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『七つの大罪』ぼちぼち感想

漫画『七つの大罪』(著:鈴木央)の感想と考察。だいたい的外れ。ネタバレ基本。

【感想】『七つの大罪』第133話 あせりと不安

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週刊少年マガジン 2015年34号[2015年7月22日発売] [雑誌]

第133話 あせりと不安

  • 今日、鍛錬を始めたばかり。なのにもう闘級を変化させ始めたギルサンダーとハウザーを、マーリンは興味深げに見つめている。
  • ハウザーは教科書的な構えを用い、更に、武器の切っ先に嵐の魔力を集中させる工夫を行った。師ドレファスの技の一つ「貫突かんとつ」。それをイメージしつつ、己の技に昇華する。
    「”貫突ブレイクスルー”!!!!」
    今まで傷一つ付けられなかった泥土竜クレイドラゴンの皮膚に丸い穴が開いた。
  • ギルサンダーは発想を転換し、これまでは武器だけにまとわせていた雷気を自身の体にも適用して、雷気の盾と鎧を作り出していた。
    「”雷帝の重鎧じゅうがい”!!!!」
    雷の盾で泥土竜クレイドラゴンの尾の一撃を受け止める。耐えたばかりか、今まで焦げ一つ付けられなかった竜の皮膚が焼け焦がれた。
  • マーリンの解説。
    「拡散型である風を一点に集中させ 威力を高めた攻撃特化のハウザーに対し」「雷を多重展開し 全方位からの死角を無くした防御特化のギルサンダー …対照的な二人だな」
  • ギルサンダーは叫ぶ。
    「たいして雷が効かぬというなら」「効くまであびせてやる」「”雷神の抱擁”!!!」
    己の全身を包む雷気で、竜の全身をも包み込んで電撃を浴びせ続けた。
  • 雷気に覆われた竜は苦しんでいる。今までで最高の手応えだ。
    「いけるぜギル…!!」「あ…ああ!!」
    思わず、互いに目配せし合って気をそらした。…その直後!
  • 気づけば、二人は野外に横たわっていた。治癒術を施してくれたらしいジェンナが呆れ顔で見下ろしている。
    「詰めが甘かったのう 途中までの戦術は見事じゃったが」「いくら優勢でも相手は竜族じゃぞ? 一瞬の油断が命取りになるんじゃ」
    ガックリする若者二人。しかしジェンナの言葉は続いていた。
    「じゃが まあ ようやった」「お主たちは 十分に 次の階段ステップへの足がかりを掴んだじゃろうしな」
  • 二人は顔を見合わせ、「やったな!!」「ああっ!!」と喜び合う。

  • そんな二人を、少し離れた場所に腰をおろしたヘンドリクセンが、眩しそうに微笑んで見つめていた。既に鍛錬着を脱ぎ、普段着に戻っている。
    ◆今日は もう修行する気がない? 人数合わせで一回目の鍛錬に付き合っていただけで、ヘンドリ自身の鍛錬はもう一段落ついているのかな。
    使えなかったはずの<浄化パージ>の魔力に目覚めていましたし、ここでの(半日の)修行を終えてから わんぱく三人組の助っ人に行ったってことですよね。
  • 「あのチビ共が 立派にたくましくなったものだな…」「本当に… お前たちを手にかけることがなくて良かった…」
    独りごちると己の右手に視線を落とす。ぐっと握り、耐えるように背を丸めた。
    「だが… この手は 十分 血で汚れてしまったよ ドレファス……」
  • そこに現れるメリオダス。
    「…話は聞いたぜ」「ギル坊やハウザーたちを救ってくれたんだってな」「礼を言うぜ ヘンドリクセン」
    ◆話を聞いたって誰に? …ザネリとしか考えられないですね、状況的に。
  • 堅く握られていたヘンドリクセンの右手が、ふっと緩みほどけた。
    「…はい!!」
    認められた安堵と喜びで、とめどなく涙を溢れさせた。

  • 一方、修練窟内部。
    ゴウセル&アーサー組が鎧騎士と戦っている。アーサーが斬りかかったが、四方八方に分離・飛散して回避されてしまった。鎧の中身は空っぽだったのだ。
    「おそらく魔導人形ゴーレムの一種だ」と無表情にゴウセルは言い、光の矢で鎧の頭部を貫く。バラバラに浮いていた「動く鎧」の動きが止まり、ガシャッと地に崩れ落ちた。
    「動きが止まった… どうやったんです?」とアーサー。
    「「傀儡縛りジャック」 こいつの体の支配権を奪った」とゴウセル。
    ◆つい昨日か、ディアンヌのゴーレム(フィレとロース)に使ってた技ですね。
  • ゴウセルは無造作に歩み寄り、鎧に「一回まわっておじぎしろ」と命じた。鎧はクルンッと一回まわり…その勢いのまま、ゴウセルの首をスパッと切断した。首無しとなったゴウセルの手からトネリコの棒が力なく転がり落ちる。「ゴウセルさ――ん!!」とアーサーが悲鳴をあげた。
  • が。首無しのゴウセルは落ちていく自分の首を片手でナイスキャッチ。(棒を手放したのは、首を受け止めるためだったらしい。)
    「俺のことは心配無用だ」と、小脇に抱えた首が喋るので、アーサーはまたも悲鳴をあげた。
  • 再び人間の形に組み合わさっていく がらんどうの「動く鎧」を前に、ゴウセルは語る。
    「どうやら こいつは 自律的に動く魔導人形ゴーレムではなく」「何者かの指示で動かされている ただのガラクタだ」
    「な… 何者かですって!?」「一体…どこに!?」慌ててきょろきょろするアーサー。
    ◆ゴウセルの術は精神(自律意思)のない相手には効かない。…ということは、この術が効いてたディアンヌのフィレとロースには自律意思がある(ディアンヌの指示がなくても自己判断で動ける)んですね! すごいなディアンヌ。

    精神を蝕むゴウセルは、ガランのような遥か格上の相手をも翻弄することがある半面、例えばマーリンのような魔術師が遥か遠距離から身を隠して攻撃してきたら、太刀打ちできない可能性があるんですね。
    彼も「不死身」ですから、勝てはしなくても完全敗北することは少なそうですけども。(それとも、体のどこかか、或いは外に核みたいなのがあって、それを破壊されると本当に機能停止しちゃうのかな。)
    今回の鍛錬で、そういう時の対処法みたいのを学習するんでしょうか?

  • 修練窟の外でモニターしているジェンナは「ひゃっひゃっひゃっ」と大笑いで はしゃいでいる。
    「王様とお人形のコンビは 案外 苦戦しておるようじゃな!!」「さあさあ頑張れ!!」
    面白い余興でも見ているようにご満悦だ。
    ◆ジェンナが、ゴウセルが「人形」であることを把握しています。<大罪>仲間すら昨日まで知らなかったのに…。
    メリオダスがリズを失った顛末をヘンドリクセンやザネリが把握していた件もですが、マーリン辺りから情報が漏れているのでしょうか。
  • そこにキングが歩み寄って来た。
    「ジェンナ」「オイラも修練窟に入れてくれないか
    ニヤッと笑って、ジェンナは またもチクリと刺した。
    「どういう風の吹き回しじゃ」「鍛錬などする気分じゃないのじゃろ?」
    「ディアンヌを確実に救い出すためさ」「もし<十戒>とやらと戦うことになれば 今のままじゃ 到底 勝ち目はない」と、怒りや焦りを抑えて努めて冷静に返したが、ジェンナは気にした様子もなく「ならば ヘンディとでも入るか」と言い放った。「はぁ!?(怒)」と再び冷静さを失ったキングに構わず「修練窟には 二人一組で入るしきたりじゃ」と無情に告げる。
  • 火種を掻き立てられ、「冗談じゃ…」とキングが怒鳴りかけたとき、不意に現れたメリオダスが、いつもの飄々とした態度で助け船を出した。「俺が一緒に入る
  • 「だ… 団長 ”力”は戻ったの!?」と、動揺しながらキングが問うた。
    「いや 戻す前に体の方も少しリハビリしておかねーとな」と、ストレッチをして見せるメリオダス。ジェンナに力を戻してもらうためにここに来たが、その前にキングの鍛錬に付き合う気になったらしい。
    「ならば 二人共 中へ!」と、ジェンナが命じた。
    ◆エリザベスは、ザネリの監督下で未だ修行中かな?

  • 二人は鍛錬着に着替えて洞窟に入った。ホールに至り、浮いている無数の「女神の琥珀」からどれを選ぼうかと各々物色しているとき、「なあ キング」と、何気ない風にメリオダスが語りかけてきた。
    「ヘンドリクセンのこと 少し広い心で見てやれねぇか?」
    ピクッとキングの肩が震える。メリオダスに背を向けたまま、フッ…と足が宙に浮いた。
    「なにそれ… あいつを許せってこと?」
    「そうじゃねぇよ あいつがしたことは確かに許されねぇし お前の気持ちは 十分わかってるつもりだ」「でも 10年前から あいつは ドレファスに乗り移ったフラウドリンに操られていた」「どうしようもなかったはずだ」
    メリオダスが言葉を重ねるにつれてキングは浮き上がり、高く、どんどん遠ざかっていく。
    ◆ここで、キングの心がメリオダスから離れていく様子を、キングを飛ばすことで視覚的に表現していたのは面白かったです。
  • 「…操られていたら 何をしても罪にはならないわけ?」「っていうか フラウドリンって誰?」
    「<十戒>の一人だ…」
    キングは高空で目を伏せている。「<十戒>…ね」「他には――… たしか ガランとモンスピート……だっけ?」「…三千年も前に封印されていた<十戒>のことに なんで そんなに詳しいのかな?」
    キングの背を見上げていたメリオダスが俯いた。険呑に呟く。「何が言いてえ キング?」
    団長も同じ魔神族なんだよね?」振り向かないまま、ついに核心をキングが突いた。バイゼル以降、ずっとわだかまっていた不安を。
    メリオダスは気まずそうな顔で黙りこくる。…答えない。
    次のキングの呼びかけは、いつもとは違っていた。
    「ねえ メリオダス」
    直後、烈しい打撃音が響く。意志あるごとく殴りかかったキングのトネリコ棒を、メリオダスが己のトネリコ棒で受け止めたのだ。
    君は 本当に味方なのか?
    操る棒に力を込め続けながら、これまで「団長」と呼んできた男に、険しい顔でキングが問うた。
  • 次回「もう団長ではないキミへ」

メリオダスがヘンドリクセンに「ギル坊やハウザーたちを救ってくれて礼を言うぜ」って言ったの、最初、何のことだか本気で解りませんでした。

 

…灰色の魔神と一緒に戦ったことか? でもあれは協力戦で、ヘンドリクセンが一方的に「救った」と言われると違和感が。

確かに、彼の指示と<浄化パージ>の魔力がなければ負けていたかもしれません。けれどヘンドリクセン一人でも勝てなかったでしょう。恩を着せる・感じるようなコトじゃない。

そもそも、アレがうろうろしてたのは、ヘンドリクセンが<常闇の棺>の封印を解いたからじゃないですか。解せぬ。

 

どうしてこんな展開になるの? ぐるぐる考えるうち「はっ!?」と思いました。発想のスタート地点から間違っていたのかもしれないと。

もしや、あの「灰色の魔神戦」は、作者さんのイメージ的には

「難しい救助を前に戸惑う若きレスキュー隊員たち。そこに、重犯罪を起こして逃走中の、前・レスキュー隊長が現れた! 彼の的確な指示で無事に救助は完了。隊長は己が冤罪であることを語り、隊員たちは真実を見抜けなかった己のいたらなさに涙するのであった」

みたいなコトだったのでは! そして今は、署長(メリオダス)が出てきて「よくやったな」と隊長を褒めてるトコロ!?

 

私は、ヘンドリクセンの贖罪は始まったばかりで、わんぱく三人組との灰色魔神戦は、その長い道の、ほんの一歩目だと思っていたのです。

ですから、今の段階でメリオダスが「礼を言」ってヘンドリが喜び泣きしちゃうのは、あまりにも時期尚早で、甘過ぎて、変だと感じてしまいました。

 

けれど、作者の意図が前述のようなイメージなのだとしたら。

ヘンドリクセンの贖罪は、わんぱく三人組と灰色の魔神を倒した時点で完了していた…ってこと!??(ドレファス救出は、贖罪とは別の話ですもんね。)

 

まあ確かに、サブキャラの贖罪劇にそんなに尺を割くわけにはいかないか…。

 

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さておき。

ヘンドリクセンに礼を言いキングには説教するという、いやに一方に肩入れした流れは、今までのメリオダスにはなかった行動に思えて、少し不思議に感じました。

彼ってこんなキャラでしたっけ?

 

「許せとは言ってない、でも広い心で見てやれ」って(苦笑)。それ「許せ」って意味ですよ団長。それとも「許さなくてもいいから顔に出すな」ってことかな。

何故そうもキングを黙らせたかったのでしょうか。

 

ジェンナもメリオダスも、ヘンドリクセンを子供(目下)扱いして甘く庇っているように見えます。しかしキングには「怒るな、恨むな、広い心を持て」と、「大人の対応」を強要している(苦笑)。

 

キングは、ディアンヌを救うためにも、とりあえず怒りから気をそらして鍛錬に集中しようとしていました。

それは好ましいことのはずです。鍛錬に集中すれば怒りも薄らいだかもしれません。

なのに、ジェンナもメリオダスも、ヘンドリクセンと一緒に鍛錬しろだの広い心で見てやれだの、わざわざ話を蒸し返して、キングの怒りに油を注ぎ足しています。

彼らは口を揃えて「お前の気持ちは解っているつもりだ」と言うのですが、無神経で、とてもそうは感じられませんでした。

 

キングは、ヘンドリクセンに「王国と友を救うまで贖罪は待ってくれ」と言われたとき、メリオダスに「操られてたんだから広い心で見てやれ」と言われたとき、拒絶の言葉を発する前に「…」と、一拍 間を置いています。

理屈では容赦してやるべきだと、彼も解っているのでしょう。でも、感情が未だそれを許さない。

理屈ではどうにもならない、抑えきれない激情があることを、メリオダスは誰よりも知っているはずです。

なのにどうして、彼が自分で気持ちを落ち着けるまで、黙って見守ってやることができなかったんでしょうか?

 

(って、メタ的には、まさに「キングを怒らせるため」でしょうが、まあそれは置いておいて 笑)

 

こじつけて考察してみるに、

もしかしたら、キングが怒りと焦りに捉われていたように、メリオダスも平静ではなかったんじゃないかな、と思いました。

 

ザネリから話を聞いて、ヘンドリクセンがおかしくなったのは魔神フラウドリンのせいだったと知った。

それで、なにがしか後ろめたくなっちゃったのでは?

ヘンドリクセンに申し訳ないと思うあまり、彼には優しい言葉をかけたくなり、怒るキングは黙らせたくなった、とか。

 

今までキングは、どんな危急時でもメリオダスの制止の言葉には従っていました。それだけ信頼し、団長として立てていたのだと思います。だから今回も、ちょっと言えばすぐ言うことを聞くだろうと、甘く考えていたんじゃないかなあ。

けど逆に、藪から蛇をつつき出してしまった、と。

 

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キングに「魔神族なんだよね?」と尋ねられたときのメリオダスの表情かおが、今まで見たことのないもので印象的でした。

f:id:ikanimo:20150728151126p:plainかつて(と言っても、作中時間では ほんの五日ほど前に)バンに同じ質問をされた際は、凍りついたような無表情だったのに。今回は、ばつの悪そうな、恨めしそうな、ちょっと悲しそうにも見える表情になっています。ふてくされた子供にも見える?

こんな顔のメリオダス、初めて見ました。

 

たった五日程度で、これだけ反応が変わってきている。今まで飄々とした鉄面皮ポーカーフェイスくらましていた感情が、表に漏れ出るようになった?

ザネリによる悪夢の試練で繰り返し打ちのめされたおかげで(あるいは、悪夢の試練に打ち勝ったことで)、感情を隠していた「制御」の鎧がはげ落ち始めているんでしょうか。

これは いいことなのか、ヤバいことなのか。

なんにせよ、「得体の知れない男」が、だんだん人間らしくなってきました。これから見せてくれるのだろう色んな表情が楽しみです。

 

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ジェンナさんのこと。

前回・前々回の感想にも書いてきたように、私、彼女の言動にモヤっとし通しです(苦笑)。豚で遊んでるあたりまでは可愛かったのに~。

 

色々考えて、二つほど、穿ちまくった仮説をひねり出しました。(与太話なので、軽く読み流して下さるとありがたいです。)

 

一つめ。「ドルイド族」への認識が、作者と根本的に異なる説。

私はドルイド族を、あくまでブリタニアに住む「人間の一部族」なのだと認識していました。だから当然、他国や他種族とのしがらみ・立場があるはずで、それを思えばあの言動は無配慮すぎて非常識だと。

しかし、それは間違いだったのではないか?

作者さん的には、ドルイド族とは『ドラゴンボール』に出てくる塔の仙猫とか異界の神様みたいな、社会とのしがらみを持たない超自然的存在なのではないか。

だから、操られてとはいえ一族の男が魔神族の封印を解いて全種族を危機に陥れてるのに、悪びれないどころか「強くなってもらわねば困るぞ」と、自分たちこそ迷惑を被っているかのように命じたり、修行の様子をげらげら笑いながら見物したり、「私に免じて怒りを抑えてくれ」と言った口でチクチク皮肉を刺したりと、一切のしがらみなく「自由奔放」なのでは。

 

 

二つめ。「ドルイド族」の部族的性質説。

ドルイド族は「浮世離れしている」そうです。世俗を嫌うそうですから、里にこもってあまり外界と交流しないため、世間の常識に疎いということでしょうか?

いや。なんか違うっぽい。

だって、ヘンドリクセンも浮世離れしている(世間との間にずれがあるのが悩み)と言われているんです。でも、彼はとても幼い頃から世俗で生きています。

 

スマホゲーム『ポケットの中の騎士団』配信開始記念外伝にて、まだアンナが生きていてグリアモールがやんちゃな少年だった、即ち14、5年ほど前と思われる時期に、ドレファスが「やつ(ヘンドリクセン)とは二十年来の付き合いだ」と述べていました。今のヘンドリクセンは39歳ですから、およそ34、5年前、4、5歳くらいの時からリオネスにいることになります。なにがしか設定のずれがあるとしても、ローティーンでリオネスに移住したのは間違いないでしょう。

で。

そんな早くからリオネス王都で暮らしていて、騎士なんて多くの人と会う仕事をしていて、社会経験の乏しさから浮世離れしているとは考えにくいですよね。

 

 もしかして、ドルイド族の浮世離れって、育った環境のせいではなく部族(血族)的性質なのでは。

 

『ポケ騎士』外伝漫画を見るに、ヘンドリクセンの浮世離れの例として挙げられていたのは、「初対面の女性に『いい人ですね』と言われただけで、愛の告白をされたと思い込んで舞い上がり、次の日に結婚を申し込んだ」って奴でした。

これと、ジェンナの奔放な言動を併せ考えるに、共通項は「人の心をイマイチ理解できていない?」ってこと。

 「他人の気持ちを想像したり、共感したりする能力」が弱め、またはズレているんじゃないでしょうか。

だから、言葉を額面どおりに受け取ってしまったり(「いい人」と言われたからには好かれている、好きなら結婚するものだと思い込む)、反対に、人が怒っていてもイマイチ深刻な事態に受け取れない…とか。

 

いや、すみません。妄言です。

 

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ヘンドリクセン&ドレファスと、キング&ヘルブラムの友情のこと。

意図されたものかは判りませんが、この二組、相似にして対照的に描かれていて、面白いなと思っています。 

 

どちらも「互いにかけがえのない親友同士」という前提は同じ。ついでに「社会的責任のある立場」って点も近いかな。

そんな彼らが、「友人の命(わたくしの情)」か「大勢の命(おおやけの正義)」か、どちらかを選ばねばならない究極の選択を迫られたとき。選んだのは正反対でした。

 

キングは、これ以上の殺人を犯させないためにもヘルブラムを殺しました。「おおやけ」を取った。

ドレファスは、そうすれば多くの人が死ぬと解っていたはずですが、ヘンドリクセンを殺さないため自ら魔神に体を空け渡しました。「わたくし」を取った。

 

ヘルブラムはゾンビ化され、キングは再三、自らの手で彼を殺さねばなりませんでした。亡霊として帰ってきてくれてはいますが、生き返ることはないでしょう。

一方、ヘンドリクセンは一度自らの手でドレファスを殺しましたが、実は死んでいなかった。恐らく今後、魔神から生きたまま取り戻すことができるでしょう。

 

本当に、綺麗に対照になっていますよね。

 

今、キングが怒っているのは、人生最大のトラウマを無遠慮に掘り起こされたうえ、再三の繰り返しを強要され、「殺してくれ、でなければ友達をやめる」と懇願する状況に友達を追いやったことが、本当に苦しく、悔しかったからなのだと思います。

 最終的にはキングも、「自分が友達を救えなかった分、ヘンドリクセンには友達を救ってほしい」と応援する気持ちに落ちつくのかもしれません。

個人的には、それは周囲に「そうすべきだ」と押し付けられてのことではなく、これからのヘンドリクセンたちの姿をキング自身の目で見ての判断と納得によって至るものであってほしいなと思っています。ままならない世の中ですが、そのくらい、許されてもいいじゃないですか?

 

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メリオダスとキングが、まさかの神器抜きのケンカ!

不謹慎かもですが、どんな戦いになるのか、すごく楽しみです。

 

今までの感想で、「キングはやたらメリオダスを信頼しているように見えるが、どうしてか。二人の出会いのエピソードが知りたい」と何度か書いてきました。今回のケンカを通して、その辺りが明かされたら嬉しいな~と、期待していたりもします。

 

 

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