『七つの大罪』ぼちぼち感想

漫画『七つの大罪』(著:鈴木央)の感想と考察。だいたい的外れ。ネタバレ基本。

【感想】『七つの大罪』第215話 処刑人ゼルドリス

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週刊少年マガジン 2017年21・22号[2017年4月26日発売] [雑誌]

第215話 処刑人ゼルドリス

  • ゆっくりと歩み寄ってくる魔神ゼルドリス。
    それを見下ろしながら、ドロールの器に宿るディアンヌは「…!」と息を呑んでいた。
    「あの子は たしか…」
    見覚えがある。一ヶ月前、バイゼルでメリオダスを殺した<十戒>の一人だ。
    「あの時の―――!!」
    ぐっと、怒りと緊張で力が籠る。
  • 歩みを止めずにゼルドリスが言った。
    ゴウセル… 魔神王は ご立腹だ 今すぐ牢獄へ戻れ」「さもなくば 魔神王への背反とみなし お前を始末せねばならない…」
  • 浮遊車椅子に座る壮年ゴウセルが答える。
    「やれやれ… できるだけ魔力は温存しておきたかったのだが」「お前が相手では そうもいくまい」
  • 睨み合うゼルドリスと壮年ゴウセル
    とは言え、車椅子の背後から己の造物主を窺う人形ゴウセルは一欠片の動揺もしていないようだ。己の主人の実力を知っているから。
  • ドンッ
    その時、ゼルドリスの足元が爆発した。瓦礫が飛ぶなか、巨大な石柱が重なり合って次々と突出してくる。
    大きなバックステップで軽々と避けて、ゼルドリスは顔を上げて攻撃者を見やった。
  • 「!!」
    車椅子のゴウセルも驚いた様子で見上げている。
  • 「二人とも ここはボクに任せて逃げて!!!」
    盾のように二人のゴウセルの前に立ったディアンヌに、壮年ゴウセルが浮遊車椅子の高度を上げて返した。
    「君は下がれディアンヌ 危険すぎる」「奴の狙いは この俺だ!!」
    ディアンヌは明るく笑う。
    「大丈夫…!! ボクは今 巨人の王様なんだよ?」「それにキミには聖戦を止めてもらわなくちゃ」「だから行って!!」
    ◆つくづく、ディアンヌは借り物のドロールの力を過信しちゃってますよね。
  • 無言で頷くと、壮年ゴウセルは素早く浮遊車椅子を反転させた。
    「…行くぞ ゴウセル
    「うん」
    車椅子は猛スピードで離脱していく。
    「…また会おうね ディアンヌ
    肩越しに言うと、人形ゴウセルも主人を追って駆け去っていった。
  • 「――お前は<光の聖痕スティグマ>の一翼 巨人王ドロールだな」
    追うのは一旦やめたらしい。ゼルドリスの呼びかけをきくや、ディアンヌは型をとって舞い始めた。その巨体で、あたかも鈴を鳴らすかのような軽やかな音で大地を踏み鳴らし、回り、四本の腕を指先まで気を通して動かす。動きに合わせて大地の魔力が渦を巻いて沸き上がり、大岩さえもが渦に乗って舞った。
  • 「戦いの舞踊…」「凄まじい量の大地の魔力が奴に集まっていく」
    ただ一点、影響を受けず そびえ続ける岩の上に立って、ゼルドリスは呟く。
    「なるほど… これが噂に名高い」「ドロールの舞いか」
  • 「は!!!」
    爆発するかのごとき気迫と共に、ディアンヌは踊りを終えた。バッとファイティングポーズをとって魔神を挑発する。
    「さあさあ! 正々堂々 ボクと勝負だよーー!!」
  • 並みならぬ魔力みなぎらせた巨人を眺めて、ゼルドリスは呟いた。
    「…お前を敵にしておくのは惜しいな……」
    その姿が掻き消えた、と見えた次の瞬間。
  • ドン
    そのドロップキックがディアンヌの胸板の中心…ちょうど胸骨の辺りに炸裂していた。
  • 「か…は」
    限界まで目を見開いて、言葉もなく血を吐くディアンヌ
    ズッズーーン
    メキメキと軋む胸骨にゼルドリスを腰まで めり込ませて、勢いよく仰向けに倒れた。
  • (う…そ…)(あの<十戒>の攻撃にビクともしなかったのに…)
    脳裏に、化石の谷で戦った<十戒>「敬神」のカルマディオスの姿が浮かぶ。あの巨魔神の攻撃に蚊ほどの痛痒も感じなかった。巨人の王の力は凄い、これなら誰にも負けないと思っていたのに。
  • 腰まで胸骨に めり込んだまま、ゼルドリスは攻撃を追加するでなく、じっと こちらの顔を見ている。
    ◆シュールな場面だ…。
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    マジ顔のまま埋まってるぅう~~(汗)。
  • 諦めるものか。ディアンヌは くわっと目を剥いて、横たわったまま腕を掲げ唱えた。まずは、もっと防御力を高める。
    「“大地の鎧ガイアフォーム”!!!」
  • ところがだ。何も起きないのである。
    「…え… あれ? …え?」
    (魔力が…)(発動しない?)
    たった今、踊りで高めに高めたはずが。
  • めり込んでいた身体を簡単に引き抜いたゼルドリスが、横たわる巨人王の胸に立って冷たい目で見下ろした。
    「お前の魔力は封印した…」「…安心しろ すぐに返してやる」
  • (魔力を封印!?)(ボクは今 仮にも巨人の王だよ… それを簡単に…)
    奥歯を噛んだディアンヌは、冷や汗を滲ませる。
    (信じられない …強すぎる!!)(他の<十戒>とは何かが違う…)
  • 漆黒の魔神は名乗った。
    「俺の名はゼルドリス
     魔神王の魔力を借り受け それを行使する者」
    「…いわば 魔神王の代理」
  • (魔神王の魔力…?)(魔神王の…代理!?)
    だだだだ目を丸くするディアンヌ
  • 無言の巨人王に構わず、ゼルドリスは言葉を続けていた。
    「選ぶがいい…」「巨人王ドロール」
    「ここで死ぬか」「我ら<十戒>の仲間となるか」
    「…お前の勇猛さは 妖精王ともども魔界に響き渡っている… その気があるならば お前に更なる力を与えてやろう」「どうだドロール? 悪い話ではあるまい」
  • 「な…」「そんな話を呑むわけが…」
    あまりにも馬鹿馬鹿しい。ディアンヌ反駁はんぱくしかけたが、無言で見下ろすゼルドリスの暗黒の瞳に射すくめられて口を閉ざした。
    「……」
    本気だ。本気で言っているのだ、この魔神は。

  • 現代、鉱樹オルドーラ内部。
    いよいよ彼女にも試練の時が来たと『見通した』のだろう。眠るディアンヌを見下ろすドロールが述懐していた。
    「戦いからの逃走を死ぬことよりも恥とする巨人族わたしに この時 残された選択は ただ二つ」「死を選ぶか… <十戒>となるか」
  • 「!!」
    己の身を抱いて激痛に耐えていたキングが、荒い息の合間に問い質した。
    「ハアッ」「ハッ」「ど… どういうことですか!!? それじゃ…」「ハアッ」ディアンヌは あなたと違う選択をしても… いや どちらを選んでも二度と戻れないと!?」
    3000年前の歴史と違う選択をすれば、魂は本来の器に戻る。キングの場合、それで合格となった。だがディアンヌに可能な「違う選択」は「死」しかないというのか。3000年前の世界で死ねば こちらでも死ぬとグロキシニアは説明していた。と言って、「同じ選択」をすれば魂は現代に戻れない。
    つまり、試練だ修行だと銘打ちながら、ドロールは、最初からディアンヌを捨て石に使うつもりでしかなく、生かす気がなかったのだ。
  • 多少は気まずさがあるのか、ドロールはキングから目を逸らす。
    「…ただ 私は知りたかった」「<十戒>として生きることと巨人族として死ぬことと どちらが正しかったのか」
  • 「ドロールくん…」
    グロキシニアが気の毒そうに呟いた。
    3000年前の選択が正しかったか間違っていたのか、メリオダスと再会して自分たちは揺らいだ。子孫たちに試練という態のゲームを持ち掛けたのは、半ば以上は、自分たちの正しさを証明したかったからに他ならない。
    正直、現妖精王が、あの状況で攻撃を止めることが出来るとは思っていなかった。あれを見せられてしまっては、そしてゲラードが生きていたと判った今となっては、自分が間違っていたことを認めざるを得ない。
    だがドロールは、あまりにも誇り高かったのだろう。
    ディアンヌが同じ選択をすればドロールは正しい。そして違う選択をすれば死ぬ。彼女が どちらを選んだとしても、結局は、過去の自分が選んだ道しかなかったのだと、どこかで思っていたのではないか?
  • 「そんな…」「ディアンヌ…!!!」
    キングの目に悔し涙が浮かんだ。

  • いにしえの妖精王の森。
    横たわる巨人王の胸の上から、魔神ゼルドリスは語る。
    「巨人王ドロール 天はお前に二物を与えた…」「類まれなる力と――――孤独だ」巨人族を上回る体躯 サファイアのごとき青い肌 魔を秘めし隻眼 奇岩のごとき四本の腕」「お前は部族の中でも異物として扱われてきたそうだな……」
    ◆ん? 「魔を秘めし隻眼」も「天に与えられた」んですか? つまり、隻眼は生まれつきだったの!!?(実際、子供時代の絵でも既に隻眼ですね。)
    ケルト神話の魔神バロールばりの、片目を潰されて隻眼になったドラマがあったのかと思ってたのに…。
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    あと、ゼルドリスがドロールの過去にめちゃくちゃ詳しいですが。これやっぱ、ゴウセルが情報収集して調べてたんですかね。ドロールとグロキシニアに関して本人たちも知らないことまで知っているとかゴウセルさん豪語してましたし。
    メリオダス出奔時に<十戒>二人が死んで空席になっていましたから、補充人員を探していて、元々二人に目をつけていたのかな、と思いました。
  • (………………)(巨人の王様が)
    ディアンヌの脳裏に、自身の幼い頃の情景が浮かんだ。
    『戦いを憎み嫌う巨人族など 巨人族にあらず』『お前は異物だ』
    戦いに生き戦いに死ぬことを誇りとする巨人族の中で、それに価値を見出せなかった自分は、つまはじき者だった。
    (ボクと…)(…同じだ)
  • ゼルドリスの言葉は続く。
    「戦いと強さを重んじる巨人族ゆえ 今でこそ巨人の王と祭りあげられているのだろうが」「お前を心から理解する仲間など存在すまい…」「…だが 魔神族われらは違う」「なぜなら魔神族は その存在そのものが 世界の異物だからだ」「さあ 選べ」「死か」「<十戒>となるか」
  • (ボクの答えは…)(…決まった)(ううん もう決まってる)

  • 「ダメだよ!! ディアンヌ」「選んじゃダメだ…」
    鉱樹オルドーラでは、眠るディアンヌに向かってキングが泣き叫んでいた。
    側にいるのに守れない。手が届かない。己の不甲斐なさと絶望で、涙が滂沱と溢れる。
    ディアンヌーーーッ!!!!」
  • 「ほーーい♡」
    むくっと、ディアンヌが半身を起こした。さっぱりケロリとした顔で。
  • 「ディ…」「ディアン……ヌ?」
    キングの涙腺は決壊してしまったらしい。呆然と問いかけた顔には だばーーー… と川のように涙が流れ、ついでに鼻水も流れている。
    「あは♡」「戻って来れた!!」
    ぼとぼとと涙をこぼす少年に顔を向けて、巨人の少女は明るく笑った。
  • 笑えなかったのはドロールだ。
    「バ… バカな!! お前は一体どちらを選択したんだ…!?」「いや… どちらを選ぼうと戻って来れなかったはず ……どうやって」
  • ディアンヌは、始祖王の剣幕に きょとんとする。
    「へ? ああ それなら~~~…」
    てへっ♡ と小首を傾げて可愛く笑った。
    「…逃げちゃった♡」
  • 「…!!!」「にげっ」
    脳裏に「それーっ にげろーっ」と笑って逃げていく己の姿を思い浮かべ、血の気を引かせて、顎が落ちそうなほど口を開いて絶句するドロール。
  • もはや滑稽な反応を気に留めた様子もなく、ディアンヌは もう一度、傍らに浮かぶキングに顔を向けた。
    「キングも戻ってきてたんだね」
  • 「よかった… オイラ… オイラ…」
    激痛の波は去ったようで、両腕を広げて彼女に微笑むキングの目には、決壊は収まったものの、未だ涙が浮かんでいる。
    その両脇から スッ とディアンヌの手が伸ばされ、肩から下を包み込んだ。人形を持つようにして少し持ち上げると、自分の顔を近づけて目を閉じる。
    「大好き」
    ちゅむっとリップ音を立てて、頬染めた少女の唇がキングの唇……いや、それ含む顔面全体に押し当てられていた。
  • 突然のことで目を開いたままだったキングの顔が、茹で上がったように真っ赤になる。
    (ほあああああああああああ)(あああああああ~~っっ!!?)
    鼻も口も塞がれ四肢も拘束されている今、脳内で意味のない雄叫びをあげるのが精一杯だった。
  • 次回「いざ 大罪集結へ!!」

ついに! キングとディアンヌ カップル成立~!!

という点で、キンディア クラスタを狂喜乱舞の欣喜雀躍させた回でした。

おめでとうございます。

 

反面、ディアンヌの試練に関しては、かなり評判が悪かったよーな。

キングの試練に比べて呆気なさすぎ感は否めないうえ、ギャグ風味。

前回までとの落差が激しかったです。

 

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ドロールの「誇り」って何なんだ?

 

かつて(第172話)メリオダスは言いました。ドロールが闇落ちした理由は、「常に最強を目指す戦士だった」彼が「その誇りをズタズタに踏みにじられた」からだと。

一体どんな悲劇的な過去があったのかと、タネ明かしをワクワク待っていましたが…。

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今回、ドロール闇堕ちの詳細が明かされて。

メリオダスさんは、すっごく友達想いで優しい人だったんだな! と今さら思いを新たにさせられました。

ゼルドリスにボロ負けして「死ぬか寝返るか選べ」と迫られて寝返る方を選びました。

そんな最低の情けなさを、「誇りをズタズタに踏みにじられた」と、カッコよさげに表現してあげてたなんて!

 

もー、あらゆる意味でドロールさんにはガッカリしたよ!

 

ドロール曰く、「戦いからの逃走を死ぬことより恥とする」のが巨人族じぶんの誇りだから、誇りのため<十戒>になったと。

しかし、寝返って敵に与することは、逃げるより恥ずかしい行いではないのでしょうか。自分自身で誇りをズタズタにしてませんか?

 

逃げるより寝返る方が、自分の誇りを傷つけないだなんて。

ドロールさんは何のために戦ってるの? まるで「負けないために戦っている」と言いたげです。(逃げなければ負けたことにならない、という子供っぽい理屈で、死より逃走の方が恥だと考えた、とか。)

自分以外の誰かのために戦おうと思ったことは ないの? 

 

「異端扱いされて心から理解してくれる仲間がいなかったはずだ、同じ異端たる魔神族の仲間になれ」とゼルドリスは勧誘していたけれど。

それは子供時代の話で、今は王として崇められ、巨人族の皆に純粋に尊敬されていたじゃないですか。

それに、メリオダスやエリザベスやグロキシニアは「心から理解してくれる仲間」ではなかったんですか? 彼らを裏切って敵対するのが恥ずかしくなかったんでしょうか。

 

…や。

実は、バイゼル大喧嘩祭りの頃から、ドロールには悪印象を抱いてたんですよね。

何故って、ディアンヌの心臓を貫いて殺そうとしたから。(キングが妨害して事なきを得た。)

人間を殺そうとするならまだしも、同族を躊躇なく殺そうとするなんて。

巨人族の始祖だ神だと、3000年経ってさえ尊崇されていたのに、本人には同族への愛情がないんだなあと、ガッカリしたのです。

グロキシニアの方は、人間を残酷に殺そうとも、妖精族への愛情は未だ仄見える感じだったので(キングに「どう? 仲間たちは元気にしてるっスか?」と訊いてた)、まだ救いようがあると思えたものでしたが。

 

妖精王グロキシニアと違って、巨人王ドロールには「自分の命と同じくらい仲間が大切」という意識は無かったようで。

王と崇められてようと、仲間と群れる意識は希薄だった。あくまで個人主義で、自分が強くて誇り高くあれればよかった、ってコトでしょうか。

 

思えば、バイゼル大喧嘩祭りでドロールが作り出した土人形ゴーレムは、彼自身の姿を模したものでした。

キング曰く、ゴーレムは「自分が心から信じる者」を明瞭にイメージするほど強くなると。(グロキシニアの作った花人形サーバントは、ラードの姿を模していた。)

つまり、ドロールには心から信じる者が自分以外にいなかったってことです。

自分しか信じてなかったから、他に「大切な存在ひと」がいなかったから、簡単に寝返れた? 

 

ディアンヌは、「子供の頃に異端扱いされていた」という一点で、自分とドロールが「同じだ」と思っていました。

でも、ディアンヌとドロールは全く違いますよね!

巨人族社会で異端扱いされた「無益な戦いはしたくない」という思想を全肯定してくれたハーレクインと出逢えたのを入口にして、<七つの大罪>やエリザベスら「心から信じられる仲間」が、彼女にはいるからです。

そして「何のために戦うのか」という答えも、ハーレクインの導きで掴んでいます。

大切な存在ひとを守るために戦う」と。

 

だから、ディアンヌの選択肢には、仲間を裏切って<十戒>になるという選択肢は、ハナから存在していなかったってことかな、と思いました。

 

 

とは言うものの。

ディアンヌに「逃げる」という第三の選択肢が有り得たのは、これがあくまで「刻還りの術による試練」だったから、ですよね。

彼女が逃げることが出来たのは、逃げた瞬間に「歴史を大きく変えた」とみなされて、魂が本来の器に戻ったからだと思います。

3000年前のドロールが「逃走」を選択したとしても、ゼルドリスに魔力を封じられ・武力でも敵わない状況でしたから、捕まえられて殺されていただろうと思う。

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そう思えば、ドロールさんを批判するのは ちょっと酷かもですね。

誇りが云々と言ってますが、結局は、死にたくなかったんでしょう。当たり前です。

 

それでも、今後の展開でドロールが再び寝返ってメリオダス陣営についたうえ、なし崩しに「いい人」扱いされたりしたら、とっても嫌だなあと思いました。

キミがディアンヌにした数々の仕打ち、彼女が赦しても私は忘れないよ。

主義を改めて「仲間のために戦うことのできる」人になってくれてたら、まあいいですけど。←エラそうですみません

 

 

 

それはそうと。

ゴウセルと会ってからゼルドリスに負けるまでの流れって、本来の歴史ではどうだったんでしょうね。

だって、バイゼル大喧嘩祭りでの発言から、ドロールはゴウセルと面識がなかったようでした。(名前に聞き覚えがある気がする、という程度。)

 

……恩寵の光で争いが起きたのを察知してグロキシニアと共に駆けつけようとしてたらゴウセルに妨害された…ってトコまでは同じだと仮定して。

キング&ディアンヌの改変歴史だと、ゴウセルの能力が精神操作だと知ってたキングが、ディアンヌを突き飛ばしてゴウセルの攻撃から守ったんでしたね。

本来の歴史では、ドロールは精神操作を喰らって足止めされてた? あるいは自分で避けて「ここは私に任せて、あなたは恩寵の光へ」とグロキシニアだけを行かせた?

判りませんが、グロキシニアだけが恩寵の光へ向かい、ドロールはその場に残ったのは確かなはず。

ただ、前述したとおりドロールはゴウセルを殆ど認識していなかったようですから、ロクに会話せず戦っていて、やがてゼルドリスが割り込んできて、ゴウセルは隙を見て逃走、ドロールとゼルドリスの戦いになった、って感じだったんでしょうか。本来の歴史で、ドロールがゴウセルを守って戦ったとは思えませんから。

…あ、いや。ドロールがゴウセルに精神操作されていたなら、それも有り得るのかな。

 

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余談。ドロールさんに思うこと。

 

一つ。

封印から出てきた時から しばらく頭に被ってた、あの 血で汚れた布袋は、結局 何だったんですか?(苦笑)

 

二つ。

当初「巨人族の祖」と言われてたのは何だったんですか?

少年時代から、普通に周囲に巨人が大勢いて巨人族社会があったんじゃん…。

…うーん。

現在の巨人族社会の常識となっている「巨人族は誇り高き戦士であり、戦いを求めることが本分で、戦いの中で生き・戦いの中で死ぬのが本質」って思想・価値観が、異形に生まれたゆえに武力で周囲を認めさせるしかなかったドロールが作り出したものであり、その意味で「巨人族の祖」と呼ばれるようになった…とかでしょうか?

もしそうだとしたら、ドロールが王になる以前の巨人族には、ディアンヌみたいな「無益な争いを好まない」大らかな巨人族も、結構いた(存在することを許されていた)のかもしれませんね。

 

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術士ゴウセルの闘級のこと

 

 

ディアンヌは二人のゴウセルを庇ってゼルドリスに立ち向かい、「大丈夫…!! ボクは今 巨人の王様なんだよ?」と笑いました。

ドロールの力を過信して、自信満々でしたね。

 

…うーん。

勝手な推測なんですけど、ぶっちゃけ、ドロールより術士ゴウセルの方が闘級が高かったんじゃないかって気がする。

根拠は以下の通り。

 

●リュドシエルと初対面したキングは「すごい魔力だった」「<十戒>と同じかそれ以上」と驚いていた
●リュドシエルは<十戒>のデリエリ、モンスピート、ガラン、フラウドリンを一人で圧倒した

●リュドシエルの部下であるネロバスタ曰く、メラスキュラと人形ゴウセルは戦闘タイプではないので<光の聖痕スティグマ>一般兵でも集団で掛かれば倒せるかもしれない。二人の後ろで緊張はしていたが震えはしなかった

●術士ゴウセルが現れたとき、ネロバスタは他の場面では見ないほど激しく怯え、ガタガタ震えた

●ゼルドリスが現れても術士ゴウセルは冷や汗を流さず、心配していたのは「魔力は温存しておきたかった」ということだった。本気で戦えば充分に対処できる自信があったものと思われる

 

以上から、術士ゴウセルの闘級は、少なくとも、リュドシエル、メラスキュラ、人形ゴウセルより遥か上ではないかと。

なお、

メラスキュラの闘級 34000

ドロールの闘級 54000(踊りで10000くらいアップするのかな?)

です。

リュドシエルは、インデュラ化する前のデリエリ(闘級52000)とモンスピート(闘級53000)と、ついでにガラン(闘級27000)とフラウドリン(闘級31000)を一人で圧倒していたので、最低でも闘級60000以上はあると推測されます。

 

そうなると、リュドシエルに慣れているはずのネロバスタがガタガタ震えるんですから、術士ゴウセルは闘級70000以上とかだったんではなかろーか。

 

ちなみにゼルドリスの闘級は61000ですが、これに魔神王の魔力を加えることで、倍近く闘級が跳ね上がるのではないかと推測されます。

 

 

人形ゴウセルの闘級は、術士ゴウセルが操作している状態でも、人形本体の闘級から変化していなかったと思われる。メラスキュラやガランと同じくらいなんですかね? 40000以上あったら、ネロバスタも「一般兵でも数で押せば勝てる」とは言わなかったでしょうから。

闘級25000~35000前後くらい?

 

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魔神ゼルドリスのこと

 

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3000年前の聖戦の当時から、剣の柄頭に女神族の紋章が刻まれていたんですね。

ホント、これって何の意味があるんでしょう。

ちなみにファンブックによれば、ゼルドリスの日課は「女神族殺し」だそうです。

 

ゼルドリスの魔力「魔神王ゴッド」の効果が、「魔神王の魔力を借り受けること」だと判明。

ヘルブラムの魔力「同調リンク」と同系統ですね。

 

現代の魔神王は煉獄で黒モヤ状態ですが、それでも魔力を借り受けることが出来るんでしょうか?

それとも、メリオダスが「優しさ」を魔神王に奪われ尽くして冷酷無比の魔神として復活した時、同時に魔神王も復活してゼルドリスが魔力を借り受けることが出来るようになり、メリオダスを凌駕するほど強くなる、みたいな感じなんでしょうか。

 

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魔神族は「世界の異物」?

 

ゼルドリスが とても気になることを言いましたね。

「魔神族は その存在そのものが 世界の異物だからだ」

えっ。どういうこと?

 

 

第二部の序盤では、ドルイド族が魔神族を「自然ならざる存在」と呼んでいました。

また、「自然ならざる魂を得て死体が蘇らないよう、完全に骨になるまで墓を見張る」風習があるとも語られていたものです。

 

なので当時、魔神族というのはDNA的な種族ではなくて、黒くてモヤモヤした「闇」が色々な種族の死体や瀕死の体に取り憑き、変質させることで増えていく存在なのかな、と思ってました。

 

けど、メリオダスら三兄弟の年齢が明かされたり、彼らは「上位魔神族」なのだと判明したりして、なーんだ、魔神族は生まれながらに魔神で、そういう血族なんだと結論してたのです。

 

が。

ここに至って「魔神族は その存在そのものが 世界の異物」ときましたよ。

普通に生まれる種族ではないってこと?

謎。

 

……うーん?

よくある吸血鬼モノの設定で例えるなら、

上位魔神族→吸血鬼真祖

ザコ魔神たち→血を吸われたことで下僕の吸血鬼になった者

みたいな感じなんでしょうか??

 

赤・灰・青のザコ魔神たちは、人間や鳥獣やらの異種族に卵を産みつけたり血を与えたりすることで肉体と精神が変質して魔神になるみたいですし。

で、メリオダスや<十戒>ら上位魔神たちは生まれながらの魔神族で、普通の種族みたいに男女の結婚で繁殖する、とか。

(この説を採るなら、グロキシニアとドロールは<十戒>だけど上位魔神族ではない、ということになりますね。)

 

 

……いやいやいや。

そんなことではなく、単に「世界の異物=他種族に嫌われてる」くらいの意味でしかないのかな?

 

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ファーストキスは、何の味?

 

キングさんディアンヌちゃん、ファーストキスおめでとーー

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つーかこれ、キングさん、鼻と口が完全に塞がれてるけど大丈夫ですか(苦笑)。手足も押さえ込まれちゃってるし、死ぬよ色んな意味で。

 

日本の世間一般的に、ファーストキスの味は、かつてはレモン、今はイチゴの味だと認識されているそうです。(各時代の歌やCMの影響)

キングさんはキスされる寸前までディアンヌのために大泣きしてて、涙と鼻水で顔がべとべとだったんで、多分、ファーストキスは塩味だったんだろうなと思いました(笑)。

でも香りは甘~いキンモクセイ

 

 

キスの寸前、ディアンヌの無事を喜んだキングが、涙を浮かべつつ笑って、ハグしたそうに(?)ちょっと両腕を広げている様子を見て、ふと記憶が刺激されました。

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第125話、アルビオン事件の後でキングがキャメロットに駆けつけて、記憶が戻ったはずのディアンヌに喜びの涙を浮かべて呼びかけた場面と、ちょっと似てるなあと。

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もしもゴウセルディアンヌの記憶を消さないでいたら、キャメロットで再会した この時点で、今回のキスシーンに繋がっていたんだろうなあ。

 

 

スペシャルTVアニメではディアンヌから ほっぺちゅーでした。

原作ではグレードアップして、唇…どころか顔面全体でござる(笑)。

表面に触れてるだけなのに、すんごく濃厚に見えますね(大笑)。

 

正直、告白はキングからして欲しかったので(告白の予告までしてたのに…)、ディアンヌに先を越されて少し残念。

でもまだプロポーズがあるからね!

その時はキングから行動を起こして、リードして欲しいなと思いました。

がんばれー。 

 

 

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