『七つの大罪』ぼちぼち感想

漫画『七つの大罪』(著:鈴木央)の感想と考察。だいたい的外れ。ネタバレ基本。

【感想】『七つの大罪 戒めの復活』第七話 記憶が目指す場所

※この記事の画像は、特に記述のない限り、TVアニメ『七つの大罪 戒めの復活』( 鈴木央講談社/「七つの大罪 戒めの復活」製作委員会・MBS)より引用

 

2018年2月24日放送 

第七話 記憶が目指す場所

 

今回は、ディアンヌの過去話でした。

ちょっと残念だったのは、折角のディアンヌとキングの絆を特に強調していなかったこと。(一部要素のカットもあって、原作より判りにくくなっていたかも。)

反して、ラストにオリジナルの台詞を追加して「ディアンヌメリオダスの絆」を強調していたことです。

なんで?

 

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面白かったり印象深かったりした場面を、ごちゃごちゃと。

 

 

冒頭、メリオダスに肩を貸しているエリザベス。

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あれ? 前回、原作を改変して、メリオダスがエリザベスに肩を貸されることなく・自力でスタスタ歩いて、走ってさえいたのに。

今回になったら急に、原作通りの状態に戻ってしまいました(汗)。

各話の改変具合の伝達ミス?

 

 

七つの大罪>入団直後 辺りの記憶に退行してしまったディアンヌ

この時点のディアンヌの認識では、キングは出会ったばかりの よく知らないオジサン。

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距離をかなり開けて座り、微笑みかけられても 引きつった作り笑いしか返せません。

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彼が告白(?)しようとしているのを無視して、メリオダスの名を口に出す。

つい昨日まで、キングを想って涙していたというのに、哀しいなあ…。

 

ただ、<大罪>結成 数年後には、おっさんキングと とても仲良くなって、何かと甘えて頼るようになっていたわけで。

(<大罪>が冤罪で離散する前には、キングの真の姿が少年であるコトも知るようになっていた。)

記憶が無くても、もう一度関係を作り直すことはできていた、のかも。

 

 

ディアンヌの記憶退行がいよいよ進み、<大罪>入団前にまで記憶が戻って、失踪してしまう。

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ディアンヌの記憶退行は、ここで終了。

なんでかと言うと、ゴウセルが消したかったのは「キングへの大切な想い」だから。

なので、<大罪>入団してキングと出会う前まで記憶が退行したんですね。

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ゴウセルは、キングとディアンヌが700年前に出逢って500年間一緒に暮らしていたことを知らないので、こういう記憶の消し方をしたと思われます。

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そしてゴウセルは、キングが200年前に泣きながらディアンヌの記憶を消したこと、その記憶が奇跡的に戻って喜んでいたことも知りません。

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ゴウセルの「心無い」言動。無自覚ながら、煽りの才能まで ありおる(笑)。

マーリンとスレイダーは溜息をついたり首を左右に振って呆れたり。

そして、何気にキャメロットの聖騎士さんが場に混じってるのが気になる(笑)。事情が解らないながら、空気を読んでハラハラしてたのかなー。

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原作掲載当時、キングがゴウセルを殴った件は賛否両論だった気がします。

 

でも、ゴウセル周りのエピソードが一通り完了した今になって振り返ってみると、

ディアンヌゴウセルと戦ったこと、キングがゴウセルを殴ったことを、

人の心を弄ぶことに罪悪感を持たなかったゴウセルを「叱った」と見做せば、意味あるコトだったのかなあ、と思えるようにもなりました。

なにせ後に、キング&ディアンヌは「ゴウセルの親しい友人にして、後見者」という立ち位置に…ほんのり疑似親子的な面のある関係に落ち着いたからです。

 

 

 

16年前の<大罪>入団前まで記憶が戻ったディアンヌは、過去を回想します。

過去と言っても、今の彼女の認識では、ここ数日の出来事ですが。

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ディアンヌの師匠である巨人族、マトローナ。

きれい! かっこいい!

 

着ている毛皮の色が、原作の緑から微妙に変更されて青色に。

これも綺麗で素敵です♡

ただ、発売されたばかりの原作30巻の限定版画集に、原作者さんが

「マトローナの金髪に緑の毛皮の色合いは私の中ではベストです!」

とコメントしてらしたので、ちょっと意識に引っかかりました(;^ω^)。

 

 

ディアンヌの友人だった、ぽっちゃり巨人女子のドロレス。

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アニメになったら、ますます綺麗に。

「ドロレス」という名前には「(聖母の)哀しみ」の意味があります。彼女は巨人族社会に馴染めなかったディアンヌの、哀しみを表す分身みたいな存在だったかも。

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ただ、ドロレスはディアンヌを庇ってマトローナに食ってかかることもできていたので、ただ気弱で泣いているだけの女の子でもなかったと思います。

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ドロレスは、あれほど嫌っていた戦いで死んでしまう。

戦いに彼女を送ったマトローナは、死を悼むどころか、むやみに罵って暴言を吐く。

 

原作単行本に掲載された情報によれば、ドロレスが痩せて好戦的な性格になって再登場する「実は生きていた」構想があったそうです。当時の担当編集さんに「死んだキャラが簡単に生き返るのは ご都合過ぎる」と言われて没になったのだとか。

「実は生きていた」想定だったので、マトローナが死んだドロレスを やたら罵ったり・そんな彼女をディアンヌが簡単に許す展開になったのかな?

 

 

無意味な殺戮を嫌い、蛮族たちを湖に投げ飛ばすディアンヌ

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実際は、湖に投げ込まれたら、それだけで死ぬ可能性も高いけど(苦笑)。

ディアンヌが握っている蛮族のうち、手前で棍棒を持っている人。彼はザルパ。後のマトローナの夫である。

珍しく、原作を補完して伏線を張ってますね。

 

 

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髭 長ぇ。

 

 

ディアンヌメリオダスの出会い。

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女の子扱いされて ときめいているし、後の自己申告によれば これでメリオダスに恋したことになっていますが、客観的に見るに、この時点ではまだ「恋」ではなかったらしい。

 

ディアンヌにちょっかいをかけた<金色こんじきの麦>騎士団が やっつけられる時の悲鳴、「ムギッ」じゃなくて普通の悲鳴だったのでガッカリでしたー。ムギムギ言って やっつけられるの楽しみにしてたのにー。

同じ場面は、第一期 第四話で描かれています。そちらではちゃんと「ムギッ」って悲鳴あげてるのにな。

 

ところで、この「メリオダス×ディアンヌ」とも言える場面のBGMが、ずーっと「エリザベスのテーマ」だったのが、何となく可笑しかったです(笑)。エリザベスいないのに、存在を主張している。圧を感じたぜ!

 

 

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人を捜していると言うメリオダス。 

ところが、別れ際に初めてディアンヌの名を聞いて、彼女が去ってから

「ん?」「ディアンヌ?」

と呟く描写がカットされていたため、アニメのみの視聴者には、メリオダスが捜していたのはディアンヌだったらしい、というのが判らなくなっちゃってますね。

 

 

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原作では、ここでディアンヌの脳裏にハーレクイン(キング)の面影がよぎるのですが、アニメではカットされてしまっていました。残念。

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「子供を産むのは戦う道具を作るためではなく、命をつなぐため」だという知識。

「戦うのは大切なひとを護るため」という信念。

巨人族の文化とは異なる服装。

それは全てハーレクイン(キング)の影響で、記憶を失っていてもディアンヌは彼に染まりきっていたのだと判る場面…なのですが、彼の面影を過ぎらせていないので、解りにくくなっているかも。

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くだらぬ夢は捨てろと言われても、少女は叶わぬ夢を見る。

そして、このエピソードはアニメ第一期 第四話『少女の夢』に繋がるのでした。「小さくなってメリオダスと結婚して子供を作りたい」という。 

ただし、愛する相手を無自覚に錯誤したまま。

 

 

過去回想が終了し、現在に戻ってのラストシーン。

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何故か、メリオダスにオリジナルの台詞が追加され、彼個人がディアンヌに強い責任感を抱いている・個人的に捜索する理由がある風に描かれていました。

 

えええええ? なんで?

記憶を失ったディアンヌを追う、そのメインはキングであるべきでしょう。

どうして話の流れを無視して、オリジナルの台詞を足してまで、メリオダス中心に曲げちゃうのさ。

最後はキングのアップにして、彼に台詞を言わせてほしかったですね。

 

あと。

原作既読者の多くが思ったと思うんですが。

この後の展開を鑑みれば、ここでメリオダスに「俺にはディアンヌを守る責任がある」的な台詞をカッコよく言われても、戸惑いと失笑しか浮かばないです。

だって彼、このすぐ後にディアンヌ捜索を打ち切って、そのまま捜しに行かなかったから。

 

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今週の『教えて! ホーク先生』

 

 

今回の生徒はディアンヌ

日直が第4回に引き続いてキングとディアンヌになってましたが、この二人の日直の回数多い?(笑)

このクラスは三日くらいで再び日直が巡ってくるのでしょうか。

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舞台がブリタニア(イギリス)なのに、アジアっぽいメニューが多い(笑)。

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実際は、巨人族の豚料理って、煮豚(丸煮)か焼き豚(丸焼き)しかないみたいですけどね。

 

 

 

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