【感想】『七つの大罪』第277話 愛から自由になる術はない
週刊少年マガジン 2018年 36・37号[2018年8月8日発売] [雑誌]
第277話 愛から自由になる
- デリエリの心臓を貫いたマエルは、解放された右手で印を結んで戒禁取り出しの呪文を唱えた。
「ヲズン・メイヘン・カ」「イシュマ・ノ・ジメウ」 - 虚ろな目で仰のけざまに落ちていくデリエリの左頬から紋様が消えうせ、光球となって抜け出す。
- 「デリエリーーーーーーー!!」
落下してくる少女にエリザベスとホークが駆け寄っていった。 - 「……………イシメヨマ」「シザイ・エニワ・コタ」
時折「ゴフ」「ゴホッ」と血にむせながら、マエルは続いて戒禁吸収の呪文を唱え始める。
◆「シザイ・エニワ・コタ」になってるけど「シガイ・エニワ・コタ」の誤植ですよね。 - 「四つ目の戒禁を取り込む… 気か」「そうはさせ…」
ハッ ハッ と浅い息を吐くキングは、だらりと垂らした右腕から血を滴らせながら、左手を伸ばして術を行使しようとしたが。
めまいを起こし、ついに意識を失って地上に落ちた。 - 「キング!!!」
ゴウセルが駆け寄る。
かろうじて浮遊魔力が残っていたのだろう、落下によるダメージはないようだ。しかし目覚めることがない。 - 一方、天空ではサリエル一人、未だ竜巻でマエルの左半身を拘束し続けていた。
「マエル!! それ以上 戒禁を取り込めば もうキミはキミでいられなくなる!!」 - 「ガラカチ・ワ・ナトレ」
「お願い… やめて~~~」
涙を浮かべて訴えるタルミエルの目の前で、無情に「純潔」の戒禁はマエルの胸の中心に吸い込まれた。 - ただちに走る激閃光。
- 同時に四方を駆け抜けた圧力に、ついに拘束を解かされたサリエル、そしてタルミエルは吹き散らされ、ゴウセルは両腕を広げて立って背後に倒れ伏すキングを庇い、デリエリを抱えたエリザベスは懸命にこらえ、ホークは吹っトンだ。
◆たまたま そうなっちゃっただけなんだけど、まるでエリザベスがデリエリを盾にして自分の身を守っているかのように見える(苦笑)。
- 闇。
- 「………………」
デリエリは猫のような目をきょとんと瞬 いた。 - 意識がある。どこも痛くない。大地に自分の足で立っている。
「? ……たしかマエルを止めんのに失敗して………」「心臓を撃ち抜かれて…」
右手で触れた胸部には何の異変もなかった。
夢? ……いや、そんなはずはない。 - 「………そっか」
己の手のひらを見つめて、ぽつりと呟いた。
「私は……………………死んだんだ」 - ゆっくりと噛み締めてから周囲を見回す。
大地は乾燥して ひび割れていた。
糸玉のように幹の絡まった逆さの巨木があり、天に伸びた太い幹根は車輪骨 のように放射状に広がって、それらが ぐるりと大地に刺さっている様は大天蓋 の柱のようだ。
「じゃあ ここが煉獄ってとこか……?」
◆魔神族の文化では、死ぬと煉獄へ行く、というのが一般的な死後思想なのかな。女神族は死んでも霊界的なところへは行かず精神生命体となってフラフラしてるっぽいし、死者の都へ行くのは人間や妖精だけなんでしょうか。巨人族は? - そう思った途端に風景は変わっている。ひび割れた大地はそのままに、泥を塗り重ねて創り上げたような歪つで猥雑な尖塔群、スズメバチの巣にも似た丸い居住地、へこんだクレーターの中にも地下居住地が見える。
それらの間を浮遊して行きかう赤や灰の魔神たち。 - 「…にしちゃ どうも見覚えのある景色だ…」「まるで魔界と瓜二つ―――」
言いかけた時だった。 - 「メリオダスが 女神族の虜囚を処刑しようとしたアラナクとゼノを殺し」「虜囚たちと共に魔界を脱出したとの噂は本当らしいよ」
聴き慣れた…懐かしい低い声が鼓膜を震わせたのは。 - 冷や汗が頬を伝う。恐る恐るとデリエリは振り向いた。
「うそだろ」「なんで」
背後には予想通りの長身の姿があるではないか。
「モンスピート お前… なのか」 - 髭を指先でいじるお馴染みの仕草で、男は飄々と続ける。
「だが 彼はあくまで<十戒>の統率者だ …どうしたものか」 - ぎょっとして、デリエリはモンスピートの前で両腕を広げた。
「ちょっと待て……」「メリオダスが統率者だったのは もうずっと前の…」 - 「ナメやがって」
傍らから上がった怒声にハッとする。 - 「統率者だろうが 裏切りは裏切りだ!! 絶対に許さねえ…」「奴を追って捕まえんぞ!!」
見やれば、モンスピートの斜め後方に背を向けてデリエリが立っていた。
◆今から「追って捕まえる」の? モンスピートの「噂は本当らしいよ」という言い方からして、メリオダスが裏切って脱出したのは もう相当 前のことなのでは?(汗) 全ての対応が遅すぎるよ~。 - 「私だ…」
- ただし髪が長い。
ずっと長かった髪を切ったのは、つい先日。人間どもの都で人間の器に宿った女神族に聖櫃 で髪先を消されたためである。ということは。
「じゃあ ここは三千年前の魔界………」
ここは過去。景色が魔界と瓜二つなのではなく、3000年前の魔界そのものだったということか。 - この術を知っている。体験したことはないが知識として。過去に精神を飛ばし、主観・客観の追体験を可能とするという。あれは……。
- 「なあ デリエリ」
モンスピートが呼びかけた。
「…私たちもメリオダスの真似事をしてみようか?」 - 「…!」
目を丸くする『現在』のデリエリ。 - 『過去』のデリエリは目を吊り上げた。
「ああ!? 意味の わかんねえこと ほざいてんな!!」 - 「ん… んん 冗談冗談」
顔を逸らして口笛を吹くモンスピート。その口元が微かに動く。
「…ではないよ」 - 『過去』のデリエリには聞こえなかったその声を『
現在 』、デリエリは聞いた。 - 「行くのか行かねーのか!? もう一人で行くぞ!!」
「そう怒らない 行くよ もちろん」
闇の翼を広げて矢のように飛び立った『過去』のデリエリを追って、モンスピートも飛び立つ。
「お前を一人放 ってはおけないさ」 - 遠ざかる二人を見送る『現在』のデリエリの目は潤み、頬は桜色に染まっていた。聞きそびれていた声を聞けたから。そして、見ることが出来たのだから。
(なんだ……… お前は とっくに伝えてくれていたんだな…)(なのに私が それに少しも気付こうとしなかっただけ…) - 並んで飛ぶデリエリを見つめるモンスピートの、愛おしさに溢れた そのまなざしを。愚かにも気に留めることすらしなかった、けれど確かな形で表れていた「彼の想い」を。
- (ありがとな モンスピート)
デリエリは伝える。
満足感と共に消えていく意識の中、最期に思った。
(…ありがとな)(エリザベス…)
少女が唱える、女神族の「刻還 りの術」の呪文を微かに聞きながら。
◆この場面、アニメ化したらBGMは『One Love』になりそう。 - 「ドルキモト ヘヤトコベ」「オムノレアキエト…」
横たえたデリエリの傍に膝をついて、エリザベスは呪文を唱えていた。
この術が届いたのかは判らない。彼女が知りたがっていた答えを得ることが出来たのかも。
だがこれが、この場でエリザベスに出来る精いっぱいの餞 だった。
◆「ドルキモト ヘヤトコベ」になってますが「ドルキモト ヘカトコベ」の誤植ですよね。 - 「デリエリ… あとは任せて ゆっくり眠って」「あなたの思いは 決して無駄にしない………」
息の止まった少女の顔は穏やかに見える。
「聖戦も… マエルも…」「止めてみせるから……」
◆ホークちゃん、デカくね?
- 拭っても止まらぬ涙を振りこぼして、エリザベスは決意の顔を上げた。
(そしてメリオダス)(きっと あなたを救う)
◆メリオダスを「救う」かあ…。凛々しいエリザベスは美しいけど。
感情があろうがなかろうが、メリオダスには自我と記憶があり、誰にも操られても強いられてもおらず、常に自分の意思と判断で行動してるのに、あくまで哀れな子羊扱いなのかしら。 - 気付けば、崩壊しかけた天空演舞場の上空には巨大な光の球が蠢いている。
「エリザベスちゃん… なんだよ あの歪 な光の玉は!?」
見上げたホークが プゴ、と鼻息を吹いた。
「まるで繭だわ… 拒絶反応を起こしながらも四つの戒禁と融合しようとしている」
◆戒禁を取り込んで繭に籠る。メリオダスと同じです。 - 「サリエル~~~…」
一方、瓦礫の中を這いずるようにして、仰向けに倒れた相棒に近付くタルミエル。
「しっかり~~~」
かばっと抱き起こしたところで「!!」と息を呑んだ。 - 「任務は失敗だ」
タルミエルの腕のなか、ぐったりしたまま薄く目を開けてサリエルは言った。その身体は淡く光り、端から光の泡となって立ち昇り、脆く消えていこうとしている。 - 時間切れだ。己の罪を悟ったタルミエルの顔が悲しみと苦しみに歪む。
- 「…奴を抑え込むのに力を使い果たした… とんだヘマをしたなタルミエル……」
「ごめんなさい… …でも… でも私には どうしても できなかったの~!」
タルミエルの目から涙が流れ落ちた。 - それ以上 咎めることはせずに、淡々とサリエルは続ける。
「今のがマエルを止める唯一のチャンスだった」「今のマエルには もう闇も光も通用しない 立ち向かえるとすれば妖精か巨人……人間」
彼の意識が、10数m離れた位置に倒れたキングと、彼を心配げに覗き込んでいるゴウセルへ向けられた。
「……だけど妖精王は あの様 … もっとも 回復したとして マエルに勝てる力量はないだろうが…」
◆「あの様 」て…(笑)。言い方ヒドいねっ。失血昏倒が そんなに不甲斐ない?(自動的に超自己再生する最上位女神族には、失血死は無縁だろーしなあ。)
さあ、この「キングはマエルに勝てない」発言が、ただの事実確認に終わるか、それとも逆説的な布石になり得るか。 - 「マエルを変えた張本人ゴウセルの精神攻撃なら万が一の可能性があるかもしれない……」「けれど期待はできない あのゴウセルは どうも かつての冷血無情の<十戒>とは別人のようだ」
◆術士ゴウセルは「冷血無情」と評されてたんですね。よほど えげつない戦い方してたんだろーなあ。女神族側には彼を恨んでたひとが多そう。 - その時、上空の繭が ひときわ大きな轟音を立てて、演舞場の面々を竦ませた。
「!!」 - 「歪んだ光の中で強大な… 魔の権化が生まれようとしている」「……それは もう 僕らの知るマエルじゃない…」
茫洋とした表情でサリエルが呟く。
「…口惜しいよ…… マエルを救うことも… エリザベス様をお護りすることもできず…」「<四大天使>が聞いて呆れる… お許しください……最高神様…」
◆サリエルは、あくまでエリザベスを「最高神の娘」と見て、最高神に仕える立場で守っていたんですね。
エリザベス自身は母に反抗して処罰中だし、メリオダスと幸せになるためならば母を捨てるのも倒すのも やぶさかではないかもしれないけど、彼はエリザベスが本当に最高神と対立したり脅威になるとは考えていなかったっぽい。 - 「~~~っ」
タルミエルは、嗚咽をこらえるようにぎゅっと泣き顔を顰めた。そして天空へ向かって声を限りに叫ぶ。
「マエル~~~~ 思い出して!! 優しかった あの頃の あなたを…!!!」 - 返答のように、一条の闇が繭から発射された。
それは容易くタルミエルの首から胸までを貫き、無残に分解したのである。
「…っ」 - 「タルミエル… サリエルーー!!」
元より、不完全な実体を保つ期限は迫っていた。あえなく光の泡となって消滅した二人の名を叫ぶエリザベス。
◆あくまで実体を失った(精神的には気絶した状態?)だけで、存在が消えたわけではないと思うんですが、どうでしょう? - これを契機に、繭から無数の光と闇が太く強く、雨あられと降り注いだ。
- 「プギャ~~ッ!!! なんだなんだ!? 爆発の前兆か!?」
「キャアッ」
降り注ぐ光条と闇条、砕かれていく演舞場の中を逃げ惑うホークとエリザベス。 - 「大変だ!」
意識のないキングを抱えたゴウセルが駆け寄ってくる。 - 「二人とも俺の後ろに!!」
言いながら、キングをホークの背に乗せた。
「残飯長!! キングを頼んでもいいかな」
「合点!!」 - 「キング様 ひどい出血…!」
初めて気づいたらしく、エリザベスが彼の右腕に治癒の光を当て始める。 - 「本当にごめん …全部 俺のせいなんだ」
仲間を背に庇って立つゴウセルの懺悔に、ケロリとホークが返した。
「よくわからんけど まぁ気にすんな! 俺たちにとっちゃ日常残飯事だろ!!」
メリオダスが<七つの大罪>の名を背負って仲間を集め直して以来、騒動や命の危険に遭わなかったときの方が少ないのではないか。 - ゴウセルが肩越しにホークを見て くすっと笑った。
フッと鼻息で不敵に笑むホーク。 - その時、キングの治癒を続けるエリザベスに光条が向かった。集中している彼女は気付かない。
身を乗り出したゴウセルが右腕で受け止めた。 - 「ゴウセル様…!」
元より手首から先が千切れ落ちていたが、二の腕まで溶け消えてしまっている。 - 「俺は 自分さえ犠牲になれば それで解決すると考えていた」「でも 彼の怒りは治まるどころか このままでは もっと大変な事態になる」
しばし俯いていたゴウセルは、決意の顔を上げた。
狂ったマエルから自由になる術 はない。ならば。
「許してほしいマエル…!」「仲間を護るためにキミと戦うことを!!」 - 次回「絶望に立ち向かえ!!」
他人の恋路に口出しすると馬に蹴られちゃうけど
モンスピートさんの言動が予想外過ぎて、心底ビックリしました。
「メリオダスが 女神族の虜囚を処刑しようとしたアラナクとゼノを殺し」「虜囚たちと共に魔界を脱出したとの噂は本当らしいよ」
(中略)
「なあ デリエリ」「…私たちもメリオダスの真似事をしてみようか?」
最初読んだとき、
は? メリオダスの真似事って…仲間を殺して敵に寝返ろうって言ってんの? と ぎょっとしたんですが。
いやいや、そうではなく、ここでは語られてないけど、たぶん女神族の虜囚の中にエリザベスがいて、メリオダスは彼女への愛に狂って仲間を殺したんでしょう。
メリオダスが愛の逃避行をしたとモンスピートは知って、自分たちも駆け落ちしないか、と誘ったんですよね、きっと。
そーいや第259話で、人間の村で二人で隠れ暮らしてた時、これから どうしたいかとデリエリに問われて
「私は案外 お前との こんな暮らしも 気に入ってはいるんだ」
と言ってましたっけ。デリエリと共に<十戒>を離れて、のんびりセカンドライフを楽しむのがモンスピートの夢だったのかも。
ただ…。
とても気になってしまったのは、仲間である「アラナクとゼノが殺された」ことに、モンスピートが怒ったり悲しんだりしている様子が、少しも感じられなかったこと。
仲間の死も、国を滅ぼしかねない統率者の裏切りも、まるで意に介してなくて、愛に走ったメリオダスを羨み、自分も追随したいと言っている…ように見える。
一種、異様な反応だと思いました。
夢見がちな女学生ならともかく。
モンスピートくらいの立場と年齢で、戦時中で、こんな恋愛脳なのってアリなの?(汗)
まあ、口にしただけで実行してないからセーフなんでしょうが…。
そしてまた。
<十戒>って結束の強いチームだと思ってたけど、実はバラバラだったんですね。
仲間が殺されようが どーでもいい。魔神王の精鋭と言いつつ、魔神王や魔神族のために真剣に戦おうとは思っていない者も少なからずいたのか。
メリオダスとゴウセルは裏切り者で、モンスピートも、好きな女がいるから留まっていただけで、本当は さっさと裏切って恋人と逃げ出したかったのね。
うん、これじゃ戦争に負けるよね…。
モンスピートはメリオダスと同じで、己の正義を好きな女の望みに合わせる男だったのか。
デリエリが<十戒>として戦っていたから自分もそこにいた。もしデリエリが「戦争したくない」と言ったら共に脱走したんだろうし、「女神軍に加わりたい」と言ったら共に魔神族を裏切ったんでしょう。
第128話で、モンスピートの気配を感じたメリオダスが
「…よりによって あいつに気づかれたか」
と、特にモンスピートを危険視してるかのような発言してたけど、遠距離攻撃技を持ってるからってだけでなく、同族嫌悪もあったのかしらん。
以前にも書きましたが。
「沈黙」の戒禁のせいでデリエリに想いを伝えられなかった…と、第260話でモンスピートは言ってましたが、実際は<十戒>同士だと戒禁は発動しない設定なのでアル。
つまり、モンスピートが今回のように遠回しに仄めかすくらいでしか想いを伝えられなかったのは、単に彼がヘタレだったから……ってコトになります(笑)。
戒禁のせいで言えなかった…という主張は、この期に及んでのトリックスター的なカッコつけだったんですかね。
それはそれでラブコメかもしれない。
愛から逃れる術がないのは確かだろう。
何故なら、ひとは感情を捨てられないからだ。
愛は数ある感情の一つである。
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デリエリの腕
ちょっとツッコミ。
3000年前の場面で、過去のデリエリの左腕が、現在と同じ「闇の腕」になっていました。
お気づきの方も多かったと思いますが。
デリエリの左腕が「闇の腕」になったのは、3000年前の妖精王の森での捕虜殺戮事件の際、<四大天使>サリエルに竜巻で左腕を粉砕され欠損してしまったためです。
この過去場面は それより更に昔ですから、デリエリの左腕が早くも「闇」になっているのは間違い、ということになります。
単行本収録時に修正されるかな?
そういえば第271話の、3000年前にメリオダスとエリザベスが初めて出会った場面。メリオダスの左腕に「
これも結構あちこちで読者に指摘されてたのを見ましたが、単行本で修正されてなかったですね。
今回の闇の腕含め、別に物語に支障はないし、気にするレベルのことじゃないけども。
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魔界の風景
今回、魔界の景色が色々出て、興味深かったです!
マングローブが逆さになったみたいな不思議な木。
煉獄に似たものがあった気もするなあ。
魔界の建築物って、泥を塗り重ねて作ったっぽいですよね。
日本で言うなら土壁のよーな。日干し煉瓦に泥のよーな。
尖塔群はキノコのようでもあり、シロアリ塚のようでもあり。丸い建物はスズメバチの巣っぽいけど、あれも泥を塗り重ねて作られるものですし。
暑くて雨の少ない地方の建築文化っぽい。
…そういえば、魔神族ってみんな服の露出が高いですね。暑いから?
魂を食べて喉を潤す、という言い回しが使われるのは、水が少ない世界だから?
などなど、妄想。