『七つの大罪』ぼちぼち感想

漫画『七つの大罪』(著:鈴木央)の感想と考察。だいたい的外れ。ネタバレ基本。

【感想】『七つの大罪』第201話 共闘する者たち

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週刊少年マガジン 2016年53号[2016年11月30日発売] [雑誌]

第210話 共闘する者たち

  • 「エリザベスが め… め… 女神族…!?」
    四枚の翼をバサッと羽ばたかせて自分とキングの間を すり抜けた彼女を見ながら、ドロールの姿のディアンヌは目を白黒させている。
  • 「まさか… ありえない …そんな バカな…!」
    グロキシニアの姿のキングも、メリオダスの前へフワッと舞い降りていった彼女を目で追って、口をぽかんと開けていた。
  • エリザベスは人間だったはずだ。リオネス王国の第三王女で、人間の平和のため奔走していた。
    …いや。そういえば彼女は、己の出生を知らないと言っていなかったか? それに王都決戦の際に彼女が見せた、あの強大で感じたことのない魔力。あれこそが女神族の力だったというのか。
    バカな。有り得ない。ここが「推測通りの場所」ならば尚更、そんなことは あるはずがないのだ。
  • メリオダスの前に降り立った「エリザベス」は、両手を腰の後ろで組んで、もじもじと話しかけた。
    「メリオダス この前の話なんだけど」
    ほのかに頬を染めた彼女に「ん」と短く返したメリオダスの頬にも、幾分 赤味がさしている。
    「あの… ね?」
    「その話は また後で」
    いかにも照れくさそうに目線を逸らして彼は止めた。いつものセクハラを仕掛ける様子はなく、なにやら初々しく見える。
    「今は仕事が最優先だろ」
    「…うん」
    くすぐったそうに微笑んで頷くエリザベス。
  • 甘い空気はそこまでとばかり。
    「よし三人とも!! 出発するぞ!!」
    笑って促すや、たちまち態度を切りかえた二人は、闇と光、それぞれの翼を広げて飛び立った。
  • 「!?」
    呆気にとられるキングとディアンヌ。
    「え…出発って どこに? え? 待ってよ~~」
    アワアワと喚いたディアンヌを振り向くことすらせず、二人は高速で遠ざかっていく。
  • メリオダスは両手を伸ばして、その先に闇を噴き出させていた。翼の形になったそれは、彼が手を動かして大剣を担ぎ直しても、最初の位置に留まって広がっている。額の中心には大きな闇の紋様が浮き出ていた。今までキングらが目にしてきたものとは異なる形状である。
    その後に続くエリザベスは キリッと表情を引き締めて、メリオダスに引けを取らない恐るべき飛行速度だった。
  • 「待って~~~ あ~~~ん!!」
    飛べないディアンヌが必死に手足を回転させて だば だば だば だばだ~っ と地を駆ける。
    ◆可愛かったです。
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    『すごいよ!! マサルさん』の記憶が呼び覚まされた。

    にしても。飛べないドロールはこんな苦労してたんですね。メリオダスもエリザベスも何の容赦もなくビュンビュン飛んで行って、振り向きすらしねえ!(苦笑)

    そーいや、魔神化したドロールは、背中の上に闇の旋盤みたいのを出して空を飛んでました。だばだばせずに<十戒>の仲間に付いていけてましたよ。
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    それが、彼が魔神化して一番嬉しかったことだったのかも(笑)。
  • その隣を並んで飛びながら、キングは注意深く辺りの様子に目を配っていた。
    「ディアンヌ ここは三千年前のブリタニアなのかもしれない」
    先程から胸中に わだかまらせていた推測を口にする。
  • 「えぇ!?」
    驚くデイアンヌ。
  • 「女神族が こうして目の前にいるなんて ありえないことだよ」
    大きな翼で前を行く「エリザベス」に目を向けた。
    「彼らは大戦で力を使い果たし 実体を失ったはずなんだ」
    そして、彼女やメリオダスが飛んでいく先…白骨のごとく石化した巨木が絡み合って林立する化石の森を見やる。
    「…このブリタニアも そうさ」「オイラたちの知る景色が どこにもない」
    あんな森も、先程までの奇岩群も見たことがない。奇妙なものばかりで、この高空から見渡しても、親しんだ風景が見つけられないのだ。
    ◆化石の森。これってゼルドンの研究棟の周囲にあった(研究棟が半ば埋もれて一体化してた)化石化した大樹なんでしょうか?
    …いや、あちらは茂った葉ごと化石化してて、こっちは枝しかないので、見た目は違うんですけど。ちょっと似てるんで気になりました。
    もし ここがゼルドンの研究棟と同じ場所なら、ブリタニア北端の、比較的 旧・妖精王の森に近い場所ってことになりますね。
  • 「そして オイラたちの瞳…」
    キングは、ディアンヌ…いや、ドロールの瞳を見つめる。ディアンヌもグロキシニアの瞳を見つめ返した。それぞれ、光を映した普通の瞳だ。ここに来る前に見てきた闇宿る魔神の漆黒ではない。
    かつて、人間の聖騎士たちが魔神の血を飲んで変異した際、普通だった瞳の色が漆黒に変化していた。同じ理屈で、グロキシニアたちも元は普通の瞳だったのだとすれば。今の彼らは。
    「まだ<十戒>になる前の二人なんだよ…!!」
  • 「あ…」
    すとんと腑に落ちて、ディアンヌは小さく声を出す。
  • それでも疑問は残っていた。
    「でもさ 三千年前にエリザベスがいるのは どうして?」
  • 「た… たしかにエリザベス様に そっくりだけど」
    そこだけは理屈がつけられない。
    出生が不確かだという彼女が、本当に女神族だったのだとしても。3000年前に存在しているはずがないのだ。何故なら、自分たちの知るエリザベスは間違いなく16歳の少女なのだから。<七つの大罪>が結団したとき、よちよち歩きの赤ん坊だったのを、その後の五年ほどの成長を覚えている。
    「きっと他人の空似さ…」
    それだけで説明がつかないのは解っていても、今は、そう判ずることしかできない。
  • ディアンヌも、これ以上の追及は無意味だと悟ったのだろう。
    「…ひとまず ボクたち 巨人の王と妖精王として行動する方がいいかも…!」
    「…だね」
    キングは大きく頷いた。
    ここが本当に3000年前の世界なのか、始祖王たちは何をさせようとしているのか。何もかも明らかではない。だからこそ、ここは大人しく流れに乗っておく。毒を食らわば皿までだ。
  • 枝が網目のように密集した化石の森に入り、しばらく行くと、先導するメリオダスが飛行を止めぬまま振り向いて号令をかけた。
    「森を抜ければ化石の谷だ!! 準備はいいな!?」
  • 「へ? じ…準備って なんの…?」
    駆けながら、ディアンヌが きょとんとする。
    「寝ぼけんなよ! 谷にある人間の集落が襲撃を受けてるって情報を聞いて来たんだろ」
    「あ… ああ そ… そうだったね」
  • 一行は勢いを落とさず森を抜け――広がった光景に、思わずディアンヌとキングは急ブレーキをかけた。
    「!!」
  • そこにはドロールすら遥か見上げる高さの崖がそびえていたが、それ一面に雲霞ウンカのごとく魔神らが群がっていたのだ。
    爆発と轟音、閃光が走り続けている。
    赤き魔神、灰色の魔神、そしてアルビオン。現代では見たこともない数の魔神どもが、ある者は飛び、ある者はしがみついて、ガンガンと殴り、口から炎や光線を吐いては崖を破壊し続けている。
    ところどころ炎と煙を噴き上げている崖には、窓らしき穴が無数に開いていた。これこそが人間の集落らしい。岩盤をくりぬいて住居にしたのだろう。
  • キングとディアンヌは呆然と立ち尽くした。
    「な… なんて おびただしい数だ…」
  • 崖の前には人間の戦士たちもおり、次々と崖の内部から滑り降りてきては、剣や斧を手に果敢に立ち向かっている。見れば、辺りには僅かながら魔神らの死骸や機能停止したアルビオンも転がっていた。彼らが倒したのだろう。現代のブリタニアの基準で見れば、桁違いに強い聖騎士に違いない。
    が、そんな彼らも。
    魔神の吐いた光線に、一瞬で、十人近くが一度に消し飛ばされた。
  • 「ひどい… ひどいよ こんなの」
    度を超えた惨状に、ディアンヌの体が ワナワナ… と震えだす。キングもたまらず叫んだ。
    「一方的な虐殺だ!!」
  • この地獄を鎮めろと言うのか。
    数十体の赤や灰色の魔神に加え、死力を尽くして一体倒すのがやっとだったアルビオンも数体いる。
    「この敵を どう相手にしろって…」
    荒れ狂う魔神の群れを見るキングの体が、我知らず ガタガタと慄き始めた。
  • だが、メリオダスは。
    「お」「おお」お」
    雄叫びを上げ、大剣を持つ右腕にメキメキと血管を浮き上がらせるや。
    ザギュ
    回転しながら突っ込んで、一撃で十数体の魔神、三体のアルビオンを粉々に切り刻んでのけたのである。
    ◆何気に、左利きという設定のメリオダスが、今回は一貫して右手で武器を使っています。伏線?
  • 「メリオダス す… すごい!!」
    二対の手で パチ パチ パチ と拍手喝采するディアンヌ。
    「ま… まいったな オイラたちじゃ 完全に足手まといだよ…」
    キングは気後れを始める。
  • その時だ。
    闇の翼を広げた六本腕の巨人が、化石の森の奥から二人の背後に現れた。
    「「!!?」」
    ぎょっと顔を強張らせる二人。
  • 「こ… この魔神は!? 魔力が桁違いに高いぞ!!」
    キングが叫んだ。
    ドロールと変わらぬ体格だが、巨人族とは違って足指が猿のような形である。半仮面風に顔の上半分を覆う大角兜を被り、六本腕の全てに、剣、斧、棍棒など、異なる武器を持っていた。
    「に… に… 逃げようキング!!」
    ディアンヌが震える声で言ったが。
  • 「<十戒>「背信」のカルマディオスだ!!」「戒禁かいごんに かかりたくなけりゃ そいつから絶対に逃げるな!!」
    上空からメリオダスの警告が降ってきた。
    ◆「背信」? 逃げると戒禁にかかるんですか? それ、ゼルドリスの「敬神」と どう違うんでしょうか。
    「敬神」の誤植っぽい感じもするので、モヤモヤしますね(苦笑)。
  • 「じっ… じじ 十戒!?」
    アワアワと うろたえるキング。
    「そんな~~ 逃げるなって言われても」
    行くも退くもできずに立ち尽くしたディアンヌめがけ、魔神カルマディオスは武器持つ六本腕の全てを振り上げて突進、力任せに振り下ろしたのである。
  • ドカッ
    「ぎゃっ…」
    正面から喰らって倒れたディアンヌを呑み込んで衝撃波が走り、ボゴゴゴゴッと一直線に抉れた大地から土煙が舞い上がって一帯を覆いつくした。
  • 「ディアンヌーーーー!!」
    血相を変えて叫んだキングに バッ と顔を向けるや、カルマディオスは口を開けて無数の光の旋盤を放つ。
  • それは次々とキングを斬り裂き――は、しなかった。
    直立したまま、彼はその全てを軽々と避けてのけたのである。まるで数人に分身したかのごとき残像を残す速さで。
  • オイラのディアンヌに…よくも!!!」
    怒りに燃える目で巨魔神を睨み、伸ばした右手の先に魔力がほとばしり輝く。
    「うわあああっ」
    激昂のまま、間断なく襲い掛かってきた巨魔神めがけ神樹の力を撃ち放った。
    「オイラのディアンヌ」発言いただきましたーー!!
    キングさんの独占欲が順調に増大してますね。この調子でヘタレを無事卒業してプロポーズに至ってほしいものです。

    それはそうと。ここでキングが放ってる攻撃。最初は単に魔法弾なのかなと思って、やろうと思えばこういう攻撃もできるんだなあ、喧嘩祭りでもこれを使えば武器無しでも勝ててただろうにと思ったんですが。
    よく見ると、グロキシニアが霊槍を出す時と描写が似ています。手の先の空間に光の環が出来て、その中から長い光の矢みたいなのが出てる。…これ、無意識に霊槍(に近い力)を使ったってことなのかな?
  • バズン
    それは巨魔神の腹に命中。それだけで、彼は彼方へ吹っ飛んで光と土煙に掻き消えたのである。
  • 「…!!」
    ガラ ガラ と細かな瓦礫が降り注ぐなか、キングは予想を遥かに超えた威力に驚愕していた。呆然と己の…グロキシニアの手のひらを見つめる。
    「これが………」「妖精王 本来の魔力」
  • 「キ… キング~~~」
    その時、土煙の中に大きな人影が起き上がった。ハッと振り向くキング。
    「ディアンヌ ぶ… 無事なのっ!?」
  • 「う… うん… それが… 全然 平気みたい」
    土煙の中から現れたディアンヌは、照れ臭そうに片手を挙げて笑っていた。残りの腕で、パンパンとズボンの土埃を払っている。まるで、ちょっと転んだだけといった風情で。
    「ビックリだよ… 重金属ヘビメタぬきで この防御力…!!」
  • キングの口元に、強張りながらも笑みが浮かんでいく。
    「戦える……!!」
    グッと、汗ばんだ拳を握った。
    「今のオイラたちなら いけるぞ!!」
  • 他方。
    土煙の中から起き上がったのはデイアンヌだけではない。
    「女神の犬どもが………!!!!」
    腹に大穴を開けて血を吐きながらも、魔神カルマディオスが再び向かって来ようとしていた。
  • 次回「聖戦の役者たち」

『マガジン』巻末の著者コメントで、作者さんが「今年 手術をすることになってしまったかも…。」とコメントされてました。

健康が第一ですから、ご自愛なさってください。

 

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女神エリザベスの服のこと

 

 

今回、何気に女神エリザベスのパンチラが…!!

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…ん? パンツ(?)部分は白いのにタイツは黒い?

あー。これ、パンツじゃないんですね。

この服、スカート付きレオタードなんだ。そうですよね、飛ぶから見えてもいい服じゃないと。

(キングの前を高速で飛んでたので、スカートの中身、思いっきり見えてたはずです。ディアンヌしか眼中にないキングは完全無反応でしたが。)

 

あと。背中部分は、穴がある様子もなく、服から直接羽が生えてました。

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ヘルブラムの背中と似た感じ…。

 

とゆーことは、女神族の服も妖精族みたいに、魔法で素材を体にまとわせて服にして「着た状態」、魔法で素材を分解して「脱いだ状態」に切り替えてるんでしょうか。

 

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メリオダスの利き手のこと

 

 

今回、メリオダスが右手で大剣を使っていました。

思えば、前回からずっと大剣を右手で持って右肩に担いでたんですよね。

第173話 扉絵の3000年前にグロキシニア&ドロールと共闘していた時代のイラストでも、右手で大剣を構えています。

 

現在のメリオダスは「左利き」という設定で、剣は常に左で使ってます。

あれ? 3000年前とは利き手が変わっているのでしょうか?

 

しかし、読み返してみますと第176話のエスタロッサの回想による聖戦前のメリオダスは、左手で大剣を使って女神族を斬っています。全員集合の場面では右手で大剣を持ってはいますけど。

 

んんー?

 

仮説。

3000年前のメリオダスは両手利きだった。

しかし聖戦終盤に体の右側に大ダメージを受けて、以来、左しか使わない。

 

…いや、

別に右が不自由な感じじゃないですし、筋が通らないですよね。

何か意味があるのかなあ、これ。

 

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死亡フラグ

 

 

なにやら、いい感じの魔神メリオダスと女神エリザベス。

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え。

これはアレですか。

この戦いが終わったら結婚しようぜ」なんて約束しちゃってたんですか。

死亡フラグってヤツですか。

そして まんまと死で引き裂かれたと…!?

 

 

エリザベスにセクハラしないメリオダスは新鮮です。

こんな初々しい時代もあったんですね。

 

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魔神カルマディオスのこと。

 

 

TVアニメ第一期のアバンタイトルイラスト(原作者さんが原画を担当)が初登場だった彼が、ついに本編に登場。名前も開かされました~!

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今はいない3000年前の<十戒>三人のうち、シルヴァン似のロボットっぽい奴と謎の円環髭オッサンが「アラナク」「ゼノ」で、メリオダスの魔界出奔時に殺されたのなら、残りの一人である彼は いつどんな風に死んだんだろうと気になっていました。

寝返る前のグロキシニア&ドロールと戦ってたのかあ。

 

上にも書きましたが、彼の戒禁が「背信」だったのは気になりました。「敬神」じゃないの? これじゃ、戒禁が11あることになっちゃいます。

 

六臂の巨人のカルマディオスは、四臂の巨人のドロールと何か種族的な関係があるのではとも読者間で言われていましたが、今回 登場したカルマディオスを見たら、足の裏の形が猿みたいでした。(親指の位置が人間とは違い、手のひらのようになっている。)

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フラウドリンの足の裏も、この形だったんですよね。

 

巨人族の足の裏は人間と同じ形ですから、カルマディオスは巨人族ではないようです。

 

 

 

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