【感想】『七つの大罪』第233話 ダメージ
週刊少年マガジン 2017年40号[2017年9月6日発売] [雑誌]
第233話 ダメージ
- ゆったりと石橋を渡り、<大罪>たちはコランドから引き揚げていった。
- 肩に
戦鎚 を担いだディアンヌが、キャメロットを覆う次元のひずみはどうなったのと先頭を行くマーリンに尋ねる。
「ひずみなら すでに消失している」「バリアを作ったメラスキュラの魔力を消し去ったことで解除されたようだな」
答えた魔女は、ぐったり うつ伏せて四肢を垂らしたメリオダスを魔力で浮かせて運んでいた。気を失って尚、彼は殲滅状態 のままだ。 - 「なら いよいよキャメロットに乗り込めるね」
ディアンヌの足元を スタスタ 歩いて笑うゴウセル。
その傍らを飛ぶキングは、浮かべていた神器 に胡坐をかくと顔を曇らせた。
「それはそうと 団長が こんな状態じゃ…」
◆ところで、キングってもう、初登場時にやってたように通常モードの大槍 の柄に腰かけたり立ったリしないのかな? 魔女っ子みたいで可愛いのに。
バンダイ系ゲーム版のキングは攻撃時に大槍の柄に腰かけるモーションをするので、原作でも たまに見たいなあと改めて思いました。 - ロングスカートを揺らして宙を滑るマーリンのすぐ後ろ、ディアンヌの前を歩いていたエリザベスは、浮かべられたメリオダスの胸に斜めに走る大きな傷を見て、不安げに息を呑んでいた。傍らのホークも同じように親友を見上げている。血は止まっているし、傷自体 塞がりかけてはいるのだが。
少しだけでもメリオダスの傷を治させてと懇願した彼女に、マーリンはキッパリと否定を返す。
「傷を治せば即座に襲いかかってこよう」「その時 誰がメリオダスを抑える…?」 - すると高らかな笑い声が響いた。
エスカノールだ。橋の渡り始めは最後尾を歩いていたはずだが、いつの間にか、ディアンヌと並ぶ位置まで追いついて来ていた。
「何度だろうと私が可愛がってあげますよ!」 - その姿に「
天上天下 唯我独尊 」の面影はない。正午を越えて一時間近く経過したのだろう、口調は丁寧に、一人称も「私」に戻っている。 - 彼も体は血に汚れ、傷ついたままだった。流れた血さえ無かったように消してしまうエリザベスの治癒術は施されていない。右手は人さし指を立ててみせつつ、ディアンヌの
神器 より重いという己の神器 は左手で担いでいた。 - ディアンヌが明るく囃し立てる。
「いよっ」「エスカノール最強の男!! 頼りになるぅ!」 - エスカノールがディアンヌを見上げて くわっと目を剥いた。
「ええ!?」 - 「ええ!?」
ビクッと震えるディアンヌ。
「何かボク 変なこと言った?」 - 再び高らかにエスカノールは笑った。
「いや~はっはっ あまりに愚かで当然のことを仰るので 驚いただけですよ」「ねえ マーリン?」 - 「おろか…」
思わずジト目・汗タラになってしまうディアンヌ。
傍らのキングは何も言わなかったが、静かに青筋 を浮かべていた。己の「大切なもの」のためなら、彼は、大なり小なり憤らずにはいられないのである。 - 胡乱な視線二つなど 意に介さぬ傲慢さで、エスカノールはディアンヌを追い抜くと、神器の重みで石橋に足をめり込ませながら、悠々とマーリンの方へ歩いていった。
- そんな男を、マーリンは横目でジロリと睨む。
「やせ我慢も ほどほどにするんだな」
「なんの話です マーリン?」
相変わらず微笑む男を睨んだまま、両腕を組んで フワ… と宙を滑って近寄る。そして、結んだ右の拳で厚い胸板を ゴスッ と殴りつけた。 - キョトンとするホークとゴウセル。
相手は最強の男である。子供がヌイグルミを殴ったくらいのものだ。ほら、エスカノールは笑顔のまま微動だにしていない……、と、思いきや。 - 笑顔のままエスカノールの身体が傾ぎ、地響きを立てて、棒のように うつ伏せに倒れたのである。
- 「エ… エスカノール!?」唖然とするキング。
「うそぉん!!?」ホークも冷や汗を垂らして驚いた。
「マーリンが パンチ一発でエスカノールを倒した~~~!?」ディアンヌが叫んで、焦って覗き込む。「エスカノール!! しっかりして!!」 - 不貞腐れた顔のマーリンは、じんじん痺れる右手を軽く振ってから、起き上がらない男の前に ふんぞり返っている。
- 「マーリン最強かよ!!」とホーク。
◆ここ、音は書かれてないけど、多分ゴウセルは パチパチ 手を叩いてマーリンを称えてる(笑)。 - エレインとバンは、騒いでいる仲間たちから10数m遅れて橋を渡っていた。
立ち止まっていたバンに気付いて、エレインが どうしたの、みんなのところへ行きましょうと声を掛ける。 - だが彼は反応しない。
- その心の声がエレインの脳裏に響いた。
(何も)(何もできなかった)(何もしてやれなかった………!!)
激情に駆られて握りしめた男の手が、石橋の欄干を抉り砕く。 - エレインはそっと恋人に寄り添うと、彼の頭を抱きしめて、微笑みながら額に唇を落とした。
「彼は決して そんな風に思わないわ………」「そうでしょ バン?」 - それでも、バンの表情は冴えない。
- しばらく後、<豚の帽子>亭。
一階の店舗に、バンとエレインを除く全員が揃っていた。 - 人間サイズに縮んだディアンヌは、王国誕生祭の時に着ていた(キャメロットでガランと戦う際に巨大化して破いた)ものと似た、揃いの
分離袖 付きのニットワンピースに着替えている。マーリンが用意したのだろう。 - 他のメンバーは帰還時のまま着換えておらず、ゴウセルに至ってはボロきれになったインナーを引っ掛けた状態だったが、誰も頓着していなかった。それどころではなかったからである。
- 横並びして立ったディアンヌ、キング、ゴウセルと、腕組みして対峙するマーリン。全員が深刻な顔をしていた。
- マーリンの背後にはメリオダスとエスカノールが寝かされている。
それぞれのベッドは、店のテーブルや椅子を並べてシーツで覆った、簡易的なものだ。エスカノールに至っては巨体を収めきれず、はみ出した両腕は、両脇に三つずつ並べた椅子で支えている。 - 二人とも目を伏せ、意識はなかった。メリオダスは相変わらず半異形の
殲滅状態 のまま。エスカノールは時折「ゲホッ」と血にむせている。 - メリオダスのベッドの傍にはエリザベスが立ち、心配そうに恋人を見つめていた。
- 「…正直 状況は深刻だ」
マーリンが口を開いた。 - 「エスカノールのダメージは正直 団長殿より深い」「「
太陽 」は強大すぎる魔力」「団長殿を止めるためとはいえ 力を使いすぎたようだな」「長年にわたり蓄積した負荷が一気に出たのだろう…」
殴られた跡も生々しいエスカノールの顔は腫れぼったく、みぞおちや脇腹の傷からは血が滲み出ている。先程むせていた様子からして、内臓も傷ついているのだろう。 - 「とはいえ 団長殿の状態は 更に危険だ」「魔神王に感情を奪われたことにより かつてのメリオダスに逆行しつつある」「…皮肉にも 強さは以前にも増して―――な」
メリオダスの胸に斜めに走っていたはずの傷は、既に全く見当たらない。傷は あらかた自己治癒しているようだ。 - その時、メリオダスが カッと目を見開いた。ガバッと上半身を起こしながら、緩く握った手を構えて、既に攻撃態勢に入っている。
- しかし、マーリンの方が速かった。
“衝撃の尾針 ”
彼女の神器 から放たれた魔力の針が、エリザベスの脇を掠めてメリオダスの胸を刺し貫く。 - 思わず小さな悲鳴をあげたエリザベスと、「「団長!!」」と血相を変えて叫んだキングとディアンヌ。
- メリオダスは再び意識を失い、のけ反るようにして、ベッドから床に転げ落ちた。
- 恋人の名を呼んで、しがみつくように彼を抱え起こすエリザベス。
「マーリンやめて!!」 - 「エリザベス そこをどけ」
「姉々 」とも「エリザベス王女」とも呼ばず、立てた刀印の指先に小さな立方体を浮かべて、魔女は言った。
「メリオダスを“完璧なる立方体 ”に閉じ込める」 - 「それじゃ 何の解決にもならないわ!!」
「事態は一刻を争うのだぞ!!」「こうしてる間 にメリオダスは」「闇の力で傷を修復している」 - エリザベスの腕の中で、意識のないメリオダスが呻き声をあげた。幾筋もの闇が彼の身体から細く たなびき出て、蛇のように蠢き始める。
- それでも、エリザベスは彼を抱く手を解かなかった。逆に、離さないとばかりに一層しがみついて、マーリンに懇願したのである。
「私を彼と一緒に閉じこめて…!!」 - 「
姉々 …」
マーリンの勢いが削がれた。 - 反対に、他の面々が いきり立つ。
キングとディアンヌは「「え…」」「「ええ~~~~~!?」」と大声をあげ、ゴウセルも無言ながら顔を強張らせた。ホークはと言えば、泣いて怒って、プゴ プゴ とエリザベスに詰め寄ったのである。 - 「まてまてまて!! エリザベスちゃん メリオダスと心中する気か!?」
「心配しないでホークちゃん」
「するっつーの!!」
「今の私の魔力でなら… 元に戻すまでは無理でも」「進行を止めることぐらいはできるはずよ」 - 「…………わかった」
低くマーリンが応諾すれば、ありがとうと微笑むエリザベス。 - メリオダスを抱くエリザベスが
透明な箱 に収められ、ホークの鼻は箱の外壁に ぶつかって押しのけられた。 - 「ただし」
マーリンは箱に近寄ると身を屈め、中の二人を覗き込んでニヤリと笑う。
「私が たえず傍で見張る」「…万が一に備えてな」 - とどのつまり、エリザベスとマーリン二人がメリオダスに付きっ切りになるということだ。
- 「………………」
キングは口をつぐんで、何事かを考え始めた。 - その空気が
感染 ったかのように、ディアンヌが不安げな顔になる。
「でも… 団長とエスカノールだけじゃなく マーリンとエリザベスまで戦線離脱なんて…」「一体これからどうしたら…」 - じっとディアンヌの様子を見つめるゴウセル。三人の方へ歩み寄ったホークも不安顔だ。
- そんな空気など どこ吹く風で恋人だけを見ているエリザベスの前から身を起こして、マーリンが肩越しに三人を見やった。
「キャメロットへ予定通り向かう」「<七つの大罪 >の任務はキャメロットを<十戒>の支配から解放し 囚われたリオネスの民を救出することだ!!」
語気が鋭い。彼女は彼女で、ままならぬ状況に苛ついているのかもしれない。
「――だが 何より エリザベスが前世の記憶を取り戻した今 残された猶予は三日」「立ち止まっている暇はない!!」
「目的地 への到着まで二日 エスカノールの回復を待ち 団長殿を元に戻す方法を 私が考えている間」「当然 ゼルドリスや配下の魔神が襲ってくる可能性は十分あり得 る…」
「キング ディアンヌ ゴウセル」「頼れるのは お前たちだけだ…!!」 - 責任の重みを感じている様子のキングと、硬直しているディアンヌ。ゴウセルは人形のような無表情だった。
◆マーリンさん(作者さん)は、どこまで本気で言っているのやら(苦笑)。
どうせ彼ら三人は踏み台に終わって、バンかアーサーか、ヘタすりゃメリオダスが美味しいところを取ることになるんでしょー?(疑心暗鬼)
…とかいう心の防衛線張りは置いといて。(三人には活躍してほしいけど、今までの例から言うと、期待しても外されてばかりでしたからね…)
メリオダスが死んでいた一ヶ月間、妖精王の森を守っていたキングは、力の差は絶望的だけど自分一人の力でみんなを守らなきゃいけない、という立場に置かれていました。ですから彼にとっては、この責任の重さは今更ではあるのだろうなと思います。 - どんどこどんどんどんっ と荒野を歩いていくホークママ。
その頭上の<豚の帽子>亭 屋上に、キング、ディアンヌ、ゴウセルの三人が休んでいた。見張りも兼ねているのかもしれない。 - 屋上の縁に両肘をついたディアンヌが、縁に腰かけたキングに話しかけている。
「エリザベスのことが心配…」「団長たちも元気になる……よね?」 - 数m離れて縁に寄り掛かっているゴウセルが口を開いた。
「団長のダメージ78%に対して」「エスカノールのダメージは98%」
「団長は回復しても元に戻る可能性はゼロに近い…」「マーリンは そう考えている」
表情こそ悲しげだったが、彼 お馴染みの「無情な」分析だ。 - ディアンヌが動揺の目でゴウセルを見て言葉を失ったので、焦ったキングは舞い上がって一喝を落とした。
「ゴウセル! やめないか!!」 - 「…でも 俺はたとえ どんなに可能性が低くても 元の団長に戻ってほしい」
ところが、ゴウセルはそう続けた。自称「心の無い」時期の彼だったら決して口にしなかった、非現実的な願望……いや、夢と希望を。 - 思わず顔を見合わせるキングとディアンヌ。ディアンヌが微笑むと、キングは神妙な顔で頷いてみせた。分かってる、という風に。
- そんな二人のやり取りを横目で見つめているゴウセル。
◆この場面、パッと読んだときは、キングとディアンヌが微笑んで頷き合って、ゴウセルも微笑んで見ているという、ごく普通の ほのぼの友情シーンだと思ってました。
でも、よくよく見たら、キングは微笑んでないし(眉を下げて きゅっと唇を結んでいる)、ディアンヌはキングを見つめているだけで頷いてない。そんな二人を見るゴウセルも、微笑んでいる…と言うよりは切なげなような、実に微妙な表情をしていました。
皆さんは、この場面のキングとゴウセルの気持ちはどんなものだったと思いましたか?
恋愛と友情が未分化な三角関係?(ゴウセルはディアンヌに片想いしつつ、キングには負い目があって仲間として好かれたい)
妖精王夫妻と、情緒が成長しつつある養子?(ゴウセルを全肯定して成長を温かく見守る義母ディアンヌと、養子に仄かな わだかまりを抱きつつ歩み寄ろうとしている義父キング) - 空気を切り替えて、キングが力強く
檄 を飛ばした。
「なんとしても オイラたちで みんなを守り抜こう!」 - 「うん!」
明るく呼応したディアンヌは、ゴウセルと笑顔で拳を打ち付け合っている。 - その傍らで、キングは どこからか細長い金属片を取り出して、じっと目を落としていた。
(ヘルブラム…………)
数時間前まで冑だったもの。暴走ディアンヌに握り潰されて、今はただの抜け殻 となったそれを、キングは今も親友の形見として手放せないでいる。
(キミが身を挺してオイラとディアンヌを守ってくれたように…)
◆キングさん、自己犠牲してでも みんなを守る気 満々ですか。
そして、親友を悼むキングの悲しみに目も向けない・恐らく気付いてすらいないディアンヌちゃん。大きなお世話ですが、もっと恋人の状態を見た方がいいと思います。 - その頃、南の王都キャメロット。
王城の直上に不気味な雲を渦巻かせ、無数の魔神が蠢くその都市の、城壁のすぐ外。生え出した木が絡み合って網目状になった、まるで籠のような不思議な空洞に、目玉にコウモリの翼が生えた小さな魔物が潜んでいた。
キャメロット王アーサーの捜索を命じられて潜伏中のマーリンの使い魔、荊棘 のオルロンディである。 - 「は~~ みじめ…」「このオルロンディ様が こんな貧相な穴ぐらで隠れ過ごさなきゃならないなんて…」「仮にもボクは混沌の母より生まれし吸血鬼王族なんだぞ~?」
◆吸血鬼王族すら混沌の母から生まれていた!? もし混沌の母がホークママのことなら、ホークとオルロンディは兄弟!?
そして、混沌の母から生まれたという出自は、自慢になるコトなんですね。 - 愚痴りながら、飛んできた蠅を伸ばした舌で捕食した。マーリンに改造されたのか、今は人間の血ではなく、虫や小動物を食べて生きているらしい。
- そこに、地響きを立てて異形の魔神が現れた。
全身緑色で、細長い体には五、六対の足(しかし、先は人間の手のひらの形になっている)が生え、起こした上体には一対の短い腕。顔には大きな鼻と唇。目はカタツムリのように細長く突出している。 - 「あわわっ」「み…見回りの
緑色魔神 !!」
さっと木の中に隠れたオルロンディだったが、「ポッ」「ポッ」「ポォ~~ッ!!!」と汽笛のように吠えて短い両腕を振り回しながら全力疾走していった細長い多足魔神は、網目の木の半分を簡単に踏み砕いてしまった。 - 軽々と吹っ飛ばされたオルロンディ。木の破片に次々とぶつかって、どうにか小枝に尾を絡ませて安定することができた。
「こんな生活 もうヤダ!! マーリン様早く助けて !!」
大きな目玉から涙をこぼし、盛大に愚痴り始める。 - 「…その人の話 よく聞かせてくれないか?」
間近から、落ち着いた声がした。
「は?」と振り向いたオルロンディが見たのは、優しげな紫紺のまなざしの、16、7歳の人間の少年の姿。
額に一筋だけ垂れた前髪の形が特徴的だ。十字モチーフの装飾を施された服をマントで覆い、腰には、やはり十字の飾りの立派な長剣。肩から袈裟懸けにした鞄には、何故なのか、ボールのように真ん丸な猫(っぽい生き物)が収まっている。 - オルロンディが彼の顔を知らなかったのはマーリンの手落ちだろう。彼こそが、捜していたキャメロットの若き王、アーサーなのだから。
オルロンディが小枝だと思って尾を絡ませたのは、彼の人差し指だったのである。 - 次回「未知への扉」
電子書籍版『マガジン』の『七つの大罪』は扉絵がカットされているんですが、今回は扉絵が収録されていました。
やった、とうとう扉絵が収録されるようになったんだ! ありがとうございます! …と思ったらば、翌週分は再び扉絵がありませんでした。
あれ?
ぬか喜びさせてくれちゃって…。何だったんでしょうか。
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設定の疑問
色々気になったこと。
一つ。
メラスキュラの魔力を消したことで「次元のひずみ」は解除されたとマーリンが言いました。
だったら、どうして エレインの「
すごくおかしいです。
メラスキュラの魔力を消したことで、彼女の掛けた「都合の悪い術」は解けたのに、「都合のいい術」は保持されたまま、って。いいかげん過ぎでしょう。
うーん。
前に書いたように、実はエレインに羽が生えたことで自力で生き返っていた、とでも思うしかないんでしょうが…。
ホントに、これは曖昧なままにしないで、そのうち作中で説明してほしいです。
二つ。
キャメロットまで二日かかるとマーリンが言ったので、とても驚きました。
え? だって第226話で、メリオダスがコランドの門を砕いた瓦礫が飛んでキャメロットに落ちると騒いでたじゃん。しかも、コランドからキャメロットらしき都市の影が目視できる感じに描いてありました。
だから、空間のひずみは直径100マイルと言ってたけど間違いで、本当はキャメロットはコランドの よっぽど 近くにあるんだなと思ったのに。そんなに離れてたんかい。
まあ、第一部ではギルサンダーの投げた槍が およそ12km飛んで、ミサイル並みに村を壊滅させるところでしたし。この漫画世界では、戦闘で偶発的に飛んだだけの瓦礫が およそ80km(50マイル)~160km(100マイル)も飛ぶんでしょうか。
……ところで。
コランド(空間のひずみの発生地点)からキャメロットまで半径分の50マイル(およそ80km)なら、それを二日で移動するホークママの時速は、どのくらいなのでしょうか。
ホークママは生き物なので、一日中歩き続けることはできません。
メリオダスの生活サイクルに合わせて、朝10 時に出発して夕方5時に止まり、昼に1時間休むと仮定して、一日に移動に使えるのは6時間。二日分で12時間ですね。
これで計算すると、時速は7km/hくらいです。これだと、人間がジョギングする程度の速度なんですけど…。遅すぎないか。
うーむ。
100マイルで計算してみても13km/hくらいです。やっぱり遅い。
…そもそも、コランドはリオネス王国から250マイル(およそ402km)という設定でしたよね。
で、そこにホークママで三日かけてる。
出発が遅かったり途中でオーダンに寄ったりしてますから、一日分削ってみても二日分。250マイルを二日(実質12時間)で移動したとすれば、ホークママの時速は およそ34km/hか。
…オーダンに長時間 滞在したと仮定して、移動時間 一日(6時間)で計算すれば、およそ67km/h。うん、これなら普通乗用車くらいです。
逆に言うと、急げば6~7時間くらいで行けるっぽい距離に三日かけたってことになるのかも。スローライフですね。
もしホークママが時速60kmで移動できるなら、コランドからキャメロットまでの距離と仮定される50マイルは1時間ちょいで行けるはずですし、100マイルと仮定しても3時間弱で行けるはずです。
時速34kmくらいなら50マイルを3時間弱、100マイルを5時間ちょいです。
朝ゆっくりで夜は歩かず昼ご飯休憩付きのホークママでも一日で行ける距離。
マーリンは、それに二日かけようとしている。
エスカノール回復のための時間稼ぎ?
おまけ。
ディアンヌの身長は915cm。一説に、身長に×0.45した数値が普通に歩いた際の歩幅とされるので、それに従えばディアンヌの歩幅はおよそ412cm。一歩で およそ4m進んでいるということになります。
すごく大ざっぱですが、一秒で一歩進むと仮定すれば、ディアンヌの普通歩きの時速は、およそ15kmということになります。リオネスからコランドまで、遠回り無し寄り道無し起伏無し不眠不休なら、丸一日ちょっとかかるのでしょうか。(実際には休んだり疲れたり寝たりするでしょうから、二、三日がかり?)
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🌹エスマリの波動を感じる…🌼
メリオダスとの戦いで大ダメージを負いながらも、それを隠して笑顔で振るまっていたエスカノール。
よくよく見ると、神斧リッタを左手で担いでいます。
彼は右利きで、通常は右で神斧を持つんですよね。
つまり、戦闘中にメリオダスに砕かれた右手のひらのダメージのため、実は右手で神斧が持てなかったのだと思われます。(右手を握って人差し指を立てていたけど、あれも痛いのを我慢して無理していたのかなあ?)
そんなエスカノールの痩せ我慢に、マーリン ただ一人が気付く。
(エレインは広範囲の人間の心が勝手に読めてるんじゃ? と思ったけど、バンの心配で頭いっぱいだったんでしょうか。)
そして殴る!
男前ですね。
言葉で言っても、プライドの高い昼エスカノールは のらりくらりと痩せ我慢をやめないと解っていたからなんでしょう。
この場面のマーリンさんの不貞腐れた顔が、なんだかすごく可愛かった。
いつも余裕で超然としているのに、無理をするエスカノールのために、こんなに不機嫌になってくれるなんて。
アーサーも再登場したけど、この二人、どうなるのかなあ。
ガウェイン…誕生……なるか。
ところで、エスカノールが倒れた後、神斧リッタは誰が運んだんでしょうか。気になりました。
なにしろディアンヌの戦鎚ギデオンより重いそうですから。
『エジンバラの吸血鬼』参照するに、メリオダスすら、引きずってしか運べなかったみたいですしね。
ディアンヌがヒイヒイ言って運んだんでしょうか。
いや。そのまま放置していったのかな?
重すぎるから誰も盗めないし、エスカノールが呼べば、地の果てにあっても自動的に飛んでくるみたいなので。
(とは言え、流石に、ホークママで二日かかる場所に置いていったら、戦闘中に呼んでも、飛んでくるまで数分、下手すりゃ数時間かかりそうなものですけどね。…実は瞬間移動的な引き寄せなんでしょうか?)
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いちばん頑丈な鎧
気付けば、リオネス王都出発時にピカピカに新調されていた<大罪>たちの鎧(または戦装束)、殆どが壊れてしまっていました。
メリオダス→凶悪化した際に自ら砕き、跡形もなし
バン→骸骨たちに胴部分を破壊された後、メラスキュラに全身溶かされた
ゴウセル→ディアンヌに戦鎚で打たれ、足鎧を残して粉々に砕け散る
エスカノール→メリオダスとの戦いの際、自らの筋肉膨張でシャツが破け、更に自らの熱で燃え落ちた
衣装チェンジ、またまた待ったなし?
なお、マーリンは全くの無傷です。
彼女は、そもそも敵の攻撃を一度も受けていないので。
個人的に注目したいのはキングです。
ヘルブラムの冑こそ失われたものの、鎧は完全に無傷。
他のメンバーは全員 鎧が壊れて、作り直さねばならないと思われる状態なのに、キングだけ今も全身に鎧を着込んだままなのです。
闘級5万弱のディアンヌに本気で蹴られても、キングの鎧にはヒビ一つ入りませんでした。ディアンヌに戦鎚で打たれたゴウセルの鎧は粉々に砕け散ったのにです。
(中身の方は、キングは気絶してゴウセルはケロリとしてたけど。)
もしかしなくても、キングの鎧って頑丈さでは<大罪>いち?
やはり普通の金属の鎧ではなく、キングお手製の、神樹の力の籠った木製の鎧なんでしょうか。(傷ついてもすぐ自己修復するとか)
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「メリオダスは私の全てなの」
エリザベスが、凶悪化メリオダスと共に、自ら“
彼女の恋人への愛は、本当に強いですね。
しかし、つい思ってしまったのも確かです。
どうして、エリザベスはエスカノールに治癒術を掛けてあげないの?
この場にいる中で、最も高い治癒術を持つのが彼女なのに。
…ハイ。解ります。
エリザベスがエスカノールを治療しないのは、この展開に
「エスカノール、メリオダス、マーリン、エリザベスら上位グループを前線から下げ、バン、キング、ディアンヌ、ゴウセルら下位グループに活躍の場を与える」
という、メタ的理由があるから、ですよね。多分。
エリザベスがエスカノールを治療してしまったら、彼の一人活躍が続いて、下位キャラたちは ますます存在感を失ってしまう。
…と、そう解釈してみても、あれだけ 慈愛と博愛の女神よ と持ち上げられていた彼女が、始終メリオダスしか気にせず、エスカノールには 文字通り 目もくれなかったのには、
うーん?(;´・ω・)
という気分にさせられました。
<豚の帽子>亭で寝かされた頃には、メリオダスは自己回復していて、見た目の傷は完全に消えていました。
対してエスカノールは、人間なので自己回復しません。
メリオダスに刺された傷は血で汚れ、瀕死状態(ダメージ98%とは、そういうコトだと思う)で、意識のないまま ゴホッと血にむせていました。
なのに、すぐ近くにいたエリザベスは、癒やしの手を伸ばすどころか労りの目を向けることすらせず、メリオダスしか見ていなかったです。
好意的に解釈すれば、それだけメリオダスへの愛が深いということでしょう。
彼が心配なあまり、他に気持ちを向ける心の余裕がないと。
いじらしいね、愛って素晴らしいねと思うべきなのでしょうけども。
この気持ちを例えるなら、人格者だ聖人だと 高評価される医者が、病院に自分の恋人と赤の他人が緊急搬送されてきた時、恋人だけを看て、他の患者には見向きもしない様子を見てしまった感じ、でしょうか。
自分の最愛を優先するのは、人の情として当たり前です。その意味で、決して間違ってはいない。
でもなあ。
キャメロット解放は<大罪>の任務です。
しかしマーリンは、そこに「エリザベスの命の期限内に片づける」という制限を付与しました。あわよくば呪いを解きたいということでしょう。
いつの間にか、「エリザベスとメリオダスの解呪」が<大罪>の命題であり、そのために命を賭して戦うのは当たり前だという空気になっています。
勿論<大罪>たちも、大切な友人であるエリザベスとメリオダスを救いたい、そのためなら全力で戦おう、と納得しているでしょう。
でもね。
それは「情」であり「厚意」であって、「当然」ではないはずです。
マーリンが「エリザベスの命の残り時間」に合わせた作戦を立て、ディアンヌらが不安そうに話していても、エリザベスは どこ吹く風でメリオダスだけを見ていました。
みんなが自分とメリオダスの因縁のために戦うことを、当たり前だと思っているのかな。あるいは、大して関心がないんだろうなと感じ取れました。
メリオダスがバイゼルで<十戒>に殺された時も、エリザベスは前線から離れて、メリオダスの死体と共に安全地帯に引きこもっていたものです。
今回のエリザベスの言動にも、その時と同じ匂いを感じました。
それでも あの時は、「たった16歳の女の子なんだから仕方ない」という免罪符がありました。
しかし記憶を取り戻した今のエリザベスは、3000年以上の記憶を持つ大年増です。
いいトシして、恋に目が眩んで他に目が向かないなんて、痛々しいにも程があるぞ!
減るもんじゃないんだから、メリオダスを止めるために戦ってくれたエスカノールや、自分たちの因縁に巻き込んだ形になったディアンヌたちに、一言 ねぎらいや励ましの言葉くらいかけても よかったんじゃないでしょうか。年長者なんだもの。
繰り返しますが、エリザベスがメリオダスと共に引きこもって・エスカノールを治療しなかったのは、戦線離脱せねばならないというメタ的な理由があったからだ、とは解っています。
それに、どうせ この先の展開で、エリザベスがメリオダスと共に引きこもっていたからこそ助かった、エリザベス様さすがです! みたいなことになるんでしょう。
それでも、説得力のある理由付けのエピソードが欲しかったかも。
例えば、「エスカノールの治療も試みたけれど、エリザベスの魔力や体力が尽きていて、満足に出来ませんでした」とか「長年 蓄積したダメージゆえに、傷は治したけど目覚めるのに時間がかかる」とか。
徹頭徹尾エスカノールを無視してメリオダスと引きこもった今の状況だと、「恋人を傷つけたエスカノールにムカついていて、わざと治療しなかった」または「メリオダス至上主義で、エスカノールは本気で どーでもよかった」のでは、なんて邪推してしまいそう。(;^ω^)
ついでに。
今回のエピソードを読んで、メリオダス死亡後にマトローナの子供たちを治療したのは、やはりエリザベスではなくキングだったんだなと確信しました。
今回の有様を見る限り、メリオダスが死んだ時も、エリザベスは他を治療する余裕などなく、彼の死体に付きっ切りだったんだと思います。
キングが治療したからこそ、マトローナもザルパも心を許して、妖精王の森にお世話になっていたんでしょうね。
エスカノールが誰にも治療されないまま放置されるのは可哀想すぎるので、キングが
あの術は治療に時間がかかるという設定ですから、戦線離脱させねばならぬというメタ事情にも抵触しないハズ。
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ディアンヌって、本当にキングのこと好きなの?
さて。
エリザベスは ちょっと恋人に傾倒し過ぎかもな? と思うけれど、反対に、恋人にもっと関心を持っていいのでは? と思わされるのがディアンヌです(苦笑)。
案の定、ヘルブラムの退場はキングだけの悲しみとなり、ディアンヌは気付いてすらいない、という結果になった模様。
ディアンヌは怨霊に憑かれていたし、そもそも冑にヘルブラムの亡霊が宿っていたことを知らなかったんだから、気付けなくても仕方ない。
…と、そう思いますか?
王都決戦の際、キングが親友のヘルブラムと意に沿わず戦って殺さねばならなかったことを、ディアンヌは知っていました。
また、キングがヘルブラムの冑を拾ってきて、親友の形見だと言って、文字通り肌身離さず持ち歩いていたことも知っていたはずです。
そして怨霊に憑かれていた時は、ちゃんと意識があって、自分が何をしたかは認識できていました。ヘルブラムの亡霊を知覚できていなかったとしても、キングが大事にしていた、彼の親友の形見を自分が握り潰したことは、記憶に残っているはずです。
キングが、ぺしゃんこに潰れた冑を拾ってきて、相変わらず肌身離さず持っていたことに、ちょっとショックを受けました。
今回、形見が潰されたことをキッカケにして手放し、親友の死を受け入れて吹っ切るのかな、と思っていたので。形見が壊れてガラクタになっても手放せないって、つまり、キングがヘルブラムの死から全く立ち直れていないことを示唆していると、私には思えたんですが、どうでしょうか。
キングは、ディアンヌから見える位置で、別にコソコソするでもなく、潰れた冑を取り出して眺めていました。
普通のアタマがあるなら、彼が親友の形見を非常に大事にしていること、親友の死を今でも悲しんでいることを、推察できるでしょう。
ヘルブラムの亡霊が消えたことを知らなくても、自分がキングが大事にしていた形見を潰してしまったこと、キングが悲しんでいることは、ディアンヌにも感じ取れるのでは?
なのに、ディアンヌはケロッとしています。
キングの悲しみには全く寄り添いません。
心配するのは相変わらず「エリザベスが三日後に死ぬかもしれない」こと、後はメリオダスとエスカノールがいつ目覚めるかということだけ。
ディアンヌって、本当にキングのこと好きなの?
例えばエレインは、常に恋人に寄り添い、彼の精神状態を窺っていて、彼が悩めば このうえなく優しく慰めます。
エリザベスに至っては、恋人を全肯定していて、彼が何をしようと否定せず、彼が誰かとトラブルを起こしても、彼を諫めるなんて万に一つもありません。世界を敵に回しても私だけは あなたの味方よと言い切るほどです。
対してディアンヌは、恋人が誰かとトラブルを起こせば、彼の方を諫めるのでした。
彼の辛い気持ちに寄り添ったことは、殆ど ないですね、今のところ。
その代わり、キングの方は常にディアンヌの様子を窺っていて、心配しています。
今回の「エリザベスに酷いことを言った」というディアンヌの悩みにも寄り添って、コランドに到着するまでの丸一日、ずっと慰めていたようでした。
(そのうえで、怨霊に憑かれたディアンヌに「キミの心は もっと強いはずだろ!?」と彼女を信じた呼びかけをしたわけですけど、全然通じなかったという哀しいオチでしたね。)
3000年前の世界で修行した時、キングが試練について悩んで相談したのに、ディアンヌの方は借り物のドロールの力に浮かれて話を聞かず、キングが がっくり肩を落として ため息を吐いた場面がありました。
それを見て、ディアンヌがあまりに子供っぽくて驚いたものです。難しいことはキングに任せておけば大丈夫、と甘えているのかなと感じました。
キングとディアンヌの関係は、父娘か兄妹的な、保護者と子供の形から出発しています。キングの方が ずっと年上で、出会った頃、ディアンヌは幼女だったから。
それが恋人になった今も尾を引いていて、ディアンヌはキングに子供じみた甘え方をしてしまうのでしょうか?
幼い子供は、親(保護者)が心の内に抱える悩みや苦しみに、なかなか気づけないものです。親は強いんだから自分が心配しなくても大丈夫、と思うのかもしれません。
キングは、内心の悩みや苦しみを あまり
第一部の頃も、ヘルブラムやエレインの件で、マトモに戦えなくなるほど悩んでいたのに、表面的には何でもない顔をして過ごしていました。(心を読めるゴウセルだけが、それに気付いた。)
妖精族は心を読めるので、キングが悩みを隠していても、エレインやヘルブラムは気付いてサポートできていたのでしょう。エレインは兄を「泣き虫で虚勢ばかり張る」と評していたものです。
でも もう、ヘルブラムはいません。エレインはバンに夢中で、オスローはゲラードの犬です。
この先、キングの悩みを支えて寄り添っていけるのは、彼の妻になるディアンヌだけ……の、はず。なのに。
足りてませんよね。
ディアンヌは、戦闘能力的にはキングと対等以上です。
でも精神的には、キングの怒りや悲しみを
人生のパートナーになるハズなのに、これは、どうなんでしょうか。
キングの方は、ディアンヌが自分の悲しみに寄り添ってくれなかろうと、全然 構わないんでしょうが。彼女が自分を好きだと言ってくれれば超幸せで、ひたすら無償の愛を注いで守るのでしょう。ずっと そんな感じでしたし。
でも、自分としては、ディアンヌに もう少し大人の女性になってほしいなあと思ったりします。
ディアンヌの鈍さ・大ざっぱさは「大らかさ・寛容さ」という長所でもある。それはとても魅力的だけれど、せめて、キングの悩みや悲しみに少しくらい気付ける程度には 成長してほしいかも。
見てて気の毒だわ。(;^ω^)
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バン、戦力外通告?
マーリンは言いました。
あれ、バンは?
ついに戦力外通告!?
って。単に、その場に いなかったからなんでしょうが。(;^ω^)
この漫画の今までのパターンから見て、キング・ディアンヌ・ゴウセルの三人は、踏み台か噛ませ犬扱いになる率が高そうで怖いです。
三人が苦戦しているところに、ついにパワーアップしたバンとか・アーサーとか・はたまた目覚めたメリオダスかエスカノールが割り込んで、華麗に敵を倒しまーす、みたいな。
出来れば、そんな想像は外れて、キング・ディアンヌ・ゴウセルの三人で、闘級5万以上の敵を きっちり倒しきってほしいんですけどね。マジに…。
バンが、メリオダスのために「何もしてやれなかった」と怒り悔やんでいたのが印象的でした。その悔しさをバネに、メリオダスのために闘級アップするんでしょうか?
親友を救えなかった、何もできなかったという悔恨は、キングも抱えています。
キングの方は「ヘルブラムがしてくれたように、身を挺してでも 大切なものを守る」という方向に気持ちを向かわせたようだけど。
バンは、どんな形に気持ちを昇華させるんでしょう。
暫くはアーサーその他に話が変わりそうですが、楽しみに待ちたいと思います。