『七つの大罪』ぼちぼち感想

漫画『七つの大罪』(著:鈴木央)の感想と考察。だいたい的外れ。ネタバレ基本。

【感想】『七つの大罪 戒めの復活』第十六話 死の罠の迷宮

゛ゅう六※この記事の画像は、特に記述のない限り、TVアニメ『七つの大罪 戒めの復活』( 鈴木央講談社/「七つの大罪 戒めの復活」製作委員会・MBS)より引用

 

2018年5月5日放送 

第十六話 死の罠の迷宮

 

今回はコミカルでした。

ギャグが連続し、絵も可愛くデフォルメ転換された場面が多くて、全体に楽しく可愛らしかった。

ただ、「前話までと雰囲気ちがう」感が そこはかとなくあって、少し落ち着かなくもありました。

展開もギャグも、原作通りなんですけどね。(^^;)

この辺りの展開って(原作時点で)こんなにギャグ増量だったっけと、今更 思ったり。

 

 

もう一つ気になったのは、原作から時間帯や時間経過を変更してあった点です。

原作では今回部分は 概ね「昼」なのに、アニメでは 概ね「夜」でした。

おかげで殆どの場面が暗くて見えづらく、罠のある危険な迷宮を「夜に灯りも持たず うろつき回る」という、奇妙な状態になっていました。

 

 

ストーリー的には、「友情の再構築」で丁度テーマが まとまっていました。

エリザベス&ディアンヌメリオダス&バン。

 

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面白かったり気になったりした部分を、ごちゃごちゃと。

 

 

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冒頭の「前回のあらすじ」。

大陸中にばらまかれたバイゼル大喧嘩祭りのチラシは」

「大陸」中? ブリタニアは島ですよ?(困惑)

ブリタニア=古代のグレートブリテン島(イギリス)だってこと、製作スタッフさんの中にも認識してない方がいるのか。

 

 

再会したキング&エレイン兄妹の会話。

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このエピソードは本編にはなく、かなり後に、単行本描きおろし番外編として追加されたもの。アニメで本編に組み込んでもらえて嬉しい。

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キングに関する幾つかの設定の再確認と明瞭化。

  • エレインほど強力ではないが、キングも読心能力を持っている
  • 羽が生えていないのは妖精王としては半人前

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変なこと想像しないで、とエレインが頬を染める。

バンさん、何を想像してたんでしょうね。エレインの裸の背中?

 

原作では この他、羽が生えると何が変わるのかの説明、バンの無理なパワーアップをエレインが望んでいないこと、エレインが兄とディアンヌの仲を応援していること、そして彼らの会話を聞くエスカノールが(みんな仲良しだな~)とほっこりしていたことが描かれていましたが、それらはカットでした。

 

 

場面変わって、大喧嘩祭りに参加するべくバイゼルへ向かうマトローナとディアンヌ

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歩いていく二人の足元にいた野ウサギが妙に可愛かったです。

おもわずスクショ撮っちゃったよー。

 

 

バイゼル近くまで来ると、大迷宮が出現していた。

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なんと、巨人族でも楽々入れる大きさ。

巨人族が作ったとしか思えない、とマトローナ。

 

こんな怪しい迷宮に付き合うつもりはないと、壁を壊してゴールまで突き抜けていこうとします。ところが、壊した端から元に戻ってしまう。

次にディアンヌが、壁の縁を歩けば楽勝だと、上に飛び乗ろうとしますが…。

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壁から梁が飛び出てディアンヌの頭に激突。ズルは許さないらしい。

変顔、ガニマタでピクピク。

原作でコレを見たとき、この路線でディアンヌの扱いが固定されたら嫌だな~と、不安になったものでした。(;^ω^)

 

 

 

その頃の主催者さん方。

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「バイゼル大喧嘩祭り 第一関門 死の罠の迷宮」

と言ってますが、実は第一しか関門がないとゆー(苦笑)。

 

 

ディアンヌとマトローナは散々迷ってなかなか先へ進めない。

↓この場面、ディアンヌが ぼやきながら お尻をフリフリしてた動きが、なんだか可愛かったです。

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空腹のディアンヌは、道端に骨付き肉を見つけて、すぐさま かじりつく。

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かじりついた肉が岩に。

落ちてたものを 直ぐに口に入れたりするから…。

 

岩を肉に見せた幻覚は、グロキシニアが生やしたキノコの胞子のせい。

原作では、キノコの軸部分に禍々しい顔の模様(王都決戦の時、ヘルブラムが操った神樹の根に付いてたのと同系の顔)が見えますが、アニメでは角度的に見えなくなってますね。

 

マトローナも別口の幻覚を見て、二人は はぐれてしまう。

ここで、場面が夜になります。

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原作では、マトローナとはぐれて「丸一日経過」したことになっており、この場面は「翌日の昼」なんですよね。

なのに、アニメでは何故か「当日の夜」に変更しています。

夜だと画面暗くて見づらいし、原作通り 昼でよかったのになァ…。

<大罪>たちが「同じ日に、一斉に」大迷宮に入ったってことに、時間軸設定を変更してるみたいですね。(原作では違う日にバラバラに入って、最終的に合流してました。)

 

 

空腹のディアンヌの前に現れる豚。

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ははは。なんじゃこりゃ~(笑)。 

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「豚が喋った」と、ここでディアンヌが驚いて、私もビックリしたものでした。

第一期でのディアンヌとホークの初対面では、ホークが喋っても全く驚かなかったじゃないですか。だから、彼女にとって豚が喋るのは普通のコトなんだなと思っていたのに。

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ここでホークが、この偶然の再会をも「メリオダスの手柄」みたいに言うのが、個人的には不満でした…。

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ここのエリザベスの「やめて!」の声音がマジ真剣で震えました。

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エリザベスは、自分はリオネスの王女で、ディアンヌは<七つの大罪>の団員で、記憶喪失になって失踪したディアンヌを みんな心配していたと語る。

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しかし、マトローナを騙して殺しかけたリオネスの人間は信用できない、と背を向けるディアンヌ

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第一期での初対面時のように、ディアンヌはエリザベスをキツく突っぱねる。

当時と違うのは、エリザベスの強気度・根性度が格段にアップしているというトコロ。

冷たくされようが一瞬たりとも怯まず、勇ましくディアンヌに付いていくのでした。

 

 

罠で死にかけたエリザベスとホークをディアンヌは放っておけずに助け、けれどツンツンな態度は崩さない。

すると、今度はディアンヌに危機が。沼からキモチワルイ巨大蛭ジャイアントリーチが這い上がってきたのです。

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字幕が「嫌~!」になってますが「ニ゛ャー!」が正解のハズ。

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駆け付けたエリザベスが、躊躇なく沼に飛び込む!

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気持ち悪すぎる巨大蛭も、友達のためなら何のその!

すげぇえええ!

そして勇まし美しぃ~!!

 

現代日本ディアンヌとエリザベスがルームシェアしていたら、ゴキブリが出てディアンヌがパニックするたびに、エリザベスちゃんが頑張ってくれるに違いない。

 

王女エリザベスは「運動オンチ」という設定だったはずですが、足のつかない沼で立ち泳ぎしながら自分の身体ほどもある巨大蛭を十数匹も千切っては投げ 千切っては投げ…という、屈強な戦士でも困難だろうミラクルを果たすのでした。愛ですね。

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美しい友情。いや、むしろママみ?

そしてディアンヌ、めでたく陥落!

記憶がなくても、再び友達になった二人なのでした。

 

…やっぱ、「夜」で画面暗いの、もったいないなあ。

キレイな色で見たかった。

 

 

ギルサンダー&ハウザーと合流したところで、地中を泳ぎ回る魔物サンドクローラーが出現し、ホークの鼻面にかぶりつく。

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自分と同じ大きさのサンドクローラーを、生きたまま食べてしまう「雑食」ホーク。

豚怖い。

途端に、サンドクローラーっぽく変身。

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ひいい。色が付くとキモチワルさ割り増し。

緑色だったんかい…。

 

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アニメでは「変身トランスポーク」表記じゃなく「トランス・ポーク」なのね…。

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「一生そのままなのか」。それ視聴者の知りたい最重要事項よね(笑)。 

 

なお、この場面でホークを見ていたギルサンダーの表情は

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こんなんでした(笑)。

 

 

サンドクローラーが成長した巨大モンスター、アースクローラーが出現。

ヌルヌルしてディアンヌの攻撃も通らない。せっかくドルイドの里で修業したのにギル&ハウザーも役に立たない。

それを、突如現れたギルサンダーそっくりの魔術師・ギルフロストが魔法一発で倒してしまうのでした。

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ギルフロストの声は、ギルサンダー役の声優さんの兼役ですかね? 喋り方は、ビビアン役の声優さんの物真似イメージなのかな、女性的ですね。

 

そして大迷宮各所で頭角を現し始めた実力者たち。

 

まずは吟遊詩人ソラシド。こう見えて身体は女の子。

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ディアンヌが登ろうとして失敗した、迷宮の上、壁の縁に座っています。

…つまり、大迷宮を造ったドロール&グロキシニアよりも高い魔力を持っているということ。

 

次に破戒僧アーバス

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この時点の彼は、まだ、女神族を信仰する変態僧侶に過ぎなかったのね…。

しかし、持っている戦棍には女神族が宿っているハズ。

 

マラキア暗殺団。

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一番可哀想な人たちだった…。

 

謎の和風剣士ななし。

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この人、結局、何者なんでしょうか。

女神族とは一切関係なかったんですかね。

 

 

そんな中、突然、壁越しにお互いの存在を察知するエリザベスとメリオダス

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姿が見えなくったって、魔力に阻害されてたって、愛する人のことなら何でも解ると、主人公カップルの貫録を見せつけるゥ~!

 

 

…と、しっとりしたラブシーンの直ぐ次に、再びギャグが入ります。

バタバタしてるなあ。

 

何故か道端に美味しそうな料理が置いてある。

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躊躇なく食べ始めるアーサー。

ディアンヌもでしたが、道端に落ちてるものを直ぐ口に入れるのはどうかと思う。

 

アーサーが美味しいと言った途端、それまで黙って見ていたメリオダスが、物凄い勢いで食べ始めます。

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え、もしかしてメリオダスさん、アーサーに毒見させてた…?

毒見役は、不死のアナタにこそ相応しいのでは。

(なお、原作のメリオダスはアーサーと同時に料理をパクついており、毒見はさせてなかったです。笑)

 

料理はバンの作ったもので、彼と再会したメリオダスは、第一期のバステ監獄でやった遊びを繰り返します。

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喜びの高速手遊びから殴り合いの吹っ飛ばし合い、最後に腕相撲。

腕相撲にはバンが勝利して、こればかりはスピードと瞬発力がモノを言うと誇ってましたが、そうかなあ…。10年前も今も、メリオダスが手を抜いてたとしか思えない。(^^;)

(この時点のバンの闘級3220、メリオダスの闘級32500。赤ん坊が重機と力比べするようなもの。)

 

 

バンは、エレインが生き返ったことをメリオダスに告げます。

少し前、バンはエレインの蘇生と引き換えにメリオダスを殺そうとしました。なのに、彼を殺さずともエレインは生き返れたのです。

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詳細は一切聞かず、バンの気持ちにも踏み込まず、何事もなかったかのように明るく振る舞うメリオダス

これを優しさと取るか、向き合わないと取るか。

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とりあえず、バンの葛藤はここで一応の解決となったようです。

 

 

原作ではこの時点で夕暮れで、この次の場面から夜でした。

アニメではずーーっと夜ですけど…。

 

 

テンションの高まったメリオダスとバンは、壁をぶち抜いてエリザベスと合流することに決める。

エレインと合流しなくていいのかと尋ねられたバンは、頼りになる妖精王と聖騎士が守っているから大丈夫だと笑う。

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エレインとメリオダス以外のひとを、心から信頼できるようになった。

バンは、ここ しばらくの旅で劇的に成長したんですね。

メリオダスへの罪に悩んだのは無駄ではなかった、と。

 

 

さて。

こっから先が、多分、今話の最大の見せ場です。

メリオダス&バンが、最大出力で壁をぶち抜く!

コマ割り風のレイアウトが新鮮でした。

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メリオダスは「溜め」と「静」。

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バンはひたすら「動」。

バタバタ動きっぱなし。

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お見事でした。

 

なお、塞がろうとする壁を駆け抜けながら、アーサーが「マーリンは自分が必ず助ける」と誓うエピソードはカットでした。

そりゃそーですよね。だってマーリンはアーサーの助けなんてちっとも必要としなかったんだもの…。

 

エリザベス組と合流し、ついでに大迷宮のゴール地点への壁も ぶち抜いていたと判明したところで、今回は終了。

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今週の『教えて! ホーク先生』

 

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今回はオスローが講師となり、<大罪>&エリザベスに、大喧嘩祭り参加の新キャラたちを解説してくれるという謎講義。

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ふむふむ。

マラキア王国については解説しないのね。

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バン脱落。居眠りを始めました。

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続いてメリオダスエスカノール、ゴウセルとキングの順に次々と脱落。

何気にソラシドとアーバスをセットで語っているところがミソですね。

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ディアンヌとマーリンも脱落。

起きてる生徒はエリザベスちゃんだけ!

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とうとうエリザベスも眠りました。

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それにしても…。

オスロー、キミはキングの友達じゃなかったのか。キングも参加する大会なのに

「優勝は師匠で決まり」と言い切っちゃうのね。

心の髄まで舎弟になり切ってしまったのか…。

 

 

 

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