『七つの大罪』ぼちぼち感想

漫画『七つの大罪』(著:鈴木央)の感想と考察。だいたい的外れ。ネタバレ基本。

【感想】『七つの大罪』第231話 <傲慢>VS.<憤怒>

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週刊少年マガジン 2017年39号[2017年8月30日発売] [雑誌]

第231話 <傲慢>VS.<憤怒>

  • 巨大“完璧なる立方体パーフェクト・キューブ”内で対峙し合うエスカノールとメリオダス
    メリオダスエスカノールが「人間」だからと見下みくだし、怒りを隠さない。
    「オレは すこぶる機嫌が悪い…」
    「…私は すこぶる上機嫌です」
    エスカノールは傲慢なまでに静かな目で見下みおろして、メリオダスより上だと証明できる絶好の機会だと言い放つ。
  • エスカノールの先攻で戦闘開始。
    太陽の黄金に輝く巨大戦斧リッタを、メリオダスの脳天に笑顔で振り下ろす。数撃 繰り返すが、メリオダスは その全てを片手に掲げた魔剣ロストヴェインで軽々と受け止め、エスカノールの目を狙って跳び膝蹴り、のけ反った喉を狙って横回転しつつの連続斬撃のコンボ。
  • エスカノールは横回転斬撃を神斧の柄で受け止め続けたが、次第に押されて吹っ飛び、“完璧なる立方体パーフェクト・キューブ”の壁に背中から激突する。
  • 壁から跳ね返った勢いのまま突進。神斧を振り下ろしたが、一瞬で懐に入り込んだメリオダスに腹を魔剣で貫かれた。
  • ゴプッと血を吐くエスカノール。

  • ディアンヌが悲鳴のようにエスカノールの名を叫び、他の<大罪>たちも顔色を変える。
  • エリザベスは硬直して冷や汗を浮かべている。
    メリオダス …やめて!」

  • 腹を貫かれたまま、エスカノールはメリオダスの頭を鷲摑んで力を込めたが、メリオダスは平然と笑って魔剣から獄炎を噴出。
  • エスカノールは、地響きを立てて仰向けに倒れた。

  • 「う…… …そ…」
    エスカノールが負けた……?」
    愕然とするディアンヌとキング。
  • バンは悔しそうな苦しそうな顔で歯を食いしばり、エレインはそんな彼を心配げに見つめる。
    ◆エレインはエスカノールとメリオダスの戦いではなく、あくまで「二人の戦いを見て傷ついているバンの心」が心配な様子。
  • エリザベスは、今すぐ術を解いてとマーリンに叫んだ。
    「私が なんとかしてみる!!」
    ダメだ、と断るマーリン。
    「今のメリオダスは暗黒の魔力を抑制できず 精神も記憶も蝕まれた状態」「完璧なる立方体パーフェクトキューブから仮に解き放てば 間違いなく我々全員を殺すぞ!!」
  • じゃあ他に止める方法があるのかと鼻息荒いホークに、背を向けたままマーリンは言った。
    「じきに正午だ」
    キョトンとするホーク。

  • まさにその時、倒れていたエスカノールから熱気が上がり始め、チリチリと焼け焦げて、周囲に細かな灰が舞い上がり出す。
    両脚を上げて、エスカノールは勢いよく跳ね起きた。
  • メリオダスは剣呑な顔になり「なまじタフだと地獄を見るぜ?」と周囲に電気のように闇を放電させ始める。
  • エスカノールが力を込めると筋肉が盛り上がって体が一回り大きくなり、シャツが裂け、腹の刺創傷が塞がった。口元を汚す血を拭って
    「たしかに認めざるを得んな」「貴様は強い…」「このわれの次にな!!!」
    一人称が「我」に変わり、表情も苛烈になる。
    気合いを込めれば、熱気で足元の地面が沸騰し、溶岩状に融けて泡立った。
    エスカノールの傷が塞がったのは、治ったというわけではなく、筋肉で圧迫して出血を抑えたんだと解釈しました。
  • 熱風をまともに受けながら平然としているメリオダス
    ◆バンやギルサンダーたちは熱気に苦しんで、鎧が融けて熱くて着ていられなくなったり、服が燃えたりして大変なことになってたものですが、メリオダスは全然へーき。
    …服着てるように見せかけてるけど全裸だしな…。それに、元々 獄炎使いだから、熱には強いのかもしれません。


  • 見守る<大罪>たちはエスカノールの威容に慄く。
    「キング… あのエスカノールは危険だよ…!!」ディアンヌ
    キングも「本気で団長を殺しかねない」と恐れる。
    バンはエレインを抱き寄せて守りながら、歯を食いしばり冷や汗を流して見ている。
  • 耳をピンと立てて慄くホーク。
    「し… ししし… しんっ 信じられねえ…!! エスカノールの野郎」「つか… この魔眼 ブッ壊れてねーよな!?」「闘級…」「11万4000!!!!?」

  • ぽかんと見上げているように見えるメリオダス「我の変化に驚いて声も出ぬか…?」と傲慢に言い放つと、腕の筋肉をパンッと膨張させて、灼熱色に燃え輝く神斧を振り下ろした。
    「“微塵斬りスーパースラッシュ”」
    ドガガガガガガンッと、残像が見えるほどの高速で幾度も打ち下ろされ続ける斧。
    エスカノールさんは意外と料理上手なのかもしれないと思いました。
    うわ~っ、微塵切りがこんなに綺麗に!


  • あまりの轟音、苛烈さに怯えて、顔を背け目を閉じてしまうエリザベス、ディアンヌ。目を耳で塞いでガタガタ震えるホーク。

  • だが、メリオダスはミンチにならなかった。
    全くの無傷。
    それどころか、返して突き上げた拳が、エスカノールの腹に深くめり込んでいたのである。
  • 先程 刺されたばかりの腹だ。再び血を吐くエスカノール。

  • 顔を背けず見ていたマーリン、ゴウセル、キングは愕然と目を見開く。
    バンは何かをこらえるように苦しげに顔を伏せた。

  • 力無く両膝をついたエスカノールの頭を、メリオダスは闇の鉤爪の伸びた右足で鷲摑む。
    「口調が変わっただけかよ…?」
    足蹴にした男の顔を眺めて、傲慢に せせら笑った。
    ◆あの足の闇鉤爪、ちゃんと動かせるんですね。しっかりエスカノールの頭に食い込んでる。
    考えてみたらメラスキュラの闇も、初期は もう一対の手みたいに使ってたか。
  • 次回「最強VS.最凶」

お盆休みを無効化するかの如き一挙二話掲載の一話目です。

嬉しいけど、お身体も大事になさってください。

 

 

エスカノールVS.メリオダス

どっちが強いのか、読者も興味津々の対戦。とりあえず前半ではメリオダスが圧倒していますが…。

 

でもエスカノールも明らかに本気出してないですよね。色々な魔力技を見せて広範囲に移動しつつダイナミックに戦ったエスタロッサ戦と比べて、斧で殴る以外してないし。

(「微塵斬りスーパースラッシュ」は妙なシュールさがあって、ちょっと愉快でした(笑)。いや現実にアレを目の前で見たら とんでもなく怖いとは思うけど。)

完璧なる立方体パーフェクトキューブ”内での金網デスマッチ状態なのと、何より、殺すわけにはいかないというのが大きな枷になっているのだと思います。

 

メリオダスは殺すつもりで戦ってる。

エスカノールは生かしたまま倒そうとしている。

 

不利な状況下、エスカノールは果たして、勝って皆を守れるのか!?

…って顛末は、二話一挙掲載で すぐ読めて有り難かったです。

 

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エスカノールの闘級

 

 

「じきに正午」の時間帯の、一人称「我」状態のエスカノールの闘級が判明しました。

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闘級 11万4000!!

 

ちょうど一年くらい前の記事で、正午のエスカノールの闘級を「11万7015」だと考察・予想したことがありました。

ややや。

当たってないけど、全くの的外れでもなかった感じ?

ちょっぴり嬉しかったです。

 

殲滅状態アサルトモード メリオダス(最凶状態 一歩手前)は、そのエスカノールを足蹴にしてましたから、最低でも闘級12万以上ありそうですね。 

 

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ひそやかな奇跡

 

 

前回 、バンは、メラスキュラの消化液でドロドロの骨状態にまで溶かされていました。

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普通に考えて、この後肉体が再生したらスッポンポンになると思う。

 

しかし、実際にはズボンをしっかり穿いていました。

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よくズボンが溶けなかったなと驚いていたわけですが。

 

あれれ!?

今回になったら、シャツや、肩や腕の鎧まで着た状態になってるじゃん!?

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溶かされる前の服装に戻ってます。(複数のコマで この状態)

 

えええええ。(;^ω^)

 

バンは 苛酷な戦いの中で いつしかレベルアップして、肉体だけでなく服まで再生できるようになっていたのでしょうか。

それとも、まさかこれも「エリザベス様」の奇跡のお力……!?

 

 

この話は まだ続くよ!

 

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前回の感想に書こうと思って忘れてたネタを思い出したので、オマケ。

 

 

前回、メラスキュラの瘴気(闇)をエリザベスが光でトロトロ~っと押し出して、魔力のない蛇に戻してしまいました。

メラスキュラは魔界の瘴気を300年 浴びた毒蛇が 変化したものだったのだと。

 

 

確かに、今まで何度も考察してきたものです。

魔神族とは、色んな種族に「闇(黒モヤ)」が入り込んで変化したものではないかと。

けど、メリオダスに親兄弟がいたり(年齢が数10~100年単位で離れてるので、「元は人間の三兄弟だった」センはあり得ない。親が1000年以上生きてる長寿種族なのは間違いない)、魔神族に上位と下位がいると判ったりして、なんだ、少なくとも上位魔神族は、ちゃんと遺伝子的な種族として成立してるモノだったんだなと思っていたのに。

ここにきて、上位魔神族すら「動物が瘴気を浴びて魔神化したモノ」だと明かされようとは。(じゃあガランは鎧が瘴気浴びて変化した付喪神なんだろーか。)

 

第177話 感想第215話感想から ちょっと引用

>最初の頃、魔神族は「自然ならざる存在」だと語られていました。

>一方「ドルイド族は、死体が自然ならざる魂を得て蘇らないよう、死体が腐るまで見張る習俗がある」と語られ、ドレファスに魔神フラウドリンが憑いているとも語られました。

>そして、ドルイド族は女神族を信仰し「自然ならざる魂を消し去る秘術「浄化パージ」」を使えるのだと。

>

>以上から、魔神族とは他種族の死体や肉体に「自然ならざる魂(メリオダスやガランの中に入ってた黒モヤ?)」が取り憑いたものなのかなと想像していました。

>だから、真っ二つにしようが焼こうが死なず、「浄化パージ」でしか倒せないのかな、と。

 

 

>魔神族というのはDNA的な種族ではなくて、黒くてモヤモヤした「闇」が色々な種族の死体や瀕死の体に取り憑き、変質させることで増えていく存在なのかな、と思ってました。

>けど、メリオダスら三兄弟の年齢が明かされたり、彼らは「上位魔神族」なのだと判明したりして、なーんだ、魔神族は生まれながらに魔神で、そういう血族なんだと結論してたのです。

>が。

>ここに至って「魔神族は その存在そのものが 世界の異物」ときましたよ。

>普通に生まれる種族ではないってこと?

 

闇(黒モヤ)の正体が「魔界の瘴気」だと判明したわけですが…。

つまり どういうことなんでしょうか?

 

赤や灰などの下位魔神が、他種族に魔神の血を与えたり球根を植え付けることで変化したものだとは、既に語られていました。

しかし、まさか上位魔神ですら「そう」だったとは。

 

 

まさか、生まれながらの生粋な魔神って存在しないのでしょうか?

でもそれだと、魔神王の息子であるメリオダスら三兄弟は何なんだってことになりますし…。

それとも魔神王の血筋だけが生粋の魔神族?

 

謎が深まりますね。 

 

 

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