【感想】『七つの大罪 戒めの復活』第六話 償いの聖騎士長
※この記事の画像は、特に記述のない限り、TVアニメ『七つの大罪 戒めの復活』( 鈴木央・講談社/「七つの大罪 戒めの復活」製作委員会・MBS)より引用
2018年2月17日放送
第六話 償いの聖騎士長
物語の繋ぎ・説明が主となる回でした。
ちょっと動きや演出的に残念だった部分がありました。
その代わりなのか(?)、性的要素が原作よりも強調され、お色気サービス増量されていました(笑)。
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気になった部分をごちゃごちゃと。
灰色魔神の攻撃から、ヘンドリクセンだけを護ら(れ)なかったグリアモール。
それをハウザーに咎められて。
原作のグリアモールは「……っ」と唇を噛んで、罪悪感と父の仇への憎しみとの板挟みで葛藤している風に見えましたが、アニメでは憎しみだけの感じでした(苦笑)。
ヘンドリクセンが「
技をかけて光って、仰け反ってた灰色魔神が悲鳴をあげたと思ったら、次のカットでは地面に寝て死んでいたので、あれ?(;^ω^)と戸惑いました。
いや、灰色魔神の巨体が地面に倒れた地響きが無かったから。場面が飛んだように感じてしまった。
とは言え、原作にも「灰色魔神 倒れる、地響き」の描写はありません。「無音」の演出がされているっぽいです。
ギルサンダーの「雷鳴斬」の後、魔神が仰向けに倒れてヘンドリクセンが「
でもアニメ版では無音の演出はされていなかったので(BGMは流れっぱなしでした)、だったら「魔神倒れる、地響き」の描写を補完してくれてもよかったかもな、と思いました。
いや別に どーでもいいことですね。(^^;)
ドルイドの里で嫌われて追放されたと語るヘンドリクセン。
…でも、その後の原作エピソードを見るに、ヘンドリクセンは族長たちに大変気に入られて可愛がられていて、リオネスで聖騎士になった後も、何かと里に呼び戻されては仕事を任されてもいたようで。
彼は本当に「嫌われて追放」されたんでしょうか?
真実は違うのではないか(ヘンドリクセンは勘違いしている?)と感じました。
フラウドリンに取り憑かれて、立ったまま ガクンと仰け反るヘンドリクセン。
『エクソシスト』系のドラマや映画とかで悪魔に憑かれた人みたいですね(笑)。
これはアニメ オリジナルの演出です。
ヘンドリクセンとドレファスの過去エピソードは
「……しまった! 明かりを忘れた」(年長で しっかりしているようでドレファスは うっかり者)とか「グリアモールは号泣して漏らすぞ」(二人は当時幼かった わんぱく三人組を大事にしていた)とかの、細かな楽しい台詞が削られていたのが、ちょっと残念でした。
アニメ第一期のラストシーンに繋がる、リズ死亡の場面。
リズが哀しくも美しい。
メリオダス、ひたすらエリザベスの胸を揉む。
↑ 目覚めてすぐ、挨拶と同時に胸を鷲掴み、
↓ 皆の前でも遠慮なく揉みまくります。
この場面、話しながらずっと、両手で両胸を揉みしだいています。激しいです。
これには、メリオダスを英雄と崇めるアーサーも、
こんな顔になっちゃってたり(笑)。
原作でもメリオダスは同じ場面で胸を揉んでますが、コマの隅で小さく・さりげなく描かれていて、よく見ないと揉んでると判らない おまけの楽しみ的な感じ。でもアニメでは胸揉みが目立つ目立つ(苦笑)。
朝からお盛んですね♡
ゴウセルにマーリンがはめた、マーリンの
この腕輪、結局何の意味もなかったよなあ…。いつの間にやら消えてたし。
それはともかくゴウセル可愛い。
<大罪>を離脱してまで何を「やらねばならな」かったのか。
今となっては 辻褄が合わない・回収されない伏線ですが(多分、途中でなんらか設定変更されて放棄されている)、律儀にそのままアニメ化。
戦力として期待されても受け入れきれず、自信喪失しているアーサー。
現時点の原作最新エピソードを見てからこの場面を見ると、色々な意味で、何とも言えない気分になりますね。
だって、この時点でも、『剣』はこの お城の中に置いてあったんですよ。
戒禁はマーリンには解けないとか、解けるとしたら女神由来の力だろうとか。
エリザベス活躍の布石であるかのように期待させておいて…。
マーリンの「うっかり忘れていた」は、個人的には、この物語で一、二を争うワーストエピソードだと思っています。
原作ではエリザベスがメリオダスに肩を貸していたのですが、アニメでは肩は貸してもらわずスタスタ歩いていますね。この後、走ってもいました。
身長差があるのでエリザベスが ずっと身を屈めてメリオダスに肩を貸すことになるので、それをアニメで動かすのは難しいと判断されたのかなあ。
オスローの口内の転移門から現れたキングを、メリオダスが投げ飛ばす。
この場面、すごく変でした!
キングが現れてから投げるまでカット割りされず、しかも、転移門から出てくるキングの動きが。
バッ! と飛び出してきたんじゃなくて、ヌルー…って感じで ゆっくりめに出てくるという(;^ω^)。うえええ…。
のっぺり演出。
なんじゃこれ? 作画作業の省エネのためかしらん。
ちなみに原作はこんな感じでした。↓
キングがディアンヌの元へ。
何故かディアンヌのお尻が長々と映し出されます。
今回、作画的には それほど綺麗な方ではなかったのですが(悪くもないです)、この「お尻の超アップ」以降は、絵が綺麗で力が入っていたのが、また何とも(笑)。
アニメスタッフさんたち、お尻が好きなのかな。
目覚めるディアンヌが綺麗でした♡
キングとディアンヌの再会。
ディアンヌの記憶喪失が発覚したところで、今回は終了。
このラストシーン辺りは、絵も原作寄りで綺麗で、嬉しかったです。
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今週の「教えて!ホーク先生」
今回の生徒は、なんとメリオダスでした。
そして日直はマーリンとアーサー。エスカノールはマーリンとは日直になれないのでしょうか…。
本編エピソードで削られた、ドレファスとギルサンダーらの血縁関係の説明を、ここで補完するのね。
ところで、メリオダスは殆ど表情が動きませんね。
ポーカーフェイスってやつ?
ドレファスとザラトラスが似ていないのは異母兄弟だからと聞いたホーク先生は、「ドレファスの濃い顔は母親譲り」と結論。
なるほど、そうだったんだ。
と素直に思いかけて、…ん? いやいや、待て。
ドレファスの母親が濃い顔なんじゃなくて、父親が濃い顔で、ザラトラスが彼の母親に似たのだ、という可能性もありますよね?(;^ω^)
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劇場版の情報が開示されましたね。
ここは妖精族や女神族や魔神族が存在する世界。
魔神族の暗躍により、滅亡寸前だった大国・リオネス王国を救ったのは、大罪人であり伝説の騎士団〈七つの大罪〉と、ひとりの王女だった。
そして、リオネス王国に平穏がもたらされてから少し時が流れたころ――。
国王の誕生日を祝うため、幻の食材・天空魚を探しに辺境の地へやって来た〈七つの大罪〉たち。団長のメリオダスと、人の言葉を話す豚のホークは、天空魚を求めるうちに空高く、雲の上に存在する天空の世界“天空宮”へと飛ばされてしまう。
天空宮には翼をもつ“天翼人”が暮らしている。メリオダスは掟を破った天翼人の少年と間違えられて牢屋へ入れられてしまう。
天空宮では三千年間封印される凶悪な魔獣の解放を防ぐため、儀式の準備をしていた。だが封印を解こうと天翼人の命を狙う、“ベルリオン”率いる強靭な魔神族の集団〈黒の六騎士〉が姿を現す。
残虐非道な彼らからみんなを守るため、メリオダスたちは〈黒の六騎士〉と激突する!
鈴木央コメント
話の出発点は読切版のメリオダスとエリザベスを違った形でもいいから出したいなという発想からでした。そして原作を読んでる方ならハッとする名前も登場します!!
もちろん原作を知らなくても楽しめますので是非劇場に足を運んで、一人で、友達と、親子で、そして目で耳で、心で楽しんでください!
キービジュアルイラストを見て、メリオダスとエリザベスに似た天使の子供たち?がいる。まさか二人の子供…? トリスタンは…? パラレルワールドの二人…? などと、原作者コメントを読むまで混乱しました(笑)。
これはパラレルストーリーなのでしょうか?
リオネス国王の誕生日は11月11日。そして王都決戦でヘンドリクセンを倒したのは3月20日です。
原作の最新エピソードの時点は、5月半ばから下旬と思われます。
つまり、パラレルストーリーでないのなら、今 原作でやっている聖戦が決着した後の物語ということになる。
エリザベスもメリオダスも、他の皆も全員健在で元気に仲良くやってるみたい?
劇場版の敵「黒の六騎士」は、原作の過去修業編で名前の出ていた、3000年前の聖戦で活躍していた魔神族の騎士団ですね。
常闇の棺とは別の異空間に封印されていたんでしょうか。
天翼人とやらは、3000年前の聖戦で戦火を逃れて天空宮の一つに隠れた、平和主義の女神族の子孫…とかかな??