メリオダス様を信じてあげてくださいとザネリの前に立ちふさがったり、優れた「女房役」っぷりを見せています。作者としては、これにより彼女の株を上げ、存在感を増したつもりだったのかもしれません。

けど。読者的に求めたいのはソコじゃないんだよ~。リズと連動させてほしかったデス。

 

例えば、メリオダスが「(リズの死を)繰り返したくねぇ、二度と、絶対に」と泣く場面あたりに、エリザベスのイメージを何か重ねてほしかった。

彼が繰り返したくない、もう見たくないのは、試練の幻の中のリズの死と同時に「今生きているエリザベスの死」なのだと、もっとハッキリ解るように。

読者が「リズとエリザベスは、メリオダスにとって同一の存在なんだ。同じだけ大事で愛している女性なんだ」と無理なく感じられるように。

そして出来れば、表面的な性格は違っていてもリズとエリザベスの魂が同一のものだと自然に感じられるようなエピソードを、何か一つ入れておいてほしかったです。今回エリザベスがしたのと同じような「メリオダスを信じる」言動を、過去にリズがしたことがあったとかさ。

 

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もう一つ、モヤモヤしたこと。

メリオダスが怒りで暴走しなくなるためには「感情を消」し、「心を殺」さねばならない、「私だってメリオダスには元のままでいてほしいけど仕方ないんだ」とザネリは苦しげに語り、メリオダスも「感情を一切捨てればいい、リズを忘れて、その死に慣れればいい」と皮肉に言ってました。

どちらも、そうしなくちゃいけないけど、それは悪いこと、やりたくないことだって語り口ですね。

 

これ、私個人の考えですが。

怒り(感情)の過度の暴走を抑制することと、「感情を捨て、心を殺す」ことは、イコールではないと思います。

ですから、ザネリの物言いは釈然としませんでしたし、メリオダスの態度は「やればいいんでしょ、心のない冷たい人間になればいいんでしょ(そんなの間違ってるって、俺は知ってるけどね!)」と変な極論して拗ねてるみたいに見えました。お前さんはホントに3000歳オーバーか。

 

あと、「忘れる」ってことをすごく悪いことのようなニュアンスで言ってたけど、そうじゃないと思うがなあ。

過去の執着を忘れるってのは、存在を消す、なかったことにするってコトとは違うと思います。

 

 

メリオダスは結局、執着を捨てられず、自分を変えることはせず、やせ我慢と根性で誤魔化したってことなんですかね。

それともアレか。『マギ』ばりに、思い切り哀しむ(涙を流す)ことで怒りを浄化しましたって理屈か。

 

読者的には、これで完璧に暴走を抑制できるようになるよりは、一度は本当に暴走してほしいとか思っちゃいます(笑)。

今まであれだけ、メリオダスが真の暴走するとマジヤバいっすよ~と煽ってきたんですもん。実際どんなものか見たいですよねぇ(笑)。

 

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もう一つ。

ジェンナが、ヘンドリクセンを許してやってくれとキングたちに言った態度にも、モヤっとしていました。

それについては次回の感想にまとめて書こうと思います。

 

 

今回、モヤっとしたことばかりです。(^_^;)

なので、感想を書くか書かないか迷い、書くことにしたらしたで筆が止まって、なかなか書きすすめられませんでした。

 

ここしばらく、個人的にモヤっとさせられる展開が続いています。

ディアンヌ外伝、ディアンヌを救うはずが なしくずしに修行に変更の展開、そして今回のメリオダスの肝心なとこ見せない曖昧試練と。三連発です。いちいち期待を外されるというか、説明してもらえない・カタの付かないまま話が進むというか。

スカッとくる展開が、そのうち来るといいなあ。

 

 

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