『七つの大罪』ぼちぼち感想

漫画『七つの大罪』(著:鈴木央)の感想と考察。だいたい的外れ。ネタバレ基本。

【感想】番外編 <豚の帽子>亭リニューアルにつきまして

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週刊少年マガジン 2017年4・5号[2016年12月28日発売] [雑誌]

番外編 <豚の帽子>亭リニューアルにつきまして

週刊少年マガジン』本誌掲載の4P番外編、第3弾。

 

電子書籍版はラストの2コマが丸々削られていて、オチが消滅しており、尻切れトンボで終わっていました。ケンカ売ってんのかf:id:ikanimo:20160321161717g:plain

 

年末に電子書籍版を買っておいて、紙版を書店の店頭でざっと眺め、年が明けてから、じゃあじっくり読んで感想書こうかなと電子書籍のアプリを開いたら…。

え!? 紙版と違うよ? オチが丸々削られてる!

 

オチのコマで読者の投稿を企画募集していたから、長期間配信される電子書籍では削るべきと判断した(そういう決まりがある?)のでしょうか?

それにしたって、漫画の内容、それもオチを削ってしまうなんてあんまりです。

 

1か0かのプログラムじゃあるまいし、期限付き募集要項は載せられないなどの決まりがあるのだとしても、状況に応じて融通は利かせられなかったのでしょうか?

コマは削らず、募集の要項部分のみ空欄にして「電子書籍版読者からの応募は受け付けません」と注意書きしておく、とかではダメだったんでしょうか。

 

楽しみにしていたハズの漫画を読んで、新年からムカムカと最低な気分にさせられました。

 

元々この漫画、電子書籍版読者にとても冷たかった

週刊少年マガジン』の電子書籍版は『七つの大罪だけ色をピンクにして読みにくくしてあるし(今は改善されてマシになりましたが、初期は画像の明度すら上げた薄~いピンク色で、すさまじい読みにくさでした。雑誌だからか解像度も低いし、視力悪いからマジ辛かった。悪意を感じたし、その印象は間違ってないと思っています)、加えて『七つの大罪だけ表紙絵を収録しない。素敵なカラーイラストだろうと、本編に関わる情報が書いてあろうと、絶対に電子書籍版読者には見せません。仕方ないから毎週 紙版の方もチェックしてますが、正直、不快に思っています。

単行本も、私はこっちは紙版しか買ってないので伝聞ですが、読者のお便りコーナーは収録されてない不完全状態だそうで。

 

こうもあからさまに、電子書籍版の読者を差別して、品質を下げたものを与えようとする理由は何なのでしょうか。

お金はきっちり取るくせに…。

 

表紙が削られてるのは、作者側の意向だろうから仕方ないと諦めて、ずっと我慢してきました。けれど今回の、漫画の内容が削られて オチが読めなくなってたのは、流石に、流石にこたえました。

あんまり酷いです。なんだこの仕打ち。電子書籍版を買ってるってだけで、なんでこんな粗末に扱われなきゃならないの。

どうしてもそうしたいのなら、せめて、「今回の『七つの大罪』はオチを削除してあります」と判り易い場所に判り易く明記して売ってほしかった。そうしてくれたら、こんなの買わなかったのに。

 

 

ムカムカしつつ、以下、内容の感想。 

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リオネス王都の閑静な辺り(公園?)を散歩していたギーラ&ジール姉弟。道端の植え込みを見たジールが驚いて姉のスカートに しがみつきました。いつの間にか、こんもりと緑の丘が出来ている…と思ったら、超巨大な豚の頭だったのです!

 

これまでの<豚の帽子>亭(ホークママ)は、リオネスの城壁の外側に停留していたものでした。今は内側にいるんですね。

 

ホークママの巨体って、城壁の門をくぐれるのかな。街を壊さずに歩けるのかしら。(アニメ第一期最終回では王城の横を歩いてましたっけ?)

んー。第196話で、城壁が壊れて瓦礫の野原と化していた間に中に入ってきてましたから、その夜にマーリンが王都を全再建しちゃったので、そのまま出るに出られず内部に留まっている、って感じなのでしょーか。

 

さて。

マーリン、そしてキングとディアンヌを除く<七つの大罪>四人、そしてエリザベスとホークが一堂に会していました。

 

王都にいないキングとディアンヌは当然として、マーリンがいないのは目を引きますね。

多分、番外編第一話と同じ日・時間帯なんじゃないかな?(マーリンは自分の研究所に こもって薬か何かを作っていたから来ていない。)

 

背景が描かれていないので、メリオダスたちのいる場所が どこかは不明です。

ただ、メリオダスが<豚の帽子>亭用の新デザインのエプロンを着けていて、いわば店主モードなので、恐らく王城でもマーリンの研究所でもないと思います。植え込みに潜ってるホークママの傍ってことでもないと思う。

崩壊した<豚の帽子>亭の残骸が王都郊外の森に残されていたはず。

多分、そこに簡単な拠点を作って、皆で片付けしたり使えるものの回収作業してたんじゃないかな? そんで酒場の再建について話し始めたところ、と。

 

メリオダス曰く、元通りに建て直すのではなく、デザインを一新した「新<豚の帽子>亭」を作りたいのだと。

国王バルトラにも特別に費用を出してもらえてな! そこで店のリニューアルに伴い みんなの案を募集したいと思う!」

 

ここで、メリオダスが親指と人さし指を輪っかにしたハンドサインをしています。(右手で…)

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これ、日本だと「お金」を意味しますね。(正確には、手の甲を下に向ける。)その意味で作者さんは描いてるんだろうなと思いますが、まあ、それは置いておいて。

 

ご存じのとおり、このハンドサインは、アメリカやイギリスでは「OK(大丈夫)」を意味します。

ただしドイツ、フランス、ベルギー、ギリシア、トルコ、中東などでは「ゼロ(無一文、無価値、のーたりん)」を意味する侮辱のサインになり、ブラジルなど南米では「ケツの穴」を意味して「ヤらないか」「犯すぞテメェ」といったニュアンスの下品な侮辱や脅しのサインになります。

 

イギリス人であると考えれば、メリオダスは「OK」の意味でこのサイン出してるってコトになるのでしょーか。

 

 

メリオダスの提案を受けた面々の反応は様々。

「王様が費用を負担してくれるって… 絶対マーリンさんが城や町を直してくれたおかげですよね~?」

と、一応声を潜めるような仕草をしつつ、全然潜めない声量で聞こえよがしにホークに同意を求めるエスカノール。(つくづく、傲慢マッチョ状態じゃなくても いい性格してますネ 笑)

 

「酒が呑めりゃ なんでもいいけどなァ♪」と、酒瓶のコルク栓を口で開けているバン。(歯が丈夫で羨ましい。)

この酒瓶のラベル、作者さんの過去作『ライジングインパクト』の主人公・ガウェインの絵と、殆ど隠れてるけど英語で RISING IMPACT と書いてあるっぽいですね。

 

ゴウセルは腕組みして「俺は前から物申したかったんだ」と、いつになく強い意思を見せています。

 

そしてエリザベスは、今までにないほど快活ハイテンション「はい!! はい!! はい!!」と、笑顔で挙手してアピールしていました。

「よし! じゃっ言ってみろエリザベス」と、こちらもややハイテンションなメリオダスさん。

「たくさんのリボンがついた帽子なんてどうかしら!?」「リボンはキング様のクッションのような ふわふわ素材で 空も飛べちゃうの!!」

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酒場に…可愛いリボン…。

女の子がいっぱいいる店にしたら合うかもしれない。

 

神器あれってキングの魔力で浮かんでるんじゃ」と汗タラして突っ込んだホークの後ろで「だまりんさい」と小声で呟くメリオダス。

愛しのエリザベスが折角楽しそうに提案してるのに、水を差されたくないのかな?(でも、メリオダス的にはエリザベス案はピンと来なかったみたいですね。)

 

エリザベスの台詞から推測できること。

●エリザベスは、キングのクッションに触ったことがある。(または、キングの様子を見て「クッションが ふわふわしてる」と思っていた。)

●エリザベスは、キングはクッションの力で飛んでいると思っている。(または、キングとは無関係にクッション自体にも飛ぶ力があると思っている。)

 

結論。

エリザベスは、キングの「空を飛べる ふわふわクッション」を「いいな」と思っていた…、のかな?

 

 

エリザベス案に容赦なく駄目出しして、ゴウセルが自案を提示しました。

「俺の提案は大安定のハット型酒場!! 全ての階が同じ面積!! どうだ 団長?」

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おお、まるでビルみたい。安定感ある。

でも、重そうですね。真っ黒で気軽に呑みに行ける感じがしないから、自分的には、もうちっと小型で色も鮮やかな方がいいなあ。

 

ともあれ、メリオダスも、これなら客席数をドーーンと増やせると乗り気に。

ところがゴウセル曰く、店舗はあくまで一階だけで、上の四階分は全て従業員の部屋だそうです。今まで自分の部屋が一番狭かったのが不満だったのだそう。

いやでも、その代わり一人部屋だったし。

 

一ヶ月前に聖騎士たちと合流して旅した二日ほど、ゴウセルの屋根裏部屋にスレイダー(大男)が同居したそうですから、流石に「狭い!」と思ったんですかね(笑)。

そんなに嫌だったんなら、キングと部屋交換しても良かったのかも。(キングは小柄だし、屋根裏からも眠るディアンヌは見守れるから。)

 

 

次にエスカノールが提案しました。

インパクト重視の兜型なんて どうでしょうかね?」

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が、「<豚の兜>亭になっちまうだろ!!」とホークに一刀両断され、たちまち ズズン… と落ち込んで「我が脳裏に浮かぶは塵芥ちりあくたのごとき つまらぬ考えにすぎず… ああ…」と、これ見よがしに暗くうたうのでした。

ポエムり始めやがった 面倒臭っ」と、これまた一刀両断なホークちゃん。

 

 

次に、すっかり酔っぱらってゴキゲンなバンが提案しました。

「どーせならよぉ 呑み屋街を作っちまおうぜ♬」「そんでな 団ちょ? 店ごとに地域性を出してよ~~~♪ 毎日ブリタニア中の酒が呑み放題♬」

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夢の呑み屋街。

意外にバンは夢いっぱいのアイディアを持ってますね。

 

でもこれ、ホークママの頸椎と背骨が心配です。

そこ痛めるとホント駄目だから…。駄目だから…。

つーか、バランス悪すぎて、歩いて移動してるだけで グラッと倒壊しそう(笑)。

 

「バン お前 天才だな」と真顔になったメリオダスでしたが、エリザベスとエスカノールは「完全に従業員不足ですけど…」「ですね」と現実的なツッコミを入れるのでした。

 

 

最後はホークです。

「俺は外見よりも中身で勝負かな!! 店の床がり鉢状で その下に俺の部屋を作るんだ!! するとア~~ラ不思議! 床に落ちた残飯が 全部 俺の元に流れてくるって寸法よ!!」

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全員、真顔で冷たく沈黙。

 

ホーク案は、そのままだと客がまともに飲み食いできないので論外ですが、似たようなことは実現可能じゃないかなと思いました。

ホークの部屋を店の地下階に作って、酒場の床にダストシュート設置しておいて、残飯を出た端から どんどんそこに投げ込めばいい。

 

けど、残飯に頭からまみれて地下室で蠢くホークちゃんなんて、私は見たくないです(苦笑)。昔の中国や東南アジアや韓国や沖縄にあった、トイレの下に豚を飼って大便食わせてた仕組みみたいじゃん…。

 

電子書籍版には ここまでしか載っておらず、以降は削除されて空白になっていました。あーあ。ホントひどい話です。

 

全ての意見を聞き終えたメリオダス。

「こうなりゃ奥の手だ!!」と、キリッとした顔で何かを取り出すように両手を振り下ろします。

「メリオダス、何か名案?」と、ホッとしたように笑顔を明るくするエリザベスの前で、彼は何かを押し出すようにバッと両手を掲げ広げるや、

「広く募集をかけるぞ!!」

(読者に向けて新<豚の帽子>亭デザインを募集)

「逃げやがった!!」とホークは呆れ、エリザベスは ひっくり返ってズッコケたのでした。おしまい。

 

 

 

予告されていた「企画」って、これでしたか…。

てっきり、色々案を出した後で「やっぱり元のデザインしかないな」ってオチになるかと思ってた(笑)。そして外観はそのままなのに間取りは広いマーリン謹製な謎ハウスに。

 

元々の<豚の帽子>亭のデザインが秀逸だったうえ、「帽子の形でなければならない」「歩くホークママの頭の上に収まらなければならない」「作中でキャラたちが出したデザインに似たものはNG」という制限があるので、デザインは なかなか難しそうですね。新<豚の帽子>亭お披露目が楽しみです。

 

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メリオダスとバンの服装のこと。

 

前回まで着てた第一部と同じ服ではなく、それぞれ、無個性な感じの白シャツを着てました。(メリオダスはその上に<豚の帽子>亭のエプロン)

 

第一部の頃は、メリオダスもバンも、同じデザインの服しか持ってないという設定でしたよね。

バンは一張羅しか持たず、しょっちゅう破れて同デザインの既製服を盗んでくる。(盗んでくるまでは半裸状態だったこともしばしば。)

メリオダスは酒場用の制服しか持っておらず、破れたら、数着ある同デザインの服に交換している。

それが二人とも、いつの間にやら、毎日着換えられるくらい沢山服を持つようになったんだなあ。

 

一方ゴウセルは、予想通り、第一部の服に戻ってました。

このままなのか、また別の服に着替えるのか…。

 

 

本編再開したら、新<豚の帽子>亭で、キャメロットか妖精王の森か、どっちかへ向かうコトになるんでしょうけど。

その時、メリオダス、バン、ゴウセルらはどんな服装になってるんでしょうね。

カッコいい服だといいなあ。

 

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今回のお話で最も注目すべきこと。

それは、ゴウセルが強い意思・明確な自我を見せている点だと思います。

 

第一部の頃のゴウセルなら、仲間たちが新デザインを話し合っていても後ろで ぽやんとするばかりで、せいぜい空気を外した発言を一言二言するくらいだったのではないでしょうか。 

それが今回は、最初から「俺は前から物申したかったんだ」と発言に明らかに感情を含ませ、自分より先に出されたエリザベス案を容赦なく否定したうえで、自案を強くアピールしていました。

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「これで一番不当な扱いを受けていた俺も みんなと同じ広さの部屋に住める」 

 第一部の頃は、物置の屋根裏部屋でも不満なんて感じてる様子がなかったのに。

「不当な扱い」「みんなと同じ広さの部屋」と、自分が平等に扱われていないと主張。なんて人間臭いのでしょうか。はっきりと、以前とは人格に変化があるように感じました。

 

 

・・・これ、勝手な想像なんですけども。

ゴウセル、実はもう、かなり<無欲>のゴウセルとしての記憶や感情を思い出してるんじゃないかなあ?

そのうえで<色欲の罪ゴート・シン>ゴウセルを演じ続けることを選んで、<七つの大罪>として留まっているよーな気がします。

先走り過ぎ?

 

つーか。

ゴウセルは、これからも<豚の帽子>亭に住む気満々なんですね。

王都決戦後にギーラをたぶらかしていた頃は、<豚の帽子>亭に帰りたがらなかったし、<七つの大罪>として任務に赴くことも拒絶したし、隙あらば逃げて行こうとしていたものだったのに。

今の彼にとって<豚の帽子>亭や<七つの大罪>は、どういう位置づけなんでしょうか。

 

 

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