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『七つの大罪』ぼちぼち感想

漫画『七つの大罪』(著:鈴木央)の感想と考察。だいたい的外れ。ネタバレ基本。

【感想】『七つの大罪』第160話 ゴー!! ブレイクスルー

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週刊少年マガジン 2016年11号[2016年2月10日発売] [雑誌]

第160話 ゴー!! ブレイクスルー

  • メリオダスは訊ねた。「ところで バン… エレインとエスカノールと はぐれたのは いつだ?」
    「エレインは ほんの一時間前 エスカノールは昨日だったか♪」
    ◆え!? じゃあ、前回扉絵の「仲良くお月見のキンエレ兄妹」が昨夜の様子だとして、バン、あの場に いたの!?
    いたのにエレインをキングに貸して、画面内に見当たらないくらい遠くへ離れてたのか。
    へぇえー…! 
    バンがいたらエレインを独占して離さないと勝手に思ってたので驚きました。
    ……や。配達の酒を拝借して酔っ払って寝てたのかもですが(苦笑)。

    んで。やっぱエスカ一行も前日から大迷宮に入ってたんですね。エスカノールとは迷路内で はぐれたんでしょうから。
    バン曰く「手伝いの最中に巻き込まれてな♫」。ならばマトローナ組やメリオダス組のように既に出来てた迷宮に踏み込んだんじゃなく、バイゼル目指して進んでたら、意図せず迷宮の創造に巻き込まれたんでしょうか。
    ただ、メリオダスに「お前は願いを叶えるために大喧嘩祭りに来たのか…?」と問われて「なんだそれ?」みたいな反応はしなかったので、祭りの開催や賞品の情報は知ってたみたいですね。(迷路内で他の挑戦者に聞いたのかもだけど。)
  • 「団ちょこそ 王女様はどうしたんだよ♪ どーせ一緒に来たんだろ~~?」
    訊き返されたメリオダスは、ぽんと土壁を叩いた。
    「エリザベスは この壁の向こう側だ!!」
  • 壁の向こうでは、エリザベスら一行も移動せずに、メリオダスが向こうにいるという壁を見つめている。ディアンヌやハウザーは未だ半信半疑の顔だ。
  • メリオダスはバンを返り見た。
    「バン」「お前はエレインを 捜しに行け」
    互いの守るべきモノのためにと唱えたばかりだ。あれほど焦がれた女なら、一時も離れていられないだろう。協力や同行を強いはしない。そんな思いだったが。
  • 「ああ… そうする 王女様を拾った後でな~~~♫」
    バンはゆったりと流してのけた。
  • 「バン…」
    「気にすんな♫」
    咎めるように語気を強めた親友に笑んでみせて、バンは穏やかな顔で思いを馳せる。
    「エレインなら 頼りになる妖精王と聖騎士が守ってる」
    浮かぶイメージは、愛しい女エレインを中心に守り、かすり傷一つ負わせず迷路を行く、義兄キング妹分ジェリコ、ついでに犬の姿だ。それは今この時の現実と寸分違わぬだろうと確信できた。不安は微塵も感じない。
    ◆この場面のエレイン、めちゃ可愛いです。『七つの~』世界髄一の美少女かも。流石は妖精族の姫。
    なお、現在のジェリコの肩書は「聖騎士見習い」ですが、バンは気にしないんでしょうね。魔力は足りずとも心映えと根性は十二分に聖騎士足ると。
  • メリオダスも納得したようで、そこで口を閉じた。
    気持ちを切り替え、二人は揃って土壁を見上げる。
    「「問題は どうやって壁をぶっ壊すかだ」」
  • 息の合った男達の様子に、アーサーが慌てた。
    「メリオダス殿  バン殿 それは不可能です!!」「この魔力の壁の再生力と再生速度は 半端ないものだったじゃありませんか!!」
  • 「んなこたァ わかってるっつーーの♪」とバン。「ま な」とメリオダス。
    既に、それぞれ壁の破壊を試みたことはあった。穴を開けるのは容易いが、すぐ元に戻ってしまう。面倒と見て、その手は棚上げしていたのだが。
    メリオダスが、笑って背負う剣を抜いた。
    「ハンパねぇ再生力でも追いつかねぇ どでかい風穴を ぶち空けるか…」
    バンも、舌なめずりしつつ腰の袋の三節棍を引き抜く。
    「ハンパねぇ再生速度を上回る速度で連撃を叩き込むか…だ♫」
    今ここには頼れる親友がいる。二人なら面倒などあり得ない。
  • 「「はあっ…」」
    同時に構えた。
    メリオダスは じっと構えたまま闘気を高めはじめ、バンは目にも留まらぬ動きで壁に連撃を叩き込みはじめる。
  • 「わ…」「わわっ」
    メリオダスから噴き出す闘気、バンの連撃による爆圧に、アーサーは圧倒されるばかりだ。
  • 「ああぁああぁぁあぁああぁあぁあ…」
    闘気を高め続けるメリオダスの足元が、耐えかねたようにひび割れた。ひびは蜘蛛の巣状に広がり、ついには浅いクレーターのように一帯が陥没する。
  • 「ホォアアァアアアァア~~~~~ッ!!!」
    その間もバンは、間断なく棍を振るい続けていた。放たれる気が壁を粉砕し、その場に留まったままながら、奥へ奥へと掘り進めていく。

  • その音と振動は、微かながら壁の向こうへも届いた。
    「「ん?」」と反応する豚とハウザー。偽豚も怪我もすっかり治って元通りだ。
    「な… なんの音だ?」ギルは顔を険しくする。
    ◆ホーク、考えてみたら前回から偽豚が治ってました。(下半身が描かれてるコマがないのでハッキリしないけど、背中の模様が見えないので多分。)サンドクローラーを食べてから一時間も経ってない気がするのに、めっちゃ消化早いな!
  • 「はっ」壁に向き合っていたエリサベスがピクッと反応し、振り向きざまに仲間たちに叫んだ。
    「ここから離れて!!!」
  • 彼女らしからぬ剣幕に、ビクッと震える豚とハウザー。正座して覗きこんでいたディアンヌがバッと立ち上がった。

  • そして、壁の向こうのアーサーは。
    暴風のごとき闘気と爆圧、飛び散りぶつかってくる瓦礫から頭を庇いながら、伝説と言われた勇者たちの姿を目に刻んでいる。
    「これが…<七つの大罪>」「<憤怒の罪ドラゴン・シン>と<強欲の罪フォックス・シン>の力………!!」
  • 次の瞬間。
    ズッと、空気が斬れた。気を溜め続けていたメリオダスがついに放った一閃、その剣の一振りによって。
    同時に。
    ゴアッと壁が裂け開ける。バンが掘り抜いた穴と並び繋がって、恐らく壁の向こうまで数十メートルは続くのだろう、奇妙な形の隧道トンネルが口を開いていた。
  • それを確認するや否や。
    「壁が再生する前に突っきるぞーっ!!!」
    メリオダスとバンはそれぞれの武器を収め、隧道トンネルの奥へ駆けだした。
    「はっ…はい!!」取り残されたアーサーも慌てて後を追う。
  • 「メリオダス様ーーーー!!」
    土煙の向こうにけぶる出口の方から、遠く呼び声が聞こえる。
    「エリザベス………!!」
  • 声を目指すように駆けるメリオダスに追いついて、アーサーが笑った。
    「あなたが羨ましい…」
    「ん?」
    「私はエリザベス王女も バン殿のことも よく存じませんが……」「二人共 本当にあなたを信頼している御様子… その信頼が あなたを最強の騎士たらしめているのでしょうね…」
    ◆何気に、アーサーめっちゃ足速い。
  • 自信がほしい。愛され、頼りにされているという実感が。それがあれば強くなれる気がする。だが、今の自分には相応の実力が足りない。愛される自信がない。堂々巡りだ。
  • メリオダスが笑った。
    「アーサー!! 大事なのは」「どう思われるかじゃない どう相手を想うかだ」
  • 「……!!」アーサーは目を見開いた。
    失望されているに違いないと。そう いじけていた己を、軽く笑い飛ばされたのだから。
    聡く素直な少年は瞬く間に悟り受け容れる。
    「は…」「はい!!」
    人の評価や期待は力をくれるだろう。だが、囚われるのはくだらない。自分はどうありたいのか。それは人の思惑とは別にあるはずだった。そして、今の自分の望みは決まっている。
    (どんなに不甲斐なく思われてもいい)(私は 必ず君を助けてみせる!!)
    師であり友である彼女。マーリンを、石化の呪いから救うことだと。
    そのためには立ち止まっている場合ではない。行こう、突き抜けなければ。
  • 「いつまで喋ってんだ 抜けるぞ 二人共!!」先頭を行くバンが呼ぶ。
    そして、三人は闇を『突き抜けた』。

  • 「出てきたぞ!!」
    隧道トンネルから現れた三人を見て、真っ先に声をあげたのはギルサンダーだ。
    ハウザーは「すっげー!!」と子供のような歓声をあげ、「バンと王様も一緒だ!!」とホークが駆け寄る。
    その誰より早くメリオダスの傍に駆けつけたのはエリザベスだった。
  • 「ギル坊 ハウザー 豚野郎 無事だったか!!」みんなに笑いかけて、メリオダスはギルの胸をトンと叩く。笑顔の輪の中で、ホークだけは「豚野郎?」と多少不本意そうな顔をした。
  • 次いで、メリオダスは傍らのエリザベスに視線を移す。
    「「………………」」
    言葉はない。いや、いらない。熱いまなざしで見つめ合って、微笑みを交わす二人。
  • 「す…すごい!! マトローナでも壊せなかった壁を……」
    上から響いた声に、メリオダスは顔を向けた。数日ぶりに見る巨人族の少女だ。元気そうである。
    「よう ディアンヌ!! やっぱり お前も来てたか!!」
    片手をあげて挨拶しながらも、傍らのエリザベスのスカートに手を突っ込んで、小さな悲鳴をあげさせるのは忘れない。
  • (やっぱり……?)
    ディアンヌは内心で首をかしげつつ、赤面した友人の尻を撫で回す少年を見下ろした。
    以前なら、かつては嫉妬、最近は親友への所構わぬセクハラに怒って鉄拳を振るっていただろう。だが今の彼女にとって、彼は会ったのも二回目の人物だ。
    「メリオダスがいれば ゴールも夢じゃないね!!」
    とりあえず、遠慮がちな賞賛を送ってみる。
  • 「ああ… でも その夢は叶っちまったかもな!!」
    にひっとメリオダスが笑った。
  • 不思議そうにしたエリザベスの背後で、ハウザーとホークがビクッと震えて目を剥いている。振り向いたギルサンダーやディアンヌも、あっと目を見開いた。
  • 「カッカッカッ♫」「勢い余って もう一枚 ぶち抜いちまったか♫」
    愉快そうにバンが笑う。一同が見やった視線の先。メリオダス達が打ち抜いた壁の向かいの壁にも同じ形の穴が開き、向こうまで貫通していたのだ。
  • 日は沈み、穴の向こうに見える空には星々が瞬いていた。
    夜空を背景に、山のごとき大岩が鎮座している。今のディアンヌの記憶からは失われているが、数ヶ月前に彼女が落としたものだ。
    そう、この大岩こそ目指していた場所。バイゼル跡地。大迷宮の中心部にして迷路の最終地点。
    「ゴールだ」
    バンが告げた。
  • 大岩の周囲には幾人もの人影がある。
    一際目立つのは、金髪を一つ結びにして人間風の服を着た隻脚の女巨人。マトローナだ。大鋸を担いだ仮面の大男・スレイダーも目立つ。傍にはちびグリアモールを背負ったヘンドリクセンもいた。みんな無事のようだ。
    他にも、吟遊詩人風の少年、マラキア暗殺騎士団の三人、筋肉質の僧侶、サムライがいる。何者なのか、大角兜をかぶり盾を背負っているらしき人影も見えた。
    目を凝らせば、最も奥、大岩のすぐ側にはキング、エレイン、ジェリコオスローの姿もある。こちらも無事だったらしい。
  • 突き破られた壁が発した轟音は、かなりのものだっただろう。人々の多くは、振り向いてメリオダスらの方に視線を向けていた。その中で、キングとエレインとオスロー、サムライ、大角兜の人物は、轟音も耳に入らなかったかのように、大岩の上を注視している。
  • そこには、大会の主催者がいた。
    多腕の巨魔神ドロール。タコ足のような触腕に身を包んだ少女。魔神族の精鋭<十戒>の二人が。
  • メリオダスの登場が、待ちかねていた彼らに火を点けたか。
    「血がたぎってきました… …祭りを始めましょう」と、ドロール。
    「…どうやら役者は出そろったみたいっス!!」タコ足の少女は薄ら笑った。
  • 次回「伝承の者共」

次回から大喧嘩祭りが開催だそうで。

……え?

第155話で「バイゼル大喧嘩祭り第一関門――「死の罠の迷宮」!!」ってタコ娘が言ってたから、てっきり第二・第三の関門があるかと思ってましたよ。これだけだったんかい!!

 

……うーん。

第一関門・死の罠の迷宮→大岩が転がってきたり落とし穴があったりの罠ゾーン

第二関門・怪物の迷宮→巨大蛭ジャイアントリーチやハイドアンドシークやアースクローラーら人食い怪物が襲ってくるバトルゾーン

ってことだったのかなあ?

 

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「ブレイクスルー」というサブタイトルから予想された通り、壁を突き抜けて強行突破なオチでした。景気良くていいですね。ついでに心の迷いも突き抜けてたし。

にしても。ちょっと気になりませんでしたか?

 

<十戒>とある程度は渡り合える力を持ち、土系魔力のエキスパートであるマトローナさえ、その再生魔力に舌を巻いて、壊して突破するのを諦めた迷宮の壁。

それを、闘級3220のバンが突破しちゃいました。

彼は身体狩りフィジカル ハント系の技で一時的に劇的パワーアップもできますが、今回それを使ってません。

しかも闘級32500のメリオダスと同等の力で破壊した風に描かれています。

え、10倍も差があるのに!?

まあこれは、壁に穴を開けること自体は、闘級3000程度でも容易くできるんだ、と解釈しておけばいいけど。

 

一番の謎は、破壊してもすぐ元に戻るはずの壁が、お喋りしながら駆け抜けて、抜けた後で更に談笑したのに、その後も元に戻ってなかったことです。ぶち抜いたもう一枚の壁を含め、ずーっと穴が開いたまま。

 

なんで??

メリオダスらが壁を破壊した時点で、壁の再生能力が消失してる?

 

第155話にて、マトローナの破壊した壁が元に戻った時、ディアンヌが「マトローナの魔力を上回るってこと…?」と驚いていました。

この台詞、魔力で負けたから破壊した壁が元に戻ってしまった、と解釈できるかと思います。

つまり、ドロールが迷宮に込めた魔力を、破壊者の魔力が上回れば、壁は元に戻らない?

 

メリオダスもバンも、それぞれ一度は壁の破壊を試みて、その時は失敗していたようです。けど、二人でやったら成功しました。

二人分の魔力が迷宮の魔力を上回ったことで打ち消し、壁が再生しなくなった……って解釈でいいのでしょーか。

 

 

もしかしたら、ゴールに辿り着いていた面々は、そうしたカラクリに気付いた連中だった、ってことかもしんないですね。

連撃とか数人で力を合わせるとかして一定の魔力数値を上回れば、壁の魔力を打ち消して、破壊したり乗り越えたりして突破できるとか。

で、壁を越えたらゴールに辿り着けるようになってたんじゃないでしょうか。

だって、エリザベスらがいた地点から壁一枚越えたらゴールでしたが、あんな大岩が近くにあったら、壁の高さが100mあったとしても目視できるはずです。なのに、壁に穴が開くまで、大岩の影も形もなかったじゃないですか。

 

魔神たちの目的は、強い魂の持ち主を選別して誘い寄せること。

ですから、迷宮で迷って辿り着いてくれなかったら困るはず。

なので、一定の試練を超えれば必ず辿り着けるように、迷宮を作ってあったと思うのですよね。

そんな風に空間も歪められてたんじゃないでしょうか?

 

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前回の感想に、「バンさん、キング(とジェリコ)も同行してること、まだ話さないですね。メリオダスの反応見たいです。「ふーん、そうか」程度かもしんないけど(笑)」と書きました。


現実は、「ふーん、そうか」どころか、ヒトコトもなしでしたね。(^_^;)。残念。

 

そこを気にしてたのは、キング離脱の際のメリオダスの反応が、いつにない感じで印象的だったからです。

彼がどこへ何しに行くかも判らないのに自分の目的を蹴って付いていこうとし、キツく拒絶されても「何かあったら呼べ すぐ助けに行く」と呼びかけて。

メリオダスってもう少しドライな、学生的なベタベタの連帯行動にこだわらない、互いの自主性に任せて動く印象だったので(今回も、エリザベスと合流したら一緒にエレインを捜しに行こうとは言わないで、バンは自分のすべきことをしろ俺もそうするという態度だったでしょう)、この時の言動は不思議に思えました。

 

キングと深刻な仲違いの最中でしたから、機嫌を取ろうと多少おもねってるのかしらと疑ったほどです。

 

…うーむ。

この時のメリオダスの態度、まさに今回アーサーに説いてた「大事なのは どう思われるかじゃない どう相手を想うかだ」って奴だったんでしょうか。キングに胡散臭がられてようが関係ない、「お前は大事な仲間だ」と親愛を示し続けますよ的な(苦笑)。

 

なんにせよ、彼にしては珍しく、キングの動向を妙に気にしてるように感じたのに、消息が知れてもコメント無し。つーか、シカトかい(苦笑)!

好意的に解釈すれば、「キングが守ってるなら安心」という信頼があるからこそ、コメントするまでもなかったってコトかもですが。

 

 

それはそうと。

メリオダスさん、エレインがキングの妹だって気付いてるのかな?

一応、ヒントは幾つかあった気がします。

死者の都から出る際にキングが「エレイン」と泣いて呼びかけてたり、キングの記憶を読んだゴウセルが、彼の悩みの一因としてエレインの名を挙げてたり。

そして、メリオダスは「妖精王の森大焼失・聖女殺害」というバンの罪状を知ってたはず。

 

以上から、勘がよければ気付いてそう、ですが。どーなんだろう?

 

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バンが

「エレインなら 頼りになる妖精王と聖騎士が守ってる」

と言ったのが、ほのぼのして嬉しかったです。

 

自分は生まれた時からどこ行ってもつま弾き者のクソみてぇな男で、認めてくれた物好きの変人はエレインと団長だけだ、なんて哀しいことを言ってたバンが。

エレインを生き返らせるためならとメリオダスを殺そうとした、あのバンが。

一番大事なエレインを他人に任せて穏やかに笑い、彼らは「頼れる」から大丈夫だと、自然体で言えるようになるとは。

 

王都決戦からの一週間ほどに起きた色々な出来事が、幼い頃から飢餓状態にあった彼の心を癒し、満たして、変化させたってことなのでしょうか。

良かったですね。ホントにいい男になった。

 

バンが、キングを「頼れる」と言葉にしたのは、これが初めてな気がします。

ちょっとくすぐったいですね。

 

 

話がそれますが、バンとキング関連で思ってたこと。

ゴウセル加入時の宴会で、ゴウセルがキングの思考を読んだことがありました。暴露されまいと慌てたキングを、メリオダスが「やましいことは隠したいもんだぜ?」とからかったりして。

ゴウセルが、エレインやヘルブラム関連の悩みでキングは実力を出せていないと暴露すると、メリオダスとバンは一瞬真顔になって、キングの顔を窺っていました。二人とも何も言いませんでしたが。

 

で。

13巻おまけ漫画に、ゴウセルが「人は何故 嘘をつくのか」と質問する話がありました。

これ、時期的にはゴウセル加入宴会と王都決戦の合間のはず。この二件間は殆ど空いてないと思うので、加入宴会の翌日か、せいぜい数日後の出来事じゃないかと推測できます。

何故 人は嘘をつくのか。キングとメリオダスが「心にやましいことがある時」「隠しごとがある時」と答えると、酔っぱらったバンがいちいち「キングみてえにな~♫」と絡んでいました。

 

前述の時系列を念頭に置けば、バンのこの発言は、例の「エレインやヘルブラム関連でキングは悩んでいて、実力を出せていない」暴露を前提にしたものだと思われます。

つまりバンは、キングが戦闘力が落ちるほどエレイン関係で悩み続けてて、なのにそれを表面的には隠してた(嘘をついていた)ことに、なんか引っ掛かりがあったんだと思うんです。

本当の弱味は見せまいとする依怙地さ(エレイン言うところの「虚勢ばかり張る」性格)に苛ついたのか、悩んで戦闘力まで落とす情けなさにムカついたのか、もっと別のことなのかは判りませんが。

ともあれ、ここで初めて「お義兄さん」と呼んでもいました。

こいつ本当にエレインを大事に想ってたんだなと実感して、親しみが湧いたのかも。

 

今回、バンがキングを「頼れる」と言ったのは、闘級が高いとかエレインの兄だから死ぬ気で守るだろうとか、それだけじゃないですよね、きっと。

ジェリコを「頼れる」と言ったのと同じで、「心から信頼できる者」のカテゴリに、キングが入ったんだと思います。

多分、「<大罪>の仲間」って括りとは別の、「義兄」って括りでも。

そしてジェリコが「妹分」ならば、この二人はバンにとって「新しい家族」なのかもしれない。

生みの親やジバゴは亡くなり、故郷の盗賊都市も失われましたが、愛する女は蘇り、親友とは関係を修復できて、家族も新たにできたぞ、という。

そういうのだったらいいなー、と思いました。

 

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アーサーが「必ず君を助けてみせる!!」とマーリンを思い浮かべてました。

つまり、彼女の石化は未だ解けてないんですね。

 

では、石像化したガランを砕けば解けるのか? というと、多分そうならないんじゃないかと思っています。

というのも、ガランって真っ二つにされても死にませんでしたから。石化した身体を粉々にされても死なないんじゃないかなー。

 

つーか。戒禁かいごんの呪いって魔神王の力らしいので、<十戒>の生死は関係せず、魔神王が解くか死ぬかしないとダメなんて可能性もありそうです。

 

マーリンの石化は、当初の布石通り、エリザベスが女神の力で解くのかも。

…あれ? そうなったらアーサーの活躍は…?

 

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次回は増ページで一挙二話掲載だそうです。

話がグッと進みますかね。

いよいよキングとディアンヌの再会のはずですが、どうなるでしょうか。散々引っ張られて期待も膨らんでおります。

 

最初から迷宮に入ってなかったらしいマーリンはともかく、迷宮にいるはずのゴウセルとエスカノールが辿り着けていないのは気になります。

(ゴールにいる人々の中に、一人だけ新登場らしき見慣れぬキャラが混じってますが、これがゴウセルかエスカノールの変装でない限り。)

 

大喧嘩祭りは夜から開始。朝になったら二人がそれぞれ現れて、色々壊したり進めたりするんでしょうか。

 

  

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