【感想】『七つの大罪』第145話 美しき魂
週刊少年マガジン 2015年46号[2015年10月14日発売] [雑誌]
第145話 美しき魂
- 互いの武器で激しく打ち合うバンとガラン。周囲の大地は衝撃で抉れ土煙が舞う。相変わらず、優位にあるのはバンだ。
- エレインを庇って身を伏せつつ「いいぞバン!!」とジェリコが声援を送る。腕の中のエレインは朦朧としながら「バン…」と呟いた。
- 天に浮かぶメラスキュラは静かに戦いを見下ろしている。
「相手の力を奪い 自分に上乗せする魔力なんて悪質すぎる盗賊ね……」「…その上 不死身なんて反則的な強さだわ…」独りごち、ぽつりと続ける。「…一見 ね」 - 力を奪われながらも攻撃をしのぎ続けているガラン。その
護り を、バンは腹からの呼気と共に打ち貫く 。一呼吸で顔から胸、腹へと棍の数撃を叩き込まれ、踏み止まりはしたもののガランの足はふらついた。 - 「ったく 団ちょは どんなパワーしてんだか♪」「せっかく そのアホ面を 左右対称に歪めてやろうと思ったのによぉ♪」余裕しゃくしゃくに嗤ったバンに、高みからメラスキュラの声が落とされた。
「だったら もっと力を奪えばいいじゃない」 - 彼は動きを止める。
- 「力を奪い尽くし 動けなくなったところでとどめをさす…」「私ならそうするわ」血迷ったかと怒るガランに構わず、女魔神は言葉を続けていった。「でも そうしないのは なぜなのかしら?」「戦士の
誇り ? ううん そういう性格 じゃなさそう」 - 「……」バンは黙って聞いている。表情は硬かった。…嫌なことを指摘されたとでも言うように。
- 「答えは「できない」」秘密を明かすごとく、メラスキュラは人差し指を口元に当て小首を傾げてみせる。「たぶん あなた自身の許容量の問題ね」
- 無視して、バンは再びガランと打ち合い始めた。
ところが、情勢に変化が現れていた。先程まで圧倒的な優勢を誇っていたバンの顔は険しく、顔や体に幾つもの傷が開いては血が噴き出している。不死身ゆえに見る間に塞がるものでしかないが、閉じた端から新たな傷が付けられていた。
天秤の傾きがゆっくりと元に戻っていくように、キレの無かったガランの動きに僅かながら鋭さが戻り、反対に、バンの動きが鈍くなりつつある。…いや、それどころか。 - 「それに 少し息切れしてきたみたい…」おかしいわね? とでも言いたげな、とぼけた調子のメラスキュラの声。
そう、動きが重くなるだけでなく、バンの呼吸は乱れつつあった。体力も無限の回復をし続けるはずの男が。まるで、抱え過ぎた力の反動が待ち受けているかのごとくに。
「持続時間に限度があるのかしら?」答えを暴く女魔神の声が聞こえた。 - 「てめぇは俺の一番嫌いな
型 の女だ!!」
怒鳴ると、バンはガランを放置してメラスキュラに襲いかかった。図星だったのだ。
ところが。 - ニコ…と、微笑むメラスキュラ。してやったりと言わんばかりに。
彼女を取り巻いていた闇が素早く広がり、幾重にもぐるぐると走って、二人の周囲を球状に囲み包んでいく。
『”暗澹 の繭 ”』
気付けば、バンは己れ以外何も見えぬ闇の中に佇んでいた。 - 闇で作られた巨大な繭の外側では、ガランが武器を収めて眺め、エレインを抱いたジェリコは「な…なんだ あの黒いドームは?」と戸惑っている。
「バン… ダメ…」苦痛の中からも恋人を案じ、震える手をエレインが伸ばそうとする。「え? ダメって …何がだ?」と尋ねたジェリコに、「……嫌な予感が…するの…」と途切れ途切れに返した。 - 暗く陰鬱な繭の中。
「少し お話ししましょう」不意に声が聞こえ、バンの背後にメラスキュラの気配が現れた。振り向きざまにバンは三節根を振り抜く。
しかし手応えはなかった。一瞬前までいたはずの姿はなく、真逆方向から声が聞こえてくる。
「ごめんなさい フフ… 私もバカじゃないの 肉弾戦で あなたと戦おうなんて考えないわ…」
この繭の中はメラスキュラの世界。肉体もあるが、限りなく精神世界に近い。全ては彼女の意の内にあるらしい。 - バンは凶悪な笑みを浮かべて凄んだ。
「俺の魔力が切れるまでの時間稼ぎってとこかよ?」「…だが てめぇらこそ何をしようと 俺を殺すことは不可能だ」
恐れも焦りもない、揺るがぬ自信。
たとえ時間切れで反動が起こり、指一本動かせない虚脱状態になろうとも、殺すことだけはできない。時間が過ぎれば反動は消える。魔神共をブッ殺せるまで、何時間、何日だろうと繰り返し続ければいいだけのことだ。 - 意に介さずに、女魔神は高みから見下ろして静かに告げた。
「私は<十戒>「信仰」のメラスキュラ……」「魔神王より「信仰」の戒言 を与えられし者」
◆「戒言 」と言ってるの「戒禁 」の誤植…ですよね?
最近、「災厄 」を「厄災 」にしてたり(第134話)、「死者の都」でなく「死者の国」で通されてたりと(第142-143話)、細かい間違い?が多いのですが、物語独自の固有名詞や用語は固定してほしいので、出来れば、チェックする担当編集さんにも頑張っていただきたいところです…。 - その一瞬後、またも彼女はバンの視界から消え、間を開けて背中合わせに立っている。
「…誰しも 心の中に信仰し信頼する対象 を持っている」「たとえば 神であったり剣であったり恋人であったり… とても大切なことよ」
「…なんの話だ?」おもむろに始まった話に、バンは思わず引き込まれる。女魔神の声は淡々と続いた。
「けれど 人の心は弱い 些細な出来事ひとつで信仰を簡単に失う…」「それは悪よ」「私の前で「不信」を抱く者は何人 だろうとその眼 を焼かれる…」 - その頃、丘の下の町で、一人の若者が生ける死人に追い詰められていた。
「来るな!! 近寄るな!! お前は死んだんだ!!」腰が抜けたか、バンに力を強奪されたためか、座りこんで立ち上がれず、必死に手だけで払いのけようとする彼の前で、墓から帰って来た娘が覗き込んで両手を差しのべている。
「どうして…? あれほど 私を愛してると言ったのに…」
「化け物め!! もうお前のことなんて愛しちゃいない!!」「とっとと あの世に帰りやがれ!!」冷や汗と涙を流して必死に罵った若者の両目が、前触れなく煙を上げ焼け焦げた。「ひゃ…」「目が」「目がァアァ~~!!」
◆「バルス!」 - 「あなたは合格よ」
暗澹の繭の中、「信仰」を掲げる女魔神はバンに裁定を下す。
「理不尽な恋人の怒りが自分に牙をむこうと 一瞬の疑心も嫌悪も抱くことはなかった」「とても純粋で美しい魂だわ」
いつの間にかバンは聞き入っている。女魔神の言葉は続いた。
「不死身の バン…… たしかに その身体は不死身かもしれない」「けれど魂は別」
声が近い。バンの背後、息がかかるほどの近くから。 - その瞬間。
ゾクッと、バンの全身を怖気が駆け上った。
「くっ!」またも振り向きざまに棍を振るったが、何もいない。あるのは闇。声だけが聞こえてくる。
「体が死ねば 魂はあの世に旅立つ でも魂が死ねば 体は生きた抜け殻となる」
メラスキュラはいない。見えない。あるのは闇。
恐らく不死の体となって以来、初めて。バンは心底の恐怖を覚えていた。
「ねぇ 魂が死んだらどうなると思う?」
なすすべなく立ち尽くすバンの全身を冷や汗が滴り落ちる。
「無よ」「もう二度と 愛する者を想うことも 長い年月を経て転生することもないわ」
その背に、白い手が静かに近づいていく…。 - 不安げに見守っていたジェリコたちの前で、漆黒の繭は勢いよく
解 かれた。隠されていたバンとメラスキュラが現れる。
「バン!!」「よかった無事だ!!」変わらぬ立ち姿に笑顔になったジェリコの腕の中で、エレインは訝 しげに表情を曇らせた。「バ…ン?」 - バンは動かない。立ったまま、呆けたように硬直している。その背にそっと当てられている、メラスキュラの白い手。
ズッ、とバンの口から白い玉が押し出され、空気を抜いた風船のように空高く飛び出した。
それは彼の魂。 - 『やべえ…』『何が起きた!?』訳が解らないまま、本能で逃げ去ろうとする。ウサギが野獣から全力で逃れるように。不死による無敵を誇った彼が、丸裸の魂となった今は赤子のように無力だった。『俺は どうなっちまったん――…』その魂を無情に捕らえる、メラスキュラの闇の触手。
- 抜け殻となり立ち尽くすバンの背後に立ったまま、メラスキュラは容易くバンの魂を絡め捕らえていた。逃げられない。そう悟ると同時に、バンの意識に無数の情景と僅かな人々の顔が浮かび流れていった。走馬灯のように。
- メリオダス。
「不死者の バン お前には オレと牢から出てもらう」初めて会ったときの姿。「戦闘は最小限にとどめておけ!!」王都にさらわれたエリザベス奪還を最優先して指示した横顔。「何があろうと バンは オレのダチだ」殺そうとした自分に向けられた、全てを水に流す曇りのない笑顔。
エレインを失い、何もかもに倦 んで死んだように牢で過ごしていた自分を、隔てなく迎え、必要としてくれた男。誰よりも強いくせに、どんなクソみてぇな相手でも殺すことを躊躇 う。身勝手な理由で殺そうとした自分のことさえ笑顔で許してしまう、甘っちょろく、どこまでも懐の深い親友 。 - ホーク。
「バンの作った残飯うんめ~~~~!!! 何コレ? 何コレ~~!? 咀嚼が止まんねぇよ!?」奇跡の復活を遂げて、小さく縮んだ体で約束の特製残飯を貪る姿。「バンのバカヤロ~~~~っっ!!! それ以上やったら お前とは もう… 絶交だかんな!!」女神族の甘言に乗せられメリオダスを殺そうとした愚かな自分に言ってくれた、体当たりの諫めの言葉。
豚だが、最高に気のいい奴だ。こんな自分をダチだと言ってくれた。 - キング。
「うぼぉ~~!! オイラは悲しいよ バン!!」王都中の子供のヌイグルミを盗んで悦に入っていた自分に、我が事のように悲しみをぶつけてきたウザいおっさん。「キミが殺した聖女は… エレインはオイラの妹だ!!」その正体がクソガキ姿の妖精王で、エレインの兄貴だと知った時の驚き。 - 「ほら バン 飲むか?」子供の自分にアバディンエールの味を教えてくれたジバゴ。死の床で、バンに大切な人間ができたことを「俺はうれしい」と、父親の顔で喜んでくれた。
◆ジバゴ、マジに子供のバンにエール飲ませてたのか。バン主観では「理想の父親」ですが、結構ロクでもないオヤジだな(苦笑)。 - 「っざけんな!! バン!! てめ~」騒がしいが憎めないジェリコは、
4歳 で死んだ妹の面影を、どこかだぶらせる。
◆ここでジェリコの背後に、まさに背後霊みたいに「バンの妹」と思しき幼女の姿が描かれています。実は第144話のカラー扉絵にも小さく描かれてるんですよね、この子。(画面真ん中、バンの背中の横あたり)
確かに、銀髪できつめの顔立ちで、ジェリコに少しだけ似ているかもしれません。バンは14、5年前の王国騎士時代に、当時4、5歳だったジェリコにプロポーズされたことがありましたが、その時も、内心で妹を連想したりしてたのかしらん。 - だが、何よりも誰よりも鮮やかに、幾度も浮かび続けるのは、最も短い時間しか共にいなかったはずの恋人。エレイン。
「あなたは… 何が目的で「生命 の泉」を求めるの?」初めて出逢った時に見せた憂いを含む硬い表情。「子供じゃないわ… エレインよ」初めて名前を教えてくれた時の、少し照れた愛らしい顔。「バン… どうしたの その傷は?」死者の都での思いがけない再会。「私… すごくうれしかった バンが……「そうするか?」って言ってくれたこと」思い出したくもない、それでも繰り返し思い出した死の間際の告白と笑顔。
そして。今は無い妖精王の森で過ごした七日目、食糧を捜しに僅かに大樹を離れ、戻ってきた。その時に聞いた、エレインの独り言。
「バンが奪いにきたのが「生命 の泉」じゃなくて 私だったら…良かったのになァ」
それがどんなに、どれほどに嬉しかったことか。 - (エレイン…)(団ちょ… …師匠)
捕らえられた魂は末期の声のように呟く。間近に口を開けた深淵は「無」だ。喰われれば死者の都にも行けない。思い浮かぶ人々の、誰にも、二度と会えない。
かつては孤独。エレインを失ってからは死にたかった。そうだったはずの自分にも、今は。 - その頃、遠く離れた移動酒場<豚の帽子>亭。
開店に備え、酒瓶を並べていたメリオダスの手から、数本が取り落とされてカウンターを転がり、一本が落ちてガシャンと割れた。
残飯を貪っていたホークが顔を上げ、カウンターを拭くウェイター服のヘンドリクセンが「どうしました メリオダス殿?」と尋ねる。彼がこんな失敗をするのは珍しい。
メリオダスは応えず、彼方に視線を向けて「…バン?」と呟いた。虫の報せでも受け取ったかのように。
◆あれ? ホークが偽豚から普通の豚に戻ってる? キングが飛び出していってから作中では数時間も経ってないはずなんだけど、その間に戻ったんでしょうか。 - そして、盗賊都市レイブンズ郊外の丘。
バンの魂を捕らえたメラスキュラに、横からガランが呼びかけた。
「メラスキュラ あの魂 儂にくれんか?」
メラスキュラは振り向きもせず断る。「ダメ… 私の物」 - その時、メラスキュラを旋風が襲った。
「バン… 逃げ…て」ジェリコに支えられたエレインが、震える手で魔力を放ったのだ。魔神には そよ風ほどのものでしかなかったが、一瞬の驚きが闇の触手を緩ませ、バンの魂がスルッと空に逃れた。脱兎のごとく、天高く逃げて行く。 - 「カァーーーーッ!!!」気迫と共に跳んだのはガランだった。一跳びでバンの魂を捕らえ、片手に鷲掴む。
- 「…!!」「ガラン」険しい顔でメラスキュラが叫んだ。
- 「ダメ…」涙を流してエレインが手を差し伸ばす。「やめて!!」
- 「え?」「あの白い玉は なんなんだ?」戸惑うジェリコを置き去りに、事態は最悪の場面へ進もうとしていた。
- 「ごちそうさん」ガランの口に放り込まれ、鋭い歯で噛みつかれる魂。
- 次回「さらば愛しき盗賊」
一挙二話 同時掲載の二話目です。
ほうほう。やっぱり、魔神に食べられた魂は魔力として消費されて消滅し、死者の都に行けないし転生もできないんですね。
あと、「長い年月を経て転生する」とメラスキュラが言ってましたが、死んだその日に生まれ変わってる「エリザベス」は、これまた特異な存在ってことですか、やっぱり。
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前回エピソードでは無敵に見えたバン。
けれど、メラスキュラはその弱点と限界を看破します。
・周囲の無数の生物から武力中心に力を強奪し、己の力にできる
→バン自身の許容量のため、強奪できる量に限度がある
・奪った力を集めて<十戒>並みの闘級にさえなれる
→時間制限がある
今回は明確には触れられていませんが、<
バイゼル喧嘩祭りや今回の戦いから見て、奪った力で戦えるのは、せいぜい5~10分前後みたいですね。
かつてギーラは言ったものです。
「不死身と無敵は 全く別物ですよ」「始末しようと思えば 方法はいくらでもある…」
全くその通りで、超越した不死者であるバンも、絶対的な無敵ではありませんでした。
ところで、メラスキュラとギーラって、冷静に分析・研究しながら、導きだした最善手で戦うというスタイルが、よく似ていますよね。性格のタイプが近いのかも。
バンはギーラに「こいつ 嫌なカンジだな~~~♪」と言ったものですが、今回、メラスキュラにも「てめぇは俺の一番嫌いな
まあ、今回はバンにとってVs.<十戒>初戦ですから、神器を手に入れれば、奪える力の許容量が増えたり、制限時間が延びたりして、弱点は変わらぬまでも、より無敵に近づくんでしょうね。
個人的には、武力以外に魔力や気力も大量に奪えるようになる、という方向にはいかないと思ってます。
魔力を奪ったところで、魔術師タイプではないバンには有効活用できないからです。闘級の数値は上がっても、実際の戦闘力に上乗せされず、許容量を圧迫するだけの結果に終わると思う。(高い魔力を持っていても使えないアーサーみたいなもの。)
敵の魔力だけを吸い尽くして無力化させるという戦法もあるかもしれませんが、キングみたいな、神樹とかから半無限に魔力供給されてそうな存在には無意味っぽいですし、制限時間が終われば奪った力は元に戻っちゃいますしね。その間 何らかの方法で凌がれたらアウト。
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今まで描かれてきた範囲では、敵を前に慄くことなど皆無に近かったバンが、メラスキュラに「魂の死=無」を説かれて戦慄していたのは印象的でした。
彼は常に勇敢で、神も魔神も恐れぬ男だった。それは、半分は彼本来の性格でしょうが、もう半分は「自分は絶対に死なない」という自信に支えられたものだったはずです。そして、それが通用しないと悟った瞬間、心の底から恐怖した。
「死ねない」と悲しそうに言ってて、死にたがりみたいだったのに、どうして?
それは、この世に未練が沢山出来てしまったから、ですよね。メリオダスにホーク、ジェリコ。ついでにキング?
何より、魂が死んで存在が無になれば、エレインや、死んだジバゴに逢うこともできない。それこそ、この世でもあの世でも。
バンには大切なものが色々できたから、死にたくなくなった、と。
不死身だったおかげで、今まで自分の命をかなり粗末にしていたように見えましたが、今後、何か意識が変わっていくのでしょうか。
たとえば「お前を死すべき人間に戻してやれる方法がある」と言われたら、バンはどうするのかな。
昔、復讐者だった頃のキングが言っていました。
「不死身のキミを殺すことは確かに難しいよ」「だから 生きたまま永遠に動くこともかなわぬ石像になり果ててくれ……」
「難しい」。つまり、不可能ではないということ。彼はバンの不死身の源である
エレインと一緒に生きて死にたいというのが、きっと、バンの究極の望みなんだろうけど…。
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さて。
メラスキュラの戒禁、「信仰」の詳細が明かされました。
あー。やっぱこういう方向か。
むむ、目を焼かれるとな。
つまりこれ、メリオダスを信用していない今のキングなら、両目を焼かれて失明しちゃうってことですか。
この場にキングが駆け付けてこれるとして、そういうハンデ付きで戦うことになるのか。
……って。まさか、メリオダスとのケンカは、この展開に持って来るためだけの仕掛けだったとか言わないですよね? そうだったら哀しい。キングさんが哀れすぎるぅう(^_^;)
まあ、キングはメリオダスを信用していないとは口で言ってても、「信用に足る男と判るまで監視する信頼を踏みにじったら許さないよ」と言ってみたり、「初めて会った時の言葉を覚えてる?」と訊いてみたり、実際は「信じたい、疑いきれない」と思ってるのは明白ですんで、目を焼かれるにしても ちょっぴりなのかもしれません。
こうして書いてみると、キングさんはとんだツンデレですね(笑)。
にしても。
「真実」のペナルティは石化で、「信仰」のは失明でしたか。
なるほど、神罰系なんですね。
となると、他は「声が出なくなる」とか「耳が聞こえなくなる」とか「手足がしびれて動かなくなる」とか「動植物に変わる」とか?
声が出なくなるとかは、恋愛のすれ違いドラマが起きそうでワクワクしますが、アニメに合わせて展開巻いてる今は、そんな余計なことはしないかな。
「塩の柱に変わる」とかだと嫌ですね。荒野に放たれた牛や羊に舐められて原型保てなくなりそう(笑)。
多分一番強いペナルティは「即死」なんだろうけど、回避できないなら強すぎるから、無しですかね。
悪の権化のように思われてきた魔神族のメラスキュラが、心変わりは「悪」だと真面目に述べていたのは印象深かったです。
彼らは悪ではなく、彼らの正義・倫理を生きる存在なのですね。
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メインキャラのバンが死ぬわけはないですが、走馬灯まで見ちゃってる以上、自分の力で危機を逃れることはないかなって感じがします。
あれだけ前フリしといてキングが来なかったら肩すかし過ぎるので、来てほしいんだけどなあ。
ディアンヌ捜索の時みたいな、釈然としないビックリ展開になりませんように。