【感想】『七つの大罪 聖戦の予兆』第三話 初恋を追いかけて
※この記事の画像は、全てTVアニメ『七つの大罪 聖戦の
2016年9月11日放送
第三話 初恋を追いかけて
キングとディアンヌのデート回。
…とゆーより。
実質、「初恋に右往左往するキングを鑑賞してニヤニヤするための回」だった気がするんですが、どうでしょうか(笑)。
ヒロインのディアンヌは勿論とても可愛いけれど、それ以上にキングが面白かったです(笑々)。
そもそも、ディアンヌ自身が『キングのそんな顔を見たくて、わざと』翻弄しまくっていたよーな?
この小悪魔ちゃんめ!
そんな内容だったと思います。
とにかくサービス満点で、およそファンの望むだろう「キングとディアンヌの二人にしてほしいこと」の全てが網羅されていました。
- 二人で買い出しに行って、店主に「可愛い新婚さん」と揶揄われ、ドギマギ
- キ「(洋服を)買ってあげようか?」デ「いいよ、見てるだけだし。キングが作ってくれた方が可愛いもん」キ「えへへっ。そうかな」というやり取り
- 念願の手つなぎ
- からの、デート(初めてのクレープに感激!)
- 夢の「はい、あ~んして♡」
- ドキドキの間接キス(攻め攻めなディアンヌと、乙女のように恥じらうキング)
- 「捕まえられたら、なんでも一つだけ言うこと聞いてあげる!」な追いかけっこ
- 二人で結婚式を見る(二人の共通の夢は結婚)
- 二人の共同作業です、な戦闘
- 落下するディアンヌをキングがキャッチ、軽々と姫抱きして飛ぶ(男の包容力ですね)
- 教会のステンドグラスの光射す中でキス(頬にだけど…)
- 膝枕(彼女の膝から見上げる巨乳)
…などなど。
話の筋全体を見ると「交際(デート、追いかけっこ)→プロポーズ(戦闘時の「ボクも行く」「うん」)→結婚(キス)」の形になっているのがミソなのか。
至れり尽くせりで、不足を妄想で補う余地のない、大満腹な内容でした。
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主にキングさんをニヤニヤ鑑賞する感想
■恋に悩むキング(相談相手は犬)
夜の<豚の帽子>亭の屋根の上で、惚気交じりの恋の悩みをテンション高く語り続けるキングさん。
語る相手は
キング
「でね ディアンヌと買い出しに行ったら店のおっちゃん なんて言ったと思う?」
#おっちゃんの物真似をして
「『かわいい新婚さんにサービス』だって~!」
#バシバシとオスローを叩く
「でね オイラが『困っちゃったね』ってディアンヌに言ったら」
#ディアンヌの物真似をしてオスローに くっつき
「『ううん 楽しいよ』って」
「もしかしてディアンヌは オイラのこと…」
#オスローをじっと見つめ、キスするかのように目を閉じて顔を寄せていく。汗タラしつつ大人しくしている犬「バカバカバカ! そんなわけないじゃないか!」
#照れてポカポカとオスローの腹を叩くが、急にテンションが下がって、しょんぼりと犬の腹に沈み込む
「ああ~ ディアンヌは団長のことが…。
でも この前 お祭り誘ってくれたし。うぅ~」
このテンションの乱高下っぷり(笑)。
恋してますねぇ。
王都決戦からこっち、ディアンヌが急に親しげな態度になってきて、期待していいのかダメなのか、惑いに惑っている様子。
ちびホークに「本人に聞けばいい」と正論を言われても、ちっとも踏ん切りの付かないヘタレっぷりなのでした。
キングとディアンヌって、ここ最近は、一緒に買い出しに行くようになってたんですね。
ぶっちゃけ、それ、デートでは…。
店のおじさんに、恋人を通り越して「新婚さん」と揶揄われちゃうくらいの空気が、二人の間に醸し出されていたんでしょう。
なのに、好かれている自信が持てないヘタレ王さん…。
そんだけ王国騎士時代の片想いの辛さが、骨身に染みてたんでしょうけども。
■ダメ男どもの群れ
酔い潰れて店で眠り込んでいた キングが目を覚ますと、ディアンヌがいませんでした。早朝に出かけたと。
キングだけでなく、メリオダス、バン、ハウザーも店の床やテーブルで寝ていました。
第一話でもそんな感じでしたね。王国誕生祭以降、連日連夜この有様…?
聖騎士と戦いながら旅をしていた頃は、ここまで酷くなかったです。メリオダスもバンもキングも、毎晩呑んではいたようですが、ちゃんと自室で寝てました。
どうやら男どもは、戦いが終わったからと、緩みきっている模様。
(ハウザーに至っては、この後、昼から町で独り呑みして酔っぱらってましたし。)
対して女性陣はと言えば。
エリザベスは早朝から店に来て掃除をしています。「少しでもメリオダス様のお役に立てれば嬉しいんです」と。
甲斐甲斐しい尽くしぶりに、思わず「いいなぁ…」と呟いてしまうキング。「たまにはエリザベス様に感謝の気持ちを伝えた方が…」とメリオダスに言うと。
メリオダスのセクハラが、日曜夕方アニメと思えないレベル。
股間に絡みつき押し当てられた足がヤバいですね。(^^;)
メリオダスは、キングこそディアンヌに礼を言った方がいいと返します。酔い潰れたキングの介抱を、一晩中ずーっと、つきっきりでしていたと。
(その記憶の全くないキング。酔うと記憶が飛んじゃうタイプ?)
そういえば、潰れて寝ていたキング、メリオダス、バン全員に布(毛布?)が掛けてありましたが、ディアンヌが掛けたってことかな?
そのうえで朝早くから出かけて行ったんですね。
ダメな男連中に比べ、女の子たちのなんと身を尽くして働き者なことでしょう。
■ディアンヌの優しさ
ディアンヌが付きっきりで介抱してくれたなんて。
感極まったキングが彼女を探しに行こうとすると、ハウザーが止めました。一人にしてやれと。
彼曰く、王都決戦時、ディアンヌは町の人々に酷い仕打ちを受けたらしい。人間の国にいること自体、彼女にとって苦痛なのかもしれない。どう慰めてやればいいか分からないと。
キング、ハウザーに対しては敵愾心丸出しですよね(笑)。
そして、ディアンヌに対する独占欲も丸出しです。
キングがヘタレなのは、実は、ディアンヌの気持ちに対してだけ。それ以外は自信たっぷりで、彼女が自分のものだという他者への主張は譲りません。
ともあれ、ここでハウザーは脱落。
キングは一人でディアンヌを探しに行きます。
彼女は町の復興工事をする人々を手伝って力仕事していました。
なんと、毎日手伝っていたそうです。
許してもらえないだろうけど、王都決戦時に(巨人の自分が)皆を怖がらせたり、町を壊してしまったりしたことを謝りたかったんだと。
それを聞いた人々は、自分たちこそ、ディアンヌを罵ったり石を投げたりしたこと、絶対に許してもらえないと思っていたと謝ったのでした。
互いに許し合うディアンヌと人々…。
一連の様子を陰から見守ったキングは、彼女に言いました。
「オイラだったら 正直 あの人間たちを許せなかった」
#嬉しそうに微笑んで
「ディアンヌは昔と変わらず 人が好いなぁ」
<七つの大罪>で一番優しいのは、間違いなくディアンヌだと思いました。
メリオダスやバンやキングも優しいですが、彼らの優しさには大人らしい屈折がある。
ディアンヌの優しさは未だ少女のような純粋さを保っています。彼女だって何度も人間には裏切られて、何度も命を奪われかけてすらいるのに。
大地みたいに広くて強い心を持っているんですね。
ところで、ディアンヌが町の人々と和解する場面。
町の人が落としたトンカチをディアンヌが拾って手渡すとき、ちゃんと柄の方を相手に向けていました。
ささやかなことですが、あ、ディアンヌはちゃんとした しつけを受けて育ったんだなあと思いました。
ハーレクイン(キング)が教えたんでしょうか?
それとも、ワイルドに見えて巨人族はその辺のマナーがちゃんとしてるのかな?
■それをデートと、人は言う。(でもキング的には?)
お腹空かない? 何か食べようよと、ディアンヌがキングの手を引いて、二人は町の屋台へ。
(前話でも、ディアンヌから手を差し出していました。彼女はキングと手を繋ぎたいのかもですね。ずっと夢見ていたように、好きな人と同じサイズになれたのだから。)
彼女はつい先刻、町の人々に昼食をご馳走になったはずなんですが、もうお腹空いたのか。
そして、「お腹空かない?」と問われて「うん 少し」と、さして空いてなさそうに返したキングは、朝から何も飲み食いしていません。
元々、巨人族のディアンヌは大食漢で、妖精族のキングは小食らしいのではありますが。
小説版で、エレインは妖精王の森の番人になったことで、ものを あまり食べなくても平気になったと語られていました。もしかしたら、キングもそうなのかもですね。
どうやら初めて食べたらしいクレープは、すごく二人の口に合った模様。
ちなみに、肉大好きなディアンヌのクレープは、肉の入った食事系、果物好きなキングのはバナナの入ったスイーツ系ですね。
ディアンヌが、キングの食べかけクレープをバクリ。代わりに、彼女が一口齧ったクレープを差し出されて(「はい、あ~んして♡」&間接キス!)
乙女のように恥じらうキングさん(約1300歳)。
洞窟で500年間一緒に暮らしていた頃は、同じ鍋から同じスプーンで交互にスープを飲んで、普通にディアンヌから「あ~んして♡」で食べさせてもらっていました。
しかし、離れていた200年という時間(と、その間に立派に育った彼女の おっぱいとお尻)が、キングを悩ませるのか。
色々あってカーッとなったキングは、ディアンヌを
(嘘は書いてません。 笑)
■キングの野望
路地裏でディアンヌが言い出します。<豚の帽子>亭まで追いかけっこをしようと。
「じゃあ 今回は ボクが逃げる役で キングが ボクを捕まえられたら 何でも一つだけ言うこと聞いてあげる」
昔一緒に暮らしていた頃、自分がそう言ってオニ役のディアンヌと追いかけっこをしたことを思い出して、ハッとするキング。
…ってのは置いといて、「何でも言うことを聞いてもらえる」方に、文字通り舞い上がるのでした。
ちなみに、キングの「ディアンヌにしてほしいお願い」とは。
「一日デートしてもらう」
いや、今やってるのがデートでしょ。(^^;)
つーか、王国誕生祭の夜は一緒にお祭りに行って花火を見て、昨日は一緒に買い出しに行って新婚さんだと揶揄われて、今日は一緒にクレープ食べて追いかけっこして。
キミ、王都決戦からこっち、ほぼ毎日ディアンヌとデートしてるんじゃないですか。しかも常に向こうから誘われて。
でも自覚も自信もないんですね。ディアンヌも大変です。
「あとは 一日中 添い寝してもらうとか」
こないだ(第一話)、シャスティフォルで一晩 並んで寝てたでしょー。
「水浴びをして遊ぶとか!」
水着は着てたけど、王国騎士時代に一緒に海で泳いで遊んでたじゃん?(原作番外編)
意外に、キングの野望は叶っているのかもしれません。
ところで、妖精族にはお湯のお風呂に入る文化がなく、水浴びで体を洗うんだそうです。
つまりキングの言う「一緒に水浴び」とは、「一緒にお風呂」と同義……かもしれない。
むっつりだなーキングは。
その他にも「してもらいたいお願い」は山盛りあった模様。
ファンブック『罪約聖書』に、キングの夢・野望は「ディアンヌとの結婚」とありました。その通り、彼の妄想する「してもらいたいこと」の中に、しっかり「花嫁衣装を着たディアンヌ」が入ってますね。
■小悪魔ディアンヌちゃん
ディアンヌは、キングが必死で追いかけてきてくれるのが嬉しくてたまらないようです。
見透かされ、掌中でコロコロされてるキングさん。
そうと分かっていても、目の前の美味しそうな ご馳走には抗えないのであります。
■二人の結婚式
悶々と妄想してるうちにディアンヌを見失った。
けれど、人間たちが結婚式を開いているのに気付くと、キングは吸い寄せられるように地上に降り立ちます。
申し合わせたわけじゃないのに、そこにはディアンヌも見に来ていて、二人は自然に並んで、幸せな式の様子に見入るのでした。
二人の夢・野望は、実は同じ。
それを暗示した場面ですね。
そこに無粋に現れる、魔神化した新世代聖騎士の生き残り。
キングは、ディアンヌに安全な場所にいるように言って、自分だけ戦いに行こうとしますが。
キ「ディアンヌ! キミはここにいて!」
デ「ダメ!」
#立ち止まって振り向くキング
デ「今度はボクも一緒に行く」
200年前、一緒に暮らしていた二人が、人間の村が焼き討ちされているのに気付いたとき。
やはり「危険だ!! ディアンヌはここにいて!!」と言って、キング一人だけで現場に向かったんでした。
そして、そのまま二人は離れ離れになった。
ディアンヌはその記憶を取り戻したから「今度は」ボクも行くと言った。
二度と離れたくない、という主張だと思います。
その意思をキングも受け入れた。
「ずっと側にいる、もう離れない」と、互いの意思を確認し合った。そういう場面ですよね。
決定、結婚!(と、ツイーゴ&ワイーヨ兄弟なら言いそう。)
■二人の共同作業
キングと言えば、普段は「ポイーン」な昼行燈でも、戦闘時は強くて冷徹になるギャップが魅力のキャラクター。
が、今回は変なミスをしてました(苦笑)。
魔神の放ったトゲに、服を壁に縫い留められて、プラ~ン。
折角の攻撃チャンスを逃すことに。
ディアンヌが見てるのに~。ダメでしょー(笑)。
ディアンヌのアシストを受けつつ、その後でちゃんとカッコよく倒しました。よかった。
更に、空から落下したディアンヌを華麗にキャッチしてお姫様抱っこ。
軽々と抱いたまま地上に降り立ち、スマートに下ろして立たせてあげていました。
キングに腕力は全然ないはずなので(なにせ「武力0」)、魔力を使ってたんでしょう。
キングは基本、誰かを受け止めるときはシャスティフォルを使ってます。
でもディアンヌだけは自分の手で抱き止めたかったんでしょうね。
戦闘で、ディアンヌとの初合技「
スマホ版ゲーム『ポケットの中の騎士団』には「アース・ボイラー」というオリジナル合技がありますが、こちらの合技もゲームに取り入れられるかな?
ところで、
「魔神部分のみを倒すには、あの聖騎士の身体の中にある核を叩くしかない」
と最初にキングに説明させてから戦ったのに、どう見ても核となった聖騎士自身も消滅させちゃってましたよ。(^^;)
できれば、この聖騎士も助けてあげてほしかったなあ。
■
姫抱っこされて「あっ 捕まっちゃった」とディアンヌは言い、「何でも言うことを聞く」権利でキングは尋ねます。
キング
「じゃあオイラの質問に答えてほしい。
キミ ひょっとして昔の記憶が戻ったんじゃ…」
無言のディアンヌは、一歩キングに近づいて…。
「えへへっ。答えはこれでいい?」
あ、鼻血出さんかった。
キングとて、常に堪え性なく興奮の体液を撒き散らしてしまうわけではないのですね。
これにてハッピーエンド?
・
・
・
キングはラブコメ少年漫画主人公のスキル「ラッキースケベ」の持ち主です。
ラブコメ少年漫画の主人公と言えば、その多くが罹患している病があります。
それは「突発性難聴」。
主にヒロインが告白した場面で発症し、肝心な言葉を聞き逃してしまう、恐ろしい病です。
キングはその病には罹っていませんが、近似の病は患っておりました。
そう、それこそは「プチ記憶喪失」!
ヒロインとの仲が進展した後、何故か頭を打ち、進展した間の記憶を失ってしまうという、よく見るアレです!
とゆーわけで、何故か落下してきた瓦礫が頭にクリティカルヒットして、今朝ディアンヌを探しに出て以降の記憶を失ってしまったキングなのでした。
えええええ。
渾身の ほっぺちゅーが なかったことになって、一瞬こんな顔になっちゃったディアンヌでしたが、「ま、いっか」とイタズラっぽく笑って、そのまま有耶無耶に。
「ま、いっか」と思ったのは、『焦らなくても、これからも ずっと一緒なんだもん』と思ったから…なんでしょうね。
けど原作の展開を知っていると、ディアンヌは ここでキングの頭を押さえつけてでも、もう一度ちゅーして、気持ちを伝えておいた方がよかったんじゃないかな、と思いました。
好き合っていても、ずっと一緒にいられる保証なんてない。呪われてるのかってくらい すれ違い続けることになるんですから。
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ちょっとだけ真面目な感想
そのいち。
今回、キングがディアンヌに言ってました。
「オイラとディアンヌが初めて(<大罪>の仲間として)会ったのは15年前だろ?」
ん?
ファンブックや原作第151話によれば、ディアンヌが<大罪>に入団したのは16年前です。
でも、キングと<大罪>で会ったのは15年前なんですか?
…となると、キングってディアンヌより一年近くも入団が遅かったんでしょうか。
勝手に、キングの方が入団は早かったんじゃないかと思っていたので、ちょっとビックリしました。
そのに。
Cバートで毎回語られている、ヘンドリクセンとドレファス(フラウドリン)の常闇の棺 開封に至る物語。
今回、ヘンドリクセンが復活するところまでやっちゃいましたね。
となると、次の最終回で、封印が解けて<十戒>が出てくるところまでは やりそうです。
そうなったら、ゲームの方にも<十戒>が出せるようになるのかしらん。