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『七つの大罪』ぼちぼち感想

漫画『七つの大罪』(著:鈴木央)の感想と考察。だいたい的外れ。ネタバレ基本。

【感想】『七つの大罪』第176話 闇は語る

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週刊少年マガジン 2016年27号[2016年6月1日発売] [雑誌]

第176話 闇は語る

  • 「懐かしいなぁ メリオダス」「もっと よく声を聞かせてくれよ」
    エスタロッサは胸を踏み砕く足の力を緩めない。抵抗一つできず絶叫し続けるメリオダス。
    「ぐ…あぁあああっっ!!!」
    ◆ここの場面、無残なメリオダスを見つめる<十戒>たちの中で、ドロールが顔を背けているように見えます。苦しむメリオダスを見るのが辛い?
  • 「一瞬 どうなるかとヒヤヒヤしたけど さすがね エスタロッサ」
    メラスキュラが言い、傍らに浮かぶ仲間に焼死体じみた顔を向けた。
    「グロキシニア ちょうどよかったわ 私の傷を治してもらえない?」
  • 「……いいっスけど」どこか歯切れ悪く返すと「これで しばらく“生命いのちの雫”は打ち止めっスよ」と釘を刺し、彼は神器の先に白花を咲かせた。
    霊槍バスキアス 第七形態「月の華ムーンローズ
    生命いのちの雫”

    ◆地味に気になってるんですが、第172話に続き、今回も「第7」と漢数字でなくアラビア数字表記になってます。(ここの感想文では漢数字に直してますが。)
    二回続くってことは意図的? 初披露時は漢数字でしたから、アラビア数字であることに意味があるのではなさそう。単に誤植を防ぐためでしょうか。

    さておき。「生命いのちの雫」って使用回数に限度があるんですね。「しばらく」と言ってるので、時間が経てば また使えるようになると。ごく僅かずつ滲む神樹由来の蜜を、根気よく溜めておいて使ってるのかな。(溜めておけるのは6~10滴くらい?)
    それを、永い時間かけてカップ一杯ぶん溜めたのが「生命いのちの泉」なのでしょうか。
  • 奇跡の雫を受けたメラスキュラは、湧き上がる感覚をこらえるように己の胸を抱いて丸まる。
    「はっ」「あぁあっ…」「ああぁあ~~~~~」
    恍惚の叫びをあげるや、両腕を広げて元の白い姿に回復した。
    「はあん♡」
    全裸である。
  • 外野に構わず、エスタロッサによる冷ややかな暴行は続いていた。断続的に あがり続けるメリオダスの苦鳴。
    その時だ。見ていたデリエリが ピク と反応し、周囲に鋭い視線を巡らせると、暴行に耽る男に呼びかけた。
    「おい エスタロッサ ケツから言って」「いいのか?」
  • 男は目を向けもしない。感情の薄い、しかしどこか愉しそうな顔で、メリオダスの胸を ちびちびと踏み砕き続けている。殺すことではなく、苦しめることが目的であるというように。
  • 反応を返さないエスタロッサの代わりに、傍らのモンスピートが、いつものように『デリエリ語の翻訳』を行った。
    「どうも さっきから妙な視線を感じる おそらくはメリオダスの一派の可能性が高いが このままほうっといていいのか? ―――ということだな?」
    「ん」彼女は短く肯定を返す。

  • リオネス王城では。
    「ババ… バレてる!!?」
    両耳の間に水晶玉を掲げたホークが、プゴッと鼻息を吹いて冷や汗を流した。周囲の面々も戦慄を禁じ得ない。
  • 水晶玉に映るグレイロードが無機質な声音で情報を並べている。
    『<七つの大罪>…』『メリオダスの新しい…仲間』
    言い当てられてゾッとした様子のバン、エスカノール、キング。(己が<大罪>の一人だとの自覚はないだろうが)ディアンヌは半泣きになっている。ゴウセルは人形の美貌のままだ。

  • 「新しい仲間――ねぇ」
    呟いて、エスタロッサはぐっと身を屈めた。横たわるメリオダスの首を左手でガシッと鷲掴み、苦痛に歪む顔を覗き込む。嘲りの表情で。
    「今度は いつ裏切るんだ?」「<十戒>の統率者だったお前が 俺らを見捨てた時みてぇに…」

  • それを聞いて。
    キング、ディアンヌ、エスカノールは ぎょっと瞠目した。ゴウセルは相変わらずだが。
    メリオダスが魔神族の裏切り者とは、先程バンに聞いていた。だが<十戒>の統率者……そこまで彼らに近しい存在だったとは。そこまで近しかった彼らと、たもとを別っていたのだとは。
    バンはと言えば、逆に先程までの動揺を消している。何かを決意したように。

  • エスタロッサの昔語りは続いた。
    「あの頃のお前の強さ… 非情さは凄まじかったなぁ」「<十戒俺たち>ですら 手をこまねいていた女神族も お前を畏れ 決して近づこうとしなかった」「誰もが お前こそ 次代の魔神王にふさわしいと認めていたよ」
  • 3000年前の聖戦より、更に昔。
    まだエスタロッサが、今のメリオダスと同じような姿の少年だった頃。
    鎌を振るう巨大な女神族に苦戦していると、横から現れたメリオダスが大剣一閃、鮮やかに両断してのけた。
    エスタロッサに チラリとよこした視線は冷たく傲慢なものだ。だが、それを含めて。
    「俺の憧れでもあった」
    ◆鎌を振るう女神族、巨人サイズですね。でかっ。顔が鉄仮面風で怖っ。(ちなみに、人間と同じような姿の美人な女神族も、他の場面で描かれています。)
    巨体は巨人族だけのものじゃなくて、女神族や魔神族にも普通にいるものだったんだなあ。

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    そして、大昔のメリオダスの視線の冷たいこと。

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    「エリザベス」に出逢うまでは、愛や優しさを知らなかったということなんでしょうか。(愛に溺れて、結果的に、それまでの仲間や弟たちを見棄てた?)
    今の(3000年前、ドロールやグロキシニアと組んで以降の)メリオダスは「甘い、非情になりきれない」と言われていますが、元々は「非情」だったんですね。

    聖戦前のメリオダス、魔神の紋様の位置と形が今とは違います。(今は右額にエスタロッサやゼルドリスと同じ紋様がありますが、過去は、額の真ん中に大きな紋様があった。)何か意味があるのかな?
  • 今や青年のエスタロッサに対し、メリオダスの年恰好は あの頃と変わらない。しかし、立場は なんと変わったことだろう。
    無抵抗に首を鷲掴まれ吊り下げられた惨めなメリオダスを、エスタロッサは空虚な目で見つめている。
    「…だが お前は突如 俺たちを裏切ると 魔界を滅茶苦茶に破壊し 姿を消した」「居合わせた<十戒>二人を惨殺してな」
    「ドロールとグロキシニア」「あいつらが後に入るまで<十戒>には二つの空席があった」
    「…それまで保たれていた魔神族と女神族の均衡は見事に崩れ――――」「好機チャンスと見るや 女神族は魔神族を一気に潰さんと他種族をけしかけた…」
    「…三千年前の戦争は お前が始めたんだよ」
    エスタロッサはメリオダスの首を掴む手を引き寄せ、嗤って顔を覗き込む。
    「教えてくれ…」「どうやったら そんな楽しいこと思いつくんだ?」
    ◆エスタロッサのこの言い方。
    魔神族は女神族とは恒常的に争っていたけれど、全面戦争は望んでいなかった、他種族とは、元は特に敵対していなかったってこと?

    ならば、女神族はどうやって他種族を戦争に「導いた」んでしょう。欲深い人間族や好戦的な巨人族はともかく、基本・外界に無関心な妖精族を焚き付けるなら、それなりの説得材料がなければ。

    まあ、これはあくまで魔神族側の視点・真実ですから、女神族側の言い分・真実もあるはずです。
    なにしろ、女神族は女神族で、未だにメリオダスを敵視している。かつては「畏れて近寄らなかった」彼を積極的に殺そうとするくらいですから、余程の理由があるんですよね? 四種族の平和のためだとまで言ってました。何があったんでしょーか。(こんだけ引っ張っといて、女神族に後ろ暗いことがあって口封じのため、みたいなチャチい理由じゃありませんよーに ^^;)

  • リオネス王城で水晶玉を囲む面々の間には、どよめきが沸き起こっていた。
    「…三千年前 五種族を巻き込み ブリタニアで血みどろの戦いを起こした張本人が…」呆然と呟くハウザー。
    「団長…?」エスカノールは戸惑いを隠せぬ様子である。その背後でキングも動揺している。

  • 「今度は<十戒>に代わって<七つの大罪>か」「腹の中じゃ 次はいつ裏切ってやろうか ワクワク胸を躍らせているんだろ?」「悪い奴だよなァ」
    エスタロッサはゴミのようにメリオダスを投げ捨てた。
  • 自由になったにもかかわらず、彼は仰向けに転がったままだ。本当に動けないらしい。ごほっと咳き込んだ口から、微かな声が漏れ落ちた。
    「…ザ…」「…ス」
    ◆メリオダスは何と言いたかったのでしょうか。
    A.エリザベス
    B.ザラトラス
    C.カザフスタン
    D.やれやれザマス
  • 「ん~~~~?」「なんか言ったか?」
    エスタロッサが聞き返したとき。
  • 「メリオダスのとどめは 私に刺させて頂戴」
    全裸に闇のとぐろを取り巻かせたメラスキュラが、無遠慮に声をかけた。
  • 「…………」「お前に? なんで?」
    エスタロッサの背に滲む あからさまに不穏な空気を、女魔神は頓着しない。
    「<七つの大罪こいつのなかま>には散々な目に遭わされたの……」「…おいたの責任が仲間のメリオダスにあるのは当然でしょ?」

  • 「やべ……」「あいつ まさか魂を――…」
    水晶玉を見るジェリコは、焦って傍らに呼びかけた。この危機感を共有できるはずの相手を振り仰いで。
    「バン!!」
  • ほぼ同時に、同じ名をキングも呼んでいた。こちらは、場にそぐわぬ感情で。
    「バ… バン!?」
    怒りとも羞恥ともつかぬ複雑な表情を浮かべた顔は真っ赤になっている。
    「わ~~~」
    後ろではディアンヌも赤面し、両手で目を覆いながらも、指の間から好奇心に輝く瞳を覗かせていた。
  • その男、バンは、恋人の小さな体を深く、優しく抱きしめていたのである。
    その顔に浮かぶのは、愛しさと痛みが入り混じったような色。腕の中のエレインは幸せそうに微笑んでいる。
    「…あなたが私に許しを求める必要なんてない」
    透き通った微笑みで そう言う恋人に、小さく「……サンキュ」と返すと、キッと視線を鋭くする。そして、声を張り上げた。
    「おい そこの魔術師♪」
    「…?」
    ギルフロストは戸惑う。
    ◆キングとディアンヌ、赤面し過ぎじゃないですか?

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    だってバンとエレインは、これまでの(幽閉・避難後の)場面でも散々くっついてました。抱擁くらい、今更ですよね?

    兄として複雑な感情があるだろうキングは別の意味で赤面するかもですが、ディアンヌは、抱擁だけであそこまで真っ赤になって目まで覆うって、流石に純情すぎません? メリオダスとエリザベスの熱い抱擁は見たことあるし、自分はメリオダスにパンツ見せても平気だったのに。
    …なので、描かれてないだけで、抱擁の前に熱~いキスでも交わしてたのかなと想像しました。

    もしも、ディアンヌが恋人たちの濃厚なキスを見るのが初めてで、あれほど興味津々に赤面・覗き見してたのなら、恋人関係が成立した後、ハーレクインさんは そんな お年頃のカノジョに かなりグイグイ迫られることになるかもですね(笑)。

  • 浮かぶメラスキュラは手をかざし、おどろおどろしく呪言を唱えている。
    地に横たわったメリオダスが苦し気に歯を食いしばった。
    「う…」「ぐっ…」
    「あら… 抵抗するわね」「けど 私も死者を――魂を操る専門家なの」「動けぬ あなたの魂を取り出すことくらい造作ないわ」
  • 佇むエスタロッサは、胡乱げな目で肩越しにメラスキュラを見上げている。が、口を挟みはしない。
  • 呪言を唱え続けるメラスキュラは、かざしているのとは別の手を、招くようにヒラッと振り、ひときわ強く呼び声をあげた。
    招来魂しょうらいこん
  • ドクッと震えるメリオダスの体。ついに、その口からズルッと魂が引き出される。エスカノールのモノと同じくらい大きなそれは、普遍的な魂とは異なり、輪郭を複雑に揺らめかせていた。
  • [この瞬間][<十戒>は侵入者に全く気がつかなかった]
    魂を招くメラスキュラも、空虚な目のエスタロッサも。かつての統率者の最期を見届けるフラウドリン、グレイロード、ゼルドリス、デリエリとモンスピート。そしてドロールと、哀しげに俯くグロキシニア。
    その、誰一人として。

    『…お前を また失っちまうことに なるかもしれねぇ』『でも 俺は いつか必ず お前を生き返らせる だから――…』
    『いいのよ バン 彼を助けてあげて……』『…あなたが私に許しを求める必要なんてない』

    それら<十戒>たちの間を、気配を殺して忍び歩いていく盗賊の存在を。誰一人として認知できなかったのだ。
    絶気配ゼロサイン
    ◆バンさん、リオネス王城にいた時は服を着てたのに、上半身裸になっています。わざわざ脱いでから来たの? 何かで破れたの? セクシーですが何故(^^;)。
    少しでも衣擦れの音を消して最大限・気配を消したかったのかなあ。

    ちなみにエスタロッサも、登場時点ではインナーに白シャツを着てて、上着の前も首元まで閉じていたのが、今回の<十戒>大集合からは、インナー無しで上着を胸の下まで がばっと広げてあって、裸の胸板が超大胆にむき出しになってるんですよね。シャツに醤油のシミでもついちゃったの? 暑かったの? セクシーですが何故(苦笑)。
  • 「メリオダス あなたの魂はどんな味がす」嗤って言いかけたメラスキュラの両頬に、背後から男の両手が添えられた。「るべ?」滑らせるように両手が捻られ、彼女の首が音をたてて折れる。
  • 「おま…べば?」そこに至って初めて、メラスキュラは その男…バンの存在に気付いた。
    「がばぼ…ごぼば!!?」
    が、口から滝のように溢れだした血で、それ以上言葉にならない。
  • 「何言ってっか わかんねーし♬」
    すげなく言うと、バンは軽く掲げた右手をゴキッと鳴らして力を込めた。
  • ようやく、他の<十戒>らも彼を認知して目を丸くする。
    「!!!?」
  • だが、その時にはもう、バンは次の攻撃を放っていたのである。
    獲物狩りフォックス ハント
  • 首を折られて顔が上下逆さまになったメラスキュラの中から、五つの肉塊が飛び出した。心臓である。間髪入れず、バンはそれを残らず踏み潰す。
  • 「バカ…野郎 なんで…来たん…だ」
    横たわったまま、メリオダスが掠れた声で非難した。
    「バカはどっちだ いいカッコすんなよな♬」
    意に介さず、バンは心臓をグリグリ踏みにじっている。
  • ぐったりしたメリオダスの顔に浮かぶ笑み。
    「お前は……大バカ野郎だぜ……!!」
  • 「ま♬」「バカダチ同士 気が合うってやつだな~~♬」
    返すバンも、ベロリと舌を出して笑ってみせた。
  • 次回「僕が君にしてあげられること」

バンが超カッコいい回でした。面白かったです。

 

 

王都決戦時には、エレインを生き返らせるためメリオダスを殺そうとしたバンが、今回は、メリオダスを救うためエレインを犠牲(?)にする道を選んだ。

そして、かつてバンに殺されかけたメリオダスが「何があろうと バンは オレのダチだ その お前がやることを否定する気はねえ」と肯定したように、エレインも、バンがこの道を選ぶことを受容したのでした。

 

エレイン自身が死ぬかもしれないだけではない。いくらバンが不死身とは言え、<十戒>に立ち向かって生き残れる保証はありません。肉体は不死身でも魂は違うと、前回の戦いで証明されました。メラスキュラ以外の<十戒>も、魂を抜いて食らう力を持っています。

エレインは、その可能性も考えたうえで、微笑んでバンを送り出したのでしょう。

 

いやあ、こんな親友と恋人、得難いですよ。バンは幸せ者ですね。

 

 

 

 

少し前まで、バンとエレインは良くも悪くも「二人だけの世界」にいたように思います。

ガラン&メラスキュラに追われた際は、互いに「エレインを連れて逃げろ」「バンを連れて逃げて」とジェリコに頼んでいました。

どうしたって恋人を死なせたくなかった。それが至上で、そのためなら自分自身や別の何かを犠牲にしても構わない、と思っていた……ように見えました。

だって、お互い以上に大切なものなんて、なかったから。

 

でも今、二人以外の存在……友・メリオダスを救うために、バンはエレインを失うことを、エレインはバンを失うことを許容しました。

二人だけだった世界に他者が入って広がった。…広げることを受容できるようになったのでしょう。 

 

そして、ただ自己犠牲(自分が死ぬ、自分の命より大切なものを失う)を選択したのではなく、この苦境の先で、二人とも生きるという夢を捨ててはいない。

ここが、一番変わったところかもしれません。

 

 

そう二人を変えた一因は、たぶん、ジェリコなのだと思います。

他者であった彼女が、あの極限下で、二人だけでは見いだせなかった「みんなで助かる」という、有り得なかった道を作り出してくれたから。 

だから今のバンは、メリオダスを選びつつもエレインをも諦めないと思えるようになったのかも。

エレインも また、「ダメ。バンだけでも逃げて生きて」とは言わない強さを持てるようになったのではないでしょうか。 

 

変わったな、大きくなったなと思いました、二人とも。 

 

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バンはカッコいいけど、設定的に釈然としなかったな、という話

 

今回バンは、初披露の“絶気配ゼロサイン”で<十戒>を出し抜き、簡単にメラスキュラを殺して(?)しまいました。

スゴい能力を発揮して、瞬速で親友を救った! 超カッコいいです。いいけど……。

釈然としな~~い!!

 

だってですね。

闘級3370~10300程度のメリオダスが、闘級26000のガランと戦ったとき。

どんなに殴ろうが蹴ろうが斬りつけようが、全く歯が立ちませんでした。小傷一つ付けられなかったです。

「闘級の差が桁違い」ってのは そういうコトだと、その時は語られてたんじゃないですか。 

 

ところがです。

今回、闘級3220のはずのバンが、最低でも闘級20000以上あるだろうメラスキュラの首を、容易く折ってしまいました。

 

いくら隙をついたからって、バンが首折りのエキスパートだったとしたって、おかしくないですか?

子供が素手で鉄骨を折ったくらい奇異に感じました。

 

しかも今回のバン、神器どころか普通の武器すら持ってません。素手です。

設定に従うなら、徒手空拳では闘級3220内の一部の力しか発揮できないはず。第一部でギーラやジェリコにボロ負けしていた頃と同じ状態のはずなんです。

 

それが、メラスキュラの首を簡単に折った?

どーなってんの?

メリオダスやエレインを想う故の奇跡にしたって、それだけで、ここまでのランク超えって無茶じゃね?

 

たとえるなら、漫画やドラマで

「中学生が、銃を持ったテロリストの隙をついて殴って倒した」

なら、スゴいな・頑張ったな・カッコいい、と思えますが、

「中学生が、都市を破壊するゴジラの隙をついて殴って倒した」

だと、はァ?(゚Д゚;) ってなりません?

 

漫画は嘘を読ませるもの。とは言え、極端過ぎてもノれなくなっちゃう。 

 

 

思えば。

ガラン&メラスキュラ戦で、特訓もしてなきゃ神器も持ってないバンが、初披露の“狩りの祭典ハンター フェス”で ポンと<十戒>と同等の強さ(推定闘級25000~30000前後)になっちゃったのにも、「はァ?(゚Д゚;)」と戸惑ったものでした。

なんじゃそりゃ。そんなコト元から制限なく出来たんなら、灰色ヘンドリクセン戦なんて楽勝だったはずじゃん! って。

 

第一部と乖離したかのような、第二部バンの理由なき強さは、ちょっとズルい感じがします。(^^;) 

まあ、盗賊キャラなんだから、他キャラとの差別化のためにも、これでいいのでしょうか。隠密・盗み・奇襲を駆使して戦い、正統的方法での強化はない、と。

 

 

もう一つ。

今回のバン、メラスキュラの首を折っただけでなく、心臓五つを取り出して踏み潰してもいます。素手で。闘級3220で。

 

なんで出来たんですか?

 

だって。灰色ヘンドリと戦った時、魔力で灰色ヘンドリの腕を奪って引き千切ろうとしたけど出来ず、脱臼しかさせられなかったです。(しかも、すぐ治された。)

灰色ヘンドリの闘級は5800程度。

そのくらいの闘級差でも出来なかったのに、それより桁違いに上の闘級の相手から、腕を千切るより難しいだろう心臓抜きを、簡単にやってのけちゃった。

 

なんで?

 

え? ガラン&メラスキュラと戦ったとき、彼らの心臓を抜いてたじゃないかって?

あの時は、バンの闘級が一時的に<十戒>と同等になってた(ガランとメラスキュラは力を奪われたぶん弱体化もしていた)から、出来て当然でした。

じゃあ、今回は?

 

 

うーむむむ…。

自分を納得させるために、幾つか理由を考えてみました。

 

説A

バンは自然に成長し、知らない間に闘級が<十戒>と同等になっていた

…幾らなんでもヒドい。 

 

説B

メラスキュラの防御力・魔力耐性は<十戒>としては極端に低く、灰色ヘンドリ以下である

…確かにガランよりは柔そうではあるけれど。うーん。エスカノールの炎に腹の中から焼かれても生きてたんだから、灰色ヘンドリ以下の防御とは思い難いかも。

 

説C

バンが、気配を殺して侵入すると同時に“狩りの祭典ハンター フェス”で<十戒>から力を奪い、彼らと同等の闘級になっていた

…幾らなんでも、力を奪われて全く気付かないなんて無理がある? それに、力を奪ってガランと戦った時は、バンの全身からオーラが立ち昇っていたけれど、今回はそれがありません。

 

説D

バンが、こちらへ転送されてくる前に、リオネス王城に居残った仲間たちから“狩りの祭典ハンター フェス”で力を分けてもらっていた。
<十戒>には及ばないが闘級15000~20000弱くらいまではアップできたので、メラスキュラの首を折ったり心臓を抜いて踏み潰したりはできた。
上半身裸なのは闘級アップした際に筋肉が膨張してシャツが破れたため。
以前ガランと戦った時は、闘級がバン自身の限界の30000前後まで上がったので、吸収しきれなかった力が溢れて全身からオーラのように立ち昇っていたが、今回はそこまで上がっていないので、オーラは出ていない。

…これなら、まあ、色んな辻褄が合う、かなあ? どうでしょうか。

 

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グロキシニアとドロールのこと。

 

今回、痛めつけられるメリオダスからドロールが顔を背けていたり、グロキシニアが哀しそうに俯いていたりと、メリオダスへの友情は まだ彼らの中に残っているんだなとハッキリ解る描写があって、嬉しかったです。なんか安心しました。

 

彼らがどんな結末を迎えるかは判りませんが、堕ちた闇の どん底から救われるといいですね。

 

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ぐだってる感想。

 

チート主人公がスタンドプレイで独走・大活躍ってのは、孤高ヒーローものならアリでしょう。

けど「七つの」大罪ですから、仲間キャラが置いてけぼりなのは悲しかった。

主人公が仲間に頼らず独断専行して危機に陥ったら、仲間に「もっと頼れよ」と叱りつつ助けに来てほしかった。

そんな王道が大好きです。

だから今回の展開は嬉しかったです。

 

 

 

ドルイドの聖地以降、メリオダスが強力になり過ぎて、彼に心酔し従うのが至上の価値観みたいになってて。 

個人的には、ちょっと気持ち悪かった。

 

雑多な価値観の、癖のある連中が、異なる立場・目的を持ちつつもメリオダス中心に寄り集まって、時に一つの目的のため団結する。

そういう感じが第一部の頃はあって、気に入ってたのに、どうもメリオダスが「絶対的英雄」になり過ぎちゃったとゆーか。

 

周囲が彼に頼り過ぎ。

そして、彼も周囲を頼らな過ぎ。

 

第一部の頃は、エリザベスが皆を解り易く導いてくれていたから問題なかった。

でも第二部では、メリオダスの運転する目的地も判らない車に、行く先も問わず・目隠ししたまま、仲間たちが嬉々として乗ってたみたいな。

 

「信頼」。それは美しい感情ですが、過度になれば「妄信」「思考停止」「責任放棄」です。

結果、人数ばかり やたらと増えた仲間キャラが、自分では物を見ず・考えず、メリオダスに優しく許しをもらっては安堵し、甘やかされ、彼におんぶに抱っこの、付いて回るばかりの金魚の糞化していて、イラつく状態でした。

 

メリオダスがグロキシニアとドロールに攻撃開始して、仲間にも何も言ってねぇ、この機会を待っていたと言い放った場面。ポカンとした仲間たちの姿は滑稽でしたよ。

 

 

全部一人で抱えて一人で処理しようとしたメリオダスの独行ワンマンショーは、失敗に終わりました。

今後どう転んでいくかは判りませんが、こんだけ痛い目に遭ったんです。これを一つの「禊ぎ」として、各キャラクターたちの立場や行動も仕切り直されていくことを期待したいです。

 

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メリオダスの過去と、女神族のこと

 

さて。

今回は本筋の謎に関わる情報が色々と公開されました。わーい。(^▽^)/♪

 

まずは、聖戦以前の、大昔の<十戒>の描写から。

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これがどのくらい昔のことかは判りませんが、今は大人のメラスキュラ、デリエリ、エスタロッサが子供の姿なので、最低でも聖戦の10年前。場合によっては数十~数百年前なんだろうなと思います。

(魔神族はどのくらいで大人に成長するんでしょうね。巨人族のディアンヌは50~500歳でも子供でしたが。)

 

そして、メリオダスとエスタロッサは双子の兄弟っぽい。恐らくメリオダスが兄。

特装版コミックス付属のカレンダーにゼルドリスの誕生日は書いてあったのに、エスタロッサのはありませんでした。

ここから、エスタロッサとメリオダスの誕生日が同じなんだろうと推測はしてましたが、双子なのか分身なのかは判断つかなかった。

どうやら双子の兄弟だった感じです。

 

そして、ゼルドリスはかなり年の離れた末弟だったらしい。 

 

 

 

聖戦前の<十戒>メンバーを見るに、今と同じなのは

ガラン、モンスピート、メラスキュラ(子供)、デリエリ(子供)、エスタロッサ(子供)の五人。

それから、後に離脱したゴウセルとメリオダス。

その他に、今は存在しないメンバーが三人いますね。

 

この、今はいないメンバー。

右端の角付き仮面をつけた巨人、なんか見覚えあるなあ……と思ったんですが、アニメ第一期のアバンタイトル用イラストで魔神族陣営に描かれてた巨魔神に似てたんでした。

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同じ人かな? だとしたら、この巨魔神さんには腕が三対あるんですね。ドロールより多い!

 

次、画面中央に浮かんでる、小さいゴーレムみたいな魔神。

これ、作者の過去作『僕と君の間に』に登場する、ヒロインの爺や的ロボット「シルヴァン」そのままですね。

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作者さんのお遊びなんでしょうか? …世界が繋がってるとかは嫌なんで、そういうのじゃなければいいなあ。

 

ロボット→人形→ゴウセルと関係ある?

とか

主人公をサポートする・マスコット的存在→ホークと関係ある?

と、考えないでもなかったですが、過去作キャラと同デザイン過ぎるので、関係ないかも。

 

最後に、真ん中にいる、いかにも格闘得意そうなヒゲマッチョおっさん。耳尖ってますね。

特に見覚えない。

でも、ヒゲが繋がって輪っかになってるのは凄いなあと思いました。(小並感)

 

 

エスタロッサ曰く、かつての<十戒>のうち二人をメリオダスが惨殺し、ドロールとグロキシニアが加わるまで二つの席が空いたままだったと。

 

あれ?

 

おかしいです。見覚えのない<十戒>は三人。なのに空席は二人分?

となると、ゴウセルが聖戦以前に離脱してフラウドリンと入れ替わっていたように、見覚えない三人のうち一人は、聖戦前(メリオダスの裏切り前、もしくは裏切りと同時)に離脱していたってことでしょうか。

 

となると、やっぱり、あの「シルヴァン」そっくりな奴が、ゴウセルかメリオダスのどちらかと一緒に離脱したのかなあ?

で、代わりにグレイロードが入った?

 

メリオダスの代わりに入ったのがゼルドリスだと思われます。(戒禁を受け継いでる?)

ただし、上のイラストの時代には、ゼルドリスは未だ産まれてなかったか赤ちゃんだったろうと思うので。

メリオダスが<十戒>を離脱した(聖戦が起きた)時代とは、上のイラストの時代からは、かなり年月が過ぎていたのでは。ゼルドリスが赤ちゃんから少年に成長するくらいは。

 

即ち、その時のメリオダスは、今のエスタロッサと同じ年恰好の(エリザベスが第113話の夢で見た)青年姿だったんじゃないかなと思いました。

その後、<十戒>離脱の際に、戒禁だか何かの呪いで少年姿になって、そのまま不老になったんでは。

 

メリオダスもゴウセルも3000年以上生きています。けれど、ガランの台詞からするに、魔神族の平均的寿命は1000年程度らしい。

二人が長生きなのは、妖精王が長生きなのと同じように特別な血筋だからなのかもしれませんが、人形化や子供化(不老の呪い?)も影響しているのかも。

 

 

 

3000年以上前(聖戦の数百~十年以上前)

  1. 魔神族と女神族は恒常的に争い、勢力は拮抗
  2. 非情な戦士メリオダス(少年)
  3. ゴウセル離脱

 

3000年前

  1. 魔神の軍勢(<十戒>?)を率いていたメリオダス(青年)、「エリザベス」と出逢って改心する
  2. メリオダス(青年)が<十戒>二人を惨殺し、魔界を破壊して出奔?
  3. 魔神族の弱体化を好機と見た女神族が聖戦を仕掛ける
  4. メリオダス(少年)は、ドロールとグロキシニアと共に魔神王を討とうとする。
    甘く・非情になりきれない戦士メリオダス
  5. ドロールとグロキシニアは人間に裏切られ、(魔神王に討たれて?)、魔神化し<十戒>に加わる
  6. 女神族が三種族と共に<十戒>を封印。フラウドリンだけは逃れる
  7. 「エリザベス」は生まれ変わり続ける存在になり、故郷も仲間も失ったメリオダス(少年)は人間に混じって暮らすようになった

 

こんな感じ?

魔界出奔後のメリオダスが、女神族と共闘していたとは語られていないこと。一方で、聖戦当時の彼の目的が、紛れもなく「魔神王を討つこと」だったということが、ポイントなのでしょうか。

 

女神族の導きで、人間族、妖精族、巨人族が魔神族を討伐したと伝説は語りますが、勢力や思惑は錯綜してたっぽい。

「エリザベス」の導きで、グロキシニア率いる妖精族、ドロール率いる巨人族、人間族、そしてメリオダスが戦っていたけれど、人間族の裏切りで何かが狂って、魔神族の封印という結末になった、のかなあ。

 

メリオダスはどうして魔神王を討たねばならなかったのか。そして魔神王は、今はどうなっているんでしょうね。

 

 

その他のこと。

聖戦前のモンスピートは今と姿が変わりませんが、デリエリは幼い子供です。

やっぱり、この二人は恋人関係ではなくて、父娘か兄妹なのかな? 血が繋がっていないとしても、関係的にはその要素が強そう。

 

にしても。

メリオダス、エスタロッサ、デリエリ、メラスキュラが、子供の頃から<十戒>メンバーだったとは。つまり、この四人は幼馴染なのですか。

 

 

 

女神族のこと。

魔神族に様々な姿のものがいるように、女神族も、鉄仮面の女巨人みたいなのから、ワルキューレ北欧神話の天女、死女神。戦場に現れる)風の美女など、色々いたんですね。なんと、「黒い」翼の女神族もいるんだなあ。注目ポイントかもしれません。

それと、ちゃんと男性もいました。(下の画像、右上)

 

さて。

今回描かれた女神族。その持つ武器に、バッチリ刻まれておりました。例の、エリザベスの右目やメリオダスの鎧、ゼルドリスの剣に刻まれていた「三脚巴紋トリスケル」が!

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これはどういうことなのでしょうか?

やはり「女神族の紋章」なのでしょうか。

それとも、種族関係なく身に着ける、主義主張的なマークなのかなあ。

 

しかし女神族、見た目がワルキューレっぽいひとがいるので、こちらも魔神族みたいに人間の魂を抜いちゃうような気もしますね。

ワルキューレは、人間の英雄の魂を、英雄専用の冥界に導き連れ去る。)

 

 

 

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