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『七つの大罪』ぼちぼち感想

漫画『七つの大罪』(著:鈴木央)の感想と考察。だいたい的外れ。ネタバレ基本。

【感想】『七つの大罪』第198話 巨人と妖精

感想

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週刊少年マガジン 2016年49号[2016年11月2日発売] [雑誌]

第198話 巨人と妖精

  • 「ご… ごめんよディアンヌ… その… オイラ全然 気がつかなくって…!」
    「わ… 悪いのはキングじゃないよ!! ボクの方こそ ちゃんと確かめなかったから…」
    新・妖精王の森の湖で。
    少年と少女は、素裸のまま背中を向け合っている。心で叫ぶ言葉は同じ。
    ((見ちゃった~~~~!))
    湖から飛び出たキングは岸辺の木陰に身を隠していた。口元を押さえた指の間から、抑えきれない鼻血が たらたらと流れ出す。
    反対に、ディアンヌは岸辺から湖に降りてきていた。膝上まで水に浸かり、赤い顔で、そわそわと落ち着かなげに身を固くしている。
    ◆あら。水から逃げたのは男の子キングの方で、女の子ディアンヌの方は逃げずに自分から水の中に入ってきたのね(笑)。
    第一部当時(6巻番外編)だと嫌がって岩で跳ね飛ばしてたのに、今の彼女(記憶喪失中・キングとは友達になって一ヵ月という認識)は一緒に水浴びするのも やぶさかではないようす。脈アリアリだぞ、頑張れキング!(笑)


    ところでディアンヌ、大喧嘩祭りの時は彼を「ハーレクイン」と呼んでいたのが、「キング」呼びに変わっています。
    まだ<大罪>としての記憶すら戻っていないようなのに、どんなキッカケでそうなったんでしょう? <大罪>や聖騎士たちが彼を「キング」と呼んでいるのを聞いて、そっちの方が親しい呼び方だと判断したのかな?

    せっかく本名を呼んでくれるようになってたのに、ちょっと寂しいです。いずれ記憶が完全に戻ったら、再び「ハーレクイン」と呼んでくれるようになるでしょうか。
  • 「まったくボクってば… 踊りなんて踊ってる場合じゃないのにね」
    ディアンヌは、照れ笑いしつつ軽い自虐を口にした。
    膝を抱えてキングは俯く。
    「ううん オイラこそ 妖精王として もっとしっかりしなくちゃいけないのに」「少しも生えてくる気配がないんだから」
  • 何故か、ディアンヌは ますます赤くなって目を伏せた。声を震わせて訴える。
    「は… 生えてなくたって は… 恥かしいことじゃないと思う」「キングはキングだもん」
  • 「ありがとうディアンヌ」
    感じ入って微笑んだキングだったが。
    「……」「ん?」
    ふと、己の股間に目を落として顔色を変える。慌てて、己の背中を指しながら彼女に向き直った。
    「ちっ ちなみに生えてないってこっちの話―――――だよね!?」
  • 「こっちって どっち…」
    つられてディアンヌも向き直る。
  • 再び全裸で向かい合った二人は、一瞬顔を引きつらせ。
    「ニ゛ャーーーーーーーーーー!!!」
    「ぐほーーーーーーーーーーっ!!!」

    響き渡った二度目の絶叫に、岸辺に置かれていた兜に宿るヘルブラムは「……アホだ」と呆れるのだった。
    ◆キングの服、綺麗に畳まれて置かれていました。やっぱ、キングは几帳面な性格なんだなあ。

  • 水浴びを終えた二人は、妖精王の大樹の外壁…遥か高い位置の短い枝の一つに登り、眼下の広大な森を眺めた。
    「リオネスに残った みんなは 今頃どうしているかな…?」
    枝に腰を下ろしたディアンヌが呟く。
    見つめる先、森から南の方向へ湾を渡ればリオネス王都があるはずだが、何も見えない。空は美しく晴れていても森の果ては不思議に霞んでいる。
  • 少し離れた空中、彼女の頭より少し高い位置に浮かんだキングが、同じ方向を見ながら堅い声で答えた。
    「…が死んで以来 ブリタニアには魔神族が はびこりつつあるらしい…」「リオネスも襲撃を受けている可能性は高いだろうね…」
  • ディアンヌは悲しげに俯く。
    「メリオダス… いい子だったのに……」「あんな殺され方 あんまりだよ…」
    記憶を失った彼女にとって、彼への認識は『絡まれていたところを、一度 助けてくれた男の子』というものだ。<大罪>だの<十戒>だのといった周辺の情報に、彼女は さして重きを置かない。縁あった少年の死を、まっすぐに深く悼んでいる。
  • キングは重きを置かずにいられない。
    「オイラは結局… 最後まで彼のことが わからなかった…」
    リオネスの方向を見つめたまま、ぽつりと言った。
    正面から問うても、ぶつかっても、彼は答えなかった。強い統率力は頼もしいものだったが、どこに引っ張られているのか判らない恐ろしさもある。もう、怠惰に見ないふりを し続けられなかったのだ。これ以上「大切」なものを失いたくなかった。
    「それでも やっぱり生きていてほしかった」
    仲間だったから。
  • 「うん…」
    滲んだ涙をディアンヌは拭う。そして顔を上げた。
    「ねぇ… 妖精王の森ここが魔神の攻撃を受けないのは どうしてなの?」
    キングは答える。
    「妖精王の森が結界を張って選別しているのさ 森に入れていい存在か否かを―――ね
     さしもの<十戒>にも感知されることはない」
  • 「へぇ~~ すごいね!」
    ディアンヌの声が弾んだ。自分と共に今はこの森に暮らす、家族同然の人々の、安らいだ笑顔を思い浮かべたのだろう。
    「マトローナや家族のみんなも 入れてもらえて感謝してるって」
  • キングの顔は晴れない。
    「ただ 気がかりはあるんだ…」「魔神族なら いざしらず 妖精王や巨人の王なら感知できてもおかしくはない…」
    「グロキシニアと… ドロール?」
    「うん… ところがメリオダスが殺されたあの日以来 目立った動きがないんだ… 正直 不気味でさ…」
  • 大喧嘩祭りで肌に感じた彼らの力を思い出したのだろう。
    「決して 警戒は怠らないようにしよ!」「今のボクたちじゃ 万が一にも勝ち目はないもんね……!!」
    恐ろしげに ゴクッと唾をのんで、ディアンヌは表情を引き締めた。
    ◆キング曰く「妖精王や巨人の王なら(妖精王の森の結界を)感知できてもおかしくない」と。
    …妖精王は解りますが、なんで巨人の王にも? 闘級が高いと可能? いや、魔神族だと<十戒>レベルでも感知できないなら、巨人の王でも無理では。

    …うーん。
    説A 巨人族は、元々結界感知能力に特別に優れている。
    説B ドロール個人に「魔眼」の力があるので、感知されそうだと危惧した。
    説C ディアンヌやマトローナら巨人族を内部に入れているため、巨人の王には感じ取られてしまう。
    正解は、何なんでしょうね。

    もう一つ不思議なのは、妖精王の森の結界が そこまで優れものなら、どうして過去に、人間ごときが どんどん侵入してたんでしょうか?

    森の内部に赤き魔神やアルビオンが現れたのは、元々 結界の内側に それらが封印されていて、封印が解けたためだと推測できます。
    しかし、人間は完全に外部からの侵入者です。<十戒>すら感知・侵入できない結界に、なんで人間は(一般人も侵略軍も)ホイホイ入ってこれたんでしょうか。

    説A 人間は弱いので、逆に脅威とは見なされずに入ってこれた。(小説『セプンデイズ』で、そのようなエピソードも語られていました。生命の泉を求めてきた少年が、森に脅威と見なされず、奥までスルー状態で入ってきてしまったと。)
    説B エレインが守護していた時代は、森の結界も弱かった。今はハーレクインが森に戻っているため、結界も強固になっている。(または、ハーレクインが対<十戒>用に結界を強めている。)
    皆さんは、どういうことだと思いますか?

  • 妖精王の大樹の根本近くは、無数の太い幹や枝が絡み合って外光の射し込む隙間や広い空間を作り、天然の広間のようになっている。
    「ディアンヌ 戻ったか」
    枝の一つに腰かけたマトローナが、妖精王と連れ立って戻ってきた弟子に笑いかけた。
    「マトローナも水浴びしてきたら どお? ザルパと」
    そう促せば、「そ… そうだな////」と赤面している。夫婦仲の良いことだ。
  • ディアンヌに並んで飛びながら、キングは、床の上を転がるように はしゃぎ回る黒妖犬オスロを見やった。彼が追いかけっこしているのは蛮人の子供たち……マトローナの小さな息子ゾルデラである。ついでに小妖精のプオーラも。
    「バフォッ」
    「アハハ こっちだ!!」
    オスローに呼びかけて駆けていくゾルも、嬉しそうに笑うデラも、健やかで元気いっぱい。治癒は見事で、青い魔神に負わされた、あのひどい怪我は跡形もない。
  • 「バホッ バホッ」
    追いついたオスローが、ゾルを押し倒して嘗め回している。
    「やめろよオスロ~」
    ベタベタにされながら楽しそうに笑い転げているゾル、上からオスローに抱きついて笑っているデラ。
  • 「アハッ」
    楽しげな様子にディアンヌはつられて笑い、キングは軽いため息を落とした。
    「呑気なもんだ」
  • 「妖精王様… 少しよろしいでしょうか」
    その時、ゲラードが近づいてきた。
    「なんだいゲラード?」
    「さきほどから 森の外… それに中から妙な視線を感じるのですが…」
    妖精族の長老で怜悧な彼女にしては歯切れ悪く、落ち着かなげに周囲を見回している。
  • 「視線ってどんな?」
    「詳しくは なんとも…」言いかけて、彼女の言葉は曖昧になった。「いえ… 気のせいかもしれません」
    何故だろう。考える必要がない気がしてくる。
    「……………それにしても なんだか みんな楽しそうだな」
    妖精王キングも、交わしかけていた話を忘れたように、はしゃぎ始めた周囲の様子に気を取られていた。
  • いつの間にか辺りに花が舞い散っている。花びらばかりではなく、首から手折った花そのものが、種類も色も とりどりに、ふわふわ、ひらひら、雪のように。
    一体どこから? それを気にする者は一人とていない。楽しくてウキウキして、それどころではないからだ。
  • 「ねぇ キング みんなで一緒に踊ろうよ~♬」
    いつになく浮かれたディアンヌに誘われて、その場にいた者は一斉に踊り始めた。
  • 転げ跳ね回るオスローや子供たち、プオーラ。美しく踊るマトローナに合わせ、太鼓を叩くようにリズムを取るザルパ。
    つがいペアになって踊るキングとディアンヌは笑顔を見かわし、息もぴったり合っている。
  • その情景を、ゲラードだけは無表情に見つめていた。楽しさとは無縁であるかのように。
    だが、キング巨人の娘ティターニアの踊りに目を奪われ、笑顔の妖精たちに誘われて、次第に表情がほぐれていく。
  • 踊りは広がり、やがてキングとディアンヌを中心に、手と手を結び合った妖精たちの大きな輪ができていた。地には飛べないハイドアンドシークたち、空には飛べる妖精たち。大きな羽のある者、小さな羽の者、羽のない者。パートナーを換えながら、くるくるくるくる、花のように笑って踊り続ける。
    ◆この場面見るに、ヘルブラムくらい羽の大きな者、魚の胸ひれくらい羽の小さな者、羽が全くない者(しかし飛んでいる)と、妖精の羽の大きさ・有る無しは様々だと判りました。(ただ、羽無しが少数派なのは確かなようです。)
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    ここで描かれた羽のない妖精、特別子供のように見えません。外見の成熟度と羽の有る無しは関係しないっぽいですね。
    多分、一生羽の生えない妖精もいるんでしょう。アルビオン戦の様子見るに、羽が無いうえ飛べないおっさん妖精(ドワーフ的な?)もいるようですし。個体差が大きいっぽい。
  • 手を繋いだ輪の中に、驚くほど羽の立派な見慣れぬ妖精が紛れていても、誰も気づかぬほど夢中になって。
  • いつしか明るい笑顔で輪に加わっていたゲラードの手を、次のパートナーの手が取った。
    見つめ合い、くるりとターンさせ、引き寄せる。
    アゲハチョウを思わせる立派な七色の羽。花びらのように赤い長い髪。少女めいた顔立ちの少年が、ゲラードの顔を覗き込んだ。
    切なげに揺れた漆黒の瞳が緩み、嬉しそうに、どこか面映ゆそうに微笑みを浮かべる。
  • ゲラードも微笑みを返した。懐かしい彼の笑顔に。
    くすぐったい思いで もう一度ターンし、笑って向き直って――ハッとした。
  • 冷水を浴びせかけられた心地がする。
  • たった今まで両手を繋いで踊っていたはずのゲラードの左手には、いつものように杖が握られていた。…『ずっと握ったまま』だったのだ。
  • 同じように。
    周囲の全員が『夢から覚めて』いた。
    戸惑い、おろおろと辺りを見回して ざわめき始める。
  • マトローナの言葉が、全員の代弁だった。
    「…………私たちは今… 何をしていた?」
  • 浮かんだプオーラが言う。
    「な… なんだべ 急に楽しい気分になって……」「みんなして踊ってたみてぇだげっちょ」
  • その下で、不安そうに きょろきょろと辺りを見回したオスローが、悲鳴じみた声で吠え立てた。
    「バフォ?」「バフォーーーー!!!」
  • それを聞いたプオーラも頭を抱えて悲鳴をあげる。
    「プオーーーーーッ!!?」
    「ど… どうした?」
    ぎょっとして振り向くマトローナ。
    妖精族と違い、巨人族には動物の言葉が解らない。オスローが何と叫び、それを聞いたプオーラが どうして叫んだのかが判らなかった。
    そして説明を受けるや、彼女も叫んだのである。
    「妖精王殿とディアンヌが消えた!!?」
  • この妖精王の大樹から、いや、森から消え失せた。
    「い… いったい どこへ!? さっきまで たしかに二人は ここにいた」「ゲラード殿!! おぬしは何か気付いたか!?」
    マトローナは焦る気持ちのまま尋ねたが。返事はなく、奇妙に思って妖精を見下ろす。
    「ゲラード殿…?」「どうした……?」
  • 彼女は、硬直したように宙に静止している。
    「わからない…………」
    その隻眼から、大粒の涙が溢れ落ちた。
    「ただ… 何かが込みあげて…」
  • 今、何が起きたのか。寝覚めの夢のように消えてしまった。
    それでも、耳の奥に残っているものがある。優しく懐かしい響き。

    『生きていてくれたんスね』

    「あの声は… …そんな…」
    ◆キングが報告してるでしょうから、ゲラードは、グロキシニアが<十戒>の一員として復活したこと自体は知っていたんですよね?
    …それとも、キングは初代の王が魔神族に与しているのは あまりにショッキングだと考えて、ゲラード含む一族には話してなかったりするのでしょうか。

    強制的に浮かれた気分にさせて踊り狂わせ・幻惑するのは、伝承上の妖精の得意技ですね。キングが一晩でヌイグルミを修理して王都中に配った話もそうですが、こういうのを無駄な説明をせずサラッと無理なく組み込む作者さんは、すごいなあと思っています。


  • 妖精王の森から遠く離れた一角。荒野に林立する大小の立石メンヒルの傍らに、僅かに人間の家屋が建っている。
    その、ごく近くに。
    家屋が小石のように見えるほど大きな、丘よりも山よりも遥か巨大なオブジェが、雲を突き抜けて天を貫いていた。
    岩で出来ているようだが、植物を思わせる形をしている。まるで岩石製の超巨大な舞茸系キノコのようだ。
    ◆舞茸似の巨大塔さん。
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    キノコ鍋食べたい。
  • 恐らく、その内部で。
    「さあ 二人とも目を醒ませ」
    バチッと指を鳴らす音が聞こえて、キングとディアンヌは『目を覚ました』。
  • 「ディ… ディアンヌ!?」
    荒々しく削られたような態の石床に立っていたキングは、ぎょっとして、目の前に立っていた少女の名を呼ぶ。
    「キ… キング!!」
    少女も同じように少年の名を呼び、岩石の壁に四方を覆われた広大な空間を見回した。
    「こ… ここはどこ? さっきまで ボクたち妖精王の森に…」
    楽しく踊っていたような気がするが、記憶が途切れている。
  • そして、キングは踊るとき手から放していたはずのクッションシャスティフォルを、ディアンヌは、そもそも水浴びに行く時から持っていなかったはずの戦鎚ギデオンを、何故か手に持っていた。
  • 『ハーレクイン… 最悪の展開だ!!』
    「ヘルブラ……」
    背負った兜に宿る親友ヘルブラムの声に振り向きかけたキングは、ハッとして前に目を戻す。
  • 広大な岩のホールにいたのは、彼らだけではなかった。
    初代妖精王にして、今は<十戒>「安息」のグロキシニア。
    巨人族の始祖にして、今は<十戒>「忍耐」のドロール。
    各種族の長から暗黒の魔神に身を落とした二人が、待ち受けるように並んでいたのだ。
  • 「いつの間に…」「謀られた…!!」
    殆ど瞬間的に身構えて、キングは歯噛みした。
    血の気の引いた額に冷や汗が流れる。到底 敵わない。ならば、最善手は。
    「二人で逃げるのは不可能だ…… ここはオイラが!!」
    一瞬で判断し、そう告げたが。
    「ボクも逃げない!!!」
    遮るように叫ばれて、愕然とディアンヌを返り見た。
  • 「最期が キミと一緒でよかった…」
    そう言った彼女の笑みは、冷や汗に濡れて固く強張っている。
  • 迷っている時間は、最早ない。
    「「うおぉぉおおぉおおぉおおっっ!!」」
    雄叫びを上げて立ち向かってきた二人を、ドロールはいかめしく、グロキシニアは嗤って見下ろした。
  • 次回「光なき者たち」

次号は休載です。

 

 

まずは。

キングとディアンヌの状況が、第183話当時に「こうなってたらいいなー」と想像・期待したのと同じ感じだったんで、嬉しかったです。

 

>キングの姿が見当たらなかったので、凄くホッとしました。

>彼は妖精族の王です。この非常時に自分の国をほったらかして人間の国を守ってたら、異常ですもんね。

>アーサーだって自分の国キャメロット辺りで魔神退治してたし。

 

>ディアンヌは、巨人族の里かザルパ一家の家に戻ってる可能性もあるけど、キングがマトローナやザルパ一家ごと妖精王の森に受け入れて、保護・共闘してるのもいいなあと妄想しています。

>(マトローナはザルパ一家と離れたくないだろうけど、彼らを連れて巨人族の里に行くのも、彼らと共に人間の町へ行くのも難しそうなので。かといって、あの荒野の家に彼らだけで暮らし続けたら、魔神族にエサにしてくれと言わんばかりです。)

 

マトローナの子供たちの傷を癒したのが誰なのかは、まだ語られていません。

私は、キングが癒やしたんだろうと想像しています。

 

元々ディアンヌは、エリザベスに頼むつもりでいましたよね。

けれどメリオダスが死亡し、彼女は遺体の修復にかかりきりになっていたらしい。

万が一の蘇生の希望にすがって遺体を癒し続けるエリザベスに、「それは放っておいて、ボクの知り合いの子供を治しに来てよ」と頼むには、ディアンヌは優しすぎます。とても口に出来なかったんじゃないでしょうか。

 

困っているディアンヌに気付いたキングが話を聞いて、オスローに頼んでザルパの家に行って、「花粒園パレン・ガーデン」で治療したんじゃないのかなあ。

エリザベスの治癒術に比べれば、やや時間はかかりますが、戦闘中ではないので多少 時間をかけて癒やしても問題ありません。

 

それから、ディアンヌが「マトローナたちが心配だ」と言うので、ザルパ一家ごと森に連れて行ったんじゃないでしょうか。

 

丸ごと受け入れて養える。
彼女に包容力の大きさを見せつけられましたね、キングさん。

更には、妖精たちにディアンヌを紹介することもできました。将来、彼女がお嫁さんとして妖精界に来ても、すんなり馴染めそうで何よりです。

 

 

ところで。ディアンヌが

「リオネスに残った みんなは 今頃どうしているかな…?」

と言っています。

 

この台詞から察するに、少なくともディアンヌは、ゾルとデラを治療した後にか、一度リオネスに戻って「妖精王の森へ行く」と報告し、ザルパ一家以外の誰かをも、一緒に行かないかと誘っていたのではないか、と推測できます。

恐らく、今の彼女にとって最も親しい、エリザベスとホークを。

しかし、彼女たちは「メリオダスの魂に逢いに死者の都に行きたい」などの理由で、断ったんじゃないでしょうか。

 

キングの方は、もしかしたらバンを誘ったかもしれません。

しかし彼は、安全な結界内にこもって妖精族を守るより、少しでも魔神と戦ってメリオダスの仇を討つ方を選択したのでしょう。

バンは死にませんし、その気になれば一人で妖精王の森に入れますから、じゃあ気が向いたら来てね、と別れたのかも。

 

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誰もが気になっているだろうに、触れられなかったこと。

 

エレインはどうなったんでしょう?

 

 

同じ術で蘇ったザラトラスが、例のメラスキュラの首ゴキッ以降も平気で生きていた以上、エレインも死体に戻っていないはずです。

なのに、全く消息が語られません。

 

リオネス王国でバンと一緒にいる様子がない…。

しかし、今回の妖精王の森でも、全く姿を見せませんでした。

 

うーん。

どこ行っちゃったんでしょう?

 

死ななかったけど衰弱が激しくなって、妖精界に戻って、神樹の近くで療養してるとかかな?

それとも、理屈は合わないけど何故か死体に戻って、再び 妖精王の大樹の奥に安置されてるんでしょうか。

 

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「さきほどから 森の外… それに中から妙な視線を感じるのですが…」

怪しい視線を気にするゲラードさん。

 

ス…ストーカーだ!!

 

思えば、現・妖精王さんも、しばしばディアンヌのストーカー呼ばわりされております。

妖精王って、代々ストーカー気質なんですかね(笑)。

 

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シモアンダーの話。

※大変下品な話題なので、上品な方や お子様は閲覧をお避け下さいザマス。

 

 

前回、なんだか思わせぶりに、全裸で なんとなく下の方を見ながら

「どうして… どうして… オイラには」「まだ生えてこないんだ!?」

と のたまったキングさん。

勿論 羽の話ですけど、「陰毛アンダーヘアの話をしているように見える…」とは、多くの方が感じたことのようです。

つーか、作者さん、明らかに狙ってましたよね(笑)。

 

さて。

日本の読者の感想では、その解釈が主流に見えましたが、海外のファンコミュニティ(英語圏)を見ると違っていたので、面白いなと思った次第でした。

 

私の見た範囲では、誰一人として陰毛のことだと解釈してない。

(勿論、半ば冗談でですけど、)キングが男性的に不能なのだと解釈されてました~(笑)! 

 

「彼にはバイアグラ(勃起不全症治療薬)が必要だ」「ディアンヌを満足させなきゃならないんだ、大量のバイアグラが要るぞ」「いや、どうせなら魔法使いウィザード(海外でも高齢童貞を魔法使いと呼ぶ)にランクアップすべきだね」「キングは既に1300歳前後だぞ。魔法使いウィザードの「キング」だ」「いや、魔法使いの「神」だ!」「『なぜ大きくならないんだ!?』って? 色々試すといい。『シコる』とかをね」

…って感じで、キングのアレの話で話題沸騰でした(笑)。

 

日本の読者は陰毛。海外の読者は男性機能。

この差は、どうして生じたのでしょうか?

 

…ネタバラしてしまいますと、言葉の持つニュアンスの違いのせいかな、と推測しました。

「どうしてオイラには まだ生えてこないんだ!?」という台詞、英訳されると

「Why won't it grow for me ?!」になります。

「Grow」という単語は「(毛や角などが)生える、(動植物が)育つ」といった意味ですが、「(男性器が)大きくなる」…即ち「勃起する」というニュアンスもあるんですね。

 

とゆーわけで。

キングさんが裸で、股間の方を見ながら、悔しげに

「Why won't it grow for me ?!(なんで オイラのは大きくならないんだ!?)」

と言ったと解釈され、キングは勃起不全に悩んでいる、と話題になったのだと思われます。

(念のため。日本の陰毛解釈と同じで、海外の読者も、本当は羽の話だと分かってますからね。苦笑)

 

 

もう一つ。 

海外の読者は、キングが股間を見て悩んでも、陰毛の話だとは考えない。

それは、そもそも陰毛に対する考え方・文化が、日本と海外で異なるからではないかな、と思いました。

 

日本では、陰毛はボーボーに生やしておくのが普通です。せいぜい、水着用に女性がVラインの陰毛を整える程度。

陰毛がない(パイパンな)のは、性的に未成熟か、病気(無毛症)かで、自主的に剃っている人は特殊性癖ヘンタイであるかのように見なされがち。

 

日本人にとって、陰毛が生えていないというのは「恥かしいこと・未熟・一人前でない」的な感覚があるような気がします。

なので、少年の見かけのキングが股間を見ながら「どうして生えないんだ」と言えば、日本人は すぐさま「陰毛が生えなくて悩んでるんだな、性的に未成熟・子供なんだな」と連想するのでしょう。

 

しかし欧米の多くでは、陰毛はカットして大部分 整えたり、一部や全部を剃ったりして処理するのが当たり前のマナーです。

日本人がボーボーに生やしているのを見ると、ゾッとするほど不潔だと感じるそうで。

特に近年はその考え方が進み、成人男性でも陰毛を全て剃り、永久脱毛処理をする人までいるそうです。

そんな感じで。

欧米の人たちにとっては、陰毛は無くても自然で、だからキングが「生えてないことで悩む」なんて、想像すらしなかったのではないでしょうか。

 

 

さて。

今回の話で、キングには本当に陰毛が生えていないらしいと判明しました。

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作者さんが かつて仰ったところによれば、彼は肉体的には これ以上 成長することはない(死ぬまで少年の姿のまま)だそうで。

となると、死ぬまで陰毛が生えない?

それとも、羽が生えると同時に下の毛も生えちゃうのでしょうか?

 

 

欧米の方が仰るには、パートナー同士で陰毛を処理している方が、性交時に毛が引っ張られて痛むようなこともなく快適だし、男性は、ズボンのチャックに陰毛を巻き込んで痛い思いをすることもなくなるので、剃った方がよいそうです。

特にキングはパンツ穿いてないので、なるほど、生えてない方がよさげですね。

 

とゆーわけで、生えなくても欧米文化圏的には困らない(未熟とは見なされない)んじゃないかなー? と。

 

 

ちなみに、「生えない」ことが悩みだと聞いて自然に陰毛のことだと思ったディアンヌは、日本人と同じボーボー派っぽいですね。

ワイルドな巨人族には陰毛を整える文化はなさそう。

 

そして、もしも羽の有無と陰毛の有無が連動しているのならば。

兄と同じく羽のないエレインも、シモが生えていないってことに…。彼女のスカートの中を覗いたことのあるバンさんは、それを知っているってことに……。

うーん、真の つるぺた聖女。

 

 

そーいや、以前 担当編集さんのツイッターで公開されていた作者さんのラクガキに、おっさんキングは胸毛や腕毛などがボーボーで、その毛質は「ふわっふわ」だと書かれてましたっけ。

おっさんキングには、きっとシモの毛が生えてるだろーと思いますが。そちらの毛質も ふわっふわ なんでしょうか?

少年キングに羽と共に生えたら、やはり ふわっふわ なんでしょうか。

 

 

下品な話を、長々と済みませんでした(笑)。

 

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今週の「教えてばっちょ」(作者さんへの質問コーナー)。

マトローナは人間でいえば何歳くらいか、という質問で、「24~25歳くらい」という回答でした。

 

えっ…。

 

マトローナは およそ820歳。

そしてディアンヌはおよそ750歳で、人間でいえば15歳程度だということになっています。

 

つーことは。あと100年程度で、ディアンヌは24~25歳の外見年齢に成長してしまうってこと?

折角、今は釣り合っているのに、後ほんの少しで、キングとの外見年齢差が大きくなってしまうじゃないですか。

 

キングは肉体的に成長しないけど、ディアンヌは成長・老化していく。

解っていたことですが、ドキッとしてしまいました。

 

 

……や。

この件で、私、一つ妄想していることがあるのです。

ディアンヌの考察ページに、キングと一緒に暮らしていた500年間、ディアンヌは全く成長していなかったように見える。なのに、別れて200年で急成長している。まるで森で一緒に暮らしていた間、ディアンヌの時間が止まっていたようじゃないか、みたいなことを書いたことがあります。

実は、ちょっと本気で そう思ってまして。

 

キングが、無意識にディアンヌの肉体の時間を縛ってたんじゃないかなあ、と。

 

何故って、伝承の妖精譚を見ると、妖精と暮らしていた間、人間が何百年も年を取らず、別れた後で一気に年を取ってしまった(チリになって消えたり…)という、浦島太郎と似たモチーフが多くあるからです。

古い騎士物語でも、妖精王に嫁いで妖精界の王妃となった人間の王女は、永遠に若く美しいままとなり、今も夫と楽しく踊っている姿が、たまに目撃されることがあるのだ、と語られています。

 

そんな感じで、ディアンヌがキングに嫁いで妖精界で暮らし始めたら、肉体的に年を取らなくなるんじゃないかなあ? と。

そして、(普通の巨人族なら とっくに寿命が尽きるほどの)長い長い時間を経て、キング自身に寿命がきたら、魔力が切れて、ディアンヌも一緒に死ぬのかもしれません。

 

考え方は人それぞれでしょうが、ある意味、理想的な夫婦の終わり方かも? と考えたりしています。

 

 

 

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