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『七つの大罪』ぼちぼち感想

漫画『七つの大罪』(著:鈴木央)の感想と考察。だいたい的外れ。ネタバレ基本。

【感想】『七つの大罪』第123話 償いの聖騎士長

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週刊少年マガジン 2015年21・22号[2015年4月22日発売] [雑誌]

第123話 償いの聖騎士長

 

  • メリオダスに倒されたはずのヘンドリクセンが何事もなかったかのように現れ、聖騎士長然として指示を下した!
    ほんの数日前に目前で父を無残に殺されたグリアモールは「父を殺された恨み 今ここで晴らす!!」と憤怒の相で歩みよる。「おいっグリアモール!! 今はそんな場合じゃ…」とハウザー
    肉親を殺されたばかりのグリアモールと、そんな目に遭ってないハウザーとでは、かなり温度差がありますね
  • ヘンドリクセンはキッと眼光を鋭くし、グリアモールの懐にタックル!
    直後、一瞬前まで彼らが立っていた場所に灰色の魔神が吐いた獄炎が炸裂した。大規模な爆発で周囲の建物が揺らぐ
  • 「ハウザーの言う通りだ 今は目の前の脅威に意識を集中させろ…!」と、尻もちをつかされたグリアモールの側にひざまずいて諭すヘンドリクセン。
    続けて、彼の目を真っ直ぐ見据えて力強く言った。
    「ドレファスは生きている!!」
  • ぎょっとして「でまかせを!! 俺は確かに貴様が父を殺す場面をこの目で見ていたんだ!!」と、ドンと突き離すグリアモール。されるがまま離れて目を伏せ、ヘンドリクセンは口の中で小さく呟いた。「…私もそう思っていた」
  • サッと立ち上がって顔を上げると、ヘンドリクセンは わんぱく三人組に向かい朗々と声を上げた。
    「3人共!! 私が奴の懐に入れるよう 力を貸してほしい!!」
    怒って拒絶するグリアモール。惑うハウザー。ギルサンダーは灰色の魔神の方に神経を集中している
  • その時、魔神が「黒雪ダーク・スノウ」を放つ。数日前に灰色ヘンドリクセンが何人もの聖騎士を即死させた技である。その恐怖を知らないハウザーはきょとんとしたものだが、ギルサンダーは戦慄して「気をつけろ!! あの雪に触れれば一瞬で死ぬぞ!!」と叫ぶ。
    黒雪ダーク・スノウを出す魔神の手つきが(笑)。両手でお団子を丸めてるみたいでした。お団子コロコロな動作で闇の粒を作ってるのかしらん
  • 「しゃらくせえ!!」とハウザーがライジングトルネードを放つ。魔神を竜巻で包み込めば、黒い雪は閉じ込められて脅威は失せた。
    えええ~…。その程度のことで無力化できるの? だったら灰色ヘンドリ戦でも、グスタフとか、巻き風的なものを起こせる聖騎士もいたんだから、本当は簡単に無力化できたのかな…
  • 間髪入れずギルサンダーが雷帝の鉄槌を叩き込むが、魔神もすかさず「暗黒の環ダーク・ネビュラ」を放ち返した。これも、灰色ヘンドリクセンが使って<大罪>と聖騎士たちを壊滅状態にまで痛めつけた大技である
  • なのにギルサンダーもハウザーも無傷だった。グリアモールの魔力壁「長方形の盾ロング・シールド」が完璧に守ったのだ。
    えええ~…。じゃあキミが最初から灰色ヘンドリクセン戦に参加してたら、皆あんな死ぬような目に遭わなくて済んだかもってことですか…そうですか…
  • 盾はヘンドリクセンだけは守っていなかった。彼は左腕を血まみれにし、額からも血を流してうずくまっている。「おいっ…なんでヘンドリクセンも庇わなかったんだよっ!!」とハウザーは責めるが、グリアモールは苦しげに歯を食いしばって答えない。
    過去を度外視して今の問題を解決しようとするハウザーの言動は優等生です。でも、私はグリアモールの気持ちの方に共感しちゃいますね
  • 灰色の魔神を見やり、さっきの赤い奴より随分タフなうえ、なかなか懐に近づけさせてくれないとぼやくハウザー。
    ギルサンダーは、やはりこいつはヘンドリクセンと融合していたタイプの魔神だと見当を付け、ヘンドリクセンの力を差し引いた分、灰色ヘンドリクセンより弱いはずだと考えていた。なにしろ、さきほど撃った「雷帝の鉄槌」で、魔神の片翼が焦げている。再生もしていない。何をしてもまともなダメージを与えられなかった灰色ヘンドリクセンとは違い、手応えはある!
  • 次の瞬間、ヘンドリクセンが魔神に突進した。正面から剣の一撃を与え、「貴様の血がこの身に一時でも入っていたかと思うと 自分への怒りと吐き気がこみ上げてくる…!!」と憎々しげに吐き捨てる。
    魔神は両腕で何度も殴りつけてきた。地面に幾つもの穴が開く。ヘンドリクセンは避け続けていたが、ついに一発食らって動きが止まる。そこに魔神の手が掴みかかる
  • その手を、飛び込んだハウザーが剣で突き刺して止めた。「オッサン1人で無茶すんじゃねーよ!」と言うなり、突き刺さったままの剣から「ワール・ショック」を放つ。風の渦に巻き込まれた魔神の右手が、肩まで骨ごと粉砕された!
    えええ~…。ワール・ショックって、バイゼル喧嘩祭りでディアンヌ(マトローナ)の服を破いただけな印象なんですが、ここまでヤバい技だったのか…
  • すかさず、ギルサンダーが魔神の懐に全身で突っ込んで「雷鳴斬」! たまらず、魔神は仰向けにひっくりかえる
  • そこにヘンドリクセンが飛び込み、左手の刀印で素早く魔神の額に触れた。
    浄化パージ!!」
    眩い光が生じ、魔神の目はうつろになって、二度と動かなくなった
  • ゆっくり立ち上がったヘンドリクセンは、若者達の方に振り向いて優しく微笑んだ。
    「力を貸してくれたこと 礼を言う…
    ギルサンダー、ハウザー 本当に強くなった…」
    ヘンドリには力を貸さなかったグリアモールには礼を言わないし褒めない。まあそうだろうけど、割と人間ちっちゃいな~ヘンドリおじさん
  • 戸惑うわんぱく三人組。ヘンドリクセンの魔力は「腐食アシッド」だったはず。「浄化パージ」は、10年前に彼に殺されたギルサンダーの父・ザラトラスの魔力だったのに。
    魔神に集中して怒りを殺していたギルサンダーも、ようやく「なぜ貴様が…!?」と憎悪をむき出しにし始める
  • 「”浄化” は自然ならざる魂を消し去るドルイドの秘術
     お前の父ザラトラス殿は私と同じ…
     森の賢者と呼ばれ女神族を信仰するドルイドの生まれだ」
    ヘンドリクセンはそう説明した。グリアモールの父・ドレファスはザラトラスの弟だが、異母兄弟なのでドルイドの血は引かないと言う。
    続けて、ザラトラスほど高潔な魂の持ち主はおらず、真の聖騎士長で、自分もドレファスも心から敬愛していたと、懐かしそうに述べた
  • 流石にカッとなり、ギルサンダーはヘンドリクセンの胸ぐらを掴んだ。
    「それならなぜ父を殺した!! 答えろ!!」
  • ヘンドリクセンは堅い表情を動かさず、静かに語り始めた。
    「…今から十年前…私とドレファスは陛下の命により 亡国ダナフォールの調査に赴いた… あれが全ての始まりだった」
    回想イメージ。馬に乗った若きヘンドリクセンとドレファスが、かつてダナフォールだった闇の大穴の縁に立ち、底知れない深淵を覗き込んでいる
  • 次回「友情がもたらしたもの」

 

展開上必要な回であることは承知していますが、個人的には、あまり盛り上がらなかった回でした。

だって<大罪>が出ないんだもーん。

それに、人間の聖騎士四人でサクサク灰色の魔神を倒してしまうのも、予想されていたこととは言え、なんだかモヤモヤ…。

一応、灰色の魔神は灰色ヘンドリより弱いとは説明されてますし(ヘンドリの闘級が3000弱程度として、灰色の魔神の闘級は2500強くらいってことなのかなぁ?)、「浄化」なんて対魔神向けの特殊能力もお披露目されてます。

けれど、それにしたって。

四人でこんなに簡単に倒せちゃうなら。

竜巻程度で、即死の特殊能力も簡単に封じてしまえるなら。

数十人いて(うち五人は闘級3000以上)全滅しかけた灰色ヘンドリクセン戦は何だったんだよ…っていう……。

 

いえいえ。あの経験があったからこそ、簡単に倒せるようになったんですよね!

キングとバンだって、魔神化デールと戦った時は苦戦したし彼を救えなかったけど、その経験があったからこそ、王都決戦ではあれほど大勢の暴走新世代を、あんなに簡単に救えるようになったんですもんね。

 

はい、理屈では分かってるんですよ。

 

けどなんか、寂しいなあと思ってしまいました。

仕方ないけれど、<七つの大罪>が特別に強くて頼りだった時代は、第一部で終わってしまったんだなと。

敵の強さが違うのではあるけど、<大罪>たちは「今まで強いと思われてた力が通用しない!」の連続で、瀕死の辛勝かボロ負け続け。

一方、人間の聖騎士たちは「今まで普通と思われてた力が、ムチャクチャ強くて敵に通じまくって、絶対的効果の特殊能力までお披露目して」カッコよく快勝続き。

<大罪>だけに頼る世界もおかしいし、皆が強くなければ駄目だろうし、だから仕方ないけれど、私は<大罪>が好きでこの漫画を読んでいたので、なんか詰まんないや~…。(すんごく幼稚な感想ですんません 苦笑)

 

いやまあ、今<大罪>が負け続けなのは、後に勝つための準備期間だろうとも期待してますんで、大丈夫です。

今は雌伏にして臥薪嘗胆な期間なんだなあ、きっと。

その間は人間達が頑張ってくれるのでしょう。

 

それと、ヘンドリクセンをひたすらカッコよく描く方向なんだってのが判って、ちょっとグリアモールに共感しました(笑)。

憎しみを抑えられないグリアモールが人間として劣ってるみたいな空気になってましたけど今回。でも、あんだけのことしでかして、頭の一つも下げないで、こんな偉そうなヘンドリクセンには、正直イラッとするなとも思うのでした。

土下座してほしいわけでもないけどさ…。

カッコよく罪を償うのもいいけど、一度だけは、情けなくてみっともない姿を、わんぱく三人組ら目下の若造にも見せてほしかったかなぁ。

せめて、服はボロボロのままでよかったのになと思いました。

新しい服をきっちり着込んで現れる辺り、彼は己の矜持を棄てきれていないのですよね。みっともない姿を見せたくないのですよね。カッコよい男の顔で、背筋を伸ばして贖罪の道を歩みたいのですよね。

まあいいけど。

ヘンディが実は可哀想な被害者なんだってことは、かなり前から伏線が張られていましたもんね。はい…。

 

「浄化」の能力は、もしかしなくても対魔神戦では切り札になるんでしょうね。

ドルイドの血を引くギルサンダーが、その力を振るって魔神をばったばったと倒しまくるようになるのかなぁ。無敵サンダー。

 

ちょっと気になったのは「”浄化” は自然ならざる魂を消し去るドルイドの秘術」と言ってることでした。

え? 魔神族って自然の命じゃないんですか? 「闇」だって自然のものだよね?? 種族そのものが誰かに造られた人工生命体とかなの???

ドルイド族は自然と女神を信奉するってことだし、つまり女神族は「自然」なのでしょう。まさか魔神族は女神族が造った種族とか??!

それとも、赤い魔神や灰色の魔神のような低位魔神族のみが、上位魔神族が作りだした人工生命体なのだ、とかの意味なんでしょうか。

その場合「浄化」は<十戒>や魔神王には効かないってことになるのかな。

 

いや…。

考えてみたら『エジンバラの吸血鬼』では、吸血鬼化された人間をザラトラスが「浄化」で成仏させてましたよね。

じゃあ、「自然ならざる魂=アンデッド」ってことか?

魔神族はアンデッド系の種族なのでしょうか。

世界のすべては循環する。それを留める種族だから不自然……いや……魔神族にも普通に寿命あるもんなぁ。うーん??

 

自然でない魂を浄化してしまえるなら、人工生命体なゴウセルたんや、不死人のバンはヤバいのかなと思いました。もちろん魔神族のメリオダスも。巻き込まれちゃダメよー。

 

つーか、魔神フラウドリンに憑かれてるドレファスに「浄化」をかけることができれば、フラウドリンの魂だけが消えて、ドレファスは助かるって寸法なのかな?

 

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