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『七つの大罪』ぼちぼち感想

漫画『七つの大罪』(著:鈴木央)の感想と考察。だいたい的外れ。ネタバレ基本。

【感想】『七つの大罪』第142話 愛の在り処

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週刊少年マガジン 2015年44号[2015年9月30日発売] [雑誌]

第142話 愛の在り処

  • 場面は妖精王の森。
    警戒の声で鳴き交わす鳥群れを、上部の開けた妖精王の大樹のうろ、その天辺近い枝から見上げているゲラード。
    「この言い知れぬ胸騒ぎは なんだ?」
    「ゲッゲゲゲゲゲ ゲラード様…!!」
    側にいたプオーラが、ひどく声を震わせて呼んだ。彼も他の妖精たちも視線を一か所に向け、愕然とした顔でまごついている。
  • 自身も顔を向けたゲラードは冷や汗を流した。
    「そん…な」「まさか…」
    白い裸身をさらした少女が浮かんでいる。
    「エ…」「エレイン……なのか?」
    奥に、遺体として安置されていたはずのエレインだった。
  • 「なぜだ… お前は死んでいたはず」
    戸惑いと違和感を拭いきれないゲラードとは違い、周囲の妖精たちは当初の驚きから抜けると無邪気に歓声をあげていた。
    「エレイン様だ…!」「エレイン様が生き返ったー!!」「奇跡だ!!」
  • 当のエレインは茫洋とした表情で、にこりともせず妖精たちを見つめている。おもむろに口が開かれ、生前のままの声が流れ出した。
    「ゲラード… バンとたくさん話をしていたわね」
    「え…?」と、奇怪な事態への恐れを滲ませたまま戸惑うゲラード。
    「みんなも… バンを囲んで すごく楽しそうにしてた…」
    妖精たちは笑顔のまま「?」と不思議そうにする。
  • 全風まんぷうの逆鱗”
    次の瞬間、エレインは周囲の全ての妖精に向かって魔力の暴風をぶつけていた。
    妖精たちは一瞬で吹き飛ばされ、うろ内部の壁に、背中から顔面から激しく叩きつけられた。
    ある者は顔面を潰して壁に血の筋を付け、ある者は頭から血を流し、ある者は美しかった羽をボロボロに千切れさせて、みな気を失い、冬の蝶のように はらはらとうろの底へ落ちて行く。
    「ズルいわ…」「バンは私のものなのに」かつて聖女と呼ばれたエレインの声には、深く静かな怒りと並みならぬ執着が滲んでいた。
  • ゲラードだけは咄嗟に暴風に耐えて、叩きつけられることなく残っていた。
    その眼前に、ふわりと生ける死者は近付き、恐れで強張る老妖精の前に右手を突き出す。
    「それから あなたは バンを傷つけたわ」眉を吊り上げて言い放つと、払いのけるような動作でヒラッと手を水平に振る。
    ”そよ風の逆鱗”
    かつては森に侵入する人間たちを追い出し、殺すために使っていた技だ。
    爆発的に起こった暴風に殴り飛ばされ、ゲラードは地面に叩きつけられてバウンドし、潰れた声をあげて血を吐いた。
  • 報復を終えてしまうと、エレインは辺りの花を魔力風で吹き散らし、舞い飛ぶ花びらを身にまとって濃色のドレスを作り上げた。胸元は深く大胆に開き、足首丈のスカートから靴を履いた足先が見える、かつての彼女とはイメージの異なるデザインだ。
    妖艶に微笑むと、愛しい恋人の名を呼んだ。
    「バン…」「待っててね…」
  • 目を閉じて、心の声で呼びかけ始める。
    (おいで…)(ここへおいで オスロー…)

  • その頃、ブリタニアのどこかを移動中の<豚の帽子>亭。
    どんどこ走るホークママの背上の酒場。その物見台に座って、浮かない顔で思いに沈んでいるのはキングだ。
    今の<豚の帽子>亭はかつてない大所帯だが、彼は独りだった。オスローだけが寄り添っている。
  • オスローがピクッと反応し、物見台の柵の隙間に鼻先を突っ込んで彼方を見やった。「バフバフ…」と吠え始める。
    「どうしたオスロー?」とキング。吠えるオスローの心の声を聞きとっていく。「え… 呼ばれてる? 一体 誰に?」
  • 『ハーレクイン ダメだ!! 彼を行かせるな!!』
    突然の叫びにキングはぎょっとした。背負った兜に宿るヘルブラムの魂の声だ。
    ◆フキダシが小さくて字数が入れられない時は「キング」と三文字で呼び、余裕がある時は「ハーレクイン」と六文字で呼ぶ。ヘルブラムさんの柔軟さ、漫画家にはありがたそう。
  • 「ま… 待ってオスロー!!」
    すぐさま制止したが、その時にはもう、オスローは自ら開けた空間の歪みに潜り込んで、どこかへ転移してしまっていたのである。
  • 止められなかった失態に焦って、キングは何かを知っているらしい親友ヘルブラムを呼んだ。魂の姿を視るため兜をかぶる。
    「ヘルブラム!」「オスローは誰に呼ばれたんだ!?」
  • 彼の魂は、物見台の上空、<豚の帽子>亭の屋根の辺りに浮かんでいた。生前と変わらぬ姿で腕を組み胡坐をかいている。だが、その表情は険しかった。
    『どうやら あの世とこの世を隔てる扉が開いてしまっている』
    「あの世って… 死者の国ってこと…?」予想外の話に、キングは要領を得ない様子だ。ヘルブラムは言い直した。
    『もっと わかりやすく言うと…』『…何者かにより 死者が生者として蘇っているんだ!!』
    ◆ここでキングが「死者の国」って言ってるの、「死者の都」の誤植?
  • 「…!!」キングは息を呑む。
  • 『それも 魂を汚された状態でね… 俺っちがヘンドリクセンにされていたように…』『でも これは規模が違う』『わかるかい? この世に強い未練を持つ魂が そこら中で復活してるんだよ!!』
    ◆何気に、ヘンドリクセンに死者使役されていた間、精神汚染されていたことを明かしてますね。「人間への怒りが増幅された状態」だったのでしょうか。
  • 「まさか オスローを呼んだのは…」「その生き返った死者ってこと?」
    予感によって、確かめるキングの声は震えを帯びていた。
    オスローを呼べる者は少ない。増して、キングの制止も聞かずに行ってしまうほどの相手。更にこの世に未練を持つであろう死者ともなれば。心当たりなど、一人しかいないではないか。
    「まさか… そんな…」
    信じたくはない。だが、気まずげに俯いて黙り込んだヘルブラムを前に、キングは確信せざるを得なかった。
    「まさか…!!」
    ◆キングにすれば、VS.ヘルブラムの悪夢再来。真っ先に、今度はエレインを殺さなければならないのか、という恐怖や絶望が浮かんだんだろうなあと思います。

  • <豚の帽子>亭一階の店舗スペースには、今のメリオダス組のメンバーが、ほぼ顔を揃えていた。
    慌ただしく飛び込んできて「別行動をとる」と告げたキングの様子に、それぞれの深度で驚いた様子だ。
  • メリオダスはと言えば、いつもの飄々とした態度のまま、さして表情を動かすこともなく尋ねてきた。「…ディアンヌを捜しに行くのか?」
  • 焦りを滲ませてキングは答える。「それもあるよ …でも もう一つ」「行かなくちゃいけない理由ができたんだ」
  • 「そんじゃ オレたちも…」まるで買い出しに付いていくような気軽さでメリオダスが言いかけたが、キングはプイッと顔を背けて言い捨てた。「キミの手を借りるつもりはないよ!」
  • かつてない険悪さに、エリザベスとギルサンダーが顔を見合わせる。
  • 「…言っただろ? オイラはキミを信用していない」
    冷ややかな態度に、メリオダスは苦笑して「さてさてさーて そりゃ 困ったな…」とため息をついた。
  • 食ってかかったのはギルサンダーだ。「キング!! それはあんまりです!!」「ドルイドの里で何があったのですか!?」「メリオダスの何が信用できないと言うんです!?」
    キングはギルサンダーに目を向けたが、そちらからも顔を……いや、体ごとで背を向けた。
    「全部さ」「キミたちこそ よく信じられるよね」「正体が知れない…」「素性を明かそうともしない奴のことをさ」
  • 口を挟んだのはエリザベスだった。
    「それなら私だって同じです……」「私も本当の親は誰なのか 自分が何者なのかわかりません…」「それでも メリオダス様もキング様も 私に力を貸してくださいました!!」
    微笑んでそう語り、哀願するように呼び掛ける。「キング様」
  • だが、キングは背を向けたまま、振り返ることをしない。
    「……ごめん… オイラは急ぐから」
    ぶつかるようにドアを開け、外に文字通り「飛び」出していく。見る間に空の彼方に小さくなっていく姿に手を振って、メリオダスが「何かあったら呼べ すぐ助けに行く」と呼び掛けた。

  • そして、場面は盗賊都市レイブンズへ。
    町を見下ろす小高い丘に、バンとジェリコはジバゴの遺体を葬った。
    ちゃんとした墓碑はなく、墓標代わりに大きな丸石を置いただけ。花もない。
    だが、酒はあった。若き日のジバゴが愛飲していたアバディンエールを、バンは惜しみなく墓標にそそいでいく。
    「………ジバゴ ゆっくり眠れよ♪」父を看取ることができた、その表情に悲痛は窺えない。
  • 「…いい奴だよな…」
    墓標の前にうずくまってジェリコが呟いた。
    「ああ…」頷いてバンは笑みを浮かべる。「ジバゴがいなけりゃ」「俺は とっくに生きちゃいねぇ」
    呆れたようにジェリコはバンをめつけた。「お前のことだ!!」
    「あ?」と首をかしげるバンは、自分が「いい奴」だと言われるなんて、想像すらしていないのだろう。
  • 「ったくよ~~~~」ぼやきながら、ジェリコが小声で「ニブいやつ…」とこぼした、その時である。
    不意に盛り上がった地面から、腐乱死体が自ら半身を飛びださせた。
    「ギャアアァアアアァアッ!!!」
    叫んで尻餅をついたジェリコの前で、腐り落ち、今しも蛆に喰われているその男は、微かに喉を震わせる。見る間に腐肉が再生していき、頭蓋の奥に落ちていた眼球も元の位置に戻って視線が定まった。ボロボロに腐れた服以外は、生者そのものの様相に戻る。
  • とは言え、言動は恐れ通りの異常さだった。
    「女が…憎…い」「女なんて みんな死ねばいい…!!」「俺を… いつも裏切りやがって …死ね …殺す」
    うわごとのように言いながら、尻餅をついたままのジェリコに腕を伸ばす。
  • 腰が抜けて這いずるしかできないジェリコの襟首をひょいと掴んで、バンが遠くに放り投げた。代わりに死人男と対峙する。
  • 「ほお~~♪」「これが噂の蘇る死体か♪」面白そうなバンに「ジャマするな」と歯を剥いて、死人男が腕を突き出す。
    なんと、それは一撃でバンの胸を貫き、背中まで貫通していた。
  • 「なるほど♪」「人間離れした力…」「ただ生き返ったとは 訳か違うようだなァ♪」血を吐きながらバンは呟く。
    胸を貫かれたまま、無造作に死人男の顔面を鷲掴むと、熟れた瓜のように容易く握りつぶした。
    頭を失った死人男は、再び死体となって地に倒れる。
  • 「バン!!」「おい! 平気か?」血相を変えてジェリコが駆け寄った。
  • 「ああ」ペッと口中の血を捨てて振り向き、バンはジェリコを労ろうとする。
    「お前こそ ケガは――」その先は言えなかった。見たからだ。ジェリコの背後の空間が水面のように揺らぎ、そこから女の両腕が生え出て、今しも彼女を殺そうとしていたのを。
  • 直後。
    ジェリコの感じた激しい衝撃。飛び散る大量の鮮血。
  • 血を流したのはジェリコではなかった。彼女を突き飛ばし、代わって前に出たバンが、女の手刀に首を真一文字に掻き切られていたのだ。
  • 喉に大きく開いた傷口から噴き出した血が流れ落ち、気管が傷付いたのだろう、血にむせて、バンはろくに声も出せないでいる。
    いや。ただ、言葉を失っていただけかもしれなかった。あまりの驚きのために。
  • 「……っ ごほっ」「そ…」「そんな」
    バンの前に浮かび、彼の首を掻き切った両手から血を滴らせている、冷たい表情の女。
    「エレ…イン がふっ
    それはバンが最も愛する、まだ生き返っていないはずの女だった。
  • 「やばい…」「バン!! そいつから今すぐ離れろ!!!」生ける死者を恐れてジェリコが叫ぶ。
  • だが、どうして離れられるだろう。エレインが動いてもバンは動かなかった。血まみれの唇に重ねられたのは、彼女の唇。
    再会を果たした恋人たちは、血の味のキスを交わし合った。
  • 次回「聖女の叫び」

アニメ第二期2016年放送決定、おめでとうございます。

第一期と同じように原作をアニメに合わせてまとめるなら、原作第二部は2016年秋~2017年頭頃に完結予定? 単行本23巻くらいで。だとすれば、連載分が18巻辺りの今は、ちょうど二部の中盤かもですね。

 

個人的には、キング役の声優さんにもうひと踏ん張りお願いしたいです…。ベテランの超人気声優さんなので、お前ごときが何言うかと袋叩きにされそうで怖いですが。第一期の王都決戦辺りの声を聞いてると、シリアスな場面でも叫びの演技を裏がえった揺れる声で演じがちで、重い台詞でも軽めのトーンだったり、軽く情けなく聞こえることが多くて。アルビオンを倒す場面で裏がえった声で叫ばれたら哀しいので、キャラ解釈と言うか、演技の方向をもう一考していただけたらなあとか勝手ながら願うのでありました。第一期の頃のインタビューでの、この声優さんのキングのキャラ解釈って「歳とってるけど子供」「妖精王なのに能力が低くて情けない」「ホークと並ぶギャグ担当」「完璧な男・バンに憧れているはず」でしたけど、私はそう思わないけどなあ。あと一人称「オイラ」を「ボク」に間違えたまま平気で演じるの、いい加減カンベンしてほしいデス(まがお)。アニメでも3DSゲームでもドラマCDでも全部やってましたが。

 

そういう意味で、第一期で凄いと思ったのはメリオダス役とディアンヌ役の声優さん方でした。普段の軽妙さと戦闘・負傷時のドスが利いた感じ、両面の並立が期待を超えた突き抜け方で、本当に素晴らしかった。各種インタビュー拝見しても、キャラ解釈に違和感なくて嬉しかったです。

(あ、あとホークの声も大好きでした。普段の可愛い声は勿論、ルインに錫杖で殴られた時の叫び声とか。ビリッときましたよ当時。)

 

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黒エレイン爆☆誕

闇堕ちヒロインの黒衣装チェンジはお約束。

でも、白黒マンガだから黒ドレスに見えるだけで、実際は濃紺や、バンとお揃いの真紅のドレスの可能性もありそうです。花ビラから作っていることだし。(黒い花も実在しますから、黒の可能性もゼロではありませんが。)

 

キング外伝で、人間風に縫って作った服を披露したキングに、ヘルブラムが「人間が作る服って工程が面倒な上に時間もかかるよなぁ」と笑う場面がありました。

つまり妖精族は、人間とは違う、ずっと簡単な方法で服を作るってことで。それってどんなの? と気になっていました。

蜘蛛が巣を編むように、細い糸で生地から立体に編んで、人間には作れないような繊細な布地の服を、裁断・縫製しないで作るのかなあとか。(伝承上の妖精って、「指輪を通せるほど滑らかで胡桃の殻の中にしまえるほど小さく折り畳める薄い反物」を織れることになってますもんね。)

 

正解は、「花を魔法で服に変える」でした!

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アニメ化の際は『プリキュア』並みの変身演出でお願いしたい。

 

そっか、それで妖精族の服は花ビラっぽい意匠が多いのか。葉っぱを服に変えることもあるのかな?

そういや、スマホゲーム『ポケットの中の騎士団』で、着飾ったエレインの説明文に「身にまとう衣服や杖は、森の木や草花から作られた特別なもの。」って書いてありましたね。

 

こんなことができるなら、幼いディアンヌの服が破れた時、革を縫って作らなくても一瞬で服を着せてあげられたのに…とも思いましたが、それだとキングの魔力が途切れでもしたら一瞬ですっぽんぽんになりそうだからヤバいのかな(笑)。

ちなみに、伝承上の妖精が払ってくれるお金は、たまに木の葉に変わることがあると言われています。日本の狐や狸みたいですね(笑)。妖精は大抵の物なら草木から作れるのかもしんない。

エレインの遺体が素裸だったのは、死ぬことで魔力が途切れて服が花に戻ったか、単に、20年の間に服だけ枯れ朽ちてなくなったのかな?

 

 

 

妖精族がこんなに簡単に服を作れるのなら、材料にする動物を狩るところから始めて、せっせと縫ったり手直ししたり、700年以上も人間風の服を作り続けてるキングは、実は、かなりの酔狂者で凝り性なんだなあと改めて思いました。

人間で言ったら、電動工具を使わずに手彫りで翡翠を磨いたり、電気使わずにろうそく、水道使わずに釣瓶で井戸水汲んで、薪でお風呂沸かす生活をあえて楽しんでるみたいな感じ?

怠惰の罪なんてのを背負っちゃいるけど、利便性度外視で手の込んだ作業をやるのが好きなんだなあ。

 

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服と言えば。

今回ついに、バンの新衣装が破れてしまいました。

死人男の攻撃には、背中の穴を貫通させて無傷だったのに。エレインの首ちょんぱで、両襟が金属の輪の部分までスッパリ切れちゃいましたよ。こりゃ直せんわ。あーあ。

 

せっかくキングとディアンヌがプレゼントした服でしたが、バンの服も、ゴウセル達みたいに別の物にチェンジするのかな。

エレインがお花で作ってあげるのもいいかもしれませんね。それなら、どんなに破れても修復できるんだろうし。

 

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オスローがエレインに呼ばれて、一も二もなく従ったこと。

 

驚きました。オスローはキング個人の友達なんだって思ってたから。

エレインともそんなに親しかったの!?

 

…キングが行方不明だった700年、エレインと共に森を守ってた黒妖犬ブラックハウンドたちがいたと小説版で説明されてましたが、その中にオスローもいたのかな。

 

もしかして。

オスローがハーレクインを追って森を出たのって、ハーレクイン出奔直後の700年前ではなく、前の妖精王の森が消失してバンが新しい森を作ってから。即ち20年前だったのでは!?

ハーレクインのためにもエレインを守りたくて森で戦ってたのに、森は焼け、エレインも死んで、妖精たちはハーレクインの悪口ばかり言うようになって、それが辛くてハーレクイン捜索の旅に出た……ってことだったとか。

 

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魔神メラスキュラによる死者復活について。

 

気になったのは、ヘルブラムが言った「何者かにより 死者が生者として蘇っているんだ!!」という言葉です。

えっ。死体が動いてるんじゃなくて、肉体的にも完全に生き返ってるってこと!?

 

そーいや、ジェリコの前に出た死人も、腐っていた体がみるみる再生してましたね。あれって、肉体的にも完全に生前の、血の通って心臓の動いてる状態に戻ってるんでしょうか。

病死したり大ケガで死んだ人なら、それが治ってるの?

 

じゃあエレインも、精神状態がおかしいだけで、もう完全に生き返った? 洗脳解いたら即ハッピーエンド? メラスキュラ様々?

 

そんなことが出来るなら、魔神族は、仲間が死んでも何度でも復活させられるんじゃないの?

 

…いやいや。ヘルブラムが言ったのは「魂だけでなく肉体を伴って、この世に復活している」というだけの意味かも。

死者はしょせん死者で、結局、自然ならざる呪わしい存在にすぎず、ヘンドリクセンの死者使役で蘇ったヘルブラムがそうだったように、肉体を滅ぼして魂を解放しない限り救われないのかも?

バンも、蘇った死者について「人間離れした力… ただ生き返ったとは 訳が違うようだなァ♪」とコメントしてましたし。

 

うーん。現時点では判断しがたいですね。

 

でも、肉体が腐っていた死人すら、それが再生して生き返ってしまうのなら、それこそ、何百年何千年前の死者が蘇ってもおかしくないわけか。骨のひとかけらでも残ってさえいれば。

三千年前の聖戦で死んだ人も生き返るのかなあ。メリオダスの知り合いとか。

未練を残さず死ぬ人の方が、世の中、少ないと思うし。

 

あと、腐ってた体すら再生して復活できるなら、バンが頭を握りつぶして倒した死人も、また潰れた頭が再生して生き返ってくるんじゃないの?

ゾンビパニック映画並みに、死者を倒しても倒しても起き上がって襲ってくることにならないのでしょーか。それとも再生は一回限定なのかしらん。

 

 

エレインに関しては、バンとキスしてたのが、意外と伏線になったりするのかなあと思いました。

バンの血は、ほんの一滴で瀕死のキングを蘇らせた。

そして、今回エレインにキスされた時、バンは喉を斬られて吐血してました。つまり、エレインの口中に少なからずバンの血が流れ込んだんじゃないかと。

 

キング辺りが頑張って、魔神メラスキュラの魔力を切れさせて、生ける死者たちが元の死体に戻った時、エレインだけは生きたまま残る…バンの血を飲んでいたおかげで。みたいなオチを妄想してみたりしましたが、もっと泥沼方向なのかなあ。

他に方法がなくて、バンがやらないから仕方なくキングが<光華サンフラワー>で黒エレインを焼却して、バンに激烈に憎まれるとか。

現在孤立中のキングの孤独がいよいよ深化し、キング率いる妖精族とメリオダス率いる人間族が決裂しちゃう、みたいな(^_^;)。

 

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死者の都にいたエレインも「煉獄を彷徨う死者」扱いなのですね。

じゃあ「煉獄=死者の都」? 成仏した魂が行く本当の天国は別にあるの?

 

……。

死者の都とは死者の魂が彷徨う領域全体の総称で、エレインがいた辺りは未だこの世への未練捨てきれず成仏できない魂が彷徨う野、異称「煉獄」だった……、って思っておけばいいのかな。

 

しかし、それはそれで、魔神族の操る炎が煉獄の炎だってのは何だったんだろう?

 

 

うーん…。うぅーーーん…………。

(ー_ー)!!

つまり、

『七つの~』世界における「煉獄」とは、「この世ならざる力、もの全般」を指す。

ってことでいいの……か?

 

普通の炎で焼けない妖精王の森が魔神の炎には焼かれたり、妖精の秘宝で不死になったバンに、メリオダスの魔神の炎でなら傷跡が残せたりするのは、「この世」の万象に上位性を持つ妖精の力も、生きてるものである限り「あの世の力」には損なわれてしまうから……ってことだと解釈しておけばいいのでしょうか。

 

うん、判らん!(苦笑)

 

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今週、キングの下まつ毛が一杯描かれてましたね!

 

元々、登場時点のキングには ちょこちょこ下まつ毛があったのに、少し話が進むと めっきり描かれなくなり。

作者さんがインタビューで「耽美になり過ぎるから(下まつ毛を)取った」と説明しておりました。

 

でも、アニメ版ではキングの下まつ毛は標準装備状態でしたから、その影響で、原作キングにも下まつ毛が戻ってきたのでしょうか。シリアス場面での下まつ毛率が絶賛上昇中です。

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目を伏せてる時にまつ毛があると、確かに耽美な感じになりますね。

いいと思います、はい。妖精王っぽいし、白人種の少年って感じ。

通常の、下まつ毛の描かれてないどんぐり眼も好きです。

 

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メリオダスの<十戒>挑発から、作中で、5日から一週間ほど経ったと思われます。

その間、メリオダス一行はどうしていたのか? <十戒>に襲われた街の一つにでも到着して、人々を助けたり、一人くらい撃退してるだろうか?

まさかとは思うけど、第一部まんまの呑気なノリで、情報収集の名目で移動酒場しつつ、当てのない仲間エスカノール探しの旅を、のんびり楽しくやっているんじゃあるまいな? 

 

……どうやら、その まさかでした(^_^;)。

 

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ご覧ください。ギル、ハウザー、ヘンドリクセンの服が、お揃いのお仕着せに変わっています。

これ、ウェイター服ですよね。

つまり、メリオダスがこの三人に移動酒場の店員をさせているってこと。

 

エリザベスは騎士風新衣装のままで、例のセクシーなウェイトレス服は着ていません。

第110話で、エリザベスをウェイトレスに使ったことでバルトラ王に大目玉を食ったとメリオダスがこぼしてましたし、スレイダーやギル、ヘンドリクセンが、王女が酒場のウェイトレスをやることを手放しで良しとするとは思えないので、彼女の代わりに男たちがウェイターをやってるのかな、なんて想像しました。

 

新メンバーを加えての移動酒場の旅ってのは、確かに楽しい話なんですよ。二次創作もはかどりそう。どんな部屋割で寝てるのかなあとか、料理は誰が担当してるのかなあとか、いろいろ妄想は膨らみました。

けど。

今の状況をシリアスに考えると、商売に色気出してる場合か!? とも思う。(^_^;)

 

第一部では王国から身を隠しつつ生活資金を稼ぐ必要もあったから移動酒場を経営するのは理にかなってました。けど王国公認の騎士として活動してる今は、酒場に身をやつす必要はないはずなんだけど…。

 

この調子でエスカノールが見つかるまで何日、下手すりゃ何ヶ月・何年?

その間、<十戒>による被害に「偶然」ぶつかったら解決する程度の心積もりでしかないのでしょうか。
エスカノールを見つけ出すまで<十戒>と積極的に戦えないとかなら、どうして挑発したんでしょう。

メリオダスさんよ、自分から危機を加速・拡大させといて、どうしてそんなに後手後手なのさ!?

 

そう。

結局、メリオダスの無意味な「挑発」が、どうにも自分の中の引っ掛かりになっちゃってます。

これが、たとえば

 

「メリオダスが力を取り戻す」→「予定通りディアンヌ捜索に出発」→「途中で<十戒>に遭遇。メリオダスが撃退」→「怒った<十戒>が散開し、各地で暴れはじめる」→「ディアンヌ捜索の傍ら、エスカノール捜索を開始」

 

みたいな、メリオダスに何ら落ち度がない展開だったら、のんびり移動酒場しながら旅してても何も思わなかったのに。

 

主人公を素直に応援する気持ちになれない今の流れは、辛いです。

前回、そして今回と、メリオダスの優しさを再確認・強調するエピソードを入れて株を上げようとしてるっぽく感じるけど、挑発事件の根本のおかしさが解決されてないから、素直に受け取れないよ~。

 

 

 

……つーか。

今週分まで読んで感じましたが、作者さんはメリオダスの挑発を「悪手」だとは思ってないっぽいですね。

今回キングが怒ってる理由が「素性を明かさない」ことだけで、挑発の是非には触れませんでした。

挑発直後にキングとジェンナが怒る描写は入れてあったから、「悪手」と見る視点自体は用意されていました。けど、怒るキングとドヤ顔のメリオダス、どちらが作者の「本意」なのか、ずっと量りかねていて。

そっか。このまま、メリオダスのやることは何も間違ってませんって方向で進んじゃうのか。残念です。

 

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キングがメリオダス組を離脱する辺りの会話は、読んでいて、とても辛かったです。

彼が本当に孤立したことが分かったから。

 

キング、馬鹿なことをしちゃったな~と思いました。皆の前で「メリオダスを信用していない」と言っちゃうなんて。

だって、あの場にいるのはメリオダスを愛し・信じる者ばかり。いわばアウェーです。白い目で見られ、孤立無援になるのは判り切ってたのに。

保身を考えられない彼の馬鹿正直さが、またも悪い方向に出ちゃったなと思いました。「キミの手は借りない」とだけ言って、仔細は他の人には伏せて去ればよかったのにね。

 

 

この場面、何にも増して痛く感じたのが、エリザベスの言葉です。

「(素性が知れないからメリオダスが信用できないというなら)私だって同じです…… 私も本当の親は誰なのか 自分が何者なのか わかりません…」「それでも メリオダス様も キング様も 私に力を貸してくださいました!!」

エリザベスが優しく美しい気持ちから こう言ったこと、ひとかけらの悪意もないことは解っています。

けど。

正直、ズルいなあと思っちゃいました。

だって。意図してないのでしょうけど、論点ずらしてるんだもん、この子。

 

恐らく、出自が不明であることはエリザベスのコンプレックスだったのでしょう。だから「素性を明かそうともしないメリオダスは信用できない」というキングの言葉を聞いた途端、自分が言われたような気分になって、こんな言い方をしたのだと思います。

けど、トンチンカンです。

素性が「判らない」ことに不信を抱いてる訳じゃないから、キングは。

素性を「明かさない」ことに怒ってるんじゃん?

 

エリザベスは己の真の出自を知りません。だから、明かしたくとも明かしようがないですよね。その代わり「王国や家族を救いたい」という目的は明瞭でした。

でもメリオダスは違います。彼は自分の素性を知ってる。でも、意図してそれを明かさない。そして目的をも伏せて説明しません。

(ついでに。メリオダス様は素性の知れない私をそれでも信頼してくれた、とエリザベスは言うけれど、彼は最初から彼女の真の出自を知ってたと思われるんですが…。)

 

キングはそこに怒っているのですから、エリザベスの言い分は的外れだと思います。

なのに、彼女のこの言い方だとメリオダスと彼女が同一化されてしまい、

「メリオダスを信じない」=「エリザベスを信じない」

となって、

「こんなに清らかなエリザベスを信じてやらないなんて、キングは悪い奴」という印象になってしまう。

彼女は責める言葉を使っていないし、その意図もないのだろうけど、キングの心と外聞に大打撃ですよ。

ズルいなぁ、と感じました。

 

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メリオダスを嫌うなんておかしい、とそれぞれの強度でキングに想いをぶつけたギルとエリー。他の面々はだんまりで、何を思ったのか判りません。「おいおい仲間割れかよ…」くらいの気持ち?

 

かつて、メリオダスが魔神族だと初めて知った際のハウザーは「いいのかよ!? メリオダスを野放しにしちまってよ!!」と慌てたものでしたが、今はどう思っているのでしょうか。ギルが信じるなら俺も信じる、と思い決めてるのかな。

 

独りで出て行くキングを心配してくれたのは、皮肉にも、信用してないメリオダスだけでした(苦笑)。

キングが「別行動する」と言うや、「そんじゃ オレたちも…」と、即座に付いていこうとして。

 

真面目なキングが、メリオダスを監視するという約束も、ディアンヌの捜索すら後回しにして「行かなくちゃいけない」と焦り顔で言ってきたんですから、よほどの事件が起きたんだと、メリオダスにはよく解ったんでしょう。優しいですね。

が。

オイオイ、あんたはディアンヌも<十戒>も後回しにしてエスカノール捜索を最優先すると決めたんじゃないのか。なのに今度は詳細も確かめないうちからキングに付いてくって? そんなにフラフラしててどうするのさ、この行き当たりばったりの風見トリ頭め! とも思ったりして(苦笑)。

 

 

実際、メリオダスは何を考えてるんでしょう。

常に飄々と笑顔でいるのは彼の長所ですけど、短所でもあるんだなあと改めて思いました。何を考えているのか解らなくて、得体が知れなくて信じ切れません。

 

一族を何より大事にしているキングからすれば、同族同士で敵対・戦争している時点で、もう、理解しがたい面があるんだろうなあと思います。

人間が同族同士で戦争することも「(そんなことするのは)人間ぐらいだ」と嫌悪して、「人間を信用しちゃダメだ」と言ってましたし。

 

だから「本当は同族(十戒)を倒す気なんてないんじゃない?」と疑ってしまうんでしょう。反面、平気で同族(家族)を殺すような奴だったら、それはそれで怖い。信用しがたい。

だから知りたいわけですよね。何の目的・理由でメリオダスは魔神族と敵対しているのか。<十戒>と彼は、具体的にどんな関係なのか。(キングはまだ知らないけど、<十戒>にはメリオダスの実の家族さえいる。ホントに殺し合うのかな?)

 

 

メリオダスがあんまり飄々として、ケンカの前と変わらず優しくさえしてくれるから、キングの疑問も怒りも彼にとっては屁でも無いのかな、「くだらないことで怒ってる子供を見下ろしてる大人」くらいの気分でしかないのかなと、悲しく思えてきちゃったんですが。

本当は内心で、何か感じてくれてたらいいのになあ。嫌われて苛々するとか、どうにか信用を取り戻したいとか、バンやディアンヌに続いてキングまでいなくなったら嫌だから付いて行きたかったとか。

そうだったらいいのに。 

 

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それにしてもキング、あっち行ったりこっち行ったりせわしないですねえ。

<豚の帽子>亭の現在位置が何処かは判りませんが、蘇る死者の噂が届いてないので、多分、まだブリタニアの南部をウロウロしてるのかと。となれば、妖精王の森までは数百Kmは離れていると思われます。どのくらいの時間で飛んじゃうんだろう。

バンとエレインの場面に間を置かず現れることが出来たらスゴイ。

それとも、途中でメラスキュラ辺りに遭遇しちゃったりするのかしらん。そういう展開も見たいですね。

 

 

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