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『七つの大罪』ぼちぼち感想

漫画『七つの大罪』(著:鈴木央)の感想と考察。だいたい的外れ。ネタバレ基本。

【感想】『七つの大罪』第143話 聖女の叫び

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週刊少年マガジン 2015年45号[2015年10月7日発売] [雑誌]

第143話 聖女の叫び

  • 盗賊都市レイブンズの外れ。町を見下ろす丘の上で、口づけを交わすバンとエレイン。
    ◆長身のバンは背筋を伸ばしたまま、小柄なエレインが宙に浮いて高さを合わせ、互いに腕は使わず口だけで。まさに「小鳥のキス」って感じで、なんか素敵でした。

  • その絵画のような情景とは裏腹に、眼下の町では阿鼻叫喚の地獄絵図が展開していた。起き上がった死人たちが闊歩し、逃げ惑う人々を襲っている。
    遺した金を着服されたと、恨む相手の喉を握り潰している男。腹が減ったと、裕福な肥えた男の頬にかぶりついて食べ始めている幼児。死者に追い詰められて高所から落ちる者、首をもぎ取られる者と、惨劇は際限がない。

  • 再び丘の上。
    長い口づけを終えて二人は体を離した。
    エレインは目元を朱に染め、じっとバンを見つめている。
    「エレイン…」
    夢ではないのだろうか。確かめるように、バンは恋人の名を呼んだ。
    「会いたかった…」「…バン!」
    切なげに瞳を揺らすと、薄く涙を浮かべて、彼女は再び唇を重ねてくる。離れまいとするかのように、今度は両腕でバンの首にしがみついた。
    されるがままに受け入れると、バンは自分からも彼女の頭を抱え込む。温もりを確かめるように手は肩から背、腰へと回っていき、長く、噛みつくように情熱を交わし合う。
  • 「待て待て お前ら何やってんだよ!!」「いきなり その展開はおかしいだろーが!!!」
    色んな意味で場違いなものを見せつけられて、治まらないのはジェリコである。怒りと羞恥で顔を真っ赤にして、半泣きで怒鳴りつけた。
  • エレインを首にしがみつかせたまま、バンがジェリコに顔を向ける。「こいつは正真正銘 本物のエレインだ」
    「そうじゃなくて!!」噛み合わない返答にジェリコは苛立つ。「その女は いきなり お前の喉元を掻っ切ったんだぞ!?」
  • 「気にすんな」と、バンは微笑った。「俺は死なねぇし お前もケガは…」
    その時、エレインがバンの首から解いた片腕を、スウッとジェリコへ向けて伸ばした。不快げに眉根が寄せられる。
    「あなたは嫌い」
  • 撃ち放たれた暴風はジェリコを殴り飛ばした。不意打ちに受け身も取れず、「うわあ~~!!」と悲鳴をあげて丘を転がり、叩きつけられる。
  • 「エレインやめろ!」バンが、恋人に対しては珍しく、やや語気を強めて止めた。転がったジェリコを指さす。「あいつは 俺たちの敵じゃねえ♪」
  • 「ううん… 敵よ 私からバンを奪おうとしてるんだから」「私… ずっと見てたのよ」フワッとバンから離れ、エレインはジェリコの方へ飛んで行く。起き上がろうとしている彼女の前に片手を伸ばし、冷徹な表情で告げた。
    「…死んで」
  • だが、暴風は撃ち放たれなかった。音もなく間を詰めてエレインを背後から抱きしめたバンが、彼女の腕をそっと握って優しく止めたからだ。
    「やめろ♫」
  • 「どうして この女を庇うの?」肩越しに恋人を見やるエレインは悲しげだった。
    バンは彼女の目を見つめ、言い聞かせる。「俺の女は エレイン」「お前だけだ……♫」
  • 激しい旋風が渦巻いた。
    「バン!!」血相を変えてジェリコが叫ぶ。
    背後の恋人めがけ振り向きざまに振り上げられたエレインの左手、その生んだ風の刃が、逆袈裟にバンの腹から肩までを深く斬り裂いたのだ。鮮血が噴水のように噴き上がる。
    「なら なぜ」「この女を庇うの?」
    苦痛に身を曲げたバンに向けられた聖女の顔と声には、鉄のごとき怒りが現れていた。続けてダンスのようにくるりとターンすると、風もが渦巻いて容赦なくバンを切り裂く。再び飛び散る鮮血。
  • 「やめろ!!」「オイ てめえっ いい加減にしろ!!」叫び、ジェリコが駆け寄ろうとする。
  • 「黙ってて」目線すらやらずに、エレインは片手の暴風でジェリコの行く手を阻んだ。視界に入れるのは愛しい男だけ。間断ない風の刃で切り刻み続ける。
    「ずっと死者の国から バンを見ていた」「バンが彼女と話をする姿を」「ずっと」「バンが彼女と旅をしている姿を…」
    全身を切り刻み続けられ、バンの上着は千切れ飛んで原型を留めていない。裂けた肉から飛び散る鮮血がしぶきとなって入り混じり、渦巻く暴風を真紅に染めている。
    「私だって バンと旅がしたかった …それが 私の夢だったのに」「その夢を… 彼女は簡単に叶えているのが許せない!!」
    聖女は叫んだ。泣きそうな怒りの顔で。
  • 「エレイン…」「どうしちまったんだ?」血だるまになってなお、バンは静かな目のまま怒らない。恋人の怒りを意に介すことなく。
  • 「バンのバカ」叫びと共に激烈な風が渦巻き、どんなに刻まれても膝は屈しなかった男が、とうとう上半身はバラバラの肉片と化してドサドサとバラ撒かれ、残る下半身もドチャッと地面に崩れ落ちた。
    「やめろぉーーー!!!」と、ジェリコの絶叫。
  • 無残な結末だ。いくら再生するとは言え。
    極度の興奮を過ぎて、エレインは浮いたまま ぐったりと頭を下げ、汗だくで「はーー… はーー…」と肩で息をしている。
  • 「バッキャロ~~~~~ッ!!!」怒鳴り、エレインめがけてジェリコが突進した。
    「…急がなくても あなたは殺してあげるわよ…!!」エレインは汗に濡れた顔を上げ、険しい顔で暴風を撃ち放つ。が、それをジェリコは跳んで避けた。
    「さっきから聞いてりゃ自分勝手な女だぜ…!! よくもホレた男に そんな真似できるな!!」
    「それもこれも あなたのせいよ…… バンにはあなたを殺す邪魔をしてほしくないだけ!!」
    次々と暴風を放つが、どれも避けられて当たらない。ついに両手を振り下ろして渾身の一撃を放ったものの、それすらも避けられた。――高く跳んだジェリコが、エレインの頭上に降りてくる。勢いのまま、ダンッと彼女を仰向けに押し倒した。
    ◆エレインもキングと同じで、体力ないんですね。
    では、魔力を使わないエレインと猫を対峙させたらどうなるでしょうか。…互いに無関心で何事も起こらなさそうですね(苦笑)。(性格的に、エレインは小動物に好・悪どちらの感情も特に抱かなさそう。)
  • 「や…めろ……ジェリコ!!」やっと喉や肺が再生したらしいバンが、未だ動けぬまま、掠れた声で途切れ途切れに制止してくる。「エレインは 今… 普通じゃねぇんだ…!!」
  • 「普通だろうと異常だろうと知ったことか!!」エレインの両手首を押さえた手をジェリコは緩めなかった。睨み、怒鳴りつける。「てめぇ 本当にバンが好きなのかよっ!!?」
    「…好き」腕力では全く敵わない。ジェリコを睨み返すエレインの目に悔し涙が浮かんだ。「好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き…!!」
  • 「俺だってバンが好きだ!!!」ジェリコは絶叫した。
    「私の方が ずっとバンが好き…!」千年を生きる聖女に子供のような返しをされて、ヌググ…と歯ぎしりしながらも「お… 俺だって負けてねぇ!!」と言い切ってみせる。
    「バンは あなたを決して愛さない…」「あなたには見向きもしない!!」
    容赦なく否定され、ジェリコの顔が恥辱と憤怒に染まった。そんなことは解っているのだ。それでも。
  • 「そこをどけ ジェリコ!!」「エレインは何者かに操られている!!」険しい顔でバンが再度制止をしたが、やっと上半身が再生されたばかりで動けずにいる。
  • それでも、引き下がれないことはある。構わずにジェリコは続けた。
    「いいか!! お前みたいな つるぺたんなチビよか 背も胸もある俺の方が 絶対 バンに吊り合ってる!!」
    睨みつけていたエレインの顔が、初めて、自信を失ったようにくしゃりと歪んだ。
    怒鳴り続けるジェリコの目にも涙が浮かんでいる。
    「それに… それに バンは俺の命の恩人なんだ!! バンのためなら俺はなんだってやってやるぜ!!!」「けどな 好きな男を苦しめるような真似は 絶対しねぇ!! …絶対にな!!!」
    痛い場所を抉られたように、ギュッとエレインは目をつぶる。大粒の涙が溢れ出した。その目がハッとしたように再び開かれる。続いたジェリコの言葉を聞いて。
    「なのに… お前じゃなきゃ」「ダメなんだよ バンは……!!」
  • バンの再生は完了していた。だが彼は制止をせず、黙ってジェリコの言葉を聞いている。
  • 「寝ても醒めても あいつの頭ん中は お前のことばかり」「お前を蘇らせるために なんもかんも捨てて 彷徨さまよあるってんだぞ!?」「操られてる? 知ったことか!!」「お前が どれだけバンを好きと言ったところで――」「簡単に操られちまう程度なんだろ!?」
    本当に好きならば。操る力など跳ねのけてしまえ。
  • ……………わかってる」「そんなのわかって…」非難の言外にある叱咤。そして激励を感じ取ったエレインの頬を涙が伝い落ちた。
    ……それなのに。次の瞬間、彼女を支配した感情は激烈な憤怒。
    「うぅうう…」唸りをあげると暴風でジェリコを吹き飛ばした。倒れたジェリコに向けて両手を差し向ける。とどめを刺すために。
    「誰か…」「私を止めて!!」消えない怒りとせめぎ合う涙。引き裂かれそうな声で彼女は叫んだ。
  • その全てを抱きとめる、力強い腕と広く優しい胸。
    エレインの前に回り込んだバンが彼女を抱きしめ、荒れ狂いかけた風を鎮めていた。
  • 「いつか必ずお前を奪う」「約束しただろ…?」「お前は永遠に俺のもんだ…」「これから二人で旅をしようぜ ……な?」
    エレインの両目から新しい涙が溢れ出す。差し伸ばしていた腕から力が抜けて、ぎゅっ…と、彼の胸にしがみついた。
  • あるべき鞘に収まって抱き合う二人を、ジェリコは ふてくされた顔で眺めている。胡坐をかいて「ちぇっ」とそっぽを向いた。
  • 「ごめん…なさい… バン 私… こんな汚い部分ところ見せたくなかった…」「けど… 自分じゃ どうにも抑え…られなくて……」
    「俺は<七つの大罪><強欲の罪フォックス・シン>バンだぜ♪」「お前のどんな汚い部分だろうが 全部 奪ってやるよ……♪」
    顔を上げ、安堵したようにエレインは微笑みを浮かべる。恋人の名を呼ぼうと口を開けた。「バ…」
  • なのに。
    突然、糸が切れたかのようにエレインの全身から力が抜けた。浮かんでいられなくなった体を慌ててバンが支える。
    「エレイン!?」
  • 「お… おい どした!?」異常に気付いたジェリコも駆け寄った。
  • バンの腕の中で、エレインは半ば意識を失っていた。血の気の引いた顔にびっしりと冷や汗を浮かべ、苦しそうに浅い息をついている。
    「しっかりしろ!!」
  • 「当然の結果よ」
    嘲るように女が言った。聞き覚えのない声だ。
    「”怨反魂おんはんごんの法”は死者の未練を増幅させ やり場のない怒りを生命力として この世に呼び戻す禁呪なの…」「つまり 怒りに抗ったり 未練が消えれば 再び 死が待っているわ」
  • ぐったりした恋人を抱きしめたまま、バンは声の主を睨んだ。怒りで首筋に血管が盛り上がる。そう、彼女エレインを操って苦しめ、今、再び死に陥る残酷な結末をもたらそうしている者。それがこの女であることを理解したからだ。
  • 「私の魔力に対抗できる魂なんて珍しいから見物しにきたのだけど もっと珍しいものに出会えたみたいね…!」「教えて? あなたがフラウドリンの言ってた<七つの大罪>かしら?」
    先程エレインに「七つの大罪」と名乗ったのを聞いていたらしい。異形の腕の形をした闇をストールのように巻いて宙に浮かび、そう尋ねる女の隣には、明らかに人間ではない、細身の鎧のような外殻を持つ巨人が、長柄の武器を手に立っている。
    ◆<七つの大罪>は「珍しいもの」なのか。希少動物に遭ったみたいな言い方ですね(笑)。それとも、人間なのに不死者なのが珍しいのかな?
  • 「フラウドリン…? 知らねぇ名前だな」険呑な声音でそう返すと、ただならぬ威圧感に慄くジェリコの腕にエレインを抱かせ、バンは前に出た。
    ジェリコ… エレインを頼む…」
    「え…? オイ!」「うそだろ バン? 戦うつもりかよ!?」
  • 「まずは てめぇらが 名を名乗りやがれ」
    そう言ったバンに、鎧のような巨人が笑った。「カッカッカッ 人間の分際で威勢のいい小僧じゃな…」
    そう、彼らは人間ではない。
    薄笑いを浮かべて女が名乗った。
    「我らは<十戒>」「<信仰>のメラスキュラ」
    「<真実>のガラン!!」鎧の巨人が続ける。
  • 「殺す♫」歌うような調子で、しかし笑みなど微塵もなく、バンは殺意を煮え滾らせた。
  • 次回、一挙二話掲載

ジェリコが女を上げましたね! バンはいい妹分を持てたと思います。

エレインが怨反魂の呪縛から逃れられたのは、バンの底抜けの優しさと深い愛は勿論ですが、ジェリコの忌憚ない厳しさ、そして潔さがあったからこそかと。 

でもジェリコ、これからはどんな立ち位置になるのかな。流石に、これ以上バンにくっついていくわけにはいきませんよね。大人しく王都に帰る?

エレインとケンカ友達的な仲良しにでもなってくれたらいいのになあ。

エレインって友達いたことないですよね現時点の公式設定的に。孤立はしてないけど、兄以外に特別な仲良しを作ることに興味のなかった人なので。(強いて言うならオスローが友達? あと、知能の低い小鬼たちに一方的には友達認定されてたか。)わけても女友達は1000年の人生で一人もいなかったはず。

 

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エレインが、風刃でバンをブロック肉にしちゃいました。

うーわー。(^_^;)

キングも、死者の都編や『なかよし』出張版で、ムカついたからと簡単にバンの胸を大槍で刺してたものですが、それが生ぬるく見えてしまう凄まじさ。

 

キングもエレインも、バンはどうせ死なないからと、割と気楽にやっちゃってる感じがします。

まったくもー、この妖精兄妹は。変なとこも似てますな。

 

でもバン、実際、どのくらい痛いんでしょ? ファンブックで、キングがバンを刺すことについて「バンにだって痛覚はあるんだぜ キング!?」とホークの苦言コメントが付けられていましたが、刺されてもケロッとした顔してることも多いです。

自分の経験から言うと、大きな怪我する時って、強い衝撃は感じるけど、その瞬間はさして痛まないんですよね。後からやってくる。

バンも、その瞬間は痛覚が麻痺してるんでしょうか? 普通の人間なら痛みだす頃合いには再生が始まってるから、殆ど痛みを感じないで済む、とか?

 

そういえば、ゲームブック版では、主人公がキングの槍に刺されて死ぬ際「痛みは……ない。あるいは、これがキングの慈悲なのかもしれなかった。」と描写されていました。切れ味鋭いから痛みを感じない? それとも、キングが神経に干渉して、痛みを感じず死ねるようにしてるって可能性もあるのかな。「状態促進ステータスプロモーション」の魔力で神経伝達や内分泌を操れば、実際できそうですけども。

 

兄がしょっちゅうバンを刺してたことを踏まえれば、エレインも、今後も痴話ゲンカでバンを切り刻むことがあるかもしれないな、と思いました(笑)。

勿論、今回のエレインはまともな精神状態ではありませんでしたし、蘇った死者は生前より力が強くなるそうですから、正常なエレインなら、ブロック肉になるほど刻みはしないでしょう。

けど、切り傷ができるくらいはやりそうな気がする。「バンの馬鹿!」と、可愛い誤解で犬も食わない何とやら的に。

そして、刻まれようともバンは少しも怒ったりしないで、エレインをトロトロに甘やかすんだろーなーってところまで容易に想像できてしまう辺りが、なんかもー、ゴチソウサマって感じです(笑)。

 

 

エレインに刻まれたバンは、上着が完全に千切れ飛んでしまいました。

あーあ…。やっぱり衣装チェンジになるか。次はどんな服なんでしょう?

 

という感想は置いておいて。

上半身は両そでの先しか服が残っていないにもかかわらず、下半身、ズボンは、ほつれ一つない完全な状態で保たれてる。

えっ。

エレイン、あの凄まじい風の刃でバンを刻んでおいて、下半身だけは完璧に除外したの!?

それは、恐ろしく技術のいることではなかろーか。

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 バンの下半身は……聖域。エレインにとって傷つけてはならぬ聖域なんですね!

 

……とかいうアホな感想が、読んで一番最初に抱いたものだったとゆー。なんかごめんなさい今週。ははは。

 

 

 

けど、エレインに限らず、バンがミンチにされる時って大抵上半身で、下半身はそのまま残ってるのがデフォルトでしたっけ。

うむ。下半身は聖域。漫画倫理的に。

 

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メラスキュラの戒禁かいごんが「信仰」だと明かされました。

信仰……?

うーん。

たとえば、バンのエレインへの一途な愛や、エリザベスのメリオダスへの絶対的な信頼、ギルのメリオダスへの敬愛なんかも、一種の信仰と言えはしますが、そういう方向なのかな。

んじゃ、メリオダスを信用できなくなっているキングは、信仰の戒禁かいごんに引っ掛かってヤバいのか? …いや、信じるモノを持たない人なんて山ほどいるだろうし、そんなことで引っ掛かってたら際限ないですよね。

 

 

<十戒>二人に一人で立ち向かうバン。殺す気満々ですが、出来るのでしょうか。

闘級2000にも満たない<蒼天の六連星>が魔神フラウドリンを倒してしまったのですから、可能性はなくはないのでしょうが、二人いるもんなぁ。

 

バンは不死身なので、どう転ぼうと死ぬことだけはない…と、つい甘く考えてしまいそうになります。でも、実は<十戒>って魂を喰らう能力持ちなんですよね。魂を食べられてしまったら、体が不死身だろうと一巻の終わり……のよーな気がします、が。どうなることやら。

 

二対二になるべく、前フリ通りキングに来てほしいところですけど、大丈夫かなあ。

また「期待外し」が起こって、間に合わなかったり、途中で別の事件に巻き込まれて来られなかったりしないかとヒヤヒヤしています。タイミングが遅れがちなことに定評のある妖精王様ですから(苦笑)。

 

エレインの件はバンの問題だけど、範囲を広げればキングの問題でもある。

この二人でエレインを救うことが出来たら、それぞれが過去に喪失していたもの(彼らはそれを「罪」と呼ぶ)を取り戻し、己を縛る心の牢獄から解放されることができる。

なので、エスカノールだのメリオダスだのの第三者の介入は無しで、できれば二人だけで解決してほしいのですけど、うーん、どうなるんでしょう。

 

 

考えてみれば、第二部に入ってから、過去の喪失の復活・罪からの解放のエピソードが続いていますよね。

バンは、(罪とは直接関係しないけど)「ジバゴと生き別れた」→「再会し、関係を完結させた」ってのが一つ。そして「妖精王の森の焼失を防げなかった」→「己の血で再生、本来の管理者のキングに引き渡す」ってので二つ。そして、エレインを完全に取り戻すことができれば、晴れて罪の完済となります。(後は、おまけ的に「メリオダスへの謝罪」かな。)

 

そしてキングは、「ヘルブラムを殺した」→「亡霊としてだが復活、関係を修復」、「森と民の信頼を失った」→「妖精王として復権」まで済ませており、エレインを取り戻せれば三つめ。その後は、「ディアンヌと再会し、記憶を消したことを詫びて、愛を取り戻す」ことができれば完済となるはずです。

 

もしも、この「罪からの解放・喪失の再生」が第二部のテーマならば、他の<大罪>たちにも、そのようなエピソードが用意されているのでしょうか。

 

ディアンヌなら、「マトローナに庇わせて死なせ、強くなれという期待にも応えられなかった」というのが、彼女が感じている罪? ならば、復活したマトローナに従って<十戒>を倒せるくらい強くなれれば完済……ってことなのでしょうか。

 

他は、メリオダスのは第三部まで持ち越されそうですから、ゴウセルかな。マーリンやエスカノールは、第二部で語られることがあるのかどうか。

(そういえば、ゴウセルの罪は『七つの大罪』の物語の根幹に関わるものだって話でしたっけ? うろおぼえ)

 

 

 

エスカノールと言えば、ここまで話が進んで出てこないので、実は病気とか死んでるとかじゃないかと、半分くらい疑っています。(^_^;)

 

一つに、<大罪>の国家反逆は既に晴らされ、お尋ね者じゃなくなってるのに、まったく出てくる様子がない。また、彼は能力や人格的に、隠れ潜むのは不向きのはずなのに、噂ひとつ聞かれない。

そこから考えられるのは、「<大罪>から意識的に身を隠している。仲間に加わる気がない」か、「ブリタニアの外に逃亡している」か。そして「既に死亡しているか、衰えている」かです。

 

二つに、彼は戦闘能力は高くとも人間であって、<大罪>メンバー中唯一、普通に年をとって死ぬ存在だと、作者に明言されています。彼はもう40代。10年前より衰えているはずですし、何より、老いるということは、病気になってもおかしくないということ。どんなに強くても病気には勝てません。

 

以上から、彼は既に最前線に立てる戦闘要員ではなくて、代わりに、彼の力を継ぐ弟分なり息子なりが出てきたりするのかも……なんて妄想したりして。名前はガウェインね(笑)。

 

まあ普通に、最後の最後にメリオダスを凌ぐ最強の戦士として、渋い中年になったエスカノールがドーンと登場、年齢を感じさせない圧倒的な強さで大活躍する、だけなのでしょうけども(笑)。

 

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次回は一挙二話掲載! 楽しみ。

アニメ第二期に合わせて原作進行を巻いてるのかな。

先週の『マガジン』巻末で、「あるもののために大量のネームを書いてます」的に作者さんがコメントされていましたが、このことだったんでしょうか?

そうなら、二話一挙掲載や増ページは今後もあるのかも。

読者的には、短期間でたくさん読めるのは、ホントに嬉しいことこの上ないですけど、作者さんが体を壊して連載ストップしたら元も子もないので、ほどほど・ぼちぼちで走っていただきたいです。

 

 

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