『七つの大罪』ぼちぼち感想

漫画『七つの大罪』(著:鈴木央)の感想と考察。だいたい的外れ。ネタバレ基本。

【感想】『七つの大罪』第162話 運命の共闘者は誰だ!?

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週刊少年マガジン 2016年12号[2016年2月17日発売] [雑誌]

第162話 運命の共闘者は誰だ!?

  • どうしても納得できない。そんな顔で詰問するキング。
    「グロキシニア様… あなたは三千年前 魔神の王の手によって討たれたと聞きました」「そのあなたが……妖精界と妖精族を守るべき立場のあなたが なぜ 魔神族の側に? なぜ<十戒>に!?」
  • 「フーン… キミも妖精族っスか」タコ足形態に戻っていく<死荊デスソーン>の上に浮かんで、グロキシニアが言った。「どう? 仲間たちは元気にしてるっスか?」
    悪びれた様子は微塵も窺えず、逆に問い返されてキングは声を荒げる。
    「オイラの質問に答えてください!!」
    「…なら この祭りに優勝すればいい 望めば なんでも教えてあげるっスよ~~~~?」
    一拍置かれた沈黙に、含まれたものはあったのだろうか。それはすぐ覆い隠され、グロキシニアはからかう口調で煙に巻く。浮かんだ薄い笑みから真意は窺い知れない。
  • 耐えきれず、悔しさや畏れを入り混じらせた顔を背けて、キングはバックステップのように飛んで大岩の下に戻った。
    ◆グロキシニアさん、キングが当代の妖精王だと気付いてません。それだけ、今のキングの魔力が(妖精王としては)小さいということなんでしょう。メリオダスも怪しんだ、妖精王ハーレクインさんの(妖精王にしては)極端な虚弱ぶり。何か理由があるのか?
  • 「初代妖精王!? なんでガランやメラスキュラの仲間なんだよ」愕然とするジェリコ
    「まさか生きていたなんて…!」傍らに浮かぶエレインは兄と似た表情だ。知らず、己のメイド服(エスカノールに借りた<麗しき暴食>亭の制服)のエプロンを固く握りしめている。
  • 子孫たちの心痛など どこ吹く風で、古の妖精王は挑戦者たちに語った。
    「さあっ それじゃ いよいよ大喧嘩祭りを始めるっス!!」「進行補佐のタイズーくん 出番っスよ~!!」
  • 「は… は~~い!」ドロールの足の後ろからヒョコッと顔を出したのは、かつてバイゼル喧嘩祭り優勝常連だった豪商・タイズーだ。
  • 「あいつ 何をやってるんだ?」
    思いがけない登場に目を丸くしたメリオダスの隣で、バンは「おもしれぇ♫ 俺も参加するかな~~~♫」と人の悪い顔で笑っている。
    ◆メリオダスも「引き返すなら今のうち」なんて言ってましたが、彼らはまだ事態の深刻さを認識してないようで。
    「俺も参加するかな」も何も、ゴールに到着した全員が、強制的に、大喧嘩祭りの参加者で魔神のエサ候補ですよ。
    魔神を倒さない限り、不参加や逃亡の選択肢なしです。戦う力の乏しい女の子や動物でさえ。
  • あの豪商が、まさか自ら魔神の下僕になり下がったわけはあるまいが。
    大岩の際に立って、彼は野太い声を張り上げる。
    「よく来た!! 戦いに飢えし猛者もさ共よ!! こちらの予定よりも だいぶ迷宮踏破者が多かった!! よって」「初戦は二人組ペアでのタッグマッチ方式で戦うこととするーー!! アーユー レディ!?」
  • 定番の呼びかけをしたが、岩の下からは一声も返らない。
    「ノ…ノリが悪ィな~~」
    タイズーの声が震えた。
    (俺だって好きで やってんじゃねぇ!!)
    元々ここはタイズー喧嘩コロシアムになる予定だったのだ。大金を投じた一大事業だった。それを化け物共に乗っ取られ、下僕になることで どうにか命ながらえている。
    ◆タイズーの服、喧嘩コロシアムの工事中に着てた私服の上着を脱いだだけなんですが、縦縞シャツなんでプロレスの審判員レフェリーの制服に見えます(笑)。
    つーかこの人、三日も魔神と一緒にいて殺されずに済んでたんですね。多分他の工事人たちは皆殺しされてるのに。
    名前も覚えてもらってるし、すらすら「タッグマッチ式にする」とアナウンスした点を見るに魔神と予め打ち合わせもしていようだし、すごいかも。

    ところで「初戦は二人組ペアでのタッグマッチ方式」ってことは、二戦目からは従来の一対一のシングルマッチになるんでしょうか?
  • 「ちょっと待った!!」その時、誰かが待ったをかけた。「参加者は まだ ここにいる!!」と叫ぶや、岩壁の中腹にある裂け目から、くるくる前屈回転しつつ飛び降りてくる。驚いて見上げるマラキア暗殺騎士団、そしてエスカノール。
    「ゴウセル」「ただいま 参上!!」
    芝居のヒーローじみた登場を果たした彼の足の下から、何かが潰れる音と「ぐえっ」という踏まれたカエルのような声が聞こえた。
  • 「ゴウセル殿 無事でよかった!!」笑って胸を撫でおろすアーサー。
    「え? …たしか迷宮内の生命は全部消えたとかなんとか… え?」ハウザーが拍子抜けしたように言い、ギルと顔を見合わせる。
    「…」その発言の主である幼顔の吟遊詩人は、声もなく目を丸くした。
    ◆豚でさえ「豚殿」と「殿」を付けて呼ぶのに、ゴウセルだけ「ゴウセルさん」と呼び続けていたアーサー(第129話、133話、153話)。
    それが今回、急に「ゴウセル殿」呼びになってます。え、何があったの?
  • 大岩の上で巨魔神が呟く。
    「ゴウセル………?」「どこかで聞いた名です…」
    ◆ゴウセルは3000年前の聖戦以前に<十戒>から姿を消していたという。ドロールたちはゴウセルと同じ時期に<十戒>に所属していたことがないみたいですね。つまり、聖戦開始後に<十戒>入りしたと。
  • それら反応にはどこ吹く風のゴウセルも、足の下から聞こえる声には流石に顔を向けた。
    「いたた…」「あ…あの~~~ 少し足をどけていただけます?」
    「ん?」
    地べたにうつ伏せに倒れた男の上に片足を乗せていたことに気付き、ヒョイと どく。
    「おっと すまない 着地点の計算を若干 誤ったらしい」
  • 「い… いえいえ」ウェイター服の背中にくっきり足型を付けた男は半身を起こし、倒れた時に打ったか、痛そうに後頭部をさすった。
    「よく影が薄いと言われますから… お気になさらず」
    気弱そうな顔から、パキンと音を立ててブリッジの折れた眼鏡が左右に落ちる。
  • 「その声音… 骨格… 口調 …お前は…」ゴウセルは僅かに小首をかしげて記憶を探った。合致するのは一人。「エスカノール 久しぶりだな」
  • 「わ~~~~~っ!!!!!」
    十年ぶりの再会だったが、エスカノールはそれどころではなかったらしい。真っ二つになった眼鏡を拾って悲鳴をあげている。
  • 「あれが… <傲慢の罪ライオン・シン>エスカノール様?」
    一連の様子を見ていたエリザベスが、不思議そうに確かめた。隣のメリオダスが応える。
    「言いたいことはわかる 今のあいつほど傲慢から かけ離れた奴はいないもんなぁ…」
  • 壊れた眼鏡を手に、エスカノールは悲鳴をあげ続けていた。
    「どっ… どどどどど どうしよ~~~!!」「マーリンさんからいただいた大事な眼鏡アイテムが完全に壊れてしまった~~~~!!!」「これがないと僕は… 僕は!!! あああ~~!!!」
    その顔からは血の気が引き、冷や汗と涙まで流している。尋常ではない。
    ◆第148話で、夜エスカがガランに背中からどつかれて気を失った時、わざわざ一コマ使って、かけていた眼鏡が壊れて床に落ちている描写がされていました。
    ここから「この眼鏡は昼エスカの暴走を抑えるためマーリンが作ったアイテムではないか」という考察が、当時、一部読者間で行われていたようです。
    今回のエスカノールのこの慌てっぷり、眼鏡を「アイテム」と呼んでる点から見て、どうやら、その考察は当たってたみたいですね。
    考えてみたら、10年ぶりに再会したバンは、エスカが髭を生やしたことには反応しても、眼鏡には無反応でした。つまり、10年前に離散した時点で、既に眼鏡をかけていた?
    12年前の『エジンバラの吸血鬼』ではかけていませんでしたが、それからの2年のどこかで、マーリンが暴走抑制眼鏡を開発・プレゼントしてたってことでしょうか。
    一日の半分は巨人化・高熱化・傲慢化するエスカノールが、どうやって酒場を経営できていたんだろう、夜しか行動できないのに酒や制服の仕入れまで、よく出来たものだなあと訝しんでいたのですが。なるほど、この眼鏡のお陰で、昼も普通に生活できていたんですかね、この10年間は。
  • 「うるさいっス」グロキシニアが興を削がれた風に言った。せっかくタイズーに進行を任せたのに、さっきからちっとも話が進んでいない。
    「祭りの進行の邪魔は やめてほしいっスね」
    すげない態度で右手を振ると、足元にわだかまっていたタコ足がシュルルッと解け、一本が大岩の上から素早く伸びる。
    一瞬で。一抱えほどもあるそれは、エスカノールの腹を貫いていた。
  • 「え…」何が起きたのか。それすら理解できない彼の腹には、背後の景色が見えるほどの大穴が空いている。
  • 眼前で起きた惨劇を、ただ見つめるゴウセル。
  • そして、メリオダス、エリザベス、バンは。
    「…っ」「エスカノーーール!!!!」
    血相を変えて、ドサッと倒れた彼に駆け寄って行った。
  • グロキシニアは うすら笑う。
    「せっかく あたしらが みんなの願いを叶えてあげたくて この祭りを開いたんスから~~~」「たとえば―――…」
    『霊槍バスキアス 第七形態「月の華ムーンローズ」』
    未だエスカノールの上に伸びたままだったタコ足状の触腕が形を変えた。周囲を白い花弁が何重にも包み、まるで巨大な花が咲いたようになる。突き出たままの触腕の先は、蘭花蕊柱コラムのように変わり、その柱頭に、ゆっくりと蜜のような液体が流れ集まっていく。
  • 巨大花の下に横たわるエスカノールは、時折ゴホッと血にむせながら、うわ言のように呟いていた。
    「僕は…ま…だ…伝え…て…ない」「マーリン…さんに… 僕は…死ねない… 死にたく……ない…」
    微かに痙攣する身体はもはや動かず、急速に光を失っていく目の端には涙が滲んでいる。
  • その口元に、ほんの一滴。蕊柱コラムから蜜が滴り落ちた。
    「こんな風にっス」と、グロキシニア。
    『”生命いのちしずく”』
  • その一瞬で。
    エスカノールの腹の大穴は跡形もなく塞がり、彼はパチッと目を開けていた。
  • 「!!!」愕然とするエレイン。
    「あ…」「あれは…」バンも顔色を変えている。
    エレインの後ろで、キングも表情を強張らせていた。
    そう、一滴とは言え、あれこそはまさに「生命いのちの泉」。妖精族の秘宝そのものではないか。
    ◆やっぱり、生命の泉とは「妖精王がいなければ作れない、妖精王が作った」ものだったんですね。
    バンが飲んだ泉は、グロキシニアが遺したものだったのでしょうか? 初代にできたなら、キングもできるか、いずれできるようになるんだろうけど。
  • 「あ… あれれ? 僕… 今たしかにお腹を刺されて…」
    破れた服だけが痕跡だ。半身を起こして無傷の身体を確かめているエスカノールを、ゴウセルが無言で観察している。その頭上で<月の華ムーンローズ>はタコ足に戻り、大岩の上に引き戻されていく。
  • 「素晴らしい…!!」感嘆の声を漏らしたマラキア暗殺団リーダー格の後ろで、マトローナも目の色を変えている。無関心を装っていたサムライも顔を向けていた。
  • 「みんなのやる気が出たところで 早速 組分けをするっスよ!!」「でわでわ ドロール君 よろしくっス」
    笑って、グロキシニアが巨魔神を見上げた。
  • 「二人一組ですね…」ドロールが二対の腕を構えて印を結び、一対の掌をバンッと打ち合わせる。
    『”占盤術せんばんじゅつ”』
    途端に、大岩の下にいた迷宮踏破者たちの足元が一斉にせり上がった。一人ずつ乗せたまま浮きあがり、バラバラに移動していく。
  • 「ひいっ」ホークは浮き岩を跳び渡ったが、その他の面々は移動できず翻弄された。
    「兄さん!!」側にいた妹の乗る岩が離れていき、キングは焦ったが、岩が乱れ飛んでいて追うこともできない。「エレイン!!」
  • 浮き岩はシャッフルするかのように動き、ぶつかり合って衝撃が走る。
    やがて静止した浮き岩で人心地ついた面々に、大岩の上からドロールが告げた。
    「今 同じ浮石うきいしに立つ者同士こそ 運命に選ばれし共闘者なり…」「さあ… 互いの生死と誇りを託し 存分に戦うがよい!!」
  • 「同士… つまりペアの相手か?」
    メリオダスは、同じ岩に感じる気配に顔を向けた。そこにいたのは…。
    「よお 団ちょ♫ いっちょ かましてやろ~~~~ぜ♫」
    最高の相棒パートナー。親友・バンだ。
    「おう!!」
    二人はパンッと手を打ち合わせる。
  • 一方。ヘンドリクセンは、変わらず ちびグリアモールと一緒だった。
    「ケガはないか?」しゃがんで顔を覗き込むと、子供はぐすっと鼻をすすりながら「う… うん ちょっと…怖かった」とけなげに涙を拭う。
    この子を守らなければ。庇うように抱きしめて、ヘンドリクセンは怒りに歯噛みした。まさか、こんな幼子まで喧嘩祭りに参加させられるとは。
    「く…!!」「子供まで巻き込むつもりか!!」
    ◆ヘンディさん、グリアモールの本当の年齢、頭から飛んでますよね(笑)。本当のお父さんみたい。
  • メリオダスらを見下ろす高さの浮き岩に、キングはいた。
    「妙な展開になってきたぞ」
    戸惑いながら見下ろしていたが、間近に気配を感じて振り返る。目と口が大きく開かれた。
    「ディアンヌ!!!」
    グロキシニアに気を取られていたので、今の今まで気付かなかった。探し求めていた彼女が、三日前と変わらぬ姿で立っているではないか。
    「キ… キミも ボクのこと知ってるの?」
    突然の大声に驚いた彼女はビクッと震えて尋ね、内心でこう思っていた。
    (なんかすごく弱そう~~~)
  • その他の面々はどうなっただろうか。
    まずはマラキア暗殺団。リーダー格で最も背が低い男の名はエスタロ、のっぽはトーラ、中間はジグモ。
    トーラとジグモはペアになれたが、エスタロだけは離されていた。
    「エスタロ!! こっちはなんの問題もない!」離れた浮き岩から呼びかけるトーラに、エスタロは「兄弟よ!! 必ずや宿願を果たすのだ!!」と返している。彼と同じ浮き岩にいるのは、断末魔の声が好きだと泣いていた破戒僧、名はアーバスだ。
    「仲良くりましょうね?」握手の手を差し出されたが、エスタロは無視した。
    ◆エスタロって、エスタロッサに名前が似てて、ちょっと気になります。まあ無関係なんだろーけど。
  • アーサーは、サムライ、名は ななし とペアになっている。
    「どうぞ よろしくおねがいします!!」
    『……』
    初対面でも平素の態度で礼儀正しく挨拶したが、ななしは無愛想な顔で両腕を組んだまま応えなかった。言葉が理解できなかったのかもしれない。
    ◆「ななし」って、あからさまに偽名臭いです。本名かな?
  • ハウザーはと言えば、長年ペアになり続けてきたギルサンダーと ついに離れて、幼顔の吟遊詩人・名はソラシドとペアになっていた。
    「ガキじゃねーか…」「つか戦えんのかよ…!?」
    不本意そうに吐き捨てた彼とは対照的に、ソラシドは澄まし顔で楽器を掻き鳴らしている。
    「勇ましき金のトサカよ~~♫」
    ◆ソラシドさんの親兄弟の誰かが「ドレミファ」という名に違いない。
  • スレイダーは、今までどこに隠れていたのか、整えた鼻髭をたくわえた拳闘士、名はハイファンとペアである。
    彼も遠い異国の人間だろうが、ブリタニアの言葉は流暢だ。
    「よろしく頼む…」
    静かにそう言った男の、上は剥き出しにされた逞しい肉体を視界に収めて、スレイダーはご満悦の様子である。
    「…タイプだわ~♡」
  • ギルサンダーは、例の魔術士とペアだった。
    「また君か…」
    魔術士の名は、ギルフロスト。
    「そう邪険に扱わないでください」
    冷めた目で見られても、落ちついた様子で微笑っている。
    ギルフロストですと!?
    外れたかなと思ってましたが、魔術士の彼、やっぱりギルサンダーの血縁でドルイド族だったのかな? 従兄弟か生き別れの兄弟か?
    雷属性のギルサンダーに、水氷属性のギルフロストとくれば、炎属性のギルフレイム、風属性のギルウインドなどなどいそうです…。ギルで戦隊組めそう。
  • エスカノールは、浮き岩の高さに怯えて四つん這いで震えていた。
    「高いよ~」「ぼ… 僕は頼まれてお酒を届けにきただけなのに… ぐすん」「なんて ついてない日なんだろう…」
    「いいや お前さんついてるぜ?」後ろから、自信満々の傲慢な声。
    「え?」振り向いたエスカノールの前にいたのは、喋る豚・ホーク。
    「俺様と組めたんだからなぁっ!!!」
    「ブ… ブタ!?」思わず立ち上がり、目を丸くして驚くエスカノールだった。
  • ゴウセルはジェリコとペアである。
    「お前… ギーラと一緒じゃなかったのかよ?」
    交際していると彼女から聞いたのは、つい一週間ほど前の話だ。付き合い始めの恋人を置いて、こんなところに来ているのだろうか。
    胡乱な目で睨んだジェリコの前で、ゴウセルは何故か親指を立てるポーズを決めると、顔色一つ変えずに言った。
    「俺は すでにフラれている」
    「早ぇな」
  • マトローナはオスローとペアだった。彼女から見れば手のひらに載る大きさの犬に、片膝をついて指先を伸ばし、誘いながら優しく呼び掛ける。
    「安心しろ お前は私の後ろに隠れていればいい… よし いい子だ」
    オスローは、バフォッと鳴いてしっぽを振った。
    ◆メガドーザにも犬が飼われてましたし、巨人族は犬好きなのかな?
    そしてオスローは誰にでも懐き過ぎ(苦笑)。
  • 「よしよし…」
    以上を確認して、グロキシニアは満足げに呟いたが、たった一人で浮き岩にいる者がいるのに気付いた。
    大角兜を被って、リオネス王国の紋章の入った盾を装備した、フルアーマーの聖騎士である。名はシルバー。
    「おっとっと! 一人だけ運命の相手に恵まれなかったみたいっスね」「すでに運が尽きちゃってたりして!」プププと含み笑いを漏らすと、「まあ それは可哀想だから…」と、パンパンと手を打ち鳴らした。「キミたち!」
    たちまち、三人の青い魔神が古の妖精王の周囲に降り立つ。大・中・小と体格がとり揃っている中で、中体格を指さすと命じた。
    「よし! じゃキミが彼と組んだげて」
    この青い魔神の名はコアツォ。
    魔神と組まされても聖騎士シルバーは微塵も動じた様子がなく、無言で佇んでいる。
    ◆聖騎士シルバーさんは、前々回ラストシーンで、何気に、迷宮踏破者たちの中央に立っていて、真っ直ぐに魔神を気にしている実力者の風格が窺えたので、気になっていました。恐らく重要キャラなのだと思います。
    なのに、第158話の新キャラ紹介ラッシュに登場しませんでした。となると、既存キャラが正体を隠して再登場したのではと疑念が湧いてきます。実際、顔も隠しているし一言も喋りません。怪しい……!
    盾の紋章からして、リオネスの聖騎士なのだけは確か。となると……生き返ったザラトラスとか? 名前も「シルバー」だし。(彼は銀髪で、ドルイド族に多い髪色。)
    意外なセンでは、ジェリコの兄のグスタフさんとか、パワーアップしたギーラとか(笑)。
    そう疑わせておいて、ただの新キャラだったらどうしよう。
  • グロキシニアは、残りの青魔神たちにも言った。
    「ついでだから キミらも出ること」
    最も大きな体格の青魔神ドルツォと、小さな青魔神カルツォが顔を見合わせる。
  • グロキシニアが小首を傾げた。
    「あり? ひょっとして あと一組あれば 16組までできるんじゃないスか?」
    ドロールが頷く。
    「フム… その方がキリがいい」「では我らの代理を出しましょう…」
    二人の魔神はそれぞれ印を結んだ。大地から岩土が盛り上がり、植物が生え出て、それぞれ人に似た形になっていく。
    ドロールが土から作ったのは、彼自身によく似た姿の土人形・ドロールゴーレム。ただし本物より小さく、恐らく身長3mほど…昼エスカノールと同じくらいの体格である。
    グロキシニアが草花で作り出したのは、美しい妖精の少女の姿をした花人形・グロキシニアサーバント。ほっそりした両足がさらされ右の耳目が健在という違いはあったが、三千年を生きた忠義な妖精王補佐・ゲラードの面影がある。
    ◆ゲラードさんは右の目と耳をターバンで隠しています。恐らく欠損しているのでしょう。聖戦で失ったんじゃないかと思っています。
    そして、彼女のスカートは蕾か蜂の尾のようにつぼんだ不思議な形で、足が完全に見えないようになっているのですが、両足の先を失ってるんじゃないかと疑っていました。だって、足があるにしてはスカート部分が いやに短くありませんか? 第139話でキングに膝枕してましたから、膝まではあるはずですけども。

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    3000年前の、体を損なう前のゲラードは、この花人形みたいな姿だったんじゃないのかなあ、両足もすらっと出して。

    それはそれとして。なんで初代妖精王のしもべ人形がゲラードそっくりなんでしょうね。
    ゲラードが仕えていたのは先代妖精王からだ(初代妖精王には仕えていない)と、単行本17巻お便りコーナーのコメントで語られています。
    とは言え、3000年前まで初代妖精王が健在だったならば、聖戦を経験しているらしいゲラードと面識があるのも当然なんだけど。
    花から生まれるゲラード一族みたいなのがいて、代々妖精王に仕えてた? それとも、妖精王補佐になったのは二代目からで、初代妖精王とは別の関係だった? 例えば妹とか。恋人…は、妖精族だとあまりなさそうなんだけども。うーん。
  • やっと全てが整った。
    タイズーが声を張り上げる。
    「それでは ただいまより タッグマッチを開始する!!」「各自の足場は無作為ランダムに一つの舞台に到着する!! そこに到着した別のペアが一回戦の敵となる!!」
  • その言葉通り、浮き岩が勝手に移動を始めた。天に伸ばされた巨大な十本の指、それぞれのいただきである円舞台リングへと。
  • 大人しく移動させられながら、メリオダスは飄々とした様子で疑問を口にした。
    「16組…? 全部で15組しかねぇような気が…」
    バンは顔を険しくして周囲に目を配っている。
    「ああ 一体 残りの一組は――…」
    彼らは失念していたのだ。この場にいた、最も気にかけるべき存在のことを。そして、子供や動物すら戦わせる魔神らが、か弱き存在にも容赦するはずがないということを。
  • 「キャアーー!!」
    聞き覚えのある悲鳴に振り向いて、男たちは顔色を変えた。その光景をの当たりにして。
    「エリザベス!!!!」
    「エレイン!!!!」
    無慈悲に円舞台リングの一つに降ろされた、守るべき少女たちの姿を。
    そして、彼女らと同じ円舞台リングに待ちうける、マラキア暗殺団・トーラとジグモの姿を。
  • 次回「王女と聖女」

一挙二話掲載の二話目です。

 

初代妖精王グロキシニアは、3000年前の聖戦で魔神の王に討たれた。

これ、結構ビックリでした。

てっきり、聖戦で死んだのは二代目の妖精王ダリアだと思っていたから。

聖戦からキング誕生までは1700年。妖精王はとても寿命が長いそうなのに、ダリアは1700年前後しか王座にいなかった、死んだということになります。(妖精王は、先代が死なないと新しい王が選ばれないものなので。キングが妖精王になってる以上、死んだはずです。)

一体どうしてそんなことになったのでしょう?

 

 

それと。

以前の感想で、ゴウセルが魔神王だったんじゃないかという考察をしてました。

けど、3000年前の聖戦時に魔神王がグロキシニアを討ったなら、ゴウセルじゃないですね。彼は聖戦以前に記憶と感情を失って失踪したので。

そうか。ゴウセルは一介の魔神族でした。

んじゃ、フラウドリンにとってのみ、ゴウセルは尊敬すべき存在ってことなのかなあ。

 

それと。

男性なら豚すらも「殿」を付けて呼んでたアーサーが、何故かゴウセルのことだけ、女性風に「ゴウセルさん」と呼んでたこと。

しかも、二人が仲いい風に描かれてるエピソードが何回かあったこと。

この二つと、ゴウセルが魔神族の上位者ではないかという予想を併せて、「魔神と人間の権力者であるゴウセルとアーサーが仲良し→魔神族と和解できるのでは」と考察してましたが。

これも外れっぽい。

第160話連載時の作者への質問コーナーが

Q.アーサーはゴウセルのことをどう思っていますか?
A.「変な人」。あと「男性…ですよね?」

って、素っ気ないものでした。

この二人は特別仲良くなんてないよ、と釘を刺された気が(^_^;)。

はい、了解っス。

 

 

んじゃ、魔神王は何者で、どこにいるんでしょう?

前も書きましたが、魔界にいるとか封印されてるとかだと、<十戒>が少しも王に会おう、助け出そうとしないのが、ちょっと変な感じなんですよね。

うーん……。

 

では、新説。

魔神王はエスタロッサ。

第136話の<十戒>散開の場面で、ゼルドリスが「今より我らが魔神王の名の下に」と唱えた時、彼だけ少し離れた場所に座っていて、輪に加わっていなかったから。

考えてみたら、ゼルドリス以外の<十戒>がエスタロッサに話しかけたことがありません。

なので、エスタロッサが魔神王。ゼルが砕けた口調でエスタロッサに話しかけるのは王弟だから。

エスタロッサには触れるものを魔神に変える力があるので、聖戦当初は魔神族と戦ってたグロキシニアやドロールは、姿や精神が歪んでしまい、聖戦末期には魔神の仲間になってしまった。

……とか。

 

例によって無茶ですね。

ちなみに、前述したように、妖精王は死なない限り次代が任命されません。なのでグロキシニアは、本当は死んでいるはずです。

ドロール共々、前々からの想像通り、蘇った死者だろうなと。

 

ただ、どういう形で蘇ったのかが、まだ判りません。

もし、例の黒いモヤモヤが死体か瀕死時に取り憑くことで魔神として蘇生したならば、彼らを倒したら、その黒いモヤが死体から出てきて、倒した相手に乗り換えちゃうなんてこともあるのかも。

怖いですね。

 

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キングとディアンヌが再会しました。

けど、ディアンヌってば。

(なんかすごく弱そう~~)

って。(^_^;)

記憶がないから仕方ないけど、キングさんは いつも不憫だなあ。

 

こういう様子を見ていると、ゴウセルが

「記憶とは 所詮ただの情報だ」「作ることも消すこともたやすい」

と言ってたのを否定できなくなります。

ディアンヌは

「大切な想いを消すことは誰にもできないんだ!!」

と反論しましたが、事実、記憶を消されたらキングへの想いなんて消えてしまったじゃないですか。

 

……ってところから、ディアンヌには是非 挽回してほしい、とゆーか、しますよね。

最悪、記憶は戻らなくていい。大切な想いは消えないと示すことさえできれば。記憶に頼らずともキングを好きになってくれたら。エリザベスともまた友達になれたみたいに。

 

ディアンヌは、キングとはこれで四回目の「はじめまして」です。

四回目の第一印象は しょんぼりなものでしたが、だからこそ、彼が強いとこを見せればギャップ萌えが! 来る! ……か?

頑張れよー、キングさん。

 

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大喧嘩祭り開始。

これ多分、負けたら魔神に魂抜かれるとかですよね。

まあ、敗者の魂を魔神がすぐ食べず貯めておいて、優勝者が魔神を倒して魂を解放できれば万事OK?

 

エリザベス&エレインは暗殺騎士団と戦うっぽいですが、これは割と簡単に勝てそうな組み合わせですね。

毒はエリザベスが回復させて、エレインが風で吹き飛ばして円舞台から落とせばいい。

って、そんな簡単にもいかないのでしょうが。

 

 

敵が初代妖精王と巨人族の始祖なので、スタンダードに、キングとディアンヌに優勝してもらいたいです。

でも、またビックリな期待外しが来るかもしれぬー。

新キャラが優勝しちゃうとか。キングかディアンヌのどっちかが魔神化して、またも離れ離れとか。

過度な期待はしないようにして、ドキドキ薄目で成り行きを見守りたいと思います。

 

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書くの忘れてた。19巻の感想。

 

アーサーの頭に乗ってる謎生物の名前判明

→「キャスッ」と聞こえる くしゃみをするので、キャスとアーサーが命名

 

カバー裏イラストは、10年前のマトローナとザルパ夫婦&恐らくゾルと思われる赤ん坊
→つまりマトローナは、ザルパに命を救われてから巨人族の里には戻らず、ザルパ夫婦と共に暮らして、奥さんが亡くなったので後妻に納まったんですね。

子供たちが ああも彼女に懐いてる点から見ると、子供らがまだ ろくに物心つかない頃に、前の奥さんは亡くなったっぽい。

ついでに。奥さんも蛮族の一般的な原始人ルックでした。彼女がブリタニア風の服を着ていてマトローナに作り方を教えた、という想像もしてましたが、そのセンは無しですね。

マトローナは、いつ、どうして、今のブリタニアの人間族風の服装に変わったんでしょうか。あんなに人間や妖精風の服(文化)への迎合を嫌っていたのに。 

 

 

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