【感想】『七つの大罪』第222話 呪われし恋人たち
週刊少年マガジン 2017年29号[2017年6月21日発売] [雑誌]
第222話 呪われし恋人たち
- 「未だ我が兄 メリオダスを苦しめ続けるか」「呪われし女神エリザベス…」
漆黒の闇に侵された精神世界で、魔神ゼルドリスは両腕を組んで厳格に言った。 - 「兄? あなたはメリオダスの…弟…?」「私が彼を苦しめているって……どういうこと?」「私が… ………女神?」
戸惑うばかりのエリザベス。 - 「フン…… 呪いは本当らしいな」
じっと反応を見ていたゼルドリスは、眉根を寄せて目を伏せた。
「貴様は三千年もの永き間―――――」「死しては前世の記憶を失い 幾度も転生を繰り返し兄 と出会っている…」「その数は四十 や五十では済むまい」 - 「転…… …生?」「私が…?」「それじゃ…三千年前メリオダスと一緒だった エリザベスという女性は…」
(なぜかしら… 初めて会った この人の言葉が嘘じゃないと思えるのは)
◆ゼルドリスの言葉が嘘じゃないと思えるのは、無意識下に この話が真実だと知っているから…ってだけ? それとも、無意識下にゼルドリスが デタラメな嘘をつかない人柄だと知っているから、でもあるのでしょうか。 - ゼルドリスは即答する。
「無論 貴様だ」 - エリザベスの顔が歓喜に輝いた。
見開いた目に薄く涙、唇は綻び、薔薇のように紅潮した頬に 震える手を添える。
◆恋の狂気。 - 「…?」「何が そんなに嬉しい?」
怪訝に問うた魔神の前で、少女は溢れ出しそうと言わんばかりに己の胸を押さえた。それを感謝を捧げるように握り合わせる。
「夢みたい…………」「そうだったらいいなって思っていたことが まさか本当に……」「私 ずっとずっと……ずっと メリオダスと一緒だったのよ」「それがどれだけ――」 - 「奴を苦しめていると思う?」
巌 しい顔で魔神は遮った。 - 「私が… あの人を苦しめている…? どうして…?」
恋に眩んだ少女は承服できない。
「メリオダスはいつだって… 私の傍にいて… 私を想ってくれる」
固く両手を握り合わせた全身が、ボ… と光を灯し、パァアァアと闇を押しのけて輝いた。
「思い出したい…!」「彼といた全ての時間を……」「彼が私に囁いてくれた全ての言葉を」 - 「………そうか」
刺すような光に僅かに目を眇 めながら、魔神は咎人 の叫びを聞き届ける。
「ならば 全て思い出せ!!!」「その時 貴様は己の罪深さを思い知るんだ!!!」
行け、とばかりに指させば、少女は たちまち弾き飛ばされ、闇の世界から放逐 された。 - その時。
「ぐう…」
<豚の帽子>亭屋上で眠っていたディアンヌは、床から光が射したのを感じて目を開けた。
「んにゃ?」
◆あれ? ディアンヌ、前話で起きてましたよね。(あくびしながら伸びしてた。)なのに また眠ってたの? 寝すぎでは…。
昨夜はよほど夜更かししたのか。それとも、なかなか寝付けなかったのか。キングの方は珍しく朝っぱらから出かけてましたし、ちょっと気になる(笑)。 - 一方、メリオダス、バン、キングの三人は裏山から降りてきたところだ。
「ひどい目に あった~…」
涙目のキングはデコピンで強打された額をさすり、バンはボロボロになったシャツから、ヒラつく邪魔な切れ端を破り取りつつ
「服 弁償しろよな~~♪」と苦い顔をしている。 - 「!」
初めに気付いたのは、ポーカーフェイスで先頭を歩いていたメリオダスだった。目前の<豚の帽子>亭、その内部から光が溢れだした異変に。 - 「わ… 何? この光?」
屋上のディアンヌが戸惑っている。 - 「この魔力は… エリザベス!?」
叫ぶやメリオダスは駆け出し、キングとバンも後を急いだ。 - <豚の帽子>亭 屋内、マーリンの私室。
眠るマーリンに右手をかざしていたエリザベスから発された光、そして もたらされた奇跡に、ヘンドリクセンとエスカノールは驚きを隠せないでいる。
◆二人とも大きく目を開いて凝視しています。エリザベスの魔力光は眩しくないモノなんでしょうか? - 高熱に侵され深い眠りに囚われていたマーリンが目を開き、スッキリとした顔で半身を起こしたのだ。
その傍らで右手をかざしたまま、汗に濡れて「ハッ」「ハッ」「ハッ」と荒い息を吐いているエリザベス。 - 「マーリンさん!!」
エスカノールが喜びに泣いて彼女を呼んだと同時に、壊さんばかりの勢いで扉を開けてメリオダスが飛び込んできた。
「何があった!?」
すぐ後ろにキングとバンも続いている。 - 暫く後。
説明は最終的にマーリン本人から行われた。
「私としたことが ゼルドリスの魔力に囚われ 深い眠りに落ちていたようだ」
「「「!!」」」
ベッドから降りながらの言葉に、メリオダス、キング、バンの三人が息を呑む。まさか、知らぬ間に<十戒>の攻撃に さらされていようとは。 - 「エリザベス王女が魔力を打ち破ってくれなければ危なかった …礼を言わせてくれ」
「エリザベスがゼルドリスの魔力を…?」
メリオダスが、未だ荒い息を整えている少女に目をやった。
◆正確には、ゼルドリスが自ら手を引いてエリザベスを弾き返したんですが。 - 「ああ… たいしたものだ」
マーリンは薄く笑って、エスカノールに話を向ける。
「エスカノール お前にも礼を言わねばな」「お前が早期に気付いてくれねば どうなっていたか」
「い… いえ 僕なんて なんの役にも……」
微笑みながらの謙遜は、いつもながらの気弱さに見えたが。
『彼 は私の希望 そのものなんだ』
その耳の奥には、昨夜 盗み聞いてしまったマーリンの言葉が木霊していた。
今、微笑みかけてくれていても、彼女が真に必要としているのは、あの少年なのだと。 - 一方で、メリオダスは恋人に声を掛けている。
「エリザベス 大丈夫か?」
「少し… 疲れただけ…… 平気」
不自然に顔を背けた彼女の反応は素っ気ない。
「ほら 肩をかせよ!」
「一人で風に当たってきたいの…」
伸ばされた手を払うように背を向けると部屋を出て行った。 - 「団長… 本当に何をしたの?」
バタン と閉ざされた扉に、キングが有り得ないものを見たとばかりに眉をひそめる。
メリオダスはポーカーフェイスを崩さなかったが、息を吐いて、所在なさげに頭を掻いた。 - そして閉じた扉の向こうでは。
それに背を預けたエリザベスが、何かをこらえるように じっと俯いていたのだった。 - <豚の帽子>亭 一階の店舗。
一人でテーブルについているエリザベスを見つけて、とんとことんっと近寄っていくホーク。
「なーなー 上が騒がしかったみてえだけど 何かあったん…」
涙の雫が ポタ ポタタッ とテーブルに落ちた。
「プゴッ」「どどっ… どうしたエリザベスちゃん!!? 頭でも痛むのか!? 腹でも下したのか!!?」
子豚は慌ててテーブルに前脚を掛けて覗き込む。 - 「違うの………」
両手で顔を覆って泣きながら、エリザベスは笑っていた。
「……ただ… 嬉しいの」
脳裏に浮かぶのは、出逢ってからの様々なメリオダスの姿。
暖かな食事を出してくれた。名を明かして共に旅をしてくれた。連れ戻そうとした姉に必ず守ると約束してくれた。魔神化して我を失おうともエリザベスは傷つけなかった。……王都に平和を取り戻した後の あの日、手を取って言ってくれた。『オレのために生きてくれ』と。
今まで、ダナフォールで死んだリズこそがメリオダスの想い人で、自分は身代わりに過ぎないのではと悩んだこともある。力のない自分は足手まといで、彼に置いていかれるのではと恐れたこともある。
だが、その全ては杞憂だった。今なら確信をもって言える。
彼の愛の全ては自分のものだったのだ。最初からずっと! - 「……………エリザベス…ちゃん?」
戸惑ったようにホークが呟いた。 - 数時間後、リオネス王都城壁外。
マーガレット王女が、恋人ギルサンダーを捜す旅に出発した。
供はドレファスとヘンドリクセン。因縁ある三人が今は共に行く。
現在は正式な聖騎士の身分を失っているとはいえ、元二大聖騎士長の実力は、護衛として申し分ないだろう。 - ドレファスは長かった髪を切り落とし、10年前の髪型に戻していた。長髪は魔神フラウドリンの好みだったという。憑依から解放された今となっては、伸ばし続ける意義はない。
- それぞれ馬に乗る三人に、遥かな高みからエリザベスが手を振った。(その隣で、ホークも立てた耳を振っていた。)
ズズズ…と辺り一帯が震え、どん…どこ…と、地を鳴らす足音が響く。 - 山のような尻を向け、ゆっくりと歩み去っていく巨大な緑の母豚。その頭上に建つ酒場の屋上からエリザベスは手を振っていたのだ。同じく屋上に座る<大罪>たちは、手こそ振らないが、向ける目は柔和だった。
- 今、英雄たちは、それぞれの行くべき道へ進む。
- マーガレットたちと別れた後、屋上で<大罪>の作戦会議が開かれた。
王国に戻った彼らにバルトラ王が用意していたのだろうか、全員、10年前と同デザインの専用の戦装束を身にまとっている。
ただし、キングとゴウセルの鎧は目に新しいものだった。と言うのも、10年前の二人は それぞれ真の姿を隠しており、キングは肥った中年男、ゴウセルは鎧の巨人の姿をしていたからだ。正体を現した今は、基本デザインこそ10年前に倣っているものの、本来の少年や青年の体形に合ったサイズに造られている。(なお、キングは加えてヘルブラムの冑を頭に載せていた。) - 「昨晩 言った通り 俺たちの目的は人質の救出とキャメロットの解放だ」
居並ぶ団員たちの中心でメリオダスが言った。
「ところが――だ 事は そう簡単じゃねえらしい」「だよな マーリン?」 - 肩越しに目を向ける。応じて魔女が人さし指を立てると、空中に ポンッ と破裂音を立てて巻紙が出現し、くるくると ひとりでに解けた。開かれた紙に描かれていたのは、ブリタニアの地図である。
- 「現在キャメロットは直径百マイルにおよぶ次元のひずみ――――“
瞬間移動 ”も“絶対強制解除 ”すら拒む――――により守られている」
マーリンの説明に合わせ、地図上に ブンッ と音を立てて光の環が出現した。ブリタニア南部のキャメロット王国を中心にした円だ。
「これを破らぬ限り キャメロットへの侵入は不可能だ…」
◆え~? じゃあオルロンディはどうやって偵察に入ったんですか?
昨日ゼルドリスにバレてから次元のひずみが出現したの? もしそうなら、マーリンさん、呪いから目覚めてからの数時間で、そこまで調べたんですね。
あるいは、キャメロットには元々マーリンの研究所があるはずですから、そこに標本化して置いてたオルロンディに遠隔指示して偵察させてたのでしょうか。 - 「んで? 当然 方法は あんだろ~な♪」
腕組みしたバンが横目で尋ねれば、彼女は澄ました笑みを浮かべる。
「ああ… 王国より南東に250マイル そこが このひずみの発現地点と特定した」 - 「リオネスから250マイル? そこに何があるんだろ!?」
ディアンヌが傍らに浮かぶキングに目を向けた。神器 に腰かけた彼は、顎に手を当てて思考を巡らせる。
「イスタール… いや それより ずっと南か…」 - 「城塞都市コランド」「何百年か前に大虐殺があって滅びた廃都だ」
メリオダスが、引き締めた表情で拳を握って告げた。 - 「だ… だだだ… 大虐殺ぅ~~? そんなところに行くんですかぁ?」
膝が ガクガク笑うほど震えてしまうエスカノール。ゴウセルは愛らしく笑って頬に人さし指を当てた。
「南東… じゃあ あそこも通過するよね…」
「ん? 何がだ ゴウセル?」
「少し寄り道をしてほしいんだ どうせ一日じゃ着かないでしょ?」
その間も、ホークママは どんどこ どんどん と歩を進めている。 - ともあれ、これで作戦会議は終わりだ。
会議の間、邪魔しないよう屋上の端に佇んでいたエリザベスに、バンが近づいた。
「王女さん あとでエレインを看てやってくれるか?」
「ええ!」
「あいつ… 口には出さねえが大分しんどいみてぇでよ…」
彼の表情は暗く翳っている。
「バン様…」 - 一方、キングは高空に浮かんで考え込んでいた。
「コランド… コランド…」「どっかで耳にした名前だな」
何かが記憶に引っ掛かっている。
「ねえキミは知ってる?」
かぽっと、頭に載せていた冑を深く被った。
「……」
だが、目に映る景色に変化はない。
「………あれ? ヘルブラム?」
彼はキョロキョロと周囲を見回したが、冑を被れば見えるはずの親友の姿は見当たらなかった。 - その頃、<豚の帽子>亭 居住階の一室。
「…珍しいわね 私のところへ来るなんて」「あなたには兄の傍にいるよう お願いしたじゃない」「ヘルブラム」
ベッドに半身を起こしたエレインが、呆れたように来訪者の名を呼んだ。
「たまにはいいじゃないの」
宙に浮いて、妖精族の少年が笑っている。
◆ここ、第219話でメリオダスとバンが取り合っていた部屋ですね。コイントス勝負にはバンが勝利した模様。 - 「それよりも いいのかいエレイン?」
「何が?」
「このまま彼らを向かわせちゃって」
エレインの表情が微かに曇った。
「どのみち残された時間は少ないわ」「死者である あなたが見えるのが その証拠よ」「今の私は さしずめ生者と死者の間ってとこかしら」 - 頭の後ろで手を組んで、長椅子にでも座っているかのように空中で足を組みながら、ヘルブラムの表情も翳っていた。
共に死者であり、邪術により仮初の生を得る経験もした。だが、死者はしょせん死者なのだ。呪わしい方法で蘇った命は、己や周囲を歪めずに この世に留まり続けられない。 - 「…私は ただバンが心配なだけ…」
既に死を体験したエレインの声は静かだ。
「向かう先にある気配に気づいた時 彼が どうなってしまうのか――」 - 死者たるヘルブラムと、狭間にあるエレインには感じ取れていた。行く手で手招きする強大で自然ならざる――覚えのある気配を。
<十戒>「信仰」のメラスキュラ。
バイゼルでバンに首を折られて以来 沈黙していた彼女が、無数の呪わしい存在らと共に蠢いている。 - 彼女の邪術でエレインはこの世に蘇った。本来、増幅された負の感情をエネルギーとするところを、それから解き放たれた後も一ヶ月余り、この世に在りつづけている。
その奇跡も、そろそろ終わりだ。
メラスキュラを滅ぼせば術は解ける。と言って、このままでも時間の問題なのは実感していた。
バンはもう一度、愛しい女の死に立ち会わねばならない。…その時、彼はどうなるのだろう。
「それだけが 心配なの…」 - 二組の呪われた恋人たちを乗せて、巨大な母豚は彼の地へと歩み続けていた。
- 次回「とまどう恋人たち」
恋の狂気
自分が3000年前からメリオダスに愛され続けていと知ったエリザベスの歓喜の笑顔。
転生者の運命の愛を語る物語なんて星の数ほどあって、色々読んできたし、そういうのも好きです。
なのに この場面・表情に、ロマンチックな心地よさではなく、何か歪な落ち着かなさを感じてしまったのは何故なのでしょうか。
一つは、彼女の転生がメリオダスを苦しめ続けているとゼルドリスが言っているのに、全く聞き入れず浮かれる態度が自分本位に見えるから。
もう一つは、
「思い出したい…!」「彼といた全ての時間を……」「彼が私に囁いてくれた全ての言葉を」
という願望が、ぶっちゃけ、バンより強欲で業深く見え、恐ろしいと感じたからです。
これは「愛」ではなく、もはや「執着」なのでは…?
これまで、メリオダスは『今のエリザベス』を見ていないんじゃないか? リズら過去の「エリザベス」と今のエリザベスを ごっちゃにしていないか? と不満・不安に思っていました。
魂が同一であろうと、違う育ち方をすれば個性は異なる。盲目的に ひとくくりして「愛した女の生まれ変わりなんだから、当然 俺のものだろう」と同一視するのではなく「今生きているエリザベス」を一番大事にして愛して欲しいなと思っていたので。
ところがどっこい。
今回のエピソードを見て、エリザベス自身が「前世の自分」と「今の自分」の区別をつけていない…つけたくないんだなと判りました。
なるほど、前世の自分と今の自分が別個人だったら、3000年間メリオダスの愛を独占していたことにならないですもんね。
つまりは、エリザベスという女性には、「メリオダスに愛される」以上の存在意義(生きる目的)がない・自身で必要としていないのです。
素晴らしく深く強い愛……。
と、うっとりする読者も少なからずいるんでしょうけども。
私は、怖いと感じてしまったのでした。
いや、メリオダスも同じなんでしょうから、お似合いの二人ですけどね。
執着が過ぎる愛は もはや「呪い」だと、個人的には思うのです。
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マーリンの私室、
わっ、可愛いキノコのマスコット♡
…と、前話で初めて見た時は思ったんですが。
よくよく考えてみたら、これ、マタンゴ系モンスターの干物か何かですよね(汗)。
薬材として使うのかなあ。
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償いの二大聖騎士長
マーガレットの冒険のお供は、ドレファスとヘンドリクセンでした。
聖騎士の集会に普通に参加してたので、何食わぬ顔で聖騎士に復帰したのだと思ってたら、「正式な聖騎士ではない」立場だったんですね。
マーガレットと彼らの間には因縁があります。
彼らが魔神に操られていた・実際に手を下していたのはビビアンだったという事情があるとはいえ、マーガレットとギルサンダーを10年間苦しめたのは、他ならぬ彼らだからです。思春期の10年を棒に振らされたというのは、とても大きいと思う。
そんな彼らが、マーガレットと共にギルを捜しに行く。
マーガレットの心の中は、きっと穏やかではないのだと思う。彼女は我慢強くて分別があるので、そうそう面には出さないのでしょうが。
けど、ドレファスとヘンドリクセンにとっては、これはチャンスなんでしょうね。
自身の罪を償い・禊ぎとするための。
かつて自分たちが苦しめたマーガレットとギルサンダーを救うことによって、自分自身(の、罪悪感と名誉)を救うことになるのでしょう。
彼らがこの旅で何を得て、どんな道を見つけるのか。
結末を楽しみにしたいと思います。
閑話1
マーガレットが自分で馬に乗ってたので驚きました。深窓の令嬢だと思ってたのに、乗れるんだ!
でも、長時間 乗るのには慣れてなさそうですし、そのうちお尻の皮が剥けて痛い思いをするんじゃないかなと、余計な心配をしました(苦笑)。
閑話2
彼らはどこへ向かったのでしょう?
ギルがどこに囚われているのか、目星は付いているのかな?
閑話3
<大罪>はキャメロットへ向かい、同時期に聖騎士たち三人が馬で探索の旅へ。
このシチュエーション、第二部冒頭と対比されたものですね。
(第二部冒頭、キャメロットへ向かう<大罪>と、ドレファスの正体を探るため旅立った わんぱく三人組。)
前はギルを見送る側だったマーガレットが、今回はギルを捜して旅立つのは面白い。
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<大罪>の鎧
なんと、<大罪>が王国騎士時代の鎧を装着!
カッコいい~~!!♡
今回の任務が、リオネス王国 国王直属独立騎士団<七つの大罪>としてのものだと周知するため……などと堅く考えてのことではなく、単に、久々に七人 揃っての任務なので、初心に帰って『冑の緒を引き締めよう』的な意味なのかな。
完全に過去のままではなく、キングとゴウセルは、本性の少年・青年の体形に合わせた鎧に新化していたのが、新鮮で、すごくカッコよかったです♡
キング、羽がちゃんと鎧から出てて安心。
ちなみに羽の色、27巻カバーによれば浅葱色でした。
↑さておき、クッションに抱きつく・横たわるのでなく、背筋を伸ばして腰かけてるのは、ちょっと新鮮な感じ。
もう配信停止したゲームですが『七つの大罪 ポケットの中の騎士団』での王国騎士キングとゴウセルのデザインを、ちょっと思い出しました。
(ゴウセルは かなり違うデザインですけど、本性の少年・青年姿で王国騎士の鎧を、というコンセプトは、同方向だと思う。)
エスカノールは『エジンバラの吸血鬼』で着ていた ダボダボ服でしたけど、王国騎士時代も鎧を着てた場面はありましたし、王都防衛戦でも鎧だったのに、そっちは着ないのかな?
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城塞都市コランドのこと
数百年前に大虐殺があった、キングは名前に聞き覚えがあるが思い出せないと、なにやら思わせぶりな廃都コランド。
リオネス王都から南東250マイルと、いやに具体的に距離が語られてたので、ある程度 現実の場所が想定されてるのでしょうか?
どこにあったのか、そもそも実在したのか、諸説あって定まりませんが、ファンブックの地図で見る限り、『七つの~』におけるキャメロット王国は、現在のウィンチェスターの位置に設定されているようです。
(トマス・マロリーの『アーサー王の死』に、キャメロットは今のウィンチェスターだと書いてあるので、そこから?)
そこを中心に直径100マイルの空間の歪みが生じているという。つまり半径だと50マイルってこと?? それとも直径100マイルってのは誤植で、半径100マイルなんでしょうか。
ウィンチェスターから半径50マイルだと、こんな感じの円になります。
半径100マイルだと、↓こんな感じ。
この円の外周辺りにあって、リオネス王都から南東に250マイル…となると。半径50マイルでは全く重なりません。ならば半径100マイルで見るべき?
そっちで見ても、城塞都市コランドがどの辺の位置に想定されているのかは、結局よく判りませんが、漠然とマンチェスター~シェフィールド~チェスターフィールド~ノッティンガム~レスター近辺かなあ? と思いました。テキトーです。
ゴウセルが、途中で寄り道してほしいとのこと。
なんとなく、オーダンに寄ってペリオに会いたいのかなと思いました。ちょうどリオネスの南東にありますし。
実際は どこに寄るつもりなんでしょうね?