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『七つの大罪』ぼちぼち感想

漫画『七つの大罪』(著:鈴木央)の感想と考察。だいたい的外れ。ネタバレ基本。

【感想】『七つの大罪』外伝 少女は叶わぬ夢を見る《後編》

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 週刊少年マガジン 2015年27号[2015年6月3日発売] [雑誌]

 外伝 少女は叶わぬ夢を見る《後編》

  • 翌日、ディアンヌは少し腫らした顔でふてくされたまま、マトローナに連れられて傭兵の仕事に出た
  • 平原で待っていたのはリオネス王国の聖騎士ギャノンと、彼の率いるギャノン騎士団。
    マトローナ一人を呼んだつもりだったようで、副官は「い… いいのですか?」と戸惑う様子だったが、ギャノンは笑顔で「なあに構わんさ」といなしている
  • ギャノンがリオネスの騎士だと聞いたディアンヌは顔を明るくし「ひょっとしてこの騎士団にメリオダスがいるの?」と、しゃがんで尋ねた。
    「メリオ…ダス?」
    「うん! キミよりもっと小柄で金髪のかわいい…」
    「ああ… 最近 国王陛下がどこからか呼び寄せた怪しげな与太者か」「残念だが どこの馬の骨ともわからん奴に 我がギャノン騎士団に入る資格はないんだ…」
    笑って言うギャノンに、ガッカリ&少しムッとするディアンヌ
    ディアンヌメリオダスのことを「小柄で可愛い」って思ってたんですね! それが第一印象だったのか。この頃はまだ「かっこいい」とかじゃないんだ。
  • 一方マトローナは、周囲に置かれた、まるで攻城用のような大型弩砲バリスタに目を止め、思うところがある様子。肝心の蛮族共の一団はどこにいる、姿はおろか気配も感じられんようだがとギャノンに尋ねた。
    「……どうやら奴らは呪術士の力で姿を消したらしく」「正直我々も手をこまねいている状況なのです」
    彼はマトローナから視線を外し、無精ひげの生えた顎をジョリジョリと落ちつきなくこすりながら真面目な顔で答える。
    「…それは厄介だな」と返しつつ、じっと彼の様子を見ているマトローナ
  • 巨人女たちの巨大な臀部を、騎士たちは「いい眺め♥」と背後からニヤニヤ見上げている。ヒッヒッと下卑た笑いを浮かべながら「おーーーい巨人の小娘!!」「せいぜい俺達の仕事の邪魔すんなよ~~~~?」とからかえば、ディアンヌはつんとして「そんなに文句があるならマトローナに言えば? ボクだって来たくて来たんじゃないよ!」と子供じみた態度。
    騎士たちはいよいよ調子に乗って「おっとっと~~!! マトローナ殿への対抗心メラメラ?」「女の<嫉妬>は人間も巨人も怖いねぇ~!!」と嫌らしく笑った。「バッカみたい」と、あかんべーをするディアンヌ
    おっさんズVS.小娘。ディアンヌの言動が非常に子供っぽく描かれています。この騎士たちの下品な様子を見ていると、メリオダスやキングらは、実に紳士だったんですねえ
  • ディアンヌ」と、振り返らぬままマトローナが呼びかけた。
    「いいか 戦いでは常に非情になれ」「非情になりきれねば待つのは死だぞ」
    不信の色を変えずにディアンヌは返す。
    「…ドロレスみたいに?」
    マトローナは答えず、表情も窺えない
    おや、マトローナが言い返さない。
    ドロレスは実は生きているという伏線でしかないのかもしれませんが、それでも、昨日までの彼女なら「そうだ」くらい言い返したでしょうに。
    昨日までと違って、精神的に弱ってきてるみたいですね。昨日の決裂は彼女の精神にも打撃を与えたのでしょうか? 体を殴るのは巨人族の流儀として躊躇なく出来ても、ディアンヌの心をあそこまで痛めつけ、ここまで不信感を持たれたこと、後悔してるのかな
  • その時、ギャノンが指さして叫んだ。「マトローナ殿!! 向こうの森から何やら音が…」
    森と彼は言うが、平原にまばらに生えた木の一本である。確かに、その辺りからザワザワと声が聞こえてくる。
    「試してみるか」マトローナは印を結び、その木一帯の地面を100メートル近い高さに爆発的に突き上げさせた。大木は根ごと吹っ飛んで、盛り上がり続ける歪な大地に呑まれていく。「こ…これが巨人族の力」「すげえ…」と慄く騎士たち
  • しかし人間がいる様子はない。ギャノンが別方向を指して「今度はこちらから音が…!」と訴えた。確かに、ざわざわひそひそと声が聞こえる。場所を見極めると、マトローナは一跳びでその辺りに突入した。
    が。
    ズボッと足元が抜けて頭まで埋もれ、差し伸ばした両手の先だけが見える状態に。落とし穴があったのだ!
  • 「やったぞーーー!!」「まんまと引っ掛かりやがったーーーー!!!」
    たちまち歓声をあげガッツポーズをした騎士たちに、ディアンヌはぎょっとした。
  • 「いかがですか? 私の魔力 <幻聴ホロウサウンド>は」「こんな しょぼい魔力でも 使い方一つで これほどの相手をも堕とせる!」
    足元から見上げて、ギャノンが小馬鹿にした笑みを浮かべている。
    「ボクたちを騙したの!?」
    「蛮族千匹を討つよりも巨人一匹を討つ方がその功績は大きい まして”暴走した<大地の牙>”を仕留めたとなれば尚のこと…ね」「これで 私も『水晶クリスタル 』から一気に『紅玉ルビー』…いや『蒼玉サファイア』までの昇格も夢ではありませんよ!!」
    涼しい顔で聖騎士ランク昇格の夢を唱え、一気に巨人族を仕留めろとギャノンが指示を下そうとした瞬間、大地が爆発した! 無数の騎士たちが吹っ飛んで悲鳴を上げる。
    「大地を操る巨人族を ナメすぎだな」
    柱のように突出させた大地の上に立って、マトローナが落とし穴から復帰していた。全くの無傷である。大丈夫と尋ねるディアンヌに頷き、身軽に彼女の側に降り立った。
    「人間の蛮族相手に巨大な射出機など おかしいと思っていたが……」
  • ギャノンは狂ったように「撃て撃て撃てーー!!」と叫び、騎士たちは何台もの大型弩砲バリスタから、槍のような大矢を次々撃ち放ち続ける。
    ディアンヌは大地を隆起させて盾にし、マトローナは冷静に岩塊で防ぐ。矢は一本も当たらない
  • 弱気になった部下たちを、ギャノンは「一発でいい 必ず当てろ!!」と叱咤した。ディアンヌの脚を狙った一矢が岩の盾の隙間をすり抜け、彼女に向かう!
    ディアンヌはすかさず「重金属ヘビメタ」で体を硬化させてしのごうとしたが、マトローナが硬化もしていない己の身を滑り込ませ、ディアンヌを庇っていた。矢じりに毒が塗ってあるのに気づいたのだ
  • 毒矢を脚に受けたマトローナは苦しげにうずくまった。
    ギャノンが大矢を片手に嘲笑う。
    「くっくっくっ」「竜を殺す猛毒はさすがに効き目が早い」「その身を鋼と化す巨人族の体を貫く事はできずとも」「かすかな傷さえ つける事ができれば十分に事足りる」「これであなたも一巻のおし みゃっ
    マトローナが隆起させた大地がギャノンの右顔面を潰して吹き飛ばした
  • 毒が回り、荒い息をついて倒れ伏すマトローナ。
    「マトローナ!! しっかりして!!」
    「生きろ…ディアンヌ
    ディアンヌ、マトローナを抱え起こして必死の形相。
    「マトローナ!! 絶対ダメだよ!! 一人で勝手に死ぬなんて許さない!!」
    「これが戦いと言うものだ」「いい加減に…甘さを捨てろ」
    「酷い… 酷いよ… マトローナは…」「どうして最後までそんなことを……言うの………?」
    「お前の父と母に頼まれ…たのだ」
    「え…」
    横たわったまま片手で大地を操り、襲い来る騎士たちを倒すマトローナ。ディアンヌは戦場にいることを忘れたかのように、死に逝くマトローナの頭を抱いていることしかできない。
    「お前が… 一人でも生きていけるよう…」「私…の妹として… 強く…育ててほしいと」「だが… 戦うことしか知らない私には… お前に…戦う術しか…教えてやることができな…かった…」「……こうして泣いてる お前に… かけてやる言葉さえ思い…つかな…い」
    彼女の顔にポタポタとディアンヌの涙が落ちる。そしてマトローナの片手も力を失って地面に落ちた。
    「そろそろ…限界のよう…だ」「さぁ…戦え…… あとは自分で自分を守るしか…ないぞ」「非情になれ」「甘さを捨て去るんだ!!
    血まみれのギャノンが立ち上がり、残っていた副官らも襲いかかってくる。ギャノンはディアンヌらを刺そうと毒の大矢を槍のように振りかざした。しかしディアンヌは静かに泣くばかりで動かない。
    「……」「………ボクは…」「マトローナのようには…なれないよ」
    ディアンヌの両親は同時に亡くなった? 少し気になります
  • 次の瞬間、マトローナは最期の力を振り絞って己を中心とした360度の大地を針山に変え、ギャノン含む騎士たちを、ことごとく串刺しにして殺していた
  • 「どこまで… …甘いんだ」「その…気になれば…お前は この…私すら足元にも…及ばぬ力を……手に……」
    涙を溢れさせ目を見開くディアンヌ。「マトロ…」。マトローナの目にもかすかに涙。
    半身を起こしていたマトローナがドウッと大地に倒れる。二度とその目が開くことはなかった。
    彼女を膝に抱いて、身も世もなく慟哭するディアンヌ
  • 悪運強く、ただ二人の騎士だけが生き残っていた。戦いが始まる前にディアンヌを下卑た様子でからかっていた男たちである。一人はぶるぶる震えて怯えていたが、もう一人は、考えがある、今すぐ王国に戻って報告しようと、躊躇なく言った。

  • 場面は変わり、リオネス王国の裁判所。
    ディアンヌは武骨な手錠で後ろ手に拘束され立たされている。足元には槍を持った騎士が二人。彼らの背後には例の生き残りの騎士たちがおり、してやったりと悪い笑みを浮かべている。
    響く判決の声。
    巨人族ディアンヌ!! 汝は力への<嫉妬>ゆえに王国の友兵マトローナを毒殺! 更に口封じのため 無辜むこなる王国騎士330名をも惨殺!」「その大罪 下劣にして醜悪! よって斬首の刑に処す!!」
    泣き腫らした顔のディアンヌは、もはや諦めた様子で反論しない。
    ここに至るまでに反論したのかな? きっと、しても一方的に糾弾されるばかりで、話を聞いてもらえなかったんでしょうね。
    だって、毒や大型弩砲バリスタを用意していたのがギャノン騎士団なのは、少し調べれば判ることのはずです。巨人族側の証人や弁護人も呼ばれていないようですし、不祥事をもみ消すために、異種族の子供だからと一方的に罪を着せられてる。そして、多分この場の多くの人間がそれを承知してますよね。(少なくとも、不平等な裁判だということは承知の上で押し通してる。)
  • 「その判決 待った!!」
    その時、入口に一人の少年が現れた。
    「な… 何者だ!?」と騎士。
    声に反応して振り返り、「キミ… …は」と、ぼんやりした表情で見つめるディアンヌ
    「バルトラ国王陛下直々の命により 巨人族ディアンヌの身柄は このオレ…」「大罪人メリオダスが…」「もらい受ける!!」
    ディアンヌがあんなにメリオダスが好きだったのは、巨人族の里にも、結局リオネスにも居場所がなかったと絶望してた彼女にとって、メリオダスが本当にただ一人の理解者・救世主のように思えたからだったのか。
    でもお嬢さん、キミは利用されてるよ…。なんで完全無罪なのに罪人扱いで蔑まれながら働かされることになるのか。
    同じく冤罪のバンは、本人が意図的に?申し開きせず自ら誤解を作る状況だった(刑を受けることを本人が望んでる感じだった)のと、リオネス王国が陥れたわけではなかったから、そこまでには感じなかったけど。これは酷過ぎる。
    ディアンヌ本人は、大好きになったメリオダスと一緒にいられるなら幸せだと思ったのかもしれないけど、それ一種の精神操作だよ~…
  • 次回「絶望との再会」 

 

……あれっ?

という印象でした。読んだ後。

ハンカチを用意して、泣く態勢でワクワク待っていたのですが、肩すかしをくらった感じです。

 

マトローナは「ディアンヌの親の友人で、親のような気持ちで彼女を見ていた」「ディアンヌを庇って死亡」「過去に死んだ大切な人」で、だから尊敬していますと。

非常にオーソドックスで、言い方は悪いですがありきたり。バンやキングの外伝のような、キャラへの印象がガラッと変わる衝撃的な要素もありません。

これで後の本編に、生きたドロレスが登場して「死んだというのはディアンヌを発奮させるための(または、ドロレスを救うための)嘘でした。マトローナは完璧な善人でした」ってことになったら、更にありがち完璧ドンです。

お話として悪いわけではありませんし、読者の大半は素直に涙して感動するのでしょうから、私が変なんだろうなあと後ろめたい気持ちにさえなって、変な方向にぐるぐるしてしまいました。

 

 

もう一つモヤモヤするのは、ディアンヌらを騙したのがリオネスの聖騎士団だという点でした。

この団の独断行動らしいですが、リオネスの騎士団であることに違いありません。

じゃあディアンヌは、リオネスに無実の罪を着せられ、そのリオネスに「お前は大罪人なんだから命をかけてリオネスに尽くして償え」と(事実上)強制されていたってこと!?

 

読者として、<大罪>がリオネス王国騎士らと共に戦うのを、素直に応援し難くなりました。

 

そもそも、キングが大罪人の騎士として使役されてた時点で、スッキリしないなあとは思っていたのです。

だって、「不可侵の盟約を破った」罪で投獄したのに、彼が森を出ていた700年の間、人間側だって国家規模でも民間でも森に侵攻し放題・盟約破り放題だったんですよ。それは別にしても、(彼が禁固されてて森を守れなかったために)森が大焼失したのに、その事実をキングに一切報せないまま、お前は大罪人なのだからリオネスのために奉仕しろと、人間だけを守らせ続けてたんですもの。フェアじゃないし、盟約を結んだ王への対応じゃない。王とは認めないというなら彼に責任は発生しなくなるので、裁かれるいわれもありません。

 

バルトラ王個人は意図も関与もしていないのかもしれませんが、リオネスという国自体は、ディアンヌやキングら異種族を軽んじていて、いいように使役してます。事実として。

そして多分、メリオダスはそういう諸々を知っているけれど、<七つの大罪>を結成しエリザベスを守護していくことを優先して、それらを無視または軽視してますよね。(それを悪くは思わないですが、したたかだなあとは思う。)

え、彼は潔白だきっと何も知らないんだって? だとしたら愚か過ぎってことになってしまいます。

 

こんな風に感じて後味が悪すぎて、モヤモヤしっぱなしでした。

魔神族は、他種族と調和せず破壊を続けたために討伐されたそうですね。それは人間とどう違うんでしょう。

違いは戦闘力の多寡だけでは。

これから魔神族を倒して、もしかしたら女神族も倒して。その後「本当の敵」が現れるとしたら、それは「人間」なんだろうな、と思いました。

 

人間は五種族中、最も非力。

弱者であるということは、それだけで「正義」のように思われる節がある。

弱いのだから守られるべきだ。弱いのだから団結して強い奴ら(悪)を倒すのだ、と。

 

でも、そうじゃないですよね。

邪悪さでは多分、人間はどの種族にも負けてない。

ひ弱というだけで善良ぶって、味方についてくれるお人好しな異種族たちを利用するだけ利用し倒して、しかし化け物呼ばわりして尊敬はしない。感謝もすぐ忘れる。

エリザベスらが生きているうちは大丈夫かもしれませんが、その孫子の世代になったら、人間は、巨人族や妖精族らに攻めかかって滅ぼそうとするでしょう、間違いなく。

 

アニメのアバンタイトルのナレーションで「人と人ならざる者の世界が未だ分かたれていなかった時代」とかなんとか言ってましたから、いずれ『指輪物語』のエルフらみたいに、異種族たちは人間と関わることに見切りをつけて異界に去るんだろうなとは思ってましたが。でも今は仲良くしてるんだから、この物語中の時代ではまだそうならないのかなとも思ってました。

けど。予想よりずっと早く、第三部の終わり辺りとかでそうなっちゃうのかも。

 

うーん。

せめて、マトローナを殺したのがリオネス騎士団ではなく、巨人族に功を取られ嫉妬した民間の傭兵団とかだったらなー。

それなら、リオネスに陥れられてリオネスに使役される、なんてマッチポンプ詐欺的な印象にならなかったから、ここまでモヤモヤしませんでした。

あと、終わり方も物足りなかったなあ。裁判所にメリオダスが現れて身柄引き取り宣言して終了よりは、裁判所の場面は省略して、何故か処刑をまぬがれたディアンヌが、メリオダスと他の<大罪>たちの待っている部屋に案内されて「今日からお前は俺達の仲間だ」的に言われたところで終了とか、その辺りまで見せてくれたら嬉しかったなあ。

 

とかゆー、たいへん大きなお世話な感想でした……。

 

まあ要は、ディアンヌに降りかかった事態が理不尽すぎて、私怒りまくっています(笑)。奴隷商人に狩られた娘さんを見てる気分。

リオネス王国不信になりました。人間族嫌い。私がディアンヌやキングだったら、こんな人間の王国のためになんて命かけてまで働きたくない。仕方ないから「人間のためじゃなくて団長のため」って自分を誤魔化して、「人間の社会に興味はない」と自分を鈍化させておくしかない。そうしないと辛すぎます。

心動かす人間のエリザベスと会っちゃったのは、彼女らにとって幸か不幸か…。

エリザベス自身は人間でリオネスの王女ですから、<大罪>が人間やリオネスのために戦うことに何ら疑問を感じないんでしょうけどね。

本当は、異種族が(人間の理屈で一方的に裁かれて、罪人め化け物めと蔑まれてまで)人間の国の平和のために戦う義理なんてないのですよね。

 

こういう系の読後感は期待してなかったので、返す返すも残念でござった。

今までの外伝があんまり素晴らし過ぎたから、期待し過ぎたってことかもです。

(前編の、ディアンヌとキングの絆を見せてくれた部分は良かったです。)

 

 

【元ネタ】ディアンヌ、マトローナ」に書いたように、ディアンヌのモデルである女神アルテミスに捧げられる白い花、マーガレット(原種)の花言葉は「忍耐と悲哀、夢見る、寛容、無実」です。

彼女の外伝は、まんまその通りの内容でしたね。

巨人族社会での「忍耐と悲哀」(ドロレスの名には「悲哀」の意味がある)。愛する人との叶わぬ未来を「夢見る」。人間に騙し打ちされても非情の殺戮に走らない「寛容」。「無実」の罪で大罪人となる。

…これやっぱ、狙ってお話を考えられたのでしょうか?

偶然なら逆に、あまりに神がかった符合です。

 

また、女神アルテミスの「月と狩りの女神」という一面に因んだものでしょう、キング外伝でもディアンヌの狩りの場面には印象的に満月が描かれていたものでしたが、今回も狩りの場面があり、一方で満月がしばしば描かれていましたね。それによって時間経過をも示していたのは、文でなく絵で見せるのが本分の漫画らしい表現で面白かったです。

(満月の形が変わっていないので、ディアンヌが家出してドロレスが死んだ? 期間は、ほんの一日程度でしかなかったことが判ります。)

 

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さて。

なんかキッチリ終わってない感じですが、次回からは本編に戻るんですね。

しかし、「マトローナ」と泣きつつ神器片手に走ってったってことは、彼女が死ぬ直前の記憶に戻ってて、助けに行くつもりなのかな? あの場面をやり直す気なの?

だとしたらディアンヌが向かったのは巨人族の里ではなく、ギャノン騎士団に騙し打ちされた平原でしょうから、エジンバラには行かず、<十戒>に遭わなくて済むのかも?

 

…あと、今更思いましたが、ゴウセルの<消えゆく彼岸ロストワールド>って、記憶が時間軸に沿って綺麗に消えていくわけじゃなくて、虫食い状に消えるんですかね?

だって、今の彼女はメリオダスのことを知らない。なのにマトローナを慕ってる。

マトローナが殺された(彼女を尊敬すべき大切な人だと思えるようになった)時点で、既にメリオダスとは知り合いだったのですから、虫食い状に消えてるとでも解釈しなければ辻褄が合わない、よーな。(細かいこと気にし過ぎなんだよと怒られそう…)

 

 

<十戒>と戦うのか否かは別にして、ディアンヌにわざわざ神器を持たせて走らせてる以上、戦闘が用意されてるのは確実。歴代の戦士長をしのぐ素質とやらが開花するんだろうなあ。出来れば、マトローナの教えに従って甘さを棄てて「非情」の戦士になるのではなく、キングの教えの方に沿って(照れるけど)「愛情」で目覚めるといいな。

 

ディアンヌの神器発動、きますかね。

勝手な予想としては、彼女のそれは「更なる巨大化」じゃないかなーと。さもなきゃ空を飛ぶとか? いや、いっそ猫化。にゃうーん。

 

キングと、つがいの合技とかも見たいですね。未だ互いに闘級1万くらいしかなくても、つがいで力を合わせたら3万弱くらいになって<十戒>も撃退できたらいいのに。

そういう期待を裏切って、無情にエスカノールさんが出て来て、全てをかっさらうのかもしれません。「ボン!」で。

 

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