【感想】『七つの大罪』第258話 聖戦開始
週刊少年マガジン 2018年 15号[2018年3月14日発売] [雑誌]
第258話 聖戦開始
- 「エスタロッサは まだ戻ってくる気配がねえ…」
続々と飛び立っていく魔神軍。
その騒ぎをよそに、キャメロット城内ではメリオダスがゼルドリス相手に口を開いていた。 - 「…時間が惜しい オレは これから戒禁を取り込む」「今あるものは ゼルドリス お前の戒禁を含めて五つ…」「拒絶反応なしに完全に取り込むまで半日ってところか」
- メリオダスは、ス、と左の手のひらを己の胸の前に上げる。
「残りの半分は 揃い次第 オレに「与えろ」」
◆「与えろ」…。餌をヒナ鳥に与えるように…。
つまり戒禁を吸収し始めたら、半日のあいだ、メリオダスは自分では身動きできない、眠ってるみたいな状態になるんですかね。 - 「了解だ」
両腕を組んだまま応えたゼルドリスの前で、戒禁開示の呪文を唱えた。
「ジカイ」
手のひらの上に浮かび上がる、五つの紋様。
そう、ゼルドリスの「敬神」の戒禁をも、彼は既に譲渡させ、掌中にしていたのである。 - 「本当に いいんだな ゼルドリス?」
メリオダスが取り込んでしまえば、ゼルドリスは戒禁の力を二度と取り戻せないだろう。
「…俺が戒禁なしでは<四大天使>ごときに後れをとるとでも?」
ゼルドリスは むっつりと返した。
◆戒禁を持ってる状態で、リュドシエルに後れを取ってましたが それは。(しかもリュドシエルは人間の器を借りている状態で、完全体じゃない) - 「それよりもメリオダス」「お前に協力した理由――― 忘れるなよ?」
- 見下ろす目でメリオダスは告げる。
「約束は必ず守る……」「オレが十の戒禁を取り込んで 魔神王になった その時にな」 - 「その言葉… …信じるぞ」
ゼルドリスは幾分顔を歪めた。 - 弟に背を向けたメリオダスは、開示させた五つの紋様を手に部屋の中央へ歩きながら、新たな呪文を唱え始める。
「イシメヨマ…」「シガイ・エニワ・コタ…」 - そして呟いた。
「ゼルドリス…許せよ」「こんな兄貴を」 - 顔色を変えぬまま、ごく僅かに俯くゼルドリス。
- 「ガラカチ・ワ・ナトレ」
詠唱は終わった。五つの紋様がメリオダスめがけ雪崩落ちる。
大きな鳴動が一つ、キャメロットに響き渡った。 - リオネス王都。
「おっ母 … 俺は もう腹 を決めた……!!」
<豚の帽子>亭前……いや、それを頭上に載せて目だけを土から出したホークママの前で、ホークが決意を語っている。 - 「俺は メリオダスとエリザベスちゃんのため真の力を解放するぜ」「そうなれば おそらく魔神軍は おろか… ブリタニアを地図から消し飛ばしかねねえ…」
プゴゴゴゴゴコといつにない長い鼻息を吹くホークは、早朝のお使いの際に着けていたのとは異なる荷物袋を装着している。背中に大きな巾着袋を負って、それを太い革ベルトで腹に固定している点は同じだが、ベルト部分に四角い蓋付きポケットが複数並んでいた。恐らく「モンスターブロック」が入っているのだろう。 - 「そう!! すべては このホーク様の
双肩 にかかっていると言っても過言じゃねえのさ!! その時は おっ母が俺を止めてく」「プゴッ」
高揚しきった妄言は母親の鳴き声で遮られた。
「いや まだ話の途中だし!!」
◆ホークの妄言は、果たして本当に妄言だけで終わるのか。意外に当たってる感じになることもあるのか? - ホークママの頭上の<豚の帽子>亭、バルコニー庭園では、エリザベスとマーリンが風に吹かれていた。
- 「キャメロットの方角から魔神の気配が 大量に押し寄せてくる…」「この中に<十戒>はいるのかしら…」
彼女は新しい服を着ていた。軽やかなワンピースにムートンブーツ。硬い縁取りに柔らかな肩フリル付きのボレロ。
「…なんとしても メリオダスに戒禁が渡らないようにしなくちゃ…」 - 「なあ
姉々 …」
傍らからマーリンが呼びかけた。
彼女の服も初めて見るものだ。胸を大胆に開けて左右に腰まで大胆なスリットの入った濃色のロングドレスに、何故か肩と腕にだけアーマーを着けている。足元は装甲とボア付きのショートブーツ。
「何?」
「ガランに敗戦した後 私が「この戦いにはアーサーと姉々 二人の覚醒が不可欠」と言ったこと… 覚えているか?」 - 「アーサー様のことは… 本当に残念だわ…」
気の毒そうに目線を落とすエリザベス。 - マーリンはぎこちなく笑った。
「…………だが姉々 については本心ではなかった」「姉々 が 本来の力に覚醒する ということは呪いの発動を意味していたからだ…」
◆本心でなかったんなら、なんで言う必要のないことをワザワザ言ったのさ。(^^;)
まあつまり、あのセリフを言わせた当時は「記憶が戻ると死ぬ呪い」の設定が、まだ無かったってことなんでしょうね。転生し続ける呪いの設定は最初からあったんでしょうが。
設定を後付け・変更した結果 話がおかしくなってるっぽい部分が、この漫画は かなりありますが、その一つだったんでしょう。 - 「マーリン…………」
驚いたように目を上げるエリザベス。 - 「しかし こうなった以上は
姉々 の力を頼りにしている」
じっとマーリンは姉のように慕う女神を見つめた。
「…必ず生きのびてくれ」
「ありがとう… でも平気よ 私には みんながついているもの」
◆関係ないけど英語圏ではマーリンの言う「姉々」が「sis-sis」と訳されてて、なんか可愛い。(ジールの「お姉ちゃん」は「sis」) - 一方、町の一角でディアンヌが はしゃぎながら何度も飛び跳ねている。
巨体で ドン ズシン と かなりの騒音を立てていたが、周囲に住民の気配はない。既に疎開しているか、以前の魔神の襲撃で住民を亡くした一角なのかもしれない。 - 「見て見てキング♡」「マーリンが 皆に作ってくれた衣装!! すっごく動きやすいよ」
彼女も新しい服を着ていた。王都決戦まで着ていたお気に入りの服に よく似ているが、長袖であること、胸元がジッパーになっていて以前より大胆に開けられていること、プーツが紐式ではないことなど、細かな差異がある。 - 「しかも 少しくらい破れても元に戻っちゃう
魔法具 なんだって!!」
言いながら、右足をビシッと高く蹴り上げて静止して見せたところ、キングが盛大に鼻血を吹いて空中で仰のいた。
「あれ?」「キング?」 - 愛する少女の大開脚を目前に見せつけられたキングは、鼻血を垂らして微笑みながらも、おっさん姿になって哀愁の涙をこぼす。
「ハハハ… そ… そうだね」「オイラは こんなすごい服 作れないもの…」 - 「ニャハ♡」
可愛い人、とばかりに笑って、ディアンヌはキングを覗き込む。
「キングが作ってくれた服は もちろん大切にとってあるよ♡ ボクの宝物だもんっ♡」 - 「ディアンヌ……♡」
未だ鼻血を拭わぬ少年の目から こぼれ落ちたのは、今度は嬉し涙のようだった。
◆マーリン作の服、破れても元に戻るところが重要ポイントなんですね(笑)。防御力も高いといいんだけど。 - なお、キングも新しい服を着ている。これもマーリンが作ったというものなのだろう。この緊急時に、一体いつ製作の時間を取っていたものやら。
これも以前キングが着ていた服にイメージを寄せたミドル丈のフードコートと、以前より少し短い膝丈の半ズボンだ。靴はローカットのスリッポンを直履きしている。そして、右腰にはヘルブラムの冑で作った羽飾りの片割れ。 - 「コホンッ」
不意に、改まった様子でキングが咳払いをした。
ディアンヌの目の高さまで浮かび上がると背筋を伸ばす。
「……ディアンヌ! オイラは約束する!! 今度こそ何があってもキミを護り抜くよ!!」「そして一緒に 団長とエリザベス様を救おう!!!」 - 「キング………」
引き締まった彼の表情に、左耳の羽飾りの片割れを揺らして、ディアンヌが頬を染めた。 - キングの声は震えを帯びる。
「そ…その 全部が済んだら… ね… ディアンヌ…… オ… オイラと…」「け…」「けっ」 - 「「け」……? え~~~~~ な… なに?」
下げた目線を うろうろと彷徨わせ、頬染めて フニフニと自身のサイドテールの毛先を弄り始めるディアンヌ。 - 「だから~~~ その… ホラ…」
キングも俯いて、真っ赤になった顔からヤカンのように湯気を立ち昇らせつつ、決定的な言葉が出ない。
「……ハァァ…」
熱い頬を掻いて、不甲斐なさに大きな溜め息を落としたとき、 - 「ゴホンッ」
とんでもなく大きな咳払いが響いた。 - 「チッ」
いつの間にか足元にいた大男が、逞しい腕を組み、不機嫌そうに舌を打つ。
「……これから魔神族との一戦が始まろうという時にイチャつくなぞ言語道断の極み!!!」「チッ」
おどろ線を背負っていそうな雰囲気で、実に不機嫌そうだ。 - 「エ…」汗タラで見下ろすキング。甘酸っぱい空気は霧散してしまった。
◆「俺、この戦争が終わったら結婚するんだ…」な死亡フラグ回避?(笑) - 「エスカノール い…いたの?」
二回も舌打ちされた、と呟いたディアンヌも冷や汗を浮かべている。 - 「私のいた場所に あなた方が来たまでのこと!!」
「いや… 先にいたのはオイラたち」
「ゴホン!!!」
抗弁は、再度の大咳で遮られた。
◆今まで誰に対しても優しくて心が広いように見えてたエスカノールさん、自分が失恋(?)して余裕がなくなると こうなっちゃうのか。意外と心がちっちゃいな(苦笑)。
まあでもエスカさんは<大罪>最年少です。舌打ち・カップルのいい雰囲気の邪魔程度のことなら(笑)、気が済むまで ぐずるがいいよ。 - なお、彼も新しい服を着ている。レスリングのチャンピオンのようなタイツと炎の刺繍の入ったブーツ、腰には太陽の意匠の幅広ベルト。上半身はボア付きのチョッキを着ただけで厚い胸板をさらし、両手首に複雑で繊細な細工のアームレットをはめている。
- 「何を イラついているのだ エスカノール?」
そう言いながら、人影がもう一人現れた。 - 「その声… マーリンさ…」
ピクッと震えて振り向いたエスカノールだったが。 - 「秘技☆ “
声帯模写 “」
キュピン、と口で効果音を発しつつ役者のようにポーズを決めたのは、中性的な眼鏡の青年だった。 - ピキ、と こめかみに青筋を浮かべて固まるエスカノール。
- 「「ゴ…」」「「ゴウセル!!!」」
キングとディアンヌの声が、青年の名を呼んで綺麗に合わさる。 - 「
性能上昇 で再☆登☆場☆」
キラキラと星が出そうな様子でウインクし、キュピン、キュピンッ と更に二回も言ったゴウセルは、いつになく嬉しげでハイテンションだ。 - 「「……」」
思わず目を点にしたキングとディアンヌに、
「久々だからキュピーンサービス☆」
とVサインしてみせる。
◆久々か…。作中時間では壊れてから半日くらいしか経ってないけど。
しかし「性能向上 」? 改良の余地はない・性能を上げろなど無茶は言ってくれるなとマーリンは言っていたのに…。
TVアニメ『聖戦の予兆』で女性の声を出してましたし、「声帯模写 」は元々 搭載されてた能力? それとも、実はマーリンに「お願い」して追加してもらった新機能?? 声真似で誰かに擬態することが必要なのでしょうか。どっかに術士ゴウセルの遺した声認証システムがあるとか(笑)。 - 当然ながら彼の服も新しい。広い襟ぐりと短い丈で大胆に鎖骨とヘソを見せる上着は、右袖は短く左袖は長い
非対称 だ。下はショートパンツでスラリと生足をさらし、上着と揃いの意匠のショートブーツを履いている。
首には、大ぶりのハート型のペンダントを下げていた。キングに加工してもらった魔法の心臓である。 - 「と… とにかく元気になって良かったねー!!」
キャッキャッと はしゃぐディアンヌたちを置いて、不機嫌を顕わにエスカノールは背を向け、ズンズンと歩き去っていった。
「ゴホンッ」
口元を押さえて、三度 咳払いをする。……いや。先程からの これは、本物の咳だったのではないのか。 - 続けてゴホッと軽く咳き込みながら、エスカノールは
昏 い目で手のひらを見つめる。吐き出された血で、それは汚れていた。 - いよいよ出陣の時が迫る。
「<四大天使>様!! 聖騎士様!! どうか ご武運を」
「魔神族なんて滅ぼせーー!!!」
「アンタらが頼りだぞ<七つの大罪>!!!」
集まった民衆が祈りと激励の言葉を叫ぶなか、馬に乗った聖騎士たち、空を行く<四大天使>、<七つの大罪>らが列をなして大通りを進んでいった。 - 「お姉ちゃん… きっと無事で帰ってね!!」
人々の間から涙を浮かべて手を振るジールに、馬上のギーラが微笑みを返す。 - 「デスピアス様 お気をつけて!!!」
美しい娘が、馬上のデスピアスに そ… と手を伸ばしかけた。
「邪魔です」
「あっ」
容赦なく肘打ちされた娘が苦鳴をあげる。 - 周囲を冷たく見下すデスピアスを、妖精インビジブルが哀しげに見ていた。
- 「
血痕 …」「血痕 !!」
ワイーヨは、これまでの口癖「結婚」の意味を変えて目を血走らせている。 - 「早く戦いたくて体が うずくわ♡」
アーデンの馬に相乗りしたデルドレーは不穏に笑い、
「くくくっ… 必ずデンゼル様とドゲッドの仇をとってやらぁ!!」
アーデンも血気にはやっていた。 - 彼ら<蒼天の六連星>だけではない。
「魔神共を殺せ」
「倒せ… 倒せ!!!」
目を血走らせ、常ならぬ殺気と昂揚に満ちた聖騎士たちは多く見られた。 - 「リュドシエルのやつ “
祝福の息吹 ”をかけまくったな…」
「そりゃ 命令を聞く上 戦力が高い駒は一人でも多く欲しいんでしょうけど~~~~」
白々と見下ろすサリエルとタルミエル。 - 「<四大天使>様~~~~♡」
空中にいる彼らに向けて、人間の誰かが歓呼している。 - 「でも」「だとしたら」
サリエルは一方に顔を向けた。
「術を かけていない人間を従者に選んだ理由は?」
「さあ?」
タルミエルは素っ気ない。 - リュドシエルは空になく、馬のない聖騎士たちと共に地上にいた。付き従うヘンドリクセンと歩きながら談笑している。
- ふと、ヘンドリクセンが他方に目を向けた。守備地点へ向かうのだろう、別方向へ歩いていくドレファスを見つけたのだ。
ドレファスもヘンドリクセンを見ていたが、険しい顔のまま笑顔はなく、声もかけてこない。 - 「いいのか… ヘンドリクセン」「友と戦ってもいいのだぞ」
リュドシエルが静かに確かめた。 - 「これは 互いに選んだ道です」「後悔は ありません…」
ヘンドリクセンは答える。去っていくドレファスの背を、少し哀しげな笑みで見送りながら。
◆ある意味、ドレファスからの精神的な自立になるんでしょうか。親友と言いつつ、出会ったとき幼い子供と大人で、そのままの関係を持ち越してきたような部分がありましたから。(常に二人一緒で、ドレファスが どこか保護者・監督者のような役割を続けてきた。) - 歩みを再開したリュドシエルとヘンドリクセンの背を、離れてギルサンダーが見つめていた。
- 「ギル」
背後から呼びかけたのは、馬上のハウザーだ。
「マーガレットを無事に連れて帰ってこいよ!!」
彼はギルサンダーとは別方向へ進んでいく。 - 「…お前たちも絶対死ぬなよ ハウザー グリアモール」
まっすぐにリュドシエルの…その器にされたマーガレットの背を追って歩み出すギルサンダー。 - 「…当然だ!! ベロニカ様も王国も丸ごと護ってみせる」
やはり別方向へ向かうグリアモールが宣した。 - 「みんな… 生きて また会おう!!」
刹那の交差をした男たちは、それぞれの戦場へ向かっていく。
◆いつもセットだったヘンドリクセンとドレファスが離れたように、わんぱく三人組も別々の戦場で戦うんですね。護るべき大切なもの・背負うものが、それぞれ違うから。 - 掃討部隊は城門を出た。
- 「これより三千年の時を経て 再び聖戦が始まる!!!」
純白の翼を広げて晴天に高く舞い上がったリュドシエルが、馬上の聖騎士たちに檄を飛ばす。 - 背後にはマーリンが浮かび、彼女の
神器 から発したものらしい魔力光に包まれたエスカノール、ヘンドリクセン、ギルサンダーも、リュドシエルを囲むように高く浮かんでいた。
(エスカノールはリュドシエルより高い位置に浮かんでいる。人に見下ろされることを嫌う彼の傲慢を知るマーリンの配慮だろうか。) - サリエルとタルミエルは低く、聖騎士たちの少し上の高度だ。
- 「<
光の聖痕 >の諸君!! 約束しよう!! この戦いの勝利を!!」
リュドシエルは刺突剣 を抜いて勢いよく天を指した。
「白き導き手が闇の血脈を断ち 汝らの剣と槍がブリタニアを救うのだ!!!」 - ウオオオオッと沸きおこる歓呼の声。
心地良さげにリュドシエルが微笑んだ、その時。 - 「悦に浸るのは そこまでです」
頭上からエスカノールが皮肉交じりに言った。彼は一方に顔を向けている。 - 「…!」
リュドシエルが顔を険しくした下で、ヘンドリクセンもハッと一方に顔を向けている。 - ギーラたち、「
祝福の息吹 」を受けていない聖騎士たちは慄いた。 - 「あわわ~~!!」
ホークママの頭上のホークも泡を食っている。 - しかし<大罪>たちやエリザベスは顔を険しくして静かに身構え、<蒼天の六連星>ら「
祝福の息吹 」を受けた聖騎士たちは無言で血を湧き立たせた。 - 「ハ… ハウザー聖騎士長!! ご…号令を!」
傍らの聖騎士に促されたハウザーが、強張った顔を動かす。
「…!」 - 彼らの ごく目前に、魔神の大軍勢が現れていたのだ。
灰や赤や青の魔神の群れで空は暗く煙 るように見え、細長いのや太っちょのや、様々な体型の巨獣アルビオンすら数十体も見える。 - 「突撃ぃっ!!!!!」
- 号令と共に馬を走らせたハウザーに続き、掃討部隊は武器を抜いて一斉に飛び出した。
◆ハウザーさん、もはや「代理」ではないですね。立派な聖騎士長です。
任命された時点では、ギルサンダーが行方不明だから代わりだ・ギルと二人で一人前だみたいな扱いでしたけど、もはやギルは関係なく、ハウザー一人で聖騎士長で問題ないのだなと感じました。
(今回も、ギルは王都より愛する女性の方を選びましたから、彼は実力は高くても、価値観的に聖騎士長にはイマイチ向かないのかも。) - 次回「戦渦のブリタニア」
死亡フラグが乱立しておった(苦笑)。
まずはキングとディアンヌの
「この戦争が終わったら結婚しよう」
3000年前のメリオダスとエリザベスをも引き裂いた(?)、伝統ある強力な死亡フラグだァ~~っ!!
でも、キングがハッキリとプロポーズし終える前にエスカノールの邪魔が入ったからセーフなのかな?(ディアンヌに意図は伝わってたようだけど。)
キングの突っ立ってのプロポーズは、真面目で飾り気がなくて彼らしかったです♡
最後まで言えないトコロまで含めて彼らしいと言うべきなのか(笑)。
最後まで言えなかった・返事をもらっていないから、本番のプロポーズを聖戦後に改めてやるのでしょうか?
もし本編で それを描く機会があるのなら、今度はイギリス式に、女性の前に跪くプロポーズも見てみたいですね。折角イギリスの騎士物語なんですもの。
ギルサンダー&マーガレットでも似合いそうです。
次にエスカノールの
「咳き込む→一人でそっと開いた手のひらには血がべったり」
これも死亡フラグ定番中の定番!
太陽の恩寵で絶賛 体壊し中のエスカさん。このまま病状が進行して死んでしまうのか…!? はたまた、そこまで行かずとも最終的に恩寵を手放して普通のおじさんに戻ったりするのか…?(後に子供に少し違う感じで恩寵が発現したりとか)
…と思ったりしたんですが、夏公開の劇場版のあらすじとキービジュアル見たら(時間軸設定的には聖戦から三ヶ月後くらいと思われる。パラレルかもしらんけど)、エスカノールが恩寵持った状態でピンピンしてたので、あ、これ、フラグ立てるだけ立てて、結局何事もなかった風に落ち着くんだろーなと思いました。
多分ダイジョーブ。もう心配…しない……。
「
も気になりました。
だってマーリンが第253話でゴウセルを修理してた時
「やはり師は天才だな…」「直すついでに改良でもしてやろうと思ったが その余地すら許さぬ程 良く造られている…」
「性能を更に上げろなどと無茶を言ってくれるなよ?」
って言ってたのに…。
まさか、壊れる覚悟で無理に性能を上げてもらったとかじゃないですよね?
そしてデスピアスさんら<蒼天の六連星>の皆さんの噛ませ犬死亡フラグっぷりが半端ないのですが、それを蹴散らして是非とも生き残ってほしいです。
インビジブルちゃんは何かしてくれるのだろうか?
デスピアスたちの様子があからさまに異常(読者が嫌悪や恐れを感じるだろう様子)になっていて、笑ってしまいました(;^ω^)。
なんでか一般女性に暴力振るってるし。
第252話で「
時間が経つにつれて高揚が増していく仕様なんでしょうか?
それとも、あの後で何度も重ねがけされたんでしょうか??
------------------------------
戒禁吸収の呪文
メリオダスの唱えた戒禁吸収の呪文。今回は易しかった。
「イシメヨマ」「シガイ・エニワ・コタ」「ガラカチ・ワ・ナトレ」
↓
「戒めよ」 「我が意思に応え」「我が力となれ」
ところで。
メリオダスは父を凌駕して魔神王になるとて せっせと戒禁を集めていますが、魔神王パパは元々メリオダスを次期王にするつもりで、ゼルドリスにメリオダスを連れ戻せと命じていたんですよね。
メリオダスさん、キミは戒禁を集める手間をかけなくても、平和的に魔神王になれるよ…。
あくまで自分のやり方で奪い取るんでなければ許せない、みたいなプライド的な話なのかもしれませんが(父の力を掠め取って王になるというのも、みみっちくはあるんだけど)、この状況は一体何なんだろうかと、見ていて不思議な気持ちにはなります。
魔神王パパの言う「魔神王」と、メリオダスやゼルドリスの思う「魔神王」が、ちょっと違うモノだったりするとかの カラクリがあったりするのかな?
------------------------------
リュドシエルとヘンドリクセン
ヘンドリクセンは洗脳されてないと確定。
そのうえで、ヘンドリクセンは親友と喧嘩してでもリュドシエルの従騎士になることを選び、リュドシエルも強いて彼を伴うことを望んだ。
サリエルとタルミエルも訝しんでいます。
一体、どうしてなのでしょうか?
「マーガレットがダメになった場合の器のスペア」「何かの囮や生贄に使う」
といった悪い想像をすることもできますが、リュドシエル側に ある程度ヘンドリクセンへの情があるように見えるんですよね。
デスピアスやエリザベスたちがリュドシエルを悪魔のように敵視してくるのに実は疲れていて、術を使わずとも純粋に慕って信頼してくれるヘンドリクセンが嬉しい?
それとも、もしやヘンドリクセンに亡き弟マエルの面影を見ているとか?
容姿が似ているなら他の女神族たちが気付かないわけがありませんから、魂の波長とかちょっとした言動が似てたとか。実は生まれ変わりとか(笑)。
ただ盲目的に金魚のフンになったのなら止めたいところですが、今のヘンドリクセンは、ドレファスの否定を認識したうえで、危険なキャメロット行きを選んだようです。
であるならば、幼年時代から中年になるまでピッタリくっついていた保護者兼親友とケンカしてまで選んだ、そして後悔はありませんと ほろ苦くながら言い切った彼の決断が、いい方向(彼自身の納得と満足)で終わってくれることを望むばかりです。
------------------------------
新衣装
新衣装がお披露目。
まさかの、全員分マーリンの手作り。(^^;)
ディアンヌとキングの服はキング作であってほしかったなあ。あるいは二人がマーリンを手伝って一緒に作った形だったら…。
(マーリンの方が服作りのスキルが上だと決定されて、ちょっと寂しかったです。キングの、戦闘以外での最大の特技だと思っていたから。)
上の感想にも書きましたが、一体いつ作ってたんでしょう。
…メリオダスが死んだ後の一ヶ月間、マーリンは研究に没頭してたとやらで行方不明でした。その時期に作っていて、それを思い出して蔵出しした?
それとも、実は王都決戦終了時に全員分作っていたけど、それぞれ自分で用意したり誰かにプレゼントされたりで、マーリンの服は出番が無かったとか?
(ディアンヌの服を用意したのに、彼女はキングが作った方を選んで、マーリン作の服は着なかった、というエピソードがありましたし。あの時ディアンヌが選ばなかった服が、今回 着ている奴だったりして?)
ホークの新衣装…いや、新装備?
お腹のベルトのポケットには
また、背中の袋の中にはマーリンの
エリザベスの新衣装
申し訳ないですが、好みじゃなかったです…。うう。
戦争に行くのにヒラヒラしたフェミニンなワンピースというのが まず違和感だし、靴がボア付きのムートンブーツなのも…。季節的に初夏なのに、なんで冬の靴を履くのだ? そしてやはり戦場向きじゃない。
最大の違和感が、ボレロの縁が厚く固い質感に見えるところ。
革で縁取っているようにも見えて、パッと見、リュックサックか何かの肩紐のようにさえ見える。
おかげで「アウトドア慣れしていないお嬢さんが、場違いな服装でハイキングに行こうとしている姿」を連想しちゃいます。
まあ多分、ボレロを着せているのは、脱ぐと背中が大きく開いてたりして、クライマックスで背中から翼を ばさあっ と出して大空に舞い上がる演出のため…なのかもですね。
戦場に似つかわしくないヒラヒラお嬢さまワンピースなのも、クライマックスでメリオダスとペアに戻る時に女神感・ヒロイン感を出すためなのかも。
ある意味、メリオダスとのデート服?
でもやっぱり、靴とボレロのデザインは、もう少しどーにかしてほしかった…。
ワガママ勝手な感想ですみません。
(私が歴代のエリザベスの衣装で一番好きだったのは、ザネリに貰った騎士服っぽい奴です。あれ、可愛くて勇ましくて、すんごく好きだった。ちょうど今アニメ版で着ていますね。アニメでは青色だけど、原作の紫色のカラーリングが好きだったなあ。)
マーリンの新衣装
和製ファンタジーの「お姉さま魔法使い」としては定番のシルエット。
似合っていて素敵です。
でも、たった一つ。スリットの根元に付いてる白いリボン。
うう。ショボイ…。アレのせいで全体がダサく見えてしまう気が…。
もっと豪華な感じの飾りにするか、いっそ ない方が…と、センスのない私が思っても的外れなんだろうけども。
ディアンヌの新衣装。
基本的には第一部の服装と大差なし。
ただ、胸元がジッパーになったのと、長袖なのがジャンプスーツっぽい雰囲気を醸し出すおかげか、なんとなく、昔のアメリカの映画やドラマの女性エージェントっぽい印象が出たような?
左耳のイヤリング(ピアス?)が、キングがヘルブラムの冑から作った お守りなのが、隠れたポイント?(全部マーリン作の衣装ではなく、ちゃんとキングの作ったものも身に着けていて、彼とお揃い。)
キングの新衣装。
個人的に、靴はショートブーツにして欲しかったなあ…。足元が弱く見える。
腰にヘルブラムの冑から作ったお守りを提げていて、ディアンヌのイヤリングとお揃いなのがポイント?
第一部のキングの服は随所に「十字」のデザインがあしらわれていて、何気にディアンヌの襟に付いた×飾りとお揃いになっていたものでしたが。
さりげなく二人のファッションに共通項があるの、いいですね。
なお、背中には斜めに連なった三つの棘輪の模様があります。キングの神器が
何気にマーリンさん、凝った服を作ってくれていますね。
マーリンはディアンヌとキングが以前着ていた服、似合ってると思ってくれてたってことでしょうか。この二人の服は第一部の頃の服と、基本的なシルエットが同じ。
エスカノールの新衣装。
どう見てもレスリングか何かのチャンピオンにしか見えない。いや、似合うけど(笑)。
このデザイン、タイズーさんも気に入りそう。(バイゼル大喧嘩祭り会場に取り残されたであろう彼は、生きているのだろうか…。)
ブーツやベルトに炎や太陽の意匠が入っている点が、何気に凝っています。
エスカノールの体形変化に合わせて、ズボンは勿論、ベルトも靴も伸縮するのかな? 正午になってエスカノールが灼熱を発しても燃えない服なんでしょうね。
ゴウセルの新衣装。
キュピン キュピン キュピンッ
セルフ効果音が激しい。
何気に、今までで一番浮かれた様子のゴウセルさんです。
首にはキングにアクセサリーにしてもらった魔法の心臓を提げて、キングとディアンヌに衣装を見せて大はしゃぎ。
これが、何かを決意したうえでの カラ元気でないことを祈るばかり…。
多分、今までで一番露出度の高い服ですね。
マーリンさんの趣味か…?(自分も露出の多い服を好むし)
ゴウセルの服、袖やブーツに大きな矢印の模様が入っています。
実は3000年前の<十戒>時代の服にも、矢印模様がふんだんに使われていました。
↑服のあわせ部分だけでなく、背中にも矢印が。
マーリンさんは3000年前のゴウセルの服をイメージして、新しい服にも矢印模様をあしらったんでしょうか?