【感想】『七つの大罪』第226話 アラクレ
週刊少年マガジン 2017年33号[2017年7月19日発売] [雑誌]
第226話 アラクレ
- 「団長ーーーっ!!!」
キングが叫んだ。
一跳びで城塞都市の門前へ単独特攻したメリオダスに向けて。
他団員も呆気にとられるなか、マーリンだけは静かな表情で見ている。 - 跳ぶメリオダスは背負う剣を キンッ と鞘から抜いた。
「おお…っ」
瞳が漆黒に染まり、眉間に魔神の紋様が蠢き現れる。弾丸のようにゼルドリスに激突する瞬間、剣を横薙ぎに振り切った。 - 容易く胸から横真っ二つになるゼルドリス。
ドンッ
斬撃はそこに留まらず、火山のごとき爆発で門前と橋の一部を抉り吹き飛ばした。 - 細かな瓦礫が横殴りの雨のようにホークママの辺りまで押し寄せる。
「くっ」神器 を前に出して盾にするキング。
「チィッ」全身を打たれるまま舌打ちするバン。
やはり打たれるままだがケロリとしているゴウセル。
己の身を魔力で包んで弾くマーリン。
「あばばばばばばっ!!」
「ひいぃ~~~~っ!!!」
ホークとエスカノールは全身を打たれながら悲鳴を上げた。 - 巨人のディアンヌには砂粒程度でしかない。彼女が顔色を変えたのは、無数の大瓦礫がヒュヒュヒュッと空気を鳴らしつつ別方向へ飛んでいくのを見たからだった。
「たっ… 大変!!!」「飛散した瓦礫が!!!」
摩擦で生じた白煙を長い尾にして、横手へ群れ飛んでいく。 - 「まるで流星だ…」
そう評してから、キングもハッと顔色を変えた。
「まずい! あの方角にはキャメロットがあるはず!!」
彼方にうっすらと都市の影が見えている。あそこには操られた人間も少なからずいるはずだ。大惨事になりかねない。 - すると、マーリンが平然と言った。
「安心しろ 問題はない」 - 「!!?」
驚くキング。こうして見ている間にも、大瓦礫群は ゴオオオォォ と唸りをあげて飛んでいくというのに。 - 果たして、群れが彼方の一点に到達するや。
ヴォン ヴォヴォン ヴォン ヴォン
まるで垂直にそそり立つ水面に石を投げ込んだかのように。
何もないはずの空中に次々と波紋を広げて、全ての瓦礫が跡形もなく消えてしまったのだった。 - またも唖然とする一同。
例によってマーリンだけは驚かず、口元に手を当てて観察している。そして言った。
「あれこそが次元のひずみ」「…キャメロットに侵入する 全ての異物を通さぬ厄介な「壁」だ…」
ホークママの鼻先からフッと地上に舞い降りる。
「結果的にとはいえ―――」「次元のひずみの位置と強度を確認できた」 - 追うようにして、他の団員も地上に降りた。
ホークと、彼にしがみつくエスカノールは、キングが神器 で運んでやっている。
◆消えた瓦礫はどこに行ったのでしょうか? どこか別の場所で大惨事が起こっていそう…。(マーガレットやギルの方で何か起こってたら面白い) - 一方、コランド門前。
先程の斬撃は都市の下まで食い込んで岩盤を大きく抉り、門は城壁ごと消滅していた。橋も袂 部分が齧 ったように削れて分断されかかっている。
擂り鉢状に抉れた底には真っ二つになったゼルドリスが転がっていたが、見下ろすメリオダスの視線の先で、干乾びた白骨に切り替わった。
「…やっぱ幻覚か…」
魔神姿のままメリオダスが呟いたとき。 - 「罠だと知って斬りかかってくるなんて…」「よほど ゼルドリスに怒り心頭の ご様子ね メリオダス様?」
揶揄い含みの女の声が響き渡った。
◆あえて、かつてのように「様」を付けて呼ぶ嫌がらせ。 - 「メラスキュラ……!」
険しい目線を上げて周囲を窺うメリオダス。お留守になった足元から、幾条もの帯状の闇が湧き上がってメリオダスを包み込んだ。
“暗澹 の繭”
「!」 - 「プゴッ!?」
子豚が怯えたように鳴く。
闇の帯がメリオダスをドーム状に包んでいくのを、<大罪>たちは橋の反対側の袂 から見た。 - 「団ちょ…」
ハッとするバン。
「あの技は――メラスキュラの!!」
不死に胡坐をかいていた自分に、心底の死の恐怖を味わわせた暗黒の技だ。あの内部では攻撃は無効化され、成す術もなく魂さえ抜かれてしまう。 - 猛ダッシュして橋を渡り始めたバンに<大罪>たちが続いた。出遅れて慌てるホークを次々と追い抜いていく。
- その間に暗澹たる繭は完成し、ドロ…と闇を垂れ落としながら浮かび上がって、崩れた橋の対岸…都市内部の地面に吸い込まれて消えた。
バンは崩れた橋を跳び渡ったが、伸ばした手は すんでのところで繭に触れることができなかったのである。 - 「くそが!!!」
拳を握って罵るバン。 - 「団長がさらわれた!? どうしよう!?」
ディアンヌは不安そうに周囲を見回す。 - ゴウセルが笑って言った。
「大丈夫 遠くへは行ってないよ」「街の中心部から魔力を感じる」
指さしたのは、ドーム状の屋根を持つ大きな建物の方だ。 - そのとき、キングがハッと顔色を変えた。冑に宿る
霊魂 が、彼にだけ聞こえる声で警告を発したからだ。
『ハーレクイン 周りを見ろ!』
「!! こ… これは?」 - なし崩しに突入した廃都内部。その一面には枯れた白骨が転がっていた。
「プゴ~~~~!? が…骸骨だらけじゃねぇかよ!!」
鼻息を吹いてキョロキョロ見回すホーク。
「ままま… まさか 大虐殺にあった街の人たちの!?」
エスカノールは へたっと尻もちをついて声を震わせた。
「ザッと千体はあるね」
ゴウセルはケロリとした顔で計数している。 - 数は多いが、それだけなら何程でもない。問題は、風化して半ば埋もれていたバラバラの白骨がカタカタと震えだし、ピョンと跳び出て、互いにくっつきはじめたことだ。
- 「プギャーッ」
悲鳴をあげるホークにしがみついて、エスカノールも情けない声をあげた。
「ひーーっっ」 - くっついて元の骨格を取り戻した骸骨たちが、あちらこちらに立ち上がる。
「おのれ…」
「憎い…」
「死にたく…ない…」
「憎い…」
どういう仕組みか、舌も声帯もないのに、口々に無念の言葉を吐き出した。 - 「動き出した…!!」とキング。
「これって ボクの土人形 みたいなものかな…?」
ディアンヌは、怯えこそしないが眉をひそめている。 - 「
土人形 とは違って 完全に敵意を持っているよ」
ゴウセルの表情が険しくなったのは死霊の心を読んだためか。
「死者の怨念を利用した禁呪…“怨反魂 ”の法”だ」
マーリンの解説の間にも骸骨たちは近づき、まずはバンに殴りかかった。 - ガンッと、骨の拳がバンの顔面に炸裂する。
「つーか」
鬱陶しそうな顔で、避けも よろめきもせず拳を受けた後に、
「今さら んな雑魚 で俺らを足止めできっと思ってんのか~~~!?」
怒りを露わにして殴り返した。ついでに別の一体も裏拳で殴る。
再生の必要すらなく無傷のバンに対し、骸骨たちは一撃を喰らっただけでノックアウトだ。 - 「行くぞ てめぇら♬」「ひずみを ぶっ壊して 団ちょを かっさらうぞ」
バンの号令の中、ゴウセルは軽々と骸骨を打ち貫き、マーリンは炎の魔術で焼き払い、キングは無数の大鏃 で砕いて、ディアンヌは巨大な足で蹴散らした。 - 「必殺“チョリソーストライク”!! ほあたたたたたたぁ~~~っ!!!」
べし べち べちっ と連続して打ち込まれる豚の蹄。闘級30のホークですら、前足の連打で骸骨を容易く砕いていく。
「ホ… ホークくん すごい!!」と褒めそやすエスカノール。 - 一方、暗澹の繭の内部。
メリオダスが左の掌の上に漆黒の炎を燃え上がらせ、暗闇の奥に投げつけた。
“獄炎 ”!!
しかし、派手に燃えあがった炎も、すぐに ジュッ…と音を立てて消えてしまう。 - その様子を睨んでいたメリオダスの耳に、彼を苛立たせる女魔神の声が届いた。
「あなたの獄炎 は闇の力…」「闇の檻 では全く 効果をなさないの」
見回しても何も見えなかったが、気配は背後に現れた。
「それにしても驚いちゃった …死ぬ度に 魔神王様に感情を奪われ復活するという呪いは本物なのね」
暗闇の中に ボ… と浮かび出たメラスキュラは巨人族並みの大きさだ。頬杖をついた上半身だけが見え、耳まで裂けた口から長い舌を伸ばしている。 - 「ウフ… 今のあなたの表情 すっごくいい」
メリオダスは振り向きざまに鋭く斬りつけたが、女魔神は煙のように揺らいで闇に拡散しただけ。
「まるで」「<十戒 >を統率していた頃のようだわ…」
手応えはなく、声は変わらぬ調子で続いている。 - 「ねぇ せっかく こうして二人きりなんだし 何かしましょうよ… そうね 謎かけなんて どう?」
いたぶる声音で女魔神は もちかけた。
「その全身から ほとばしる破壊衝動…」「あなたの負のエネルギーは全て“暗澹の繭”に吸収され あるモノに変換されるの」「さて… その あるモノとは何かしら?」 - 答えず、黙って闇を睨んでいるメリオダス。
- 「もし当てられたら その ごほうびに… エリザベスが記憶を取り戻した三日後に繭から出してあげる」「ウフ…」「ウファッアハッ キャハハハハハッ!!!」
けたたましい笑い声を聞くメリオダスの目が憤怒に燃え上がった。湧き上がる負の力が増していく。 - まさにその時、異変は目に見える形で現れたのだ。
- 市街で戦い続ける<大罪>たち。
バンが何十体目かの骸骨を殴ると、これまで容易く くずおれたものが、よろめきもせずに顔を向けた。
「何?」
目を丸くしたバンの顔面に入る骨の拳。
「ゴズッ」
バンは血を吐いて のけ反った。 - (答えは簡単)
- キングは、
増殖 の嵐の中で骸骨が砕けることなく耐えていることに気付く。 - (あなたの負の力は彼らに付与される)
- 群れ飛ぶ大
鏃 から身を丸めて己を庇う死霊の全身の骨がメキメキと太くなり、頭蓋や腰骨に幾つもの突起が生え出、眼窩は狂暴な感情を示す形に歪んでいった。 - 死霊強化の法
“修羅の怨讐 ”
微量ではあるが、骸骨たちの全身から魔神族の闇と同じものが立ち昇り蠢いている。 - 「姿が… 変化してない?」
身構え直して表情を険しくしたディアンヌの隣で、マーリンは楽しそうに唇を緩めた。
「…おもしろい 攻撃・防御 魔力への耐性も急激に上昇した」 - 「いだだだっ 鼻が~~!!!」
先程までは調子に乗って骸骨を砕いていたホークが、頑健な骨の腕に鼻を鷲掴みにされて泣き喚いている。 - (これはいわば)
メリオダスには答えを与えないまま、メラスキュラは内心で ほくそ笑んだ。
(メリオダスと<七つの大罪>の)(潰し合いよ……!!) - 次回「激突! 激突!! 激突!!!」
コランドの瓦礫がキャメロットに落ちる問題
メリオダスが城塞都市コランドの門前で一発だけ攻撃したら、瓦礫が流星のように飛んで、キングが
「まずい! あの方角にはキャメロットがあるはず!!」
と焦る場面。
え? と思いました。
コランドからキャメロットまで50マイル(約80km)はあるんでしょ? 瓦礫が届くわけないじゃんと思ったから。(火山の噴石だって5kmくらいしか飛ばない。小さい火山礫なら20km飛んだこともあるらしいけど、それでも足りない。)
ところが、絵をよ~~く見たら、瓦礫の飛んでいく先に うっすらと都市の建物らしきものが描いてある。
あれがキャメロット?
つまりコランドからキャメロットまで、目視でき・飛んだ瓦礫が届く程度しか離れてない、のですか…。
どーゆーこっちゃ?
だって「キャメロットを中心に直径100マイル(約160km)の空間の歪み」ができてるんでしょう? コランドは歪みの発現地点ですから、歪みの縁の外側(キャメロットから半径50マイルの位置)にあるんですよね?
うーん…。
キャメロットを中心にした真円ではなく、楕円だったってことなのでしょうか、空間の歪みが。直径の一番長いところは100マイルだけど、短いところは5~12マイルくらいしか離れてなかった?
↓こんな感じかと思ってたけど、
↓実はこんな感じだった?
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メラスキュラの変化
やはり生きていたメラスキュラ。
でも、地味~に以前とは違う部分があるような…?
ひとつ。
常に口が耳まで裂けている
以前は、よほど怒った時くらいしか口をそこまで開けませんでした。
基本的に口の小さな美少女だったのに、今回は始終 口の裂けた怪物の顔です。
ふたつ。
以前 怨反魂の法を使った際は、蘇った死者たちの血肉まで再生させて、見た目は生きていた当時と変わらない状態でした。
なのに、今回は骸骨です。
レイブンズで血肉ごと蘇った死者は、デフォルト状態で、一撃でバンの胸を貫く強さでした。
ところが今回の骸骨たちは、(メリオダスの負の力を付与されていないデフォルト状態では、)闘級30の豚に倒されるほど弱かった。
すごくレベルダウンしてません?
以上から。
もしかしてメラスキュラさん、弱体化してませんか?
自分の姿も上手く保てない・死霊も弱い状態でしか復活させられないほどに。
…と思ったりもしました。
いや。作者さんに そんな意図はないのかもしれませんが(苦笑)。
メラスキュラがメリオダスの不死の呪いを把握しています。
前々回の感想に書いたように、<十戒>たちは先日まで、メリオダスが呪われて不老であることは知っていても不死であることは知らなかったし、エリザベスが転生していることも知らなかった。
メリオダスもマーリンも ひた隠していた真相を、<十戒>たちはどこから得たのでしょうか?
ゼルドリスは「やはり噂は本当だったか」と言っていたので、魔神王や最高神から直接教えられたわけではなく、ある程度 不確かな情報として もたらされたようですが…。
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ヘルブラムのこと
コランドにメラスキュラがいることを いやに気にしたうえ、急に言いたいことを一気に言って
「チミは ずっと」「俺っちの親友ってことさ!」
と淋しそうに微笑んだりして、なにやら「お別れ」の空気をまき散らしていたヘルブラムさん。
彼は肉体を持たない死霊ですし、てっきり、メラスキュラの術圏内に入ったら問答無用で使役されちゃうのかな、何かの理由で消えるのかな(または、冑以外の何かに宿り直す?)と危惧していたら、全然そんなことなく、安定の妖精王補佐っぷりでした。
ええ…。心配して損したな…(^^;)。
や。コランド編は始まったばかりですから、まだ何が起きるかは判りませんけどね。
実はキングの方が過去にコランドと因縁があって、
「どんなショッキングなことがあっても俺っちはハーレクインを見捨てないよ、親友だからね」
という意味でヘルブラムが ああ言ったんだったらどうしよう(苦笑)。
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単行本27巻のアレコレ
先日発売された単行本27巻。
お便りコーナー掲載の読者ハガキ内の質問に、キング本人のコメントという形で回答がされていました。
読者の質問
キングは人間に換算した年齢だと何歳ですか?キングの回答
「う~~ん 30歳くらい…?」
これをどう感じるかは、キングを どうキャラ解釈してるかで違ってくるんでしょう。
皆さんは どう感じましたか?
私は「ああ、確かにねー」と納得してました。
まず。
妖精族は 一定まで成長した後は死ぬまで老化しませんから、この「人間に換算した年齢」は肉体的なものではなく、精神年齢のことだと定義します。
キングは外見が子供だし、ディアンヌとの恋愛の様子は初々しいし、純粋な面があって、反応がコミカルで可愛らしい。
だから彼の精神年齢も子供だと解釈する読者は多いのかも。
でも私としては、キングは精神的には大人だと思っています。
人間は60歳になったって可愛い面や純粋さも残しているもの。だから性格の可愛さや恋愛方面の初心さだけで精神年齢を量ろうとは思いません。
キングの危機管理・判断能力や、忍耐力、包容力は、充分 大人だと思う。
何より、キングって作中で大人扱いされてると思うんですよ。
周囲から放置されてるし、キング自身も甘えることがないというか。
王都決戦時、キングは親友を操られたうえ自分の手で殺しました。
ハウザー、ギーラ、メリオダス、ギルサンダー、ディアンヌ、バンと、多くの人がそれを知ってたはずですが、戦闘後、誰も彼を慰めなかったし、キングも誰にも泣きつかなかった。
その延長線上のエピソードで、ドルイドの聖地でヘンドリクセンに再会した辺りでも、とにかくキングに我慢を強いる。「ヘンドリクセン(ヘンディ坊や)を許してやれ」とジェンナやメリオダスが口々にキングに要求してました。
3000年前の過去に行く修行エピソードでも、キングに課せられた試練は非常に重く、感情のコントロールを強いられる、判断の難しいものだったと思います。
(メリオダスがドルイドの聖地で受けさせられた憤怒コントロール修行に近いですが、メリオダスの場合は何が起きるか知ってたうえで、失敗とコンティニューを繰り返せたのに対し、キングの場合は何が起きるか判らないうえ一発勝負だったので、ある意味、より苛酷だったかも。)
以上から、作者さんはキングを「大人」とみなして物語を描いているんだなと感じていました。子供だと思っているなら、こういう風には描かないと思うのです。
だから「30歳」ってのは納得だなあと。
また、30歳というのは絶妙な年齢だとも思うのです。
10代~20代前半の世代には「大人、おっさん」と目される。けど、30代以上の年代には「まだまだ若造」と見られてもおかしくない。
充分一人前だけど、まだ未熟さや若さも混じっている年齢、とゆー。
そういう印象を抱いたのですが、どうでしょうか。
余談ですが、私が『七つの~』作中で(生きている年数が30年を越えていても)物語上「子供」として描かれているなと感じるのは、ヘンドリクセン、ゴウセル、ディアンヌです。
この三人は決して幼稚じゃないし、能力も高く、目下を守ってもいます(目下の前では保護者として振る舞う)。けれど周囲の目上キャラからは甘く守られ庇われる役回りで、子供の立ち位置にいるなと感じるのでした。
話を元に戻して。
「人間の年齢に換算したら30歳くらい」
というのを、肉体年齢のことだと定義した場合。
キングは現在 およそ1300歳ですから、均等に年を取ると定義するなら、およそ43年で人間の1歳ぶん齢を取るということになります。
ゲラードは今 およそ4200歳なので、妖精王であるキングはそれ以上生きるでしょう。仮に5000歳まで生きたとして、人間に換算すると………116歳!!?
あはは。やっぱり肉体年齢じゃなくて精神年齢として考えた方が しっくりきますね。
そういえば、2015年にディー・エヌ・エー本社で催された『七つの大罪 ポケットの中の騎士団』のイベントで発表された話題に
質問
バンとエレインの人間変換した時の年齢差はどれくらいなのでしょうか?原作者回答
10歳差くらい
というのもありましたね。
これは肉体年齢差なんでしょうか?
バンの肉体年齢は23歳なので、10歳差なら、エレインの肉体年齢は13歳くらい。…うん、見た目にピッタリですね。
精神年齢ならば どうでしょうか。
バンの実年齢は43歳。しかし精神年齢は20代のままだそうですから、10歳差のエレインは10代の精神年齢ということになるのかな。
…いや、待て。この場合エレインの方が上で、精神年齢30代って可能性も…? それはそれで合っている、ような…。
単行本27巻の話に戻ります。
ここ暫く単行本で数ページずつ描きおろし連載されている番外編『祭壇の王』。
王国騎士時代の<大罪>がトロルクイーン退治してドルイドの大祭壇をぶっ壊しちゃったという、第5話時点で触れられてた話と思われるものです。
27巻掲載分では、強力なトロルを簡単に倒してしまったメリオダスとバンに感嘆しつつ、ジェンナが「あのデブは何もしとらんかったが!!」と、わざわざ、活躍しなかったキングを罵っていました。
別に意味のないことかもですが、それが ちょっと気になったり。
第131話、ドルイドの聖地の修練窟に連れていかれたキングが「何をさせるつもりなの?」と言って、ジェンナに「鍛錬に決まっておるじゃろが!! お主は相変わらず察しが悪いのう」と怒られた場面がありました。
「相変わらず」察しが悪い。それは、ジェンナがキングに そう感じたことが過去にも あったことを示しています。
それが引っ掛かってまして。
何故なら、漫画を読んでいると、キングって そんなに「察しが悪い」キャラじゃないんですよね。むしろ察するタイプとして描かれてることが多いような気がする。
しかしジェンナにとっては「察しの悪い奴」なのです。
なので、王国騎士時代の<大罪>がドルイドの聖地を訪れた時、ジェンナが伝えたかったことに、キングが全然気づかなかったことがあるのかなと思っていました。
まあ、考えすぎだろうなとは思っていますが(笑)。
ただ、今回わざわざ「あのデブは何もしとらんかったが!!」と低評価させたからには、ジェンナがキングのデブじゃない真の姿を見たり・見た目に反して強いところを知ったりなエピソードは、恐らく用意されているのかなと期待させられました。