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『七つの大罪』ぼちぼち感想

漫画『七つの大罪』(著:鈴木央)の感想と考察。だいたい的外れ。ネタバレ基本。

【感想】『七つの大罪』第175話 愛するメリオダスへ

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週刊少年マガジン 2016年26号[2016年5月25日発売] [雑誌]

第175話 愛するメリオダスへ

  • 半ば我を失ってギルサンダーはギルフロストに掴みかかった。
    「今すぐ 俺を メリオダスのところへ転送してくれ!!」
    胸ぐらを掴まれたギルフロストは苦しげに反論する。
    「行っても無駄死にするだけだ…!!」
    「それでもいい!!」
    ギルサンダーは手を緩めない。魔術師の襟首は締めあげられていく。
  • たまらず、ギルフロストの掌から水晶玉が転げ落ちた。慌てて駆け寄り、耳を手のように使って受け止めるホーク。
    ◆ホークちゃん器用過ぎでしょ…。
  • 「ダメ… …だ!」「君に死なれては困る!!」
    それでも彼は承知しないのだ。息を詰まらせながらもギルサンダーを睨み返し、締め上げる彼の手を掴んで引き剥がそうとした。
    ◆左手で水晶玉を持ち、左手でギルサンダーの手を引き剥がそうとする。ギルフロストの利き手は左なのかな? それとも、右手で杖を持ってたから、たまたま?
  • その時だ。ギルサンダーの顔色が変わったのは。
    「その指輪…………」
    彼の手を掴むギルフロストの左手、その薬指に、特徴的な意匠の大ぶりの指輪がはめられている。
    「お前……」
    何故か呆然と魔術師を見つめたギルサンダーは、八つ当たりも忘れてしまったらしい。解放されたギルフロストは、素早く指輪を隠すと気まずげに身を背けた。
    ◆左手薬指に指輪。結婚(婚約)指輪みたいですね(笑)。

    ギルフロストの指輪、デザイン的には「魂」っぽい?

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    では、魂の輪廻を教義とする(?)ドルイド族出身であることを示す指輪なのでしょうか?
    でも、それだけだとギルサンダーがこんなにビックリする理由になりません。

    では、ギルフロストは未来から来たギルサンダーの息子で、指輪はそれを証明するものだったりするでしょうか? だから「君に死なれては困る」と言ったと。
    でも、彼の息子だったらマーガレット姫の息子でしょうし、そうなら、指輪はリオネス王家の紋章をデザインしたものになりそうな。

    では、ギルフロストが「生き返ったザラトラス」で、指輪は元々ザラトラスのもの、なんてセンもあるでしょうか?
    …個人的には、ザラトラスが指輪を隠して顔を背けるような往生際の悪い態度を息子に見せる気がしませんし、剣士である彼が魔術師に転向するのも奇妙です。また、ギルフロストは左利きっぽいですが、ザラトラスは右利きでした。

    では、ギルフロストの正体は指輪で変身したビビアンでしょうか?
    …いくらなんでも、変身して大喧嘩祭りに参加する意味がありませんし、ストーカーの度が過ぎて気持ち悪いし(苦笑)、彼女の立場として、リオネス王城を避難先に選ぶとは思い難いです。また、彼女の利き手は右です。

    ……シンプルに考えるなら、あれはギルサンダーの父もしくは母の形見の指輪で(母の方かな?)、それを持つギルフロストは、物心つく前に生き別れた兄……とかでしょうか。
    バルトラ王の予言によって、赤ん坊の頃にドルイドの里に預けられたのかも。ギルフロストを預けに行って、代わりに12歳のヘンドリクセンを連れ帰ってドレファスに預けたとかのドラマもあったりしてね。
    生前、たまに会いに来ることのあった父に「兄弟を守れ」と言われていたので、「君に死なれては困る」と言った、とかね(笑)。
  • 一方では、涙を浮かべたディアンヌが、悲憤の感情のままマトローナに訴えている。
    「ねぇ マトローナ 本当に あの化け物たちが――どんなにすごい力を持っていたとして――」「ゾルとデラを救ってくれると思うの…!?」
  • 「……」
    言い返せず、哀れな母親は唇を噛んで俯いた。

  • 魔神の戦場。
    折れた両腕を垂らし、口に魔剣をくわえて立っているメリオダス。
    騎士の装いのフラウドリンが剣を片手に歩み寄った。
    「…思った以上にグロキシニアとドロールとの戦いで消耗していたらしい」「この日を どれほど待ち望んだことか…………………」「ダナフォールで敗れた屈辱は忘れもせん… しかし 完全に私の息の根を止めなかったのが貴様の運の尽きだ」「この男ドレファスもヘンドリクセンも人生をくるわされることはなかっただろうに…」「お前は実に罪深い男だよ」

  • リオネス王城では、豚の耳の間の水晶玉を見つめるエスタロが戸惑っている。
    「どういうことだ?」「あの男ドレファスは何を言っている?」

  • (……)
    魔剣を口にくわえたメリオダスは、じっと『魔神に憑かれた男』を見つめた。
    (ドレファス…!! お前は心の強い男だ!! そんなクソ野郎に負けるんじゃねえ!!)(目を醒ますんだ!!)(今すぐ そいつを中から追い出して ここから逃げろ!!)
  • 「いくら心に語りかけようと無駄な試みだ」
    口に出さない呼びかけに、フラウドリンは当たり前に反応を返す。
    「ドレファスに届きは――…」
    言葉が不意に途切れ、緩慢になった。
    「し… な…」
  • 小さな異変に目を丸くするデリエリとモンスピート。水晶玉を見つめるヘンドリクセンは表情を動かす。
  • ついに言葉は止まり、ス…と、フラウドリンの顔の魔神の紋様が消えうせた。
    同時に、ツーー…と頬を伝い落ちる涙。
    「メリオダス殿……!?」
    漆黒ではない、彼本来の瞳で『ドレファス』が呼びかけた。それにメリオダスが目を奪われた、次の瞬間。
  • 天漢てんかん 破獄刃はごくじん”!!!
    一筋の涙を流したまま、『フラウドリン』が嗤ってメリオダスを攻撃した。
  • 突き出された剣から奔出した魔力が、まともにメリオダスを呑み込む。
    ゼルドンの研究棟を一撃で粉砕した力だ。周辺の大地は穿ち抉られていたが、その中心にあってメリオダスは倒れずにいた。しかし、無数の小傷から噴き出た血で全身が濡れている。

  • 「いや…」涙ながらに呟くエリザベス。
  • 「メリオダスーーーー!!!」「くそぉーーーーーっ!!!」
    今にも誰かに殴りかかりそうな勢いで、涙を流して憤るギルサンダーを、ハウザーが羽交い絞めして必死に押しとどめている。
  • ヘンドリクセンは、滝のように涙を流しながら、水晶玉に映る親友ともに呼びかけていた。
    「やめろ… やめてくれ」「ドレファス!!」
    しかし、水晶玉の中の男は、ボロボロのメリオダスを前に「はっはっはっ」と愉快そうに笑うのだ。
    それを見つめた時、ヘンドリクセンにしがみつくばかりだった子供が、きっぱりした口調で言った。
    「…あれは お父さんじゃない……!!」
    泣き虫が、泣きもせずに。
    「…グリアモール…」
    ヘンドリクセンは、涙に濡れた顔を子供に向けた。

  • 魔神の戦場で、次に動いたのはいにしえの妖精王だった。
    「キミが悪いんスよ… 人間なんかの味方をするから……!!」
    右手で宙に円を描き、巨大な霊槍を喚び出す。
    水晶玉の向こうで「グロキシニア様……」「…やめてください」と呻いた現妖精王の声など、勿論 届くはずもなく。
  • 霊槍バスキアス
    第一形態「霊槍パスキアス

    高空から…とは言え、ほんの100m程だろう至近距離から、無慈悲に巨大槍が撃ち落とされた。
    じっと見つめるメリオダスは…動かない。まるで「それ」を待ち受けでもしているかのように。
    ◆他の<十戒>たちが飛んできた辺りまでは破れて萎れていたグロキシニアの羽、もう完全に元に戻っています。「生命いのちの雫」を使わずとも、回復力が高いんですね。
  • 周囲十数kmに届くほどの閃光が爆発した。舞い上がる土煙、吹き抜ける爆風と無数の瓦礫。
    片手を差し伸ばしたまま、それを確かめるかのごとく、グロキシニアは冷徹な表情で爆心地を見つめ続けている。
  • 表情を動かさず身を庇おうともしないデリエリを、いつものごとく、モンスピートがマントで瓦礫から守っていた。
    そして、やはり身を庇わないゼルドリス。爆発の中心にいるメリオダスだけを睨んでいる。一瞬たりとも目を離すまいとでもいうように。

  • 「メリオダス!!」
    見えはしないが状況は感じるのだろう。両耳で頭上に水晶玉を掲げたホークが、ワナワナと震えた。
  • 土煙が晴れ、彼の姿が露わになってくる。
    倒れてはいない。立っていた。
    だが、今度は右腕が二の腕から消失し、魔剣は口から落ちて地に突き立っている。大きくのけぞったまま微動だにしない様は、まさか、立ったまま命尽きているのでは、との恐れすら抱かせた。
  • 「あ…」「あ…」涙に濡れたエリザベスは両手で口元を押さえ、言葉もない。
    「うそ…」「だよね?」ディアンヌも涙を浮かべて硬直していた。
    流石のバンも血の気が引いている。「団…ちょ」
    これは、もう。
    おしまいなのか。

  • 「我が兄メリオダス」腕組みをしてゼルドリスが言った。立ったまま動かないメリオダスへ向かって。
    「お前の死をもって ようやく一つの復讐が果たされた」「お前さえいなければ我らが屈辱を味わうことはなかったものを」「お前一人の裏切りが 我ら魔神族をいくさの敗者に仕立てたんだ」
    ◆『エジンバラの吸血鬼』で、「彼(ゼルドリス)は誇り高い魔神族」だとゲルダ(ゼルドリスの恋人)が言ってましたけど、その通りですね。「敗けた=屈辱」で、怒りポイントの最大点はソコな模様。
  • その時だった。
    のけぞって動かずにいたメリオダスの口元が、ニヤッと歪んだ。
  • ゼルドリスが戦慄した、その刹那。突き立っていた魔剣を左手で掴み、構えたメリオダスの周囲に莫甚の魔力が いて ゴオッ と渦巻いていた。
    まるで竜巻だ。その中に<十戒>達も囚われている。

  • 「団ちょ!!?」
    ぎょっとしたバンの後ろで、キングが叫ぶ。
    「ま… まさか こ… これって あの時の!?」
    『あの時』に居合わせなかったエスカノールはきょとんとするばかりだが、彼を背負うゴウセルは構わず解説を行った。
    「わざと一方的に押されたフリをしていたようだ」「この技をもってしか全員を倒すことは不可能と判断しての選択だろう」「魔力の蓄積量は王都決戦時の比ではない」「威力にして およそ30倍に及ぶ計算だ」

  • 魔力の渦の中で、<十戒>達は逃げ場を失っている。
    「こりゃあ マズいね」飄々と言いつつ、モンスピートは胸にデリエリを包み込んだ。
    「おのれ………」「またしても貴様に敗れるというのか……」フラウドリンは歯噛みしている。
  • 機を熟させ、メリオダスが構えを動かした。
    “リベンジ・カウンター”!!!
    あえて無防備に攻撃を受け続け、その魔力チカラの全てを蓄積チャージして、一撃必殺の反撃を行う。加減を間違えば自滅必至の、メリオダスの究極技アルティメット・ブロー
    デリエリ、モンスピート、フラウドリン、そしてグロキシニア。<十戒>四人分の莫大な魔力が練り合わされ、光の暴風となって、今、放たれ……。
  • メリオダスの目が見開かれた。
    剣を振り切ることができない。何かに阻まれている。
  • 魔剣の刃を、エスタロッサの左手が無造作に掴んでいた。一筋の傷も受けることなく。
    解き放たれるはずだった攻撃魔力が、反動の一つもなく消失バニッシュする。

  • 「片手で………」「受け止め……た?」
    ゴウセルの背で愕然とするエスカノール。

  • エスタロッサが手を放すと、精根尽きたようにメリオダスの全身が弛緩し、そのまま仰向けに倒れ込んだ。頑なに手放さずにいた魔剣すら、カラン、と投げ出して。
  • 「なぁ メリオダス」「本当は死ぬほど こんなことは したくねぇんだ」
    そう言ったエスタロッサの顔には薄笑いが浮かんでいた。
    「わかるよな?」
    仰向けで朦朧としているメリオダスの胸に、トン…と左足を載せる。笑みは消え、そのまま力を籠めた。ベキ ベキン と音を立てて胸が金属ブーツの踵に踏み砕かれていく。
    「俺は お前のこと愛してるからよ」
    「あ゛…がぁあ…あぁああ!!!」
    ペキ バキリッ と骨の砕ける音が続くなか、血を吐いてメリオダスは絶叫した。
  • 次回「闇は語る」

前回、予告されたサブタイトルは「大好きなメリオダスへ」でしたが、実際は「愛するメリオダスへ」でした。

このブログで感想を書き始めてから、予告と実際のサブタイトルが、漢字がカタカナに修正されたくらいのことはあっても、類語とは言え単語そのものが置き換えられたのは初めてです。

予告を出した後で、ちょっと展開を差し変えたのかな? …なんて勘ぐってみたりもしましたが、別にそんなことはなく、ただの語句修正か。

(エスタロッサのアレで「大好き」は、皮肉が効きすぎてますもんね。 苦笑)

 

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メリオダスが「心でドレファスに語りかけた」件。

 

え、メリオダスって念話テレパシーが使えるんですか!!?

すごくビックリしました。

なんでもアリだな~…。

そんなコトできるんなら、王都決戦時にゴウセルに頼らずとも作戦伝達できたかもですね。

 

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フラウドリンが「私の息の根を完全に止めなかったのが貴様の運の尽き」だと言い、そのためにドレファスらの運命も狂った、お前は罪深い男だと言った件。

 

その通りだと思うけど、気になるのは、メリオダスはどうしてフラウドリンの息の根を止めなかったのか、ということです。

リズを殺されて怒り心頭だったはず。なのに「甘い男だから、非情になれず容赦した」のか?

それとも「メリオダスの力でも<十戒>は殺せない」ということなのか?

 

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リベンジカウンターのこと。

 

今回シメのチャージ源となったグロキシニアの攻撃、実に上手い具合に外れていました。

あんな大槍を、あれほど至近距離から撃ったのに、何故か胴や頭ではなく腕に、しかも利き腕ではない右の方に当たっている。

大ダメージでありつつ致命傷にならず(上位魔神は、腕なんかすぐ再生できる)、メリオダスの次の攻撃の妨げにならない、最適の箇所です。

 

グロキシニアは余程のノーコンなのか?

それとも、メリオダスが直前に避けたのか?

 

ちょっと不自然な気がしたので、もしかしたら(メリオダスがリベンジカウンターを狙っていると勘付いて)ワザと外してチャージさせたのかな? と勘ぐってもみたのですが、別にそんなことはなく、普通にノーコンなだけだったのかもしれません。

 

 

前回ラストシーンでグロキシニアとドロールが汗をかいて焦っていたから、メリオダスへの情が残っているのかなと思っていたけれど、そんなコトでは なかったようで。少し残念でした。(^^;)

 

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ボロボロになって胸を踏み砕かれ絶叫するメリオダスには、とても痛々しくて可哀想で見てられない反面、嗜虐心サドごころ被虐心マゾごころ的なものを刺激されますね。(変質的発言スミマセン)

 

 

 

 

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